Walking de Music

walking de music!
このブログは、ウォーキングをしながら聴いたジャズ・フュージョン・CDのレビューを中心としたブログです。個人的に想い付くままに綴っています。

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2007年02月Archives

12

2007年02月27日

アリズ・ダンス/布川俊樹VALIS

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CD・TOTALTIME
:56:55
Walking・消費カロリー:228.8 kcal

今日は、わたしのギターの教則と言う側面から影響を受けた布川俊樹さんのバンドVALISアリズ・ダンスwalkingです・・・

ギターの教則と言う側面と言うのは、布川俊樹さんのレクチャ―ビデオや教則本が大変解りやすくジャズギターの理論を解説してあって勉強になったからです。話も上手いし、もちろんギターもなんですが・・・。
このVALISと言うバンドは布川俊樹さんリーダーのバンド。そしてこのアリズ・ダンスは3枚目の作品で1994年の録音です。

まず1曲目ホーンデット・マンション。なにやら怪しげなコード進行のマーチ。まあ雰囲気的にはオカルト風のしかも少しコミカルな感じの映画の雰囲気とでも言いましょうか・・・。ラッパの音程にも微妙なずれがあったり・・・。

パット・メセニーさんのファンの方であれば、ファースト・サークル(*)と言う名盤の1曲目のフォーワードマーチに似ているといえば雰囲気はお解かりいただけると想います。ですから全くwalkingには合いません。

続く2曲目のアリズ・ダンスにもその雰囲気はつながっているのですが、こちらはギターのリフからスタートするテンポアップのナンバーです。一転walkingしやすくなりました。
この曲での布川俊樹さんのソロはかなりハード目。でもフレーズはちゃんとジャズしています。もちろん良いソロなんですが、この曲でのわたしの肝!はシンセの古川初穂さんのソロの始まり部分です。ここでの布川俊樹さんのカッティングが実にカッコ良いです。さらに追い打ちをかけてベースの納浩一さんのスラップがかなり良いです。

次の3曲目はバナナランド。サックスにワウをかけた音でのテーマが印象的です。雰囲気的にはやや古めのクロスオーヴァーと言う感じでしょうか・・・。

4曲目は雪のサバク。今日は結構寒くて、walkingをしていて冷たい風が吹いてくるとこのバラードは身に染みます布川俊樹さんのノーマルなギターの音が綺麗です。ソプラノサックスがテーマを演奏していますが、サックスは藤陵雅裕さん。1曲目ではハーモナイザーか何かのエフェクトで和音でソロを吹いていましたし、2曲目ではワウがかかっていましたし、そしてこの曲では、テーマに口笛の様な音が重なっています。サックスの音をいろいろ加工するのがけっこう好きなんだ・・・と想ったのですが、途中でずれていますのでこれはシンセですね。途中のドラムソロのバックのコード進行はやはりパット・メセニーさんの曲風です。かなり影響を受けている感じがしますね。ちなみにドラムソロは木村万作さんです。

5曲目はゴー・トゥボード・ウォーク。サルサ風のリズムの曲です。ウォークと付いているだけにwalkingはしやすいテンポとリズムです。この曲を聴いて想ったのですがサルサのリズムはけっこうwalkingしやすいかも知れません・・・。

4分半過ぎになにやら聴いたことのあるような感じの部分・・・。と考えてみましたが、そう!あのウェザー・リポートの名作へヴィー・ウェザー(*)の1曲目バートランドに雰囲気が似ています。そしてまたサルサの雰囲気に戻る感じが、なんとも違和感を感じるのですが・・・。

6曲目は、激し目のバーニング・クローム。この曲のサビどこかで・・・。そう!まさにこの感じはジョン・スコフィールドさんのブルー・マター(*)あたりの雰囲気・・・。布川俊樹さんのギターもアウトフレーズ連発でジョンスコしているプレイです。エレピとギターの掛け合いのソロなんですが、エレピのソロがけっこう良いんです。しかしギターの音とのバランスが悪くて、エレピになると急に全体にトーンダウンしている感じがします。ここでも渋い納浩一さんの渋いスラップに想わず腰が動きそうになります!

