
今日は比較的暖かかったので、こんな日には良いかな・・・と漠然と想って則竹裕之さんの1999年の作品ドリームス・キャン・ゴーでwalkingしました・・・
この作品には想い入れがあるというか、正確には2曲になんですが・・・。
以前T-スクエアのコピーバンドをしていたときに、メンバーのドラマーが
「今度友人の結婚式があるんで、ドラムレスのオケを創って・・・」
と言われて、けっこう時間をかけて創ったのです。でも、ドラムレスとは言っても、その他のパートのソロも含めて打ち込むにはドラムが無いと打ち込み難いので、ドラムも打ち込んで、けっきょく1曲完成させたと言うわけです。そのかわりに則竹裕之さんのドラムのパターンを研究することができました。そんな想い出に浸りつつwalkingのスタートです。
1曲目はTime To Landing。まさに打ち込んだ曲です。ですから細部に録音されているマテリアルも全て覚えています。でも聴くのは久しぶりです。
この曲は、頭のコード進行のDmaj7→D♯m7(onA♯)と言う部分が新鮮な感じがして個人的には肝!です。CD全体もそうなんですが、この曲はEWIでテーマを吹いています。でも一歩間違うとまさにT-スクエアの世界になってしまいますね。よくこの音でチャレンジしたと想いました。でもT-スクエアの様な感じにはなっていないところが多いのは、サウンドプロデューサーでありキーボードでも参加している古川初穂さんの力でしょうか。
2曲目はSecret Market。変拍子の曲で、譜面を見ないと良く解りませんが、7/4+9/4と言う感じでしょうか。でも、マリンバの様な音で一定のパターンでリフを演奏しているので、まあ、そんなにわかり難くも無いんですが・・・。でもwalkingの足がもつれます!
則竹裕之さんのソロがありますが、地味なんですが、やぱっり上手いですね。
3曲目はTrain In The Rain。かなり激しい歪みギターのリフからはじまります。ギターは古川望さん。サビの部分に入って、やっぱり出ました!何が?と言う事ですが、T-スクエアが・・・。そんな感じの曲です。
まあ、仕方がないと言えばそれまでなんですが・・・。悪くは無いんですけど。
4曲目はClione。打ち込んだ2曲のうちの1曲がこの曲です。この曲はこの作品の中でも一番良い曲だと想います。メロディが綺麗ですね。そしてリズムが遅めの16ビートで壮大な感じがします。でもこの曲で肝!なのは古川初穂さんのピアノソロ。これはかなり良いソロだと想います。そのソロを受けて、マリンバの音のみになる静かなところから、だんだんと盛り上がる感じは、ちょっとパット・メセニー・グループの様な感じです。
また、この曲のベースは渡辺健さん。そう言えば、打ち込んだ時に、このフレットレスベースの感じが出なくて、仕方なくコピーして自分でベースを弾いたことを想い出しました・・・今考えると私はベーシストでもないのに渡辺健さんのコピーは無謀でしたね・・・。
5曲目はLilac Time。一転アコースティックなナンバー。坂井紅介さんのウッドベースが違う世界を創っています。
軽いボッサ調のジャズなんですが、則竹裕之さんは何を叩かしても上手いですね。則竹裕之さんの4ビートを聴いてみたい!って想わせる曲です。
でも、この曲は今まで曲とは明らかに雰囲気が違います。これは個人的には違和感なのですが・・・。
6曲目は番犬”larry!”。ちょっと昔のクロスオーヴァーって言う感じです。
そして7曲目はMia Cadol。何か捕らえどころのない曲です。小池修さんのテナーサックスのソロが良いです。またそのバックの渡辺健さんのベースがまた良いんです!
