Walking de Music

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2007年03月Archives

12

2007年03月30日

ジプシー・ムーン/朝本千可



今日は、本当に久しぶりに聴く朝本千可さんのデビュー作ジプシー・ムーンwalkingです・・・

朝本千可さんは女性サックスプレーヤーの草分け的存在です。もちろんサックスプレイヤーとして今も活動されているようです。デビュー作であるこのジプシー・ムーンはそれなりに評判だったように記憶しています。その後久しぶりに名前を聞いたのが、上田正樹さんとの結婚。最近はプロデュース的な活動を主にされているようですね。実はこの作品はほとんど聴いていませんでした。本当に何十年ぶりかに聴きました。

1曲目はタイトル曲のGypsy moon
ギターのミュートカッティングとパーカッションでスタート。そして女性コーラスが入って、さらにはピアノでテーマ。感じはまさにナイト・バーズでブレイクしたシャカタクって言う感じ。サビに入ると朝本千可さんのサックス登場です。ソプラノサックスで綺麗なテーマです。

2曲目はSelf Control
16ビートの軽快なテンポの曲です。今度はアルトサックスです。やはり女性コーラスが入っていて、雰囲気は1曲目と同じ感じです。ちなみにコーラスはEVEさんです。

3曲目はIt's about time
ブラスが入っての16ビートナンバー。ギターの短いソロを受けて朝本千可さんのソロ。音が正確な感じがします。その分、ストレートすぎて熱さを感じることができませんけど。

4曲目はNo Side。ギターのカッティングとコーラスが印象的なナンバーです。

5曲目はFacing You。テンポが速めのシャッフルバラード。
ソプラノサックスの低い音が綺麗です。メロディも良いですね。たっぷり2コーラステーマを演奏したので、いよいよソロへ・・・と期待したのですが、そのままエンドです。ここまで聴いて想い出したのですが、この作品には、ソロらしいソロは確か無かったような記憶が・・・。

6曲目はFortune Smile。軽快な朝の雰囲気の曲です。
この曲もサビ部分にコーラスが入っていて、シャカタクみたい。大ヒットしたドラマ「男女7人夏(秋)物語」で使われていそうな感じです・・・使われていた?ちょっと詳細はわかりませんが・・・。

7曲目はSpecial Momenets
この曲は今までのコーラスではなくて完全なヴォーカルもの。ウォーカルは小山水城さん。カシオペア鳴瀬善博さんがカシオペアへまだ加入する前にリリースしたソロアルバムに参加していました。まあ可もなく不可もなく・・・と言う感じです。バラードなんですが、曲のはじめの部分がけっこう良いメロディなんですが、サビの部分があまり好きではありません。

8曲目はSteps。エレピだけの短い曲。

9曲目はBanana Fish。4つで刻むシンセベースのような音がなかなか軽快なビートを刻んでいるナンバーです。中間部分の口笛の音色のシンセとサックスのユニゾンの部分のコード進行を含めた雰囲気が良いです。

10曲目はObsession。ちょっと幻想的な映像的な曲です。サックスは・・・なし?でした。


朝本千可さんは、バークレー音楽院を卒業しています。ただ入学した時にはまだサックス歴1年だったらしいです。入学が1982年。この作品がリリースされたのが1988年ですので、この時はサックス歴が7年だったと言うことになります。

まあ何年吹いていたかと言うことだけでは言えないところもありますが、少なくてもこの作品を聴く限り、サックスのついてはキャリア不足と感じざるをえません。バールレー音楽院では作曲とアレンジを学んでいたようで、この作品でもほとんどの曲を書いています。

CDに求めるものって人によって違います。また、個人でもその日によって違いますよね。
今日の私は、このCDに楽曲の良さとか、サックスのソロプレイなんかを求めていましたので、かなり肩透かしでした。

作家としての表現をしたかったのか、サックスプレーヤーとしての部分なのか、非常に曖昧で散漫な作品になっています。実はあまり聴かなかったのもこのあたりに起因しています。

今日の気分が、ボーッとしたくて、のんびりしたい!と言うような日にBGMとして聴いたり、ながらで聴き流すには心地よい作品だと想います。
(CD・TOTALTIME:39:53/Walking・消費カロリー160.33 kcal)