7曲目はヴォヤージトゥ・ジパング。今度はテンポの速いややサンバっぽいリズム。布川俊樹さんのギターソロが良いですね。このCDのベストプレイだと想います。少しリズムか変わっての藤陵雅裕さんのソプラノサックスのソロも良いです。

8曲目はヴァージン・メイズ。この曲にはゲストでアキラさんがヴォーカルで参加しています。彼は沖縄出身の日系アメリカ人だそうです。今は活動されてるのでしょうか?柔らかく歌う感じのシンガーです。
この曲でのギターソロはアコギのギターシンセ。多分ゴダンと言うメーカーのギターだと想います。曲はけっこう良い曲ですね。ここでもやっぱりベースの納浩一さんのリズムが強力なんです・・・。

9曲目はチルドレン・イン・ザ・ロースト・パラダイス。SEで子どものはしゃいでいる声がかすかに聴こえます。walkingをしながら子どもが近くにいるんじゃないかと想わずまわりを見渡してしまいました。

今回の曲はほとんど布川俊樹さんの作品。アレンジはバンドでしているのでしょうけれども、とても器用、と言うのが印象です。つまりいろいろな曲やアーティストに似ているんですけど、そのエッセンスを上手く料理している、と言う感じと言えばよいでしょうか。「この曲は間違えなくあのアーティスト・・・」「あのギタリストを意識して創ったんだろう・・・」と言うのが手にとるように解ります。また9曲目の最後の部分に1曲目のホーンデッド・マンションのリプライズとして短いリフレインがあります。このようなパターンはアルバムのコンセプトを印象つけるために良くある方法だと想うのですが、このあたりも器用さを感じます。
でもそれは、少しませた子どもみたいな感じで成熟感を感じないんです。とても器用な感じはするんですけれども・・・。

けっきょく器用なんだけど、果たしてその分、オリジナリティは?と言うことになるのですが、その答えはこのバンドの活動の長さに現れるのではないでしょうか・・・。

う~ん、少し今日は辛口になってしまいました・・・でも基本的には嫌いな音楽では無いですよ。


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アリス・ダンス
アリス・ダンス
布川俊樹 古川初穂 藤陵雅裕

曲名リスト
1. ホーンテッド・マンション
2. アリズ・ダンス
3. バナナ・ランド
4. 雪のサバク
5. ゴー・トゥ・ボードウォーク
6. バーニング・クローム
7. ヴォヤージ・トゥ・ジパング
8. ヴァージン・メイズ
9. チルドレン・イン・ザ・ロスト・パラダイス
10. ホーンテッド・マンション(リプライズ)

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(*)本文に登場したCD

ファースト・サークルファースト・サークル
パット・メセニー・グループ
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ヘヴィー・ウェザーヘヴィー・ウェザー
ウェザー・リポート
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Noimage-amazonに画像がありません・・・ブルー・マターブルー・マター
ジョン・スコフィールド
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あとがき
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2007年02月23日

ラリー・アンド・リー/リー・リトナー・アンド・ラリー・カールトン
LARRY&LEE/LEE RITENOUR & LARRY CARLTON

ラリー&リー

CD・TOTALTIME:60:32
Walking・消費カロリー:243.3 kcal


今日は、憧れのギタリストの競演で発売当時には胸ときめいたラリー・カールトンさんとリー・リトナーさんのラリー&リーwalkingをしました・・・

どちらのギタリストも本当に良くコピーしました。当然この2人が共同でCDをリリースすると聞けば、ギターバトルみたいなことを期待して、どちらが上手いか!見たいなことに興味が行ったわけです。でも内容はある意味期待はずれだった様な記憶がありました。あらためてじっくり聴いて見ると・・・。

1曲目はリー・リトナーさんのクロスタウンキッズ。いきなり爽やかなリー・リトナーさんらしい曲。walkingには最適なテンポと曲調です。かなりいい感じでスタートしました。
基本的に左チャンネルがラリー・カールトンさんで右がリー・リトナーさん。音の際立ち方は、リー・リトナーさんの方が良い感じですね。この曲で気が付いたのですが、結構フレーズが似ているんです。最初、どちらが、どちら?って一瞬想いました。でも良く聴くと、それぞれの特徴が良く出ています。この曲で、このCDはバトルではなくて会話なんだと改めて想いました。

