Walking de Music

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このブログは、ウォーキングをしながら聴いたジャズ・フュージョン・CDのレビューを中心としたブログです。個人的に想い付くままに綴っています。

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2007年04月Archives

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2007年04月11日

ストリート・ライフ/クルセイダーズ
STREET LIFE/CRUSADERS




walkingコースにある梅の花が散り、桜の花がそろそろ満開。暖かな今日は
クルセイダーズストリート・ライフwalkingです・・・

個人的には、初期の頃のクルセイダーズのファンクの泥臭い感じがあまり好きではありません。ですから、このストリート・ライフあたりからの洗練されてきたクルセイダーズが実は好みなんです。もちろん賛否両論、好み様々ですので、あくまで個人的な感覚ですが・・・。南から来た十字軍(*)や、旋風に舞う(*)などの70年代の名作を経て、商業ベースにのったのか、時代の風が吹いたのか、セールス的には大成功を収めた作品です。

このCD全体を、サタディナイト・フィーバーに代表されるような当時のディスコ調の様な雰囲気と言われることがあるようです。今までは全くそんなことは感じたことはなかったのですが、確かにそう言われればベースのフレーズが全体的にそれっぽいですし、ドラムのスティックス・フーパーさんがバスドラムを1拍づつ刻んでいる曲が多く、2拍4拍のビートがけっこうキツイので、そんな感じがしないでもないですね。その意味ではwalkingには合います!ってことになります・・・。

この作品のベストテイクは、1曲目のストリート・ライフだと想います。
ウィルトン・フェルダーさんのムーディーなサックスからスタートして、続いてランディ・クロフォードさんの歌。ドラムのスティックス・フーパーさんの「タ・タン」と言うスネアから1拍づつユニゾンで音程が上がっていってイン・リズムになるところは、肝!です。
この作品から、80年代のクルセイダーズが始まりました。新作にゲストヴォーカルを1曲ないしは2曲入れると言う展開はこの曲からですね。

この曲、良く聴くと実にメロディアスだと想いませんか?特にサビの部分でのコード進行は抜群ですね。「♪That's how the life is played・・♪」と言う部分のコードがGメジャーからGマイナーに替わるところは、ありふれているけど、カッコ良いです!

まず、最近ジョー・サンプルさんと作品をリリースして久しぶりにその名前を聞いたランディ・クロフォードさんの歌が実に良いですね。
ファーストソロはジョー・サンプルさん。楽器はもちろんフェンダーローズ。
独特の響きがまさにクロスオーヴァーって感じです。文句なしのフレーズ。効果的に6連符をつかっていて、より強いビートを感じるソロです。
続いてはサックスのウィルトン・フェルダーさんのソロ。ペンタトニックと言うスケールを中心にしていますが、それでもメロディアスです。特に、ワンコーラス目の終り4小節あたりから、2コーラス目に入って5連符のフレーズから6連符で下降するところはぐっときます!

エンディングはランディ・クロフォードさんのシャウトをフリーではさみつつだんだんフェードアウトして行くのですが、終り近くではスティックス・フーパーさんのスネアでのちょっとしたリフが歯切れ良いです。静かに終わるところもなかなかぐっときます。

2曲目はマイ・レディウィルトン・フェルダーさんのテナーサックスにエフェクトでワウをかけたような音のテーマが面白いです。そしてサビの女性コーラスもなかなか良い感じです。そして、ジョー・サンプルさんのソロからウィルトン・フェルダーさんのソロ。エフェクトでかかっているのはワウだけだと想っていたのですが、ここでオクターバーでオクターブ下の音を重ねていることが解ります。ですから全体的に独特の雰囲気が漂っています。

ベースのアルフォンソ・ジョンソンさんのグリッサンドから入って爽やかなイントロのロデオ・ドライヴが3曲目です。テンポが良いのでwalkingにも合います。
この曲は大好きな曲なんです。クルセイダーズの中で、もっとも好きな曲のひとつです。
まずは、メロディが実に良いですね。テーマのバックでかなり薄く奏でているストリングスもテーマを盛り立てています。特にテーマのラスト4小節のテナーサックスが高音のフレーズに息切れ?しているような感じのフレーズ(お解かりでしょうか?)はかなり肝!なんです!
そしてアルフォンソ・ジョンソンさんの短かいリフをはさんでギターのバリー・フィナティーさんのソロへ。
クルセイダーズにおいてのギターソロのひとつのスタイルは以前メンバーだったラリー・カールトンさんが創り上げた世界と言われます。ここでのバリー・フィナティーさんのソロもその世界観を十分継承していてかなり、メロディアスに歌っているソロです。音的にもラリー・カールトンさんっぽいですし・・・。
それからこの曲の底を上げているのがベースのアルフォンソ・ジョンソンさんのプレイ。多少、ベタな感じもしますが、個人的にはけっこう好きなベースラインです。
この曲では、最後にウィルトン・フェルダーさんのソロがフェードアウトされるのみでジョー・サンプルさんのソロはありません。この曲の綺麗なコード進行でのフェンダーローズの音。聴いてみたかったです・・・。