 Noimage-amazonに画像がありません・・・ ジプシー・ムーン
朝本千可

曲名リスト
1. Gypsy moon
2. Self Control
3.It's about time
4.No Side
5. Facing You
6. Fortune Smile
7. Special Momenets
8. Steps
9.Banana Fish10. Obsession
あとがき
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2007年03月28日

レイディ・イン・ラヴ/中本マリ



今日は本当に暖かな1日でした。天候には全く関係ありませんが今日は中本マリさんのレイディ・イン・ラヴwalkingです・・・

この作品は1981年の録音です。中本マリさんの作品はあまりと言うかほとんど聴いたことがないというのが実際です。お恥ずかしながら、名作と言われているアフロディーテの祈り(*)もカセットテープに録音してあったのですが、どこかへ・・・。でもこのレイディ・イン・ラヴはとても好きな作品で良く聴いていました。久しぶりに聴きます・・・。

1曲目は個人的にはかなりの名曲だと想っているシング・アワ・ソング・トゥゲザー
この曲は記憶が曖昧なのですが、CMソングだったかなと・・・。ゆったりとした夜のムードなんですが、今日のような暖かい日のwalkingにも、ほのぼのとした感じで良く合います。
中本マリさんは声が好きです。少しハスキーな感じがなんとも言えない魅力です。ハスキーと聞いて私が想いだすのは、ジャズの大御所へレン・メリルさんなんですが、そこまではハスキーでなく、丁度良いと言う感じでしょうか・・・。
とにかくこの曲はメロディが抜群に良いです。作曲はと見てみますと・・・バリー・マイルスさん。この作品のほとんど曲を創ってさらにキーボードで参加しています。どんなミュージシャンか良く知りませんでしたので調べて見たら、ギターのアル・ディメオラさんの作品に参加しているようです。またフュージョン・イズ(*)と言う作品が代表作のひとつだそうです。
曲は進んで、後半のサビの部分のベースのおかずが雰囲気を盛り上げています。ベースはエイブラハム・ラボリエルさん。ちなみにドラムはアレックス・アクーニャさんです。地味だけれども、良いリズム隊です。

2曲目は少しラテン調に近いボサノバ調の曲、レイディーズ・イン・ラヴ
曲調からしてもパーカッションが重要で良い味を出しています。パーカッションはスティーブ・フォアマンさん。
中間部分の中本マリさんのスキャットが抜群に良いです。歌の上手さがわかりますね。でもシンセとユニゾンになっていますのでアドリブではないです。
後半部分でシンセとスキャットで掛け合いをしてますが、こちらはアドリブのようです。想わずうなってしまう程上手いですね。
また途中でのエイブラハム・ラボリエルさんのスラップがさりげなく効いています。
さらにギターで参加しているのがリー・リトナーさん。何曲か参加していますが、この曲の後半の中本マリさんとシンセの掛け合い部分のバッキングが渋いです!

3曲目は落ち着いた感じの、ユー・ゲイヴ・トゥ・ミー
実にさりげなく、でも優雅に歌い上げています。派手さのない曲ですが、妙にしんみりする曲です。

4曲目はラヴド・ユー・ソー・ロング
リムショットを1拍づつ入れたやや速いテンポのリズムがwalkingに良く合います。
ここではギターのリー・リトナーさんの短いですがソロを聴くことができます。ナチュラルトーンのソロで全体の雰囲気を壊さないように、いたってノーマルな感じのソロですが、良く聴くと個性がにじみ出ています。これはスタジオミュージシャンならでは、と言う感じです。

5曲目はベンジャミン
ストリングスから入るバラード。リー・リトナーさんのギターが所々でさりげなく入っています。曲全体の雰囲気が、リー・リトナーさんとよくマッチしているので、作曲を見てみると・・・曲はドン・グルーシンさん。なるほど!と言う感じです。またキーボードも弾いています。

6曲目はブラスの入ったのりの良いウープス!
この曲もドン・ドングルーシンさんの曲。サビ部分の中本マリさんの16ビートのリズムにのった歌い方は上手さを感じます。またこの部分のリー・リトナーさんの歯切れの良いカティングもかなり良いのですが、個人的には歌詞の「be number 1」と言う部分が肝!です。理由は特にありませんが・・・。この曲も良い曲だと想います。