2曲目はロウ・ステッピン。かなりムーディーな曲。リー・リトナーさんのオクターヴ奏法でテーマが進み、掛け合いの様な感じでソロを取っていくのですが、やっぱりリー・リトナーさんの方が音が際立ているんです・・・。良く聴いてみると音色の差かな?と想いました。リー・リトナーさんの音はディレイで左チャンネルから右チャンネルへと短いタイムで振っています。これはリー・リトナーさんの定番のかけ方なんですが、特に右側のディレイ音が良く聴こえるんです。聴こえすぎて少々気になるくらい・・・だから余計に音が際立っているんですね。

3曲目はL.A.アンダーグラウンド。もうwalkingにはバッチリな少し跳ねたビート。テンポも良いです。ここでもリー・リトナーさんのオクターヴ奏法がかなりカッコ良いです!そしてソロはかなりジャズっぽいソロです。速弾きの粒の揃っていること!相変わらずすごいですね。ラリー・カールトンさんの最後のソロへ入る前のドラムのハービー・メイソンさんのスネアワークがさりげないのですが、すごいです。けっこう、肝!です。
そしてなんと言ってもフェードアウト近くでのラリー・カールトンさんのアウトフレーズはかなり肝!です。

4曲目はクローズド・ドア―・ジャム。前の曲とはうって変わって重めのビート。ちょっとwalkingに変化がでてなかなか良いです。この曲では、2分半から3分にかけての掛け合いのソロの部分ですが、ここでのラリー・カールトンさんのソロがまさに肝!もうカールトン節炸裂です。
そのソロを聴いて気がつきましたが、ラリー・カールトンさんも右チャンネルへディレイで音を振っているんです。2人とも右チャンネルにディレイ音を振っているので、これは結構気になりなす・・・と言うか自然に耳がそこへ行ってしまいます・・・。でも、この曲でようやくラリー・カールトンさんの良いところが出たように想いますね。それまでは少し遠慮していたと言うか、リー・リトナーさんを意識してあえてブルース色を強くした感じでプレイしていた・・・と言う感じがします。でもスタジオですのでこの順番での録音じゃないんですよね。あくまでもここまではそんな感じだったと言うことです。

5曲目はアフター・ザ・レイン。2人ともアコースティックギターです。ラリー・カールトンさんは多分トレードマークのヴァレーアーツのスティールだと想いますが、リー・リトナーさんは、スチールだと想うのですが、なんとなくナイロンの様な感じもあるんですけど・・・。フェードアウト際のラリー・カールトンさんの速弾きはぐっときます。また隠し味的に入るフリュ―ゲルホーンも良いですね。

6曲目はリメンバリングJ.P。JPはジャズギタリストのジョー・パスさんのこと。サブタイトルが”ジョー・パスへ捧ぐ”とあります。まずはリー・リトナーさんのソロですが、かなりジャズですね。リー・リトナーさんはジョー・パスさんと言うよりウェス・モンゴメリーさんの影響が強いことが有名なんですが、それでもフレーズを聴くとやっぱり影響を受けているのが解ります。
ラリー・カールトンさんはここでも結構ブルージーに弾いています。まあリー・リトナーさんにこれだけジャズっぽく弾かれたら・・・こうなりますね。それにしても、この曲がなんでジョー・パスさんへ捧げられたのか・・・曲調からは良く解りませんが・・・。

7曲目はファン・イン・ザ・ダーク。かなりメロウでアダルトっぽいですね。フォー・プレイ(*)とか・・・そんな感じです。この曲でのラリー・カールトンさんのソロは上手い!って感じがします。テクニック的なこともですが、曲調に合った、少し跳ねたようなリズムでフレーズを展開しています。コロコロした感じのソロがかなり良いです。

8曲目はロッツ・アバウト・ナッシン。イントロからややラグタイムの様なリズムでギターカッティングがさりげなく入っています。全体にカッティングはけっこうたくさん入っています。どちらが、どれを演奏しているのはわからないのですが、実に的確に入っています。このあたりはかなりクオリティを上げている要素ですね。考えてみてもこの2人がカッティングで参加をするって、まるでスティーリー・ダンエイジャ(*)みたいなわけですから・・・それだけでバックの演奏のクオリティが上がりますよね。

