Walking de Music

2007年02月20日 15:37にアップしたエントリーです。

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ウィルダーネス/トニー・ウィリアムス
WILDERNESS/TONY WILLIAMS

Noimage:amazonに画像がありません・・・

CD・TOTALTIME:65:08
Walking・消費カロリー:261.84 kcal

自宅のCDの棚の、上から3段目の左から67番目のCDがたまたまこれだったんです・・・。と言うことで今日は、トニー・ウィリアムスさんの1996年の作品、ウィルダーネスwalkingしました・・・

この作品はあまり聴き込んでいないなので、ある意味すごく楽しみにwalkingを始めました。・・・といきなりの、クラシカルなオーケストラが・・・。
そう言えばこのウィルダーネスは、かなり変わった作品で、クラシカルな、丁度映画音楽的な楽曲とファンクっぽい楽曲が絡みあっている作品でした。バリバリの4ビートではなかったんだっけ・・・と想い出しました。

1曲目のウィルダーネス・ライジングはオーケストラのみで演奏している曲。作曲はもちろんトニー・ウィリアムスさん自身なんですが、どうもオーケストレーションもご本人のようなので、これは完全に作曲家としての部分をアピールしているようです。意外に良いんです・・・これが。わたしはクラシックも良く聴くのですが、walkingの時に、いつもクラシックはいかがなものか?と想って手を出していなかったのですが、これを聴いて、そしてwalkingをスタートしてみて、けっこういけるかも?と想いました。全部で7分を越えるけっこう長い曲です。

次の曲は一転してファンキーなチャイナ・タウン。テンポ的にはややゆったりなので、walkingはもたってしまいますが、”腰”が想わず動いてしまいそうなビートです。トニー・ウィリアムスさんの耐え忍ぶようなひたすら重い8ビートの相棒は、スタンリー・クラークさん。
そのビートの上で縦横無人にソロを展開するのは、パット・メセニーさんと今は亡きマイケル・ブレッカーさん。
パット・メセニーさんは彼の声の一部になってしまったギターシンセ。わたしにとって肝!なのは、後半のパット・メセニーさんのソロの終り部分のモチーフを引き継いで、マイケル・ブレッカーさんがソロに入るところ。ビートも変わって、2人の掛け合いになっていきます。これがまるで会話。このソロは白熱しています!

そして、次の曲はまたオーケストラで始まりますが、しばらくして、ドラムとベースのやや跳ねた4ビートにハービー・ハンコックさんのピアノがインプロビゼーション。そのバックではオーケストラが少し違う感じの演奏をしていると言う曲。と言うかオーケストラ曲にピアノトリオが入ったと言った方が正しい。そんな感じです。

4曲目のスタンリー・クラークさんの曲、ハーレム・ミスト。この曲はバラード。ハービー・ハンコックさんのリリカルなインプロビゼーションです。walkingは少々ゆっくりと休憩ペースになりました。スタンリー・クラ―クさんのウッドのソロも渋いです。

5曲目はまたもやファンキーなチャイナ・ロード。この曲では、ローランドのギターエフェクトVG-8を使ったパット・メセニーさんの歪み系ギターが聴けます。まあ、歪みに関しては・・・どうでしょうか?ロック少年だったわたしにとって歪みはマーシャルかブギ―のアンプなんですが・・・。トニー・ウィリアムスさんのソロをやっとこの曲で聴くことが出来ます。

そしてバラード、パット・メセニーさんの作曲、ザ・ナイト・ユー・ワー・ボーンパットメセニーさんのソロも良いのですが、ここではマイケル・ブレッカーさんのソロの4分半くらいの、「テヶ、テヶ、テヶ♪」と音を下げていくフレーズにすかさずハービー・ハンコックさんが反応してピアノで同じようなフレーズでバッキングするところが、わたしの肝!です。鳴きのサックスとでも言いましょうか・・・。それもそのはず・・・事故で亡くなったウェイン・ショーターさんの奥様に、パット・メセニーさんが捧げた曲と言うことです・・・。

7曲目はなにやら機関車が雪の中を疾走しているような始まりの曲、ウィルダーネス・ヴォイジャー

そして8曲目のマチュ・ピチュ。アコギかなりの綺麗なカッティングが良いです。雄大なリズムでかなりいい感じの曲です。世界遺産巡り!みたいな感じと言えばお解かりでしょうか?考えてみれば当たり前で、曲名のマチュ・ピチュはインカの遺跡のことでしたね。そのイメージでの曲創りです。walkingもけっこう快調に進めることが出来るテンポなんですが、ちょっと・・・ギターの音が歪み系の音なんですが、なんか、パット・メセニーさんとは違う・・・全く違う!
後でライナーノーツをみたらライル・ワークマンさん。曲調がメセニー調なのに、何ででしょう?パットメセニーさんが演奏していれば、かなり、ベストテイクになっていたと想います。曲としてはこの曲がこのCDでは一番好きなんですが・・・残念!

そして、9曲目はチャイナ・ムーンパットメセニーさんのアバンギャルドな歪み系ギターが爆発しています。

10曲目はトニー・ウィリアムスさんのアフリカンなフレーズから雄大なテーマが少し入って、またドラムソロへ。雰囲気的にはマイケル・ブレッカーさんのファーストアルバム(*)を想い出します。やっぱりドラムは上手いですね。派手な感じのリフは少ないのですが、それでもかなり良いです。

11曲目のシー・オヴ・ウィルダーネスは綺麗なオーケストラ曲。

そして12曲目はガンビア。チャイナ風のユニゾンからスタンリー・クラークさんの「デーデヶ、デーデヶ・・・♪」と言う感じの迫ってくるようなベースラインが印象的です。これはwalkingにはまります。
この曲ではハービー・ハンコックさんのソロが良いです。さらにそのソロを受けてのマイケル・ブレッカーさんもかなり良い!

そして最後の曲はケープ・ウィルダーネス。この曲でもパット・メセニーさん、ハービー・ハンコックさん、マイケル・ブレッカーさんのソロを聴くことが出来ます。

この作品は1、3、7、10、11、そして13曲目にウィルダーネスと言う言葉が曲名に入っています。と言うかひとつの曲をいろいろなバージョンで演奏していると言った方がわかりやすいでしょうか・・・。それは2、5、9曲目も同じで、タイトルにチャイナが使用されていて、ひとつのモチーフが全曲に使われていて同系の曲になっています。
この2つの流れの間にバラードなどを入れて、全体のコンセプトを明確にしている作品です。

ドラマーであるトニー・ウィリアムスさんの音楽家としての力が発揮されていますね。もともとトニー・ウィリアムスさんはアレンジに定評はありましたが・・・。かなりクオリティの高い作品だと想います。

Noimage:amazonに画像がありません・・・ WILDERNESSWILDERNESS
トニー・ウィリアムス パット・メセニー ハービー・ハンコック

曲名リスト
1. ウィルダーネス・ライジング
2. チャイナ・タウン
3. インファント・ウイダーネス
4. ハーレム・ミスト’55
5. チャイナ・ロード
6. ザ・ナイト・ユー・ワー・ボーン
7. ウィルダーネス・ヴォイジャー
8. マチュ・ピチュ
9. チャイナ・ムーン
10. ウィルダーネス・アイランド
11. シー・オブ・ウイルダーネス
12. ガンビア
13. ケープ・ウィルダーネス

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(*)本文に登場したCD

Michael BreckerMichael Brecker
Michael Brecker
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あとがき
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コメント (2)

degu:

こんにちは、このCDのレビューをネットで探していたらこちらのブログに出会ったので、コメントさせて頂きます!


以前TonyのEmergency!を聞いたのですが、ウネウネした雰囲気や語りが不穏すぎてどうも・・・笑
でも、このアルバムは聴いた瞬間から見事にハマリました。オーケストラあり、白熱するソロあり、曲がカラフルで聞いててまったく飽きませんね。これ聞きながら旅行にでも行ってみたいです。

最近Jazz/Fusionを聞き始めたばかりなので、こちらのレビューを参考にして細部の気づかなかったところなど聞き込んでみたいと思います!ついでに、次聞くCDもレビューを参考に探してみようかなぁーと。またお邪魔するかもしれないのでよろしくお願いします。

長々とコメント失礼しました。

deguさん
コメントありがとうございます。
この作品はたまに無性に聴きたくなる作品なんです。最近聴いていなかったのですが、久しぶりに聴きたくなりました。音楽は非常にパーソナルなものだと想っていますので、また違った感じに聴こえるかも知れませんね。
好き勝手に書いているブログですが、また遊びに来てください。

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