7曲目はウィアー・ゴナ・メイク・ラヴ・トゥ・ナイト。少し跳ねたリズムの曲。コード進行的にはマイナー調なんですが、サビの部分が綺麗な進行とメロディです。

8曲目はバラード、ドント・ビー・アフレイド・オヴ・ラヴ。綺麗なバラードです。
この曲もまた良い曲です。けっこうロングトーンを連続させてメロディが出来ているので、中本マリさんヴィブラートテクニックが良く解ります。また高音フレーズでの声のハリ具合など、中本マリさんのテクニックと同時に表現力を味わうことが出来ます。この曲がこの作品ではベストテイクだと想っています。

9曲目はイズ・ジス・ジ・エンド。この曲もバラード。
ストリングスとスティール弦のアコギとナイロン弦のアコギが中心となっている3/4拍子の曲です。この曲もまた綺麗で良い曲です。でも前の曲もバラードでこの曲もバラードと言うのは、構成上どうなのかな?とも想いますが、2曲ともかなり楽曲が良いので許してしまう自分がいます・・・。
前の曲のドント・ビー・アフレイド・オヴ・ラヴは表現力を豊に迫力をもって聴かせるバラードですが、こちらは3/4拍子と言うこともあって、温かみを感じる歌い方です。
相反する歌い方のバラードですが、続けて聴くと、まさにはまります!肝!ですね。この2曲を聴いただけでも中本マリさんの実力がわかります。本当に上手いシンガーだと想います。


現在ももちろん活躍されていますが、ヴォーカル教室で教えたりもしているようです。
中本マリさんのように上手いシンガーはなかなかいないのですが、改めて聴いてみて良いなあと純粋に想いました。

この作品の楽曲はどの曲も実に良い曲なんです。これだけの曲を集めたって言うこともすごいと想いますが、これはオリジナルなのかカバーなのか、どうなのか・・・ネットで調べて見ても良く解りませんでした。まあ、良い曲かどうかって言うのは、かなりパーソナルな部分に左右されますので、なんとも言えませんが、少なくともわたしの肝!には、はまります!

ひとつ残念なことに、この作品はアマゾンにもありません。多分中古で見つけるのも大変かもしれませんね。このようなCDが再販されないのは、仕方がないですけど・・・残念です・・・。
(CD・TOTALTIME:39:44/Walking・消費カロリー:159.73 kcal)

 Noimage-amazonに画像がありません・・・ レイディ・イン・ラヴ
中本マリ

曲名リスト
1. SING OUR SONG TOGETHER
2. THE LADY'S IN LOVE
3.YOU GAVE TO ME
4. LOVED YOU SO LONG
5. BENJAMIN
6. OOPS!
7. WE'RE GONNA MAKE LOVE TONIGHT
8. DON'T BE AFRAID OF LOVE
9.IS THIS THE END?

(*)本文に登場したCD

アフロディーテの祈りアフロディーテの祈り
中本マリ
by G-Tools

フュージョン・イズ(紙ジャケット仕様)フュージョン・イズ(紙ジャケット仕様)
バリー・マイルス
by G-Tools

あとがき
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2007年03月23日

ドリームス・キャン・ゴー/則竹裕之

Dreams Can Go


今日は比較的暖かかったので、こんな日には良いかな・・・と漠然と想って則竹裕之さんの1999年の作品ドリームス・キャン・ゴーでwalkingしました・・・

この作品には想い入れがあるというか、正確には2曲になんですが・・・。
以前T-スクエアのコピーバンドをしていたときに、メンバーのドラマーが
「今度友人の結婚式があるんで、ドラムレスのオケを創って・・・」
と言われて、けっこう時間をかけて創ったのです。でも、ドラムレスとは言っても、その他のパートのソロも含めて打ち込むにはドラムが無いと打ち込み難いので、ドラムも打ち込んで、けっきょく1曲完成させたと言うわけです。そのかわりに則竹裕之さんのドラムのパターンを研究することができました。そんな想い出に浸りつつwalkingのスタートです。

1曲目はTime To Landing。まさに打ち込んだ曲です。ですから細部に録音されているマテリアルも全て覚えています。でも聴くのは久しぶりです。
この曲は、頭のコード進行のDmaj7→D♯m7(onA♯)と言う部分が新鮮な感じがして個人的には肝!です。CD全体もそうなんですが、この曲はEWIでテーマを吹いています。でも一歩間違うとまさにT-スクエアの世界になってしまいますね。よくこの音でチャレンジしたと想いました。でもT-スクエアの様な感じにはなっていないところが多いのは、サウンドプロデューサーでありキーボードでも参加している古川初穂さんの力でしょうか。