9曲目はテイク・ザット。この曲はテンポがwalking向き。そう言えば、かなり音楽に集中していたけれど、この曲で、あッ、walkingしてたんだっけ?って想い出した次第です・・・。リー・リトナーさんのソロは歪み系の音でロックっぽいけど、あまり良い音ではないですね。その後のラリー・カールトンさんの音の方が良いです。

10曲目はアップ・アンド・アダム。この曲はまた爽やか曲です。もうwalkingと言うよりはドライブのおともに最適!って言う感じです。2人ともアコギなんですが、この曲はテーマ自体が和音を多用したフレーズです。それがさらにハモって左右から聴こえるので、なんとも言えないギターのハーモニーを味わうことができます。これはけっこう肝!です。
またソロも2人ともかなりジャズっぽい。最後が掛け合いになっているのですが、フェードアウト近くでラリー・カールトンさんが速い駆け上がり的なフレーズを弾くとすかさずリー・リトナーさんがそれを追いかけて同じフレーズを・・・ここが肝!です。

11曲目はリフレクション・オヴ・ア・ギター・プレイヤー。これはかなりブルースっぽい。渋いフレーズの掛け合いが連発しています。

どうしても、どっちが良いとか、悪いとか・・・になってしまうので、なるべくそれは避けたかったのですが・・・結局そんな感じのレヴューになってしまいましたね・・・。

ギター的にはリー・リトナーさんの方が自分のフレーズをけっこう弾いていて、ラリー・カールトンさんの方がやや遠慮気味に想えたのですが・・・。

多分このCDがもっと2人が若い頃だったら、バトル的になっていたと想いますが、これはやっぱりバトルではなく会話であって、しかもアダルトな会話で完成した共同作品と言う感じがします。

でも、ちょっと全体的にほめすぎでしたね・・・でもやっぱりラリーさんもリーさんも良いんです!


ラリー&リーラリー&リー
リー・リトナー&ラリー・カールトン リー・リトナー ラリー・カールトン

曲名リスト
1. クロスタウン・キッズ
2. ロウ・ステッピン
3. L.A.アンダーグラウンド
4. クローズド・ドアー・ジャム
5. アフター・ザ・レイン
6. リメンバリング J.P.(ジョー・パスへ捧ぐ)
7. ファン・イン・ザ・ダーク
8. ロッツ・アバウト・ナッシン
9. テイク・ザット
10. アップ・アンド・アダム
11. リフレクション・オブ・ア・ギター・プレイヤー

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(*)本文に登場したCD

X(ten)X(ten)
フォープレイ フォープレイ feat.マイケル・マクドナルド
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彩(エイジャ) [でかジャケCD]彩(エイジャ) [でかジャケCD]
スティーリー・ダン
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あとがき
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2007年02月20日

ウィルダーネス/トニー・ウィリアムス
WILDERNESS/TONY WILLIAMS

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CD・TOTALTIME:65:08
Walking・消費カロリー:261.84 kcal

自宅のCDの棚の、上から3段目の左から67番目のCDがたまたまこれだったんです・・・。と言うことで今日は、トニー・ウィリアムスさんの1996年の作品、ウィルダーネスwalkingしました・・・

この作品はあまり聴き込んでいないなので、ある意味すごく楽しみにwalkingを始めました。・・・といきなりの、クラシカルなオーケストラが・・・。
そう言えばこのウィルダーネスは、かなり変わった作品で、クラシカルな、丁度映画音楽的な楽曲とファンクっぽい楽曲が絡みあっている作品でした。バリバリの4ビートではなかったんだっけ・・・と想い出しました。

1曲目のウィルダーネス・ライジングはオーケストラのみで演奏している曲。作曲はもちろんトニー・ウィリアムスさん自身なんですが、どうもオーケストレーションもご本人のようなので、これは完全に作曲家としての部分をアピールしているようです。意外に良いんです・・・これが。わたしはクラシックも良く聴くのですが、walkingの時に、いつもクラシックはいかがなものか?と想って手を出していなかったのですが、これを聴いて、そしてwalkingをスタートしてみて、けっこういけるかも?と想いました。全部で7分を越えるけっこう長い曲です。