4曲目はカーニバル・オヴ・ザ・ナイト
ちょっとテンポアップした、ジェームス・ジェマーソン・ジュニアさんのスラップベースとポウリ―ニョ・ダ・コスタさんのパーカッションが効いている曲。
テーマはウィルトン・フェルダーさんのテナーサックスとギターのユニゾン。この曲にはギターが4人参加しています。どれが誰か良く解りませんがファーストソロはバリー・フィナティーさん。その直前のギターの目立つカッティングは多分、ローランド・パティスタさんだと想うのですが・・・。ここでも、ラリー・カールトンばりのフレーズをバリー・フィナティーさんは奏でています。
続いて、ジョー・サンプルさんのソロ。言うこと無しです!

5曲目はザ・ハスラー
スティックス・フーパーさんのイントロの1拍目にスネアとシンパルを入れて、2拍4拍のリズムはリムショットで叩くフレーズと、この部分のコード進行のなにやら怪しげな感じが、強いインパクト。テーマはこのCDの中でもけっこう泥臭さのある感じです。クルセイダーズらしいと言えばらしい曲です。
全体的に、スカスカした感じの録音なんですが多分これは、強いインパクトのイントロ部分でのジョー・サンプルさんのフェンダーローズの煌びやかな和音をより際立たせてコード感をより出すために、その他の部分では極力控えめに地味にバッキングしているためだと想います。このあたりの演出はさすがジョー・サンプルさんと言う感じがするのですが・・・。

6曲目はナイト・フェイセズ
この曲でのアルフォンソ・ジョンソンさんのベースも良いですね。
前の曲のザ・ハスラーと同じくウィルトン・フェルダーさんのアルトサックスでのテーマです。ファーストソロはジョー・サンプルさん。やっぱり言うこと無しです!


個人的にこの作品は大好きで、特にストリートライフは好きなんです。想い入れも多々あるので、久しぶりに聴いてもやっぱり良いです。特にジョー・サンプルさんはもっとも好きなキーボーディストのひとり。何も言う事はなくて、ただ良い!ってことなんです。

クルセイダーズの魅力のひとつにソロ回しがあります。これは、イントロがあってテーマがあってサビへ、そしてテーマとサビのコード進行でソロを順番に回す、そしてエンディングへ・・・と言う流れ。スタンダードなジャズでは極めて普通の構成なんですが、これをフュージョンの世界でしていると言うことです。
とかく、フュージョンは決めや、ソロの部分のコードを変えたり、さらには少しロックと言うよりはプログレ的な展開をしたり・・・これはこれで大好きなのですが・・・。
カシオペアプリズムなどを中心に聴いていて、ジャズも好きだけどジャズを演奏するにはフュージョンにまだまだ未練のあった当時のわたしにとって、クルセイダーズとの出会い、特にこの作品との出会いはかなり衝撃で、大人の音楽!って言う感じがしました。
高校を卒業した頃が一番クルセイダーズにはまっていて、こんなバンドが本当はやりたかったのですが、なかなか周りにはこんな渋めのバンドをしたい人がいなくて・・・。そのためバンドは組まず、ひたすらギターのジャズ的勉強をしていました。
その意味でもこの作品からは大きく影響を受けていて、大好きな一枚になっているんです。
(CD TOTALTIME:39:20 / Walking消費カロリー:158.12 kcal)

ストリート・ライフストリート・ライフ
ザ・クルセイダーズ

曲名リスト
1. ストリート・ライフ
2. マイ・レディ
3. ロデオ・ドライヴ
4. 夜のカーニヴァル
5. ハスラー
6. ナイト・フェイセズ

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(*)本文に登場したCD
旋風に舞う旋風に舞う
クルセイダーズ