2曲目はSecret Market。変拍子の曲で、譜面を見ないと良く解りませんが、7/4+9/4と言う感じでしょうか。でも、マリンバの様な音で一定のパターンでリフを演奏しているので、まあ、そんなにわかり難くも無いんですが・・・。でもwalkingの足がもつれます!
則竹裕之さんのソロがありますが、地味なんですが、やぱっり上手いですね。

3曲目はTrain In The Rain。かなり激しい歪みギターのリフからはじまります。ギターは古川望さん。サビの部分に入って、やっぱり出ました!何が?と言う事ですが、T-スクエアが・・・。そんな感じの曲です。
まあ、仕方がないと言えばそれまでなんですが・・・。悪くは無いんですけど。

4曲目はClione。打ち込んだ2曲のうちの1曲がこの曲です。この曲はこの作品の中でも一番良い曲だと想います。メロディが綺麗ですね。そしてリズムが遅めの16ビートで壮大な感じがします。でもこの曲で肝!なのは古川初穂さんのピアノソロ。これはかなり良いソロだと想います。そのソロを受けて、マリンバの音のみになる静かなところから、だんだんと盛り上がる感じは、ちょっとパット・メセニー・グループの様な感じです。
また、この曲のベースは渡辺健さん。そう言えば、打ち込んだ時に、このフレットレスベースの感じが出なくて、仕方なくコピーして自分でベースを弾いたことを想い出しました・・・今考えると私はベーシストでもないのに渡辺健さんのコピーは無謀でしたね・・・。

5曲目はLilac Time。一転アコースティックなナンバー。坂井紅介さんのウッドベースが違う世界を創っています。
軽いボッサ調のジャズなんですが、則竹裕之さんは何を叩かしても上手いですね。則竹裕之さんの4ビートを聴いてみたい!って想わせる曲です。
でも、この曲は今まで曲とは明らかに雰囲気が違います。これは個人的には違和感なのですが・・・。

6曲目は番犬”larry!”。ちょっと昔のクロスオーヴァーって言う感じです。

そして7曲目はMia Cadol。何か捕らえどころのない曲です。小池修さんのテナーサックスのソロが良いです。またそのバックの渡辺健さんのベースがまた良いんです!

8曲目はPort Town(unforgettable days)渡辺健さんのフレットレスベースのテーマを引き継いでソプラノサックスの住友紀人さんへ。さらにアコギの古川昌義さんへと・・・。綺麗な曲です。
でも、サビの部分がナチュラルに歪んだギターとサックスのツインで演奏。まさにT-スクエアの感じです。

9曲目はCyber City Slicker。この曲だけトリオの演奏です。キーボードが石黒彰さん。ベースがバカボン鈴木さん。
かなり細かい譜割りをアップテンポで演奏していって、途中に綺麗なメロディやいろいろなメロをはさみながら曲は進んでいきます。でも何でトリオなのでしょうか?ちょっと意図がわかりません。
途中、ギターのアームを使用したような音、またワウをかけたカッティングの様な音などをシンセで・・・。だったらギター入れたら?それともいっそ完全に打ち込みにしたら?って想いました。
でも曲は個人的にはかなり好きです。カッコ良い曲です。
こういうカッコ良い曲には是非ギターを参加させて!と叫びつつwalkingも終りです。

10曲目はTime To Landing。のリフレイン。最初の部分で則竹裕之さんがほぼノンエフェクトでリズムを刻んでいます。この部分は打ち込みをされる方に、ドラムセットの音のバランスの参考になります。


CDのコンセプトがしっかりしていると、10曲目にリフレインを入れるのは効果的だと想いますが残念ながらこの作品は全体としてのコンセプトが良く見えません。逆に、曲ごとの出来、不出来があって、かえってバランスが悪くなっているようにも想います。
T-スクエアの感じから脱却しようとしているのかな?と言う感じが伝わってきて、好感が持てるのですが・・・。そのためにいろいろやり過ぎたと言うことでしょか。

walkingを終えて
9曲目のトリオユニットでこの作品を創っていたら、もしかしてもっと面白かったのでは・・・?
ってフッと想いました。
(CD・TOTALTIME:57:52/Walking消費カロリー:232.62 kcal)

