Walking de Music

2007年04月18日 00:53にアップしたエントリーです。

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アライヴ・イン・アメリカ/スティーリー・ダン
ALIVE IN AMERICA/STEELY DAN

Alive in America


先日、お気に入りブログサウンドエクスプローラー♪今日のBGM♪さんでドナルド・フェイゲンさんの名盤ナイト・フライ(*)を取り上げていました。どうもスティーリー・ダンの音楽は、連鎖的に聴きたくなる!と言う不思議なマジックがあるようで・・・。
と言うわけで今日はスティーリー・ダンアライヴ・イン・アメリカwalkingをしました・・・

この作品のリリースは1995年。名作ガウチョ(*)以来15年ぶりにリリースした作品です。スティーリー・ダンはリユニオンツアーを1993年、そして日本にも来日した1994年と連続して行っていて、復活は一応していたのですが、これがイコール活動再開に即つながると想っていなかったファンも多かったようです。(実は、わたしもそう想っていた一人です・・・。)そのツアーをライヴアルバムと言う形でリリースして見事復活!したと言うわけです。

会場のざわめきからカウントが入ってバビロン・シスターズが始まると同時にオーディエンスの大歓声!ほぼスタジオバージョンと同じ感じなんですが、幾分かラフな感じがあって、ライヴ感が十分の演奏です。

2曲目は印象深いエレピのバッキングで始まる緑のイヤリング。スタジオより少しテンポアップしていてやや早歩きになってwalkingには丁度良いテンポです。またそのテンポのためにグイグイと迫ってくる感じがあります。その肝!はリズム隊。ドラムはピーター・アースキンさん。ベースはトム・バーニーさん。特にトム・バーニーさんのベースラインはかなり強力。
ウォルター・ベッカーさんの歌へ絡むギターがいい感じです。ファーストソロはギターのドゥルー・ジングさん。それを受けてのウォーレン・バーンハートさんのエレピソロが心地よいです。

3曲目は切れ目なく菩薩。イントロ部分で厚いブラスとギターのユニゾンから歌に入り、ジョージ・ティニアスさんのギターソロへ。特にブラスセクションとの掛け合いは絶妙なビート感があります。

4曲目はリーリング・イン・ジ・イヤーズ。軽快なテンポからのドナルド・フェイゲンさんの早口?の歌がいつ聴いてもカッコ良いです。ウォルター・ベッカーさんの渋いギターソロからクリス・ポッターさんのサックスソロへ。このあたりのソロの流れも良いですね。この曲でもベースのトム・バーニーさんがなかなか良いグルーブ感を出しています。相棒のドラムはデニス・チェンバースさん。

5曲目は名曲ジョー・ジー。この曲は大好きなのでイントロの怪しげなコード進行を聴いただけで感動的ですらあります。ウォルター・ベッカーさんがドナルド・フェイゲンさんの歌にずっと絡んで演奏していきます。なにか息の合った掛け合いの様な感じで良いですね。そして後半の聴き所はドラムのデニス・チェンバースさんのソロ。スネアで16ビートをキープしながらのインテンポソロです。もう少し重い感じのプレイヤーと言うイメージがあったのですが軽快な中にも重さのあるソロです。

6曲目はブック・オフ・ライアーズウォルター・ベッカーさんのソロアルバムからのナンバーです。歌もウォルター・ベッカーさん。このソロアルバムは聴いていないので実際は、ウォルター・ベッカーさんの歌ってあまり聴いたことがないです。ドナルド・フェイゲンさんに似た感じがあるんですね。

7曲目はこれまた名曲ペグ。ややテンポが速めですが、ここでもデニス・チェンバースさんとトム・バーニーさんのリズム隊が良いですね。レニー・ホワイトさんがレコーディングでスティーリー・ダンの二人に反対されたスラップベースのパターンをしっかり演奏しています。またギターソロの出だしは、この曲にはこれしかない!と言う感じのスティールギター見たいなダブルチョーキングとスライドをミックスしたジェイ・グレドンさんのフレーズをジョージ・ティニアスさんが演奏しているのが面白いです。