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南から来た十字軍南から来た十字軍
クルセイダーズ

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あとがき
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2007年04月06日

テンダリー/ジョージ・ベンソン
TENDERLY/GEORGE BENSON



4月だと言うのに昨日は雪が・・・。そのなごりで今日は寒かったです。でも陽射しは春ですね。
暖かな陽射しの中で今日は、ジョージ・ベンソンさんのテンダリーwalkingです・・・

「天は二物を与えず」と言うことわざがありますが、それに反してヴォーカルとギターと言う二物を与えられたのがジョージ・ベンソンさん。まったくもって羨ましい限りです・・・。

このテンダリーは1989年の作品です。大ヒットしたブリージン(*)やギヴ・ミー・ザ・ナイト(*)以来、ずっとポップ・シーンの第一線で活躍してきたシンガーとしてのジョージ・ベンソンさんが、ジャズ・マンとしてジャズ・チューンを取り上げてリリースしたのがこの作品です。長い間、このような作品をリリースしたかったらしいのですが、それが実現した形となったと言うことです。しかもミリオンを出しているシンガーのジョージ・ベンソンさんが「このテンダリーはせいぜいスマッシュ・ヒットだろう・・・」と言ったとか。つまり気軽に自分のやりたいことをやったと言う、贅沢な作品とも言えますね。まぁ、過去の実績と資金的な余裕があるから出来ると言うことも逆には言えますが・・・。

全体のムード的には完全なジャズ作品です。ですからまさに夜のムード。当然ですが、今日の様な暖かな陽射しを感じる日中のwalkingにはあわないだろう・・・と想ってスタートしましたが、意外と合うんです。

walkingを始めていきなりマッコイ・タイナーさんのピアノをバックにジョージ・ベンソンさんの渋い歌!恋を知らないあなた
サビ前でロン・カーターさんベースのG♯の音でのきっかけからストリングスと共に盛り上がります。そしてギターソロは得意のスキャットと共にメロディアスなソロです。マッコイ・タイナーさんのソロが続いてから再びサビへ。今度はかなりフェイクして歌っています。実に上手いですね。最後の部分でのロングトーンも味があります。

そして今度は一転してややアップテンポのステラ・バイ・スターライト。バックのブラスセクションが少し古めかしさを感じさせますが、ギターソロに入ると一変してカルテットのスインギーな4ビートです。
ジョージ・ベンソンさんのソロはかなり良いです。粒がすごい揃っていて、全く危なげなく速いパッセージを弾きこなす所はさすがです。特にテーマへ戻る前の、和音を使ったフレーズから6連符で下降するフレーズはまさに肝!です。

快調なテンポでwalkingは続きましたが、3曲目は1曲目と同様に渋いバラード、スター・ダスト
この曲でのジョージ・ベンソンさん表現力にはグイグイと引き込まれます。ギターソロも圧巻です。個人的には歌もギターもこのCDのベストテイクだと想います。

ムーディな雰囲気に浸っていたらつぎの曲はマンボ・イン。うって変わって軽快で楽しげなマンボナンバーです。パーカッションのレニー・カストロさんがいいリズムを刻んでいます。後半で歌が入りますが、今までのバラードは全く違う雰囲気で、ここでも表現力のバリエーションを見せ付けられます。
さらに圧巻なのがその後のギターソロ。ここでも得意のギターとスキャットのユニゾンなんですが、本当に正確です。歌が。
ピアニストのオスカー・ピーターソンさんやキース・ジャレットさんは、唸って弾くことで有名ですが、どう聞いても唸りにしか聴こえませんね。でもジョージ・ベンソンさんの場合はスキャットの音程が本当に正確でアドリブとは想えない感じです。ギターとは音程のみならず、リズムも間もピッタリ合っています。
このあたりを聴くと手癖のフレーズと言うよりは、頭でひらめいて、歌って、それをギターのフレーズに起こして弾いていると言うことが良く解ります。

次ぎの曲もバラード、ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエアジョン・レノンさんポール・マッカートニーさん作の名曲です。
ワンコーラス終了してから、テンポを少しアップしてギターソロへ入ります。このソロも良く歌っています。
それにしても良い曲ですね。この曲は今日のような寒いけど、青空が広がっている日のwalkingには良く合います。