次の曲は一転してファンキーなチャイナ・タウン。テンポ的にはややゆったりなので、walkingはもたってしまいますが、”腰”が想わず動いてしまいそうなビートです。トニー・ウィリアムスさんの耐え忍ぶようなひたすら重い8ビートの相棒は、スタンリー・クラークさん。
そのビートの上で縦横無人にソロを展開するのは、パット・メセニーさんと今は亡きマイケル・ブレッカーさん。
パット・メセニーさんは彼の声の一部になってしまったギターシンセ。わたしにとって肝!なのは、後半のパット・メセニーさんのソロの終り部分のモチーフを引き継いで、マイケル・ブレッカーさんがソロに入るところ。ビートも変わって、2人の掛け合いになっていきます。これがまるで会話。このソロは白熱しています!

そして、次の曲はまたオーケストラで始まりますが、しばらくして、ドラムとベースのやや跳ねた4ビートにハービー・ハンコックさんのピアノがインプロビゼーション。そのバックではオーケストラが少し違う感じの演奏をしていると言う曲。と言うかオーケストラ曲にピアノトリオが入ったと言った方が正しい。そんな感じです。

4曲目のスタンリー・クラークさんの曲、ハーレム・ミスト。この曲はバラード。ハービー・ハンコックさんのリリカルなインプロビゼーションです。walkingは少々ゆっくりと休憩ペースになりました。スタンリー・クラ―クさんのウッドのソロも渋いです。

5曲目はまたもやファンキーなチャイナ・ロード。この曲では、ローランドのギターエフェクトVG-8を使ったパット・メセニーさんの歪み系ギターが聴けます。まあ、歪みに関しては・・・どうでしょうか?ロック少年だったわたしにとって歪みはマーシャルかブギ―のアンプなんですが・・・。トニー・ウィリアムスさんのソロをやっとこの曲で聴くことが出来ます。

そしてバラード、パット・メセニーさんの作曲、ザ・ナイト・ユー・ワー・ボーンパットメセニーさんのソロも良いのですが、ここではマイケル・ブレッカーさんのソロの4分半くらいの、「テヶ、テヶ、テヶ♪」と音を下げていくフレーズにすかさずハービー・ハンコックさんが反応してピアノで同じようなフレーズでバッキングするところが、わたしの肝!です。鳴きのサックスとでも言いましょうか・・・。それもそのはず・・・事故で亡くなったウェイン・ショーターさんの奥様に、パット・メセニーさんが捧げた曲と言うことです・・・。

7曲目はなにやら機関車が雪の中を疾走しているような始まりの曲、ウィルダーネス・ヴォイジャー

そして8曲目のマチュ・ピチュ。アコギかなりの綺麗なカッティングが良いです。雄大なリズムでかなりいい感じの曲です。世界遺産巡り!みたいな感じと言えばお解かりでしょうか?考えてみれば当たり前で、曲名のマチュ・ピチュはインカの遺跡のことでしたね。そのイメージでの曲創りです。walkingもけっこう快調に進めることが出来るテンポなんですが、ちょっと・・・ギターの音が歪み系の音なんですが、なんか、パット・メセニーさんとは違う・・・全く違う!
後でライナーノーツをみたらライル・ワークマンさん。曲調がメセニー調なのに、何ででしょう?パットメセニーさんが演奏していれば、かなり、ベストテイクになっていたと想います。曲としてはこの曲がこのCDでは一番好きなんですが・・・残念!

そして、9曲目はチャイナ・ムーンパットメセニーさんのアバンギャルドな歪み系ギターが爆発しています。

10曲目はトニー・ウィリアムスさんのアフリカンなフレーズから雄大なテーマが少し入って、またドラムソロへ。雰囲気的にはマイケル・ブレッカーさんのファーストアルバム(*)を想い出します。やっぱりドラムは上手いですね。派手な感じのリフは少ないのですが、それでもかなり良いです。

11曲目のシー・オヴ・ウィルダーネスは綺麗なオーケストラ曲。

そして12曲目はガンビア。チャイナ風のユニゾンからスタンリー・クラークさんの「デーデヶ、デーデヶ・・・♪」と言う感じの迫ってくるようなベースラインが印象的です。これはwalkingにはまります。
この曲ではハービー・ハンコックさんのソロが良いです。さらにそのソロを受けてのマイケル・ブレッカーさんもかなり良い!