8曲目はPort Town(unforgettable days)。渡辺健さんのフレットレスベースのテーマを引き継いでソプラノサックスの住友紀人さんへ。さらにアコギの古川昌義さんへと・・・。綺麗な曲です。
でも、サビの部分がナチュラルに歪んだギターとサックスのツインで演奏。まさにT-スクエアの感じです。
9曲目はCyber City Slicker。この曲だけトリオの演奏です。キーボードが石黒彰さん。ベースがバカボン鈴木さん。
かなり細かい譜割りをアップテンポで演奏していって、途中に綺麗なメロディやいろいろなメロをはさみながら曲は進んでいきます。でも何でトリオなのでしょうか?ちょっと意図がわかりません。
途中、ギターのアームを使用したような音、またワウをかけたカッティングの様な音などをシンセで・・・。だったらギター入れたら?それともいっそ完全に打ち込みにしたら?って想いました。
でも曲は個人的にはかなり好きです。カッコ良い曲です。
こういうカッコ良い曲には是非ギターを参加させて!と叫びつつwalkingも終りです。
10曲目はTime To Landing。のリフレイン。最初の部分で則竹裕之さんがほぼノンエフェクトでリズムを刻んでいます。この部分は打ち込みをされる方に、ドラムセットの音のバランスの参考になります。
CDのコンセプトがしっかりしていると、10曲目にリフレインを入れるのは効果的だと想いますが残念ながらこの作品は全体としてのコンセプトが良く見えません。逆に、曲ごとの出来、不出来があって、かえってバランスが悪くなっているようにも想います。
T-スクエアの感じから脱却しようとしているのかな?と言う感じが伝わってきて、好感が持てるのですが・・・。そのためにいろいろやり過ぎたと言うことでしょか。
walkingを終えて
9曲目のトリオユニットでこの作品を創っていたら、もしかしてもっと面白かったのでは・・・?
ってフッと想いました。
(CD・TOTALTIME:57:52/Walking消費カロリー:232.62 kcal)
![]() | Dreams Can Go 則竹裕之 古川初穂 石黒彰 曲名リスト 1. Time To Landing 2. Secret Market 3. Train In The Rain 4. Clione 5. Lilac Time 6. 番犬“Larry!” 7. Mia Cadol 8. Port Town(unforgettable days) 9. Cyber City Slicker 10. Time To Landing(to the next voyage) Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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コメント (4)
お邪魔します。
実はこのアルバム、聴いた事が有りません(汗)。無論、存在は予てから存じていましたが・・・何故か手にしませんでした。フュージョン・ファンなどと嘯いている自分が恥ずかしいですね(涙)。
今回の貴兄のレビューを読むにつれて無性に聴いてみたくなりました。特に「Time To Landing」は興味深々です。
投稿者: FUSION | 2007年03月24日 18:39
FUSIONさん
コメントありがとうございます。
FUSIONさんのフュージョン・ファンとしての記事の奥深さにはいつも感銘しています。まだ聴いていない作品に出会えるきっかけづくりが、お互いのブログで出来たら良いですね。
投稿者: ayuki | 2007年03月25日 08:42
今日も散歩の途中にお寄りしました。実はこのアルバム、と言うよりは9曲目、Cyber City Slickerに言いたいことがあったんです。(自分のサイトには書きましたけど)。この曲はもともと神保彰さんの教則ビデオ用に石黒さんが作って、和田アキラさんがギター、キーボードは勿論石黒彰さんでした。ところがこの曲を気に入っていた則竹さんが石黒さんに頼んでアルバムに加えてもらうことになり、アレンジは殆どそのままで演奏し直して入れてしまったわけです。ですから聴いてみるとシンセソロって殆ど和田さんのイメージなんですよね。オリジナルを知っている身としては、そういうのってアリかよ?って思ってしまったわけです。音楽関係って舞台裏は知らない方がいい場合が多いんでしょうかね?
投稿者: ヤマケン | 2007年04月30日 08:50
ヤマケンさん。
コメントありがとうございます。
なるほど!という感じです。CD全体のイメージとこの曲の違和感があった理由が良く解りました。ならばなおさらギターを入れればよかったのに・・・って想います。アレンジがそのまま・・・ってことは、ドラムとギターの部分を録音し直しただけ?と言うことでしょうか?だとしたら、ミュージシャンとしてクリエイティブではないですね。
投稿者: ayuki | 2007年05月01日 09:29