そして、次ぎの曲もバラード。アール・アイ・アスク。朗々と歌い上げています。

そして、ジョージ・ベンソンさんのギターオンリーのソロ曲、テンダリー
ジョージ・ベンソンさんのギターだけのソロ曲ってあまり聴いたことが無いのですが
やはり上手いですね。低音弦を上手く使用してテーマ部分を弾いています。そして速いパッセージをはさみながらも要所でコードを入れています。でもそのフレーズの速いこと。でも単に速いだけではなく粒が揃っていて、しかもメロディアスなフレーズですので、見事としか言いようがありませんね。

そして最後の曲は軽快な4ビート、アイ・クッド・ライト・ブック
なにかとても楽しそうな感じの演奏です。ジャムセッション的な香りがしてライヴな感じがとてもします。その分熱も入っていてかなりの熱演です。これは推測ですが、この曲はジャズチューンでは珍しくフェードアウトで終わっています。ジョージ・ベンソンさんのソロで・・・。熱が入りすぎて延々と演奏・・・と言う感じになってしまったのはないでしょうか?そのような感じが伝わってきます。


ジョージ・ベンソンさんは譜面が読めないと言うのは有名な話です。
譜面と言えばバンド活動をしていたときに、よくクラシックをやっている方にキーボードをお願いしたことがあるのですが、クラシックの方は譜面がバッチリ読めるので、逆に苦労した面がありました。
譜面が無いと弾けない!と言うのは当たり前で、それで譜面を起こして渡すと、間違って書いてしまった場合でもその間違った通りに演奏するし・・・。譜面の表記から外れることを嫌うんですね。私のように中途半に譜面を理解している者は、弾いていてあわなかったら、勝手にあわせてしまうんですけど・・・。

ジョージ・ベンソンさんには、理論や譜面を除いても出来ると言う、抜群の感性と耳の良さがあるのだと想います。それは、私が勝手にあわせてしまうと言う次元の低い話ではなくて、天から与えられた才能なのだと・・・。
すると、ジョージ・ベンソンさんに天は、三物を与えた?四物を与えた?
でも、天才的なミュージシャンってそんな感じですよね。
(CD・TOTALTIME:38:52/Walking・消費カロリー:156.24 kcal)

Noimage-amazonに画像がありません・・・ テンダリーテンダリー
ジョージ・ベンソン

曲名リスト
1. 恋を知らないあなた
2. 星影のステラ
3. スターダスト
4. マンボ・イン
5. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
6. オール・アイ・アスク
7. テンダリー
8. アイ・クッド・ライト・ア・ブック

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(*)本文に登場したCD

Breezin'Breezin'
George Benson
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Give Me the NightGive Me the Night
George Benson
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あとがき
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2007年04月04日

ア・マップ・オヴ・ザ・ワールド/サウンドトラック/パット・メセニー
A MAP OF THE WORLD/PAT METHENY

マップ・オブ・ザ・ワールド


今日はパット・メセニーさんのア・マップ・オヴ・ザ・ワールドwalkingです・・・

良くCDや楽曲に対して「映像的な作品」と言うことを言いますが、どの様なものをそう言うのか?と言うことは定義しようにも難しいですね。それは非常にパーソナルな部分での感性なので、個人個人違いますし・・・。その意味では、この作品は個人的には、まさに超映像的な作品なんです。
考えてみれば、このア・マップ・オヴ・ザ・ワールドは同名映画のサウンドトラックですからもともと映像的な音楽なんですが・・・。

映画はスコット・エリオットさん監督、シガニーウィーヴァーさん、ジュリアン・ムーアさん出演です。実はこの映画、なかなか観る機会が無くて観ていないんです。どんな映画なのか?とか、内容は?とか・・・全く知りません。いろいろな雑誌や何かで知ろうと想えば、ある程度は調べることが出来るのでしょうけれど、あえてしていません。
それはこのサウンドトラックから最初に受けたイメージに余計なものをなるべく挟みたく無い!と想ったからです。それくらいインパクトがありました。
しばらくしてからそのイメージと映画を照らし合わせてみよう、などと想っていたのですが、ついズルズルとそのまま観ていなくて・・・。

サウンドトラックですので映画に使用された音楽が全てと、その他の曲も少し録音されていますので
全部で28曲録音されています。しかし、1曲が映画用に大変短くなっています。

パット・メセニーさんのサウンドトラックに、もうひとつ私の大好きなPassaggio Per Il Paradiso(*)がありますが、基本的な創り方はその延長にあります。しかし、全体的なイメージはパット・メセニーさんの名作・シークレット・ストーリー(*)の様な感じがあります。
特に、シークレット・ストーリーの後半部分の、やや情緒的で哀しげで壮大で映像的で・・・あの感じが全体に漂っています。でももう少しこちらの方が、個人的にはやさしい感じがします。

