
今日は、パット・メセニーさんのブライト・サイズ・ライフでwalkingしました。実は以前にギターのサイトでこの作品についてのレビューをしたのですが、今はお蔵?に入っています。
と言うことでそのレビューを今日はご紹介いたします。
ジャズ・フュージョン界のエレクトリックベースに革命的な奏法をもたらした天才ジャコ・パストリアスさんが亡くなったのが1987年9月21日。没15年の2日前にあたる2002年の9月19日にジャコ・パストリアスさんの面影を観ました・・・。
場所は東京NHKホール。パット・メセニーさんのスピーキング・オヴ・ナウのツアーを聴きに行っていました。そのツアーメンバーに『ジャコの再来』とも言われているリチャード・ボナさんが参加していました。とは言ってもベーシストとしてではなく、ギターやパーカッション、またヴォイスとしてでした。
プログラムがすすんで行くうちに、突然リチャード・ボナさんがベースを持ってフロントへ・・・。そしてあの名曲ブライト・サイズ・ライフのイントロが・・・。何と!トリオで演奏し始めたのです。その時に、『もし今もジャコ・パストリアスさんが生きていたとすれば、きっとこんな感じのブライト・サイズ・ライフを聴くことが出来たかも知れない・・・』と想うと、何とも言えない感じでした・・・。
またこの演奏がすごいのなんのって!本当にそこにジャコ・パストリアスさんが居るのか、と想わせるプレイでした。まさにジャコ・パストリアスさんの面影を観たのです。このツアーはDVDスピーキング・オブ・ナウ ライヴ・イン・ジャパン(*)としてリリースされています。が、残念なことにブライト・サイズ・ライフは収録されていません・・・。
このCDはパット・メセニーさんの初リーダー作です。1975年の作品ですが、今聴いてもあまり古さを感じないのは、録音も含めた作品のクオリティが高いためだと想います。もちろん演奏もですが・・・。
ベースはもちろんジャコ・パストリアスさん、そしてドラムが当時ゲーリーバートンさんのグループに居たボブ・モーゼズさん。基本的にトリオ作品ですが一部ギターのオーバーダビングがあります。パット・メセニーさんもジャコ・パストリアスさんももちろん20代前半。ジャコ・パストリアスさんは丁度自分の初リーダー作のジャコパストリアスの肖像(*)の発表前後の録音。
1曲目は名曲ブライト・サイズ・ライフ。
パット・メセニーさんが今でもギタートリオの時には好んで演奏するナンバーです。この曲って名曲だと想うのですが・・・。メロディやコード進行は結構シンプルだし、テンポのややゆったり目ですが何とも言えない味があるのです。ここでのパット・メセニーさんのプレイはもちろん怒涛のパット節なんですが、ジャコ・パストリアスさんのバッキングワークがかなり良いです。そしてソロも・・・。これは多くを語れませんので是非聴いてみていただきたいと想います。エンディング前のテーマで、パット・メセニーさんの歌?が入っているのも、きっとあまりの気持ちよさについ叫んでしまった、という感じの演奏です。
4曲目はミズーリ・アンコンプロマイズド。
ちょっとアップテンポのパット風のブルースです。浮遊感の漂うコード進行が、ソロを弾くのにとても難しそうです。ここではジャコ・パストリアスさんの独特の良く解らない?理論のプレイが連続しています。また4ビートのランニングベースの部分もかなりスイングしています。もちろんジャコ・パストリアスさんもすごいのですが、これをバックにソロを弾くパット・メセニーさんもすごいですね。
6曲目はアンクウィティ・ロード。
調子が複雑で、ユニゾンも結構アルペジオ的で複雑な曲なんですが、ここでのパットメセニーさんとジャコ・パストリアスさんはばっちり合っています。またこの複雑な中で、ある意味淡々とリズムを刻むボブ・モーゼズさんもすごいですね。ここではギターソロがオーバーダブされています。
7曲目はオマハ・セレブレイション。
ちょっとレゲエ調のリズムをもった曲です。ここではパット・メセニーさんのソロのバックが2コードの繰り返しなんですが、このあたりはまさにジャコ・パストリアスさんのリズム感とビート感が際立ちます。まさにお得意と言う感じに、淡々弾いているようですが、演奏していることは難易度が高いと言う・・・そして同じようなフレーズを延々と続ける中にも、ものすごいビート感がある、まさにジャコ!と言う感じです。
8曲目はラウンド・トリップ/ブロードウェイ・ブルース。
この曲だけはオーネット・コールマンさんの曲。ここでもジャコ・パストリアスさんの4ビートのランニングベースを聴くことが出来ます。こちらは結構オーソドックスな感じ・・・でもないですね。やっぱり・・・。また、ソロも弾いていますが、これもフレーズと言い、そのスピードと言い、これまた脱帽です。さらに二人のユニゾンもばっちり合っています。エンディングにふさわしい演奏です。