そして最後の曲はケープ・ウィルダーネス。この曲でもパット・メセニーさん、ハービー・ハンコックさん、マイケル・ブレッカーさんのソロを聴くことが出来ます。

この作品は1、3、7、10、11、そして13曲目にウィルダーネスと言う言葉が曲名に入っています。と言うかひとつの曲をいろいろなバージョンで演奏していると言った方がわかりやすいでしょうか・・・。それは2、5、9曲目も同じで、タイトルにチャイナが使用されていて、ひとつのモチーフが全曲に使われていて同系の曲になっています。
この2つの流れの間にバラードなどを入れて、全体のコンセプトを明確にしている作品です。

ドラマーであるトニー・ウィリアムスさんの音楽家としての力が発揮されていますね。もともとトニー・ウィリアムスさんはアレンジに定評はありましたが・・・。かなりクオリティの高い作品だと想います。

Noimage:amazonに画像がありません・・・ WILDERNESSWILDERNESS
トニー・ウィリアムス パット・メセニー ハービー・ハンコック

曲名リスト
1. ウィルダーネス・ライジング
2. チャイナ・タウン
3. インファント・ウイダーネス
4. ハーレム・ミスト’55
5. チャイナ・ロード
6. ザ・ナイト・ユー・ワー・ボーン
7. ウィルダーネス・ヴォイジャー
8. マチュ・ピチュ
9. チャイナ・ムーン
10. ウィルダーネス・アイランド
11. シー・オブ・ウイルダーネス
12. ガンビア
13. ケープ・ウィルダーネス

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(*)本文に登場したCD

Michael BreckerMichael Brecker
Michael Brecker
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あとがき
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2007年02月17日

ガウチョ/スティーリー・ダン
GAUCHO/STEELY DAN

ガウチョ
CD・TOTALTIME:38:13
Walking・消費カロリー:153.63 kcal

今日はわたしの大好きなスティーリー・ダンwalking。いろいろと聴きたいものはあるのですが、1980年の作品のガウチョにしました・・・


スティーリー・ダンの超名作のエイジャ(*)から3年ぶりの作品がこのガウチョです。その間に、ドナルド・フェイゲンさんとウォルター・ベッカーさんは50~60の曲を書いて、さらに相変わらずの豪華スタジオミュージシャンに数々の演奏をしてもらっては却下して、また次のミュージシャンへ・・・と言うような、うらやましい贅沢さとこだわりで過したらしい・・・。その結果がこの作品と言うわけです。

1曲目はバビロン・シスターズ。ややゆっくり目のテンポなんですが、まったりとしたリズムにwalkingが良く合います。でも良く聴くとレゲエの様な雰囲気の中で光るものが・・・。そうですドラムのハイハットワークです。3連のゴースト・ノートが絶妙なハーフ・タイム・シャッフル。誰かと想ったら、やっぱりバーナード・パーディさんでした。

次の曲は実に良いテンポ。丁度少し大股でwalkingをすると丁度良い・・・。ヒットしたへイ・ナインティーンです。サビのコーラスが綺麗ですし、結構日本人好みの感じのコード進行です。それにしても左チャンネルのギターのカッティングはなかなか良いですね。だぶんヒュー・マックラケンさんだと想うのですが・・・。

次の曲もほぼ同じ様なテンポ。今度はもう少し速いので、やや歩幅を縮めて丁度良いです。3曲目のグラマー・プロフェッションです。流れるような快適なリズムがかなり良いのですが、これはドラムがスティーブ・ガットさん。ベースがアンソニー・ジャクソンさん。かなり強烈なリズムの訳です。また途中でのコーラスがきつめにかかっているピアノは綺麗な音です。でもわたしの肝!はサビの「グラマー、プロフェッション♪」と言うコーラス部分。理由は無いのですが良いんです・・・。

ちょっとwalkingも中休みの様なテンポのタイトル曲、4曲目のガウチョ。サビの部分が壮大な感じで、しかも雰囲気的に「希望を捨てずに、明日を見て!」みたいな感じ。でも実際の歌詞は「あのガウチョは誰なのさ、友よ・・・」みたいな全然曲調と合っていない感じ。スティーリー・ダンの特徴のひとつに歌詞の面白さと言うものがあるようです。残念ながら、英語がわかりませんので、対訳を見るしかないんですね。でも微妙な英語の意味合いや文化を知っていて、さらに英語がわかればもっとスティーリー・ダンの世界が解るんでしょうね。ちなみにこの曲のドラムは今は亡きTOTOスティーヴ・ポーカロさん。