1曲目のメインテーマ・ア・マップ・オヴ・ザ・ワードの美しいこと!
ここでのパット・メセニーさんのアコギの音の美しさとメロディの綺麗さ、そしてコードの美しさはまさにメセニー・ワールドです。さらにものすごい映像的!具体的に何が浮かんでくるのか?と、もし聞かれても明確には答えることが出来ないのですが、でも広大で雄大な風景が浮かんできます。
最初がアコギオンリーでそこへギターをオーヴァーダビングしていき、2コーラスめからストリングスが入ってくるところは本当に肝!涙ものです。ちなみにオーケストラアレンジ・コンダクター等で参加しているのはギル・ゴールドスタインさん。

そして、次ぎの曲はパット・メセニーさんのアコギのフォーク調のカッティングから入る少し軽快な感じの曲・家族。さらに続けて。この曲ではパット・メセニーさんのソロを聴くことが出来ます。そのバックではギターのオーバーダヴしたカッティングとベースのスティーヴ・ロドビーさんのベースを核にストリングスが絡んでいきます。

8曲目の記憶は1曲目のモチーフをピアノで演奏しています。このピアノはパット・メセニーさん本人の演奏。
すこしトーンを落とした暗い音で、この曲の持っているカントリーフレーバーの明るさを消しています。

13曲目の日曜では、途中いきなりの打ち込みのリズムにベースのスティーヴ・ロドビーさんの渋いベースラインが絡んできます。でも全体の中でも違和感が無いんですよね・・・不思議と。

27曲目の許しではモチーフとなっているテーマを連続させてまとめて、まさにエンディングの感じです。このあたりのアレンジなんかは上手いと想います。

28曲目は抱擁。最後の曲なんですが、マイナー調のオーケストラ曲で暗い感じのイメージです。この作品の曲はそれぞれ短い言葉でタイトルがついています。多分、この順番に物語が進んで行くのだと想うのですが・・・。もしそうだとしたら、この最後の曲を聴く限り、ハッピーエンドではない物語なのかな?と想います。


それにしても、圧倒的に映像的な音楽です。あくまでもCDジャケットの数枚の写真と映画の舞台が中西部だと言うことが、このライナーノーツやジャケットから解りますので、そのイメージではあるんですが・・・。でも先ほども書きました通り、具体的に、こんな感じと言うことはできません。でも、じっと聴いていると本当に何かしらの映像が浮かんくるんです・・・。

DVDも発売されていますし、レンタルと言う手もありますので映画を観ることは可能なんですが、今回改めてじっくり聴いてみて、もう少し、パット・メセニーさんの抱いたイメージをわたしのイメージと照らして楽しみたい!って想います。
逆に映画を観たら多分この「何かしらの映像?」はこの作品を聴いても浮かんでこないのでは?と想うと少々寂しい感じもしますし・・・。もう少し楽しんだら、まずは原作を読んで、それから映画を観てみようと想います。

ところで、walkingにはどうなのか?と言う事ですが、これが意外に良いのです。
コースの途中に陸橋があるのですが、その上で立ち止まってこの作品をBGMにして景色を眺めていると、映画の中の一場面を演じているかのような錯覚にとらわれてしまいます。
心が落ち着いて、ゆったりとwalkingできました。
(CD・TOTALTIME:66:37/Walking・消費カロリー:267.8 kcal)

マップ・オブ・ザ・ワールドマップ・オブ・ザ・ワールド
パット・メセニー スティーブ・ロドビー デビッド・サミュエルズ

曲名リスト
1. A Map Of The World
2. Family
3. North
4. Home
5. Sisters
6. Childhood
7. Fall From Grace
8. Memory
9. Gone
10. Flight
11. Alone
12. Outcasts
13. Sunday
14. Discovery
15. Acceptance
16. Realization
17. Soliloquy
18. Night
19. Sunrise
20. Resolution
21. Pictures
22. Patience
23. Transition
24. Reunion
25. Renewal
26. Homecoming
27. Forgiving
28. Holding Us

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(*)本文に登場したCD

Passaggio Per Il ParadisoPassaggio Per Il Paradiso
Pat Metheny
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シークレット・ストーリーシークレット・ストーリー
パット・メセニー
by G-Tools

あとがき
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