Dreams Can GoDreams Can Go
則竹裕之 古川初穂 石黒彰

曲名リスト
1. Time To Landing
2. Secret Market
3. Train In The Rain
4. Clione
5. Lilac Time
6. 番犬“Larry!”
7. Mia Cadol
8. Port Town(unforgettable days)
9. Cyber City Slicker
10. Time To Landing(to the next voyage)

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
あとがき
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2007年03月20日

ザ・ハート・オヴ・ザ・マン/フィル・ペリー
THE HEART OF THE MAN/PHIL PERRY

The Heart of the Man

今日はちょっと渋めのフィル・ペリーさんの1991年のソロデビュー作品、ザ・ハート・オヴ・ザ・マンwalkingをしました・・・

フィル・ペリーさんをはじめて聴いたのが、リーリトナーさんの作品です。特に印象的だったのがGRPオールスターズ・ライブ・フィーチャリング・ダイアン・シューア(*)と言うリーリトナーさんの映像作品でのカウントダウンと言う曲。中間部分で短いリフを挟んでそれぞれの楽器が短いソロを取ると言う部分があるのですが、そこの最後の部分でフィル・ペリーさんがアドリブで歌うのですがこれがかなりカッコ良い。そしてそのままリーリトナーさんのソロへとなだれ込んでいくところは本当に肝!でした。もちろんその他にもリーリトナーさんの作品を通じていろいろ聴いていましたが、果たしてソロと言うことでは?と言うことで、昔購入したCDがこの作品と言うわけです。あまり聴いていなかったのですが、今日はwalkingに選んでみました。

1曲目はAMAZING LOVE。ファンキーなナンバーです。かなりいい感じでwalkingがスタートしました。ほとんどが打ち込みでの楽曲です。感じとしてはかなり売れセンな感じの曲ですね。けっこう軽い感じで歌っているように感じますが、それでもやはり上手いです。

でも、フィル・ペリーさんのファルセットやシャウトって、薄い感じと言うか、耳に鋭いと言うか・・・。少々気になるんです。別に嫌いなわけではないんですが・・・。それよりも地声の方がはるかに好きで良いんです。個人的には。なんと言うか包容力があると言うか・・・。特にこの曲のように地声で歌っている部分が良いとなおさらそう感じるんですけれども・・・。

2曲目はSAY ANYTHING。一転変わって16ビートのバラードです。落ち付いた感じで良いです。今日は暖かかったのですが、そんな陽射しにも良く合って、walkingにも良く合います。右チャンネルで聴こえるギターのカッティングはカルロス・リオスさん。なかなか渋いです。

3曲目はFOREVER。この曲もミディアムテンポのバラード。ベースのスラップのプルが少しうるさい感じですが・・・。ベースはニール・スチューベンハウスさん。
ギターのドン・グリフィンさんのカティングが左右で別々のことを演奏していてなかなか効果的です。

4曲目はWOMANドン・グルーシンさんのピアノとフィル・ペリーさんのデュオでスタートする、軽いボサノボ調の曲です。
左チャンネルのナイロンギターのカッティングはかなり良いですね。ここで登場は朋友リー・リトナーさん。見事なバッキングワークです。
このようなしっとりとした感じの曲でのフィル・ペリーさんはやっぱり良いですね。ファルセットやシャウトもかなり効果的に歌っていて、なによりも地声の部分に格段に味があります。

5曲目はWHO DO YOU LOVE。この曲も1曲目と同様にシンセベースの入ったファンキーなナンバー。

そして6曲目はMORE NIGHTS。前半の感じが丁度ジョージ・ベンソンさんの様な感じで、かなりアダルトな雰囲気のテンポの良い曲です。

7曲目はCALL ME。3/4拍子のワルツ風のバラード。フィル・ペリーさんがけっこうラフに歌うとそれを追いかけるようにコーラスが入ると言うパターンでちょとゴスペル風の感じもする曲です。1位を獲得したアレサ・フランクリンさんの曲のカバーです。ここでのフィル・ペリーさんは基本的にはファルセットとシャウトでのアドリブプレイです。実に表現力が豊ですね。この演奏はこの作品の中でもベストプレイだと想います。

