Walking de Music

2007年04月12日 11:24にアップしたエントリーです。

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リット/リー・リトナー
RIT/LEE RITENOUR




けっこう悩むんです、どのCDでwalkingしようかと・・・。別にこれが最後!と言う訳ではないのですが、それでもこの貴重な時間を・・・と想うとやっぱりあれこれと。と言う訳で今日は悩んだ末・・・と言う程でもありませんが、リー・リトナーさんのRITwalkingです・・・

この作品は1981年のリリースです。ついにリー・リトナーさん売れ筋路線、軟弱路線へ!などと言われたりもしましたが、AORサウンドと言うことで大々的にヴォーカルを入れた作品です。個人的には、全く売れ線、軟弱とは想いませんでした。むしろかなり好きなサウンドで良く聴いていた作品です。

walkingは1曲目の、ミスター・ブリーフケースでスタートです。
TOTOホーンのようなシンセとシンセベースが印象的な、COプロデューサーでこの作品に大きな影響を与えているデヴィッド・フォスターさんのイントロから、スラップベースと独特の3連のハイハットワークが聴こえてきます。ベースはデヴィッド・ハンゲイトさん、そしてドラムはジェフ・ポーカロさん。TOTOのリズム隊です。かなり極力なリズムですね。walkingにはもちろん良く合います。
歌はエリック・タッグさん。技巧的という感じよりは、かなりソフトな感じの声です。少し鼻がつまったような感じもかなり個性的ですね。
ワンコーラスのあとはリー・リトナーさんのソロ。かなり強力なソロです。このソロはコピーをしましたが、技術的なことももちろんですが、この雰囲気がなかなか出ずに苦労した覚えがあります。それにしても、ベースのデヴィッド・ハンゲイトさんのベースはかなり良いですね。TOTOではなかなか聴くことが出来なかったスラッププレイです。さすがと言う感じです。

2曲目は、リー・リトナーさんらしい感じのメロディーとリズム、テル・ミー・プリティ・ライズ
リズム隊も、もう一人のプロデューサーハービー・メイソンさんとエイブラハム・ラボリエルさんのコンビ。後半のエリック・タッグさんの歌にリー・リトナーさんが絡むところと、歌を邪魔しないで存在感をアピールすると言う感じは、抜群の上手さがありますね。

3曲目はバラード、ノー・シンパシー。メロディの綺麗な曲です。

4曲目はビルボードで15位まで行ったイズ・イット・ユー。爽やかな曲です。
リー・リトナーさんは3種類のギターを弾いています。左がカッティング。主にコードを綺麗に出している感じ。右はオクターブを使用してのオブリガート的な感じ。センターではミュートを使用したカッティングを終りまで弾いています。このセンターのカッティングがこの曲の特徴的な部分でもありますね。歌はエリック・タッグさんなのですが、もうひとりビル・チャップマンさんが歌っています。2人とも上手い歌い分けをしていますし、こうやって改めて聴いてみると、チャッチーなメロディでもあるし、ヒットしたのもわかる気がします。

ナイロンギターのアルペジオにエレクトリックでリリカルにテーマを弾いているちょっと休憩的な曲・ドリーム・ウォークを挟んで、6曲目はカウント・ダウン
この曲にはサブタイトルでキャプテン・フィンガースとクレジットされています。意味合いは良く解らないのですが、リー・リトナーさんのお気に入りだったと言うことでしょうか・・・。言われてみれば、このRITのリリースされた前の年の1980年に渡辺貞夫さんが名作ライヴ作品ハウズ・エヴリシング(*)をリリースしています。その中のノー・プロブレムと言う曲でリー・リトナーさんがバックにドラムだけを残してソロに入るのですが、この時のフレーズがこのカウントダウンのモチーフだったと記憶しています。(ハウズ・エヴリシングだったか記憶に自信がありませんが・・・ノー・プロブレムであったことは間違えないと想います。)
ですから、きっとお気に入りのフレーズだったんだと・・・。そしてこの作品で曲にしたと言う意味でリー・リトナーさんのキャッチフレーズのキャプテン・フィンガースなのかなと・・・。このお気に入りのフレーズはけっこう難しいフレーズなんです。粒をそろえるのがポイントです。もちろんリー・リトナーさんの演奏はまさに粒揃い!
ボコーダーを使用したコーラスがスぺーシーな感じを良く出しています。ギターソロの終り部分のライトハンドを使った短いフレーズもインパクトがありますね。
ここでの演奏も良いのですが、デイヴ・グルーシンさんとのDVDGRPオールスターズ・ライブ・フィーチャリング・ダイアン・シューア(*)のカウントダウンがものすごくカッコ良いです!もう少しテンポアップされていてまさに、