軽快なリズムの曲が始まりました。5曲目のタイム・アウト・オヴ・マインドです。walkingのテンポも速くなります!この曲はサビ後の部分のギターのちょっとしたテーマのコード進行が面白いです。ここでのギターはダイアーストレイツマーク・ノップラーさん。またクレジットには、マイケルブレッカーさん、ランディーブレッカーさん、デヴィッド・サンボーンさんの名前がありますが、ソロではなく、ブラスセクションのみ・・・う~ん、なんと贅沢なこと!

6曲目はマイ・ライヴァル。この曲もスティーブ・ガッドさんとアンソニー・ジャクソンさんの強力リズム隊。たんたんとしたビートを淡々と続けるのは結構大変なんですが、強いビート感が出来ています。見事ですね。ギターはスティーブ・カーンさん。またここでもブレッカーブラザーズの両名のクレジットがありますが、やはりブラスセクションのみ・・・。

そして最後の曲はサード・ワールド・マン。ギターソロはもう1人のスティーリー・ダンとも言われていたラリー・カールトンさん。でもなにか変わった音。少なくてもトレードマークの335ではなさそう・・・。フレーズもあまり良くない。本当にラリー・カールトンさん?って想ってしまいました。クレジットにはそうありますが、もしかしたらスティーヴ・カーンさんではないでしょうか?一応アコギになっていますが・・・。でもこの曲のわたしにとっての肝!は、4分過ぎのドラムのスティーブ・ガットさんのスネアワーク。ほんの数小節入るのですが、これが実にさりげなくて。曲調がバラードであるので下手なドラマーだったら、他のメンバーが「なにすんだよ!バラードで!」って言われかねないところを見事にキメています。

前作のエイジャではどちらかと言うと、もっとミュージシャンのソロやテクニック的なものが割と堪能できたのですが、この作品はかなりバンドより。つまり歌を聴かせる、曲を聴かせる、と言うようなスタイルです。でもここがスティーリー・ダンのすごいところで、普通だったらもっとバンド的にライブ感を出すところなんでしょうけれども、ライブ感がありつつも実に緻密で奥が深い演奏なんです。

そのひとつに、適材適所があります。企業ではないのですが、どんなに一流なミュージシャンでも個性を出してもらいつつ、スティーリー・ダンの二人のイメージに合わないテイクは人を変えて取り直すと言う部分がこの作品にも多々あったようです。前作のエイジャペグと言う名曲でのギターソロはジェイ・グレイドンさん。この曲からブレイクしたギタリストです。実はこの曲でラリー・カールトンさんも弾いたらしいのですが、それはお蔵入りになったらしいです。

ここまで徹底して自分達のイメージを貫くのは、お金と時間の問題もありますが、やっぱりこだわりなんですね。そして、自分達のイメージに一番必要なミュージシャンを試して、ピッタリはまったものだけを使用する・・・まさに適材適所。でも音楽は非常に個々のパーソナルな感情に訴えてくるものなので、スティーリー・ダンのイメージとわたしたちのイメージがあったときに名盤になるのだと想います。このガウチョは、そのあたりも十分心得ている感じがします。スティーリー・ダンには・・・完敗ですね。


GauchoGaucho
Steely Dan

曲名リスト
1. Babylon Sisters
2. Hey Nineteen
3. Glamour Profession
4. Gaucho
5. Time Out of Mind
6. My Rival
7. Third World Man

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(*)本文に登場したCD
彩(エイジャ) [でかジャケCD]彩(エイジャ) [でかジャケCD]
スティーリー・ダン
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2007年02月13日

ワールド・シンフォニア/アル・ディメオラ
WORLD SYNFONIA/AL DI MEOLA

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CD・TOTALTIME:63:06
消費カロリー:253.66 kcal


世界的な異常気象。1人1人が考えねば・・・と言うわけではないのですが、今日はワールドシンフォ二アwalkingしました。アルディメオラさんの1993年の作品です・・・

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