8曲目は(FOREVER IN THE)ARMS OF LOVE。ミディアムテンポのやや重めのビートのナンバーです。後半にはマイケル・ランドウさんのカティングのリフから一転ラテン調になりますが、ここでのベースがけっこう地味ですが渋い。そしてその後またサビの戻りますが、さらに渋さを増してゆく・・・そのベースはジミー・ジョンソンさん。ちなみにドラムはカルロス・ヴェガさん。かなり渋いリズム隊です。

9曲目はTHE BEST OF ME。完全なバラード。途中に絡むアーニー・ワッツさんのサックスがなかなか渋い感じ。この曲でもほとんどフィル・ペリーさんは地声。やっぱり良いですね。

10曲目はGOD'S GIFT TO THE WORLD。この曲はシーシーワイナンスさんとのデュオです。もちろん女性ですし、しかもゴスペルを歌う方なので高い音も無理なく出ています。当然フィル・ペリーさんは地声で歌っているのですが、やっぱり良いですね。女性とのデュオなのであえてファルセットやシャウトを控えていて、それがかえって包容力があって安定感があって安心感があって・・・そんな感じです。曲調もほっとするような曲です。これは良い曲だと想います。

11曲目はGOOD-BYE。かなりゆっくり目の重い16ビートの曲。腰でリズムを取ると言うよりは顎でリズムを取ってしまう感じです。walkingには合いませんね。最後の曲としてもどうでしょうか・・・。でもけっこうこのリズムは好きです。


歌は抜群に上手いです。そして曲調もファンキーなナンバーがあり、バラードありとバラエティに富んでいるのですが、少々インパックトにかけます。何故か?

考えて見たのですが結局良く解りません。全体的にはかなり良いCDで気に入りましたが・・・。

ひとつ言えることは、ほとんどの部分で歌っていて、他の楽器のソロなどは全くと言ってよいほど無いのです。例えばギタリストがソロを出す時に、ずっとギターを弾きまくっていたら・・・。
そう考えると、歌の部分が多すぎて曲はバリエーションに飛んでいても単調に感じてしまうと言うことはあるかも知れませんね。
(CD・TOTALTIME:54:04/Walking消費カロリー:217.35 kcal)

The Heart of the ManThe Heart of the Man
Phil Perry

曲名リスト
1. Amazing Love
2. Say Anything
3. Forever
4. Woman
5. Who Do You Love [*]
6. More Nights
7. Call Me
8. (Forever in the) Arms of Love
9. Best of Me
10. God's Gift to the World
11. Good-Bye

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

(*)本文に登場したDVD

GRPオールスターズ・ライブ・フィーチャリング・ダイアン・シューアGRPオールスターズ・ライブ・フィーチャリング・ダイアン・シューア
ダイアン・シューア イバン・リンス デイブ・バレンティン
by G-Tools

あとがき
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2007年03月10日

タイム・コントロール/上原ひろみ~Hiromi's Sonicbloom そのⅡ

タイム・コントロール

CD・TOTALTIME
:73:53
消費カロリー:297.01 kcal
前回は少し長くなってしまったのでその続きで上原ひろみさんの新譜タイム・コントロールについてです・・・

ジャズの演奏の形態にはいろいろなスタイルがありますが、ピアノトリオが一番「ジャズ」と言う感じがするので好きな形態です。上原ひろみさんを最初に聴いた時に、わたしが想っているジャズのピアノトリオ、例えば、オスカー・ピーターソンさんやキース・ジャレットさん、ケニー・ドリューさんまたはビル・エバンスさんのトリオ作品とは全く違うものでした。良い意味で期待を裏切られた感じでした。

硬派なジャズ好きな方が、「こんなのはジャズではない」とか「個性がない」などと言われることもあるようですが、わたしもそう想います。何回聴いてもジャズと言うよりはやっぱりフュージョンかなと・・・。でも、ジャズはもともと伝統的ではあるけれどもある意味、何でも「あり」の世界。そう考えるとやっぱりジャズなのかなとも想ったり・・・。新しい時代の新しいジャズかなとも想ったり・・・。

ピアノトリオに限らずギタートリオでも3人でシンフォニック的なことをするのには、キメやユニゾンを多用することがある意味で一番簡単な表現方法であり、音の薄さをカバーする方法としては理屈に合います。特にギタートリオの場合で4ビートではなく、もっとフュージョンに近い音楽の場合はどうしても音圧の問題が出てきてしまいます。そのためにギターシンセを使用したり・・。