ここまでテンポの良い曲が連続していたのでひと休みのバラードサード・ワールド・マンドゥルー・ジングさんのギターソロが良いです。さらには地味ですがピーター・アースキンさんのドラムがいい味です。

9曲目は、これまた名曲滅びゆく英雄ドナルド・フェイゲンさんはややラフに歌っています。それがけっこう良かったりします。ギターソロはオリジナルでの名演ラリー・カールトンさんの雰囲気を持ちつつ、ジョージ・ティニアスさんが頑張っています。でもラリー・カールトンさんのソロがあまりにも完成されすぎていましたので・・・。いっそのことペグの時のようにリスペクトを込めてモチーフを使用すればよかったのに・・・とも想いました。

10曲目は狂った町ビル・ウエアさんのヴァイブが良い味と雰囲気を出しています。

そして最後がエイジャです。イントロが流れるとやっぱりオーディエンスの大歓声!
クリス・ポッターさんのサックスソロとそのバックでのデニス・チェンバースさんのドラムが一瞬ウェイン・ショーターさんとスティーヴ・ガッドさんに重なります。この絡みは肝!です。


考えてみれば、再現不可能!と言われていた楽曲を再現するには、かなりのリハーサルが必要だったと・・・。実は、この作品の曲は1993年のツアーと1994年のツアーの曲が混ざっています。しかも同じ年でも同じ日の演奏はほとんど無くて、さらに曲の順番も年代、日付がバラバラ。
普通ならば、1曲ごと単独のトラックに聴こえるのでしょうけれどもここがスティーリー・ダンのすごいところで、全く同じ日のステージのように聴こえるんです。しかも曲の流れがひとつのプログラムのような感じがして、さらにはオーディエンスの反応も同じような感じに聴こえるんです。
ミュージシャンもドラムのピーター・アースキンさんとギターのドゥルー・ジングさんが途中で変わったりしているのですが・・・。

これは、ある意味、スタジオ録音の場合のミュージシャンを、自分達の納得の行くまで演奏してもらうと言うスタイルのライヴ版と言いますか・・・かなりのリハーサルをしたのだろうと想像できます。

いたってラフにバンド的な感じにも聴こえるのですが、実際はけっこう忠実にオリジナル録音を再現しているようなところもあって、このあたりのバランスはさすが!と言うか絶妙!な感じがします。

また、このライブを聴くとギターの役割がスティーリー・ダンの音楽にはかなりのウェイトをしめていると言うことが良く解ります。ほとんどの曲が左右のギターのカッティングで進行している感じがするのです。

スタジオ録音でも基本はそうなんでしょうけれども、スタジオではさりげなくそれをしているために、あまり意識せずにとてもスマートな感じに仕上がっています。
逆にライヴでは、やや全面にそれを押し出してライヴ感とバンド感を出しているのだと想います。このあたりはウォルター・ベッカーさんの存在が効いているのでしょう。

それにしても、2人の好みに耐えるだけのテクニックを持ったミュージシャンを良く集めたものだと感心します。
(CD TOTALTIME:66:42 / Walking消費カロリー:268.13kcal)

Alive in AmericaAlive in America
Steely Dan

曲名リスト
1. Babylon Sisters
2. Green Earrings
3. Bodhisattva
4. Reelin' in the Years
5. Josie
6. Book of Lairs
7. Peg
8. Third World Man
9. Kid Charlemagne
10. Sign in Stranger
11. Aja

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(*)本文に登場したCD・DVD

ナイトフライナイトフライ
ドナルド・フェイゲン
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ガウチョ(紙ジャケット仕様)ガウチョ(紙ジャケット仕様)
スティーリー・ダン ウォルター・ベッカー ドナルド・フェイゲン
by G-Tools

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