このCDは、あまり集中しないでBGM的に聴くと、結構耳障りの良い曲やパット・メセニーさんの独特のカントリーフレーバーや幻想的な楽曲があって心地よいのです。でも、その分少々退屈な感じがしないでもないですが・・・。しかし、これをしっかりと聴き込んでみると、これがすごいんです。ちょっと神ががり的と言うか・・・。
パット・メセニーさんはほとんど今と変わらない感じのプレイやテクニックですし、ジャコ・パストリアスさんも往年のプレイです。これがまだリーダー作をリリースした、あるいはリリース予定の人たち?って純粋に想います。もちろんドラムのボブ・モーゼズさんも負けていなプレイです。
ですから、なおのこと、今の二人のコラボを観たかったです。本当に・・・。
パット・メセニーさんもジャコ・パストリアスさんも好きなので、ファンの欲目みたいなレヴューですが、ひとつだけ言えば、録音がややデッド、つまり生に近いのが好みではありません。パット・メセニーさんのギターとジャコ・パストリアスさんのベースが左右に分かれているのですが、パット・メセニーさんの方は若干リヴァ―ブをかけていますが、ジャコ・パストリアスさんの方は本当にアンプの前に居るような生っぽさがあります。その為か、結構パット・メセニーさんがフレーズを歌っている声やジャコ・パストリアスさんのフィンガーノイズが聴こえます。このあたりの音的なことはお好みと言うことでしょうか・・・。
しかし、このCDは絶対のお薦めCDです・・・と、これもファンの欲目ですね。
(CD TOTALTIME:37:11/ Walking消費カロリー:149.48kcal)
![]() | ブライト・サイズ・ライフ パット・メセニー ジャコ・パストリアス ボブ・モーゼス 曲名リスト 1. ブライト・サイズ・ライフ 2. シラブホーン 3. ユニティ・ヴィレッジ 4. ミズーリ・アンコンプロマイズド 5. ミッド・ウェスタン・ナイツ・ドリーム 6. アンクウィティ・ロード 7. オマハ・セレブレイション 8. ラウンド・トリップ/ブロードウェイ・ブルース Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(*)本文に登場したCD・DVD
| スピーキング・オブ・ナウ ライヴ・イン・ジャパン パット・メセニー・グループ by G-Tools |
![]() | ジャコ・パストリアスの肖像+2 ジャコ・パストリアス ハービー・ハンコック ランディ・ブレッカー by G-Tools |
![ジェイ・グレイドン・オール・スターズ・ライヴ・イン・ジャパン 1994.1.19 エアプレイ・フォー・ザ・プラネット[限定盤]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000XAMCA8.09.TZZZZZZZ.jpg)









コメント (5)
こんにちは!ご訪問とコメント、ありがとうございました!
ボクの"メセニーのフェイバリット"はTRIO→LIVEです!オープニング、ゴキゲンですよね♪
しかし、「ウォーキングをする時のBGM」でしゅか?健康的ですねぇ。ボクはもっぱらカーステ聴き(←不健康)・・・
これからもよろしくお願いします!また遊びに来させてくださぁい♪
投稿者: 平8 | 2007年04月21日 16:48
平8さん
コメントありがとうございます。
TRIO→LIVEも名盤ですよね。
walkingは加齢の障害のためにいたし方なくと言うのが実は真相なんです。不健康な生活がたたったと言うことでしょうか・・・。
ブログをリンクさせていただきます。問題があればご連絡ください。
投稿者: ayuki | 2007年04月22日 00:57
リンクありがとうございます!
問題なぞ、むしろウレシイ限りです!
こちらも貼っときますね~♪
投稿者: 平8 | 2007年04月22日 09:48
ayukiさん,コメントありがとうございます♪
『ブライト・サイズ・ライフ』! 手放しで大絶賛します。メセニーは約30枚所有していますが,いまだに自然と手が伸びる名盤ですね。ジャコパスの“正統派”のプレイに歓喜しちゃっています。
『ウォーキングdeミュージック』! 面白いですね。自宅の高級CDプレーヤーでは感じられない,CDウォークマンならではの感動って確かにあります。
久々に引っ張り出したいところですが,どうせ3日坊主。ayukiさんのレビューで,音と風景を感じられれば…。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者: セラビー | 2007年04月22日 21:30
セラピーさん
コメントありがとうございます。
walkingしていてもどうしても耳が音楽へ集中してしまって・・・。自分でももっと風とか風景、自然を感じで歩きたいのですが・・・。
ブログをリンクさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。
投稿者: ayuki | 2007年04月24日 18:19