上原ひろみさんもシンセを使用していますが、かなり中途半端な感じがするのですがいかがでしょうか?本来ピアノトリオの場合はそれだけでも十分シンフォニックなことを出来るはずだと想うのですが、シンセを使用する意味が良く解らないのです。シンセを使用しなくて、生ピアノだけで例えばカンフー・ワールドチャンピオンを演奏したらもっとかっこ良いと想いませんか?
例えばパット・メセニーさんのように「この音でソロを弾く為」に使用するのであればそれは必然ですし・・。でもそんな感じもしないんです・・・どうしても。
楽曲がけっこう好みで、しかも超絶テクニックだけで無くてバラードも十分に聴かせるだけの力があるのにもったいない感じがしていたんです。

そこで今回のタイム・コントロールではギターが入ると聴いて期待したわけです。しかしそのギターの使い方は先ほどのシンセを使うのと同じで、必然性が感じられないのです。
上原ひろみさんは頭の中のイメージをスコアに起こしてメンバーに渡すそうです。つまり、今回のCDのコンセプトで、ギターが必要だったと言うことですね。きっと。
でもギターはほとんどが、上原ひろみさんがシンセで弾いているような感じの音であったり、または非常にSE的な音であったり、または単なる効果音的な演奏であったり・・・。これはギターでなくても、シンセをオーバーダブすれば良いのでは?と想ってしまうんです。あえてギターで演奏する必然性がないと想うんです。

さらに聴いた感じがあくまでも前作スパイラル(*)の延長であり、ギターを入れなくてもトリオで十分な作品になったのでは?と想うんです。これで”ギターを加えた新しいプロジェクト発動!”見たいなコピーはどうにもいただけないと・・・。例えばオスカー・ピーターソンさんは基本的にピアノトリオでグイグイと自己主張していく演奏が主でしたが、ギターを入れたカルテットの編成にした時に、ギターと言うソロイストを上手く立てて、バンドとしてのクオリティを上げたと想います。

確かにこの作品はコンセプトが最後まで通っていて、最初から最後まで同じような曲で押し通すのはある意味すごいと想います。そしてこの作品においてはこのギターの使い方も解るんですが、あくまでもピアトリオを自ら完結させて、新しく始めるプロジェクトとしてはどうなんでしょうか?この新しいプロジェクトのサウンドが次回の作品にも通用するとは想えないんです。次回作はどうするんでしょうか?また、同じような路線で行くのでしょうか?それともこれは完結したので新しいプロジェクト!見たいな感じになるのでしょうか?そうすると、何か中途半端で、せっかくの力がもったいないと想うのです。

さらに今回の作品を聴いて想うのが、ピアノをもっと聴かせてください!と言うことです。実はこの点が一番不満な部分でもあります。当然ソロイストが1人増えたわけですのでその分ソロの尺が減るのは仕方がありませんが、バッキングでも光る部分はあるはずです。ソリストを立たせるようなバッキングを聴かせるのもピアノのテクニックだと想うのです。さらにソロ自体は、もう超絶に走るのは・・・。つまり1小節に16符音符で16の音でフレーズを弾くことよりも、1小節で1音でも心を打つフレーズがあるということです。とにかく、じっくりとピアノを聴きたいと想います。

そしてもうひとつ、ピアノトリオはまだまだ完結していないと言うことです。スパイラルで終りでは不満です。やっぱり。もっと奥が深いはずだと想うのです。徹底的にピアノトリオを追求して欲しいと想うのです。

と言うわけで、また生意気に書き綴りましたが、結論的にはこの作品はいまいちと言う感じなんです。でも基本的に上原ひろみさんは好きなので、次回作は本当に期待したいと想います。

タイム・コントロールタイム・コントロール
上原ひろみ~Hiromi’s Sonicbloom

曲名リスト
1タイム・ディファレンス
2タイム・アウト
3タイム・トラヴェル
4ディープ・イントゥ・ザ・ナイト
5リアル・クロックVSボディ・クロック=ジェット・ラグ
6タイム・アンド・スペース
7タイム・コントロール、オア・コントロール・バイ・タイム
8タイム・ファイルズ
9タイムズ・アップ
10ノート・フロム・バースト
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

(*)本文に登場したCD

スパイラル(通常盤)スパイラル(通常盤)
上原ひろみ トニー・グレイ マーティン・ヴァリホラ
by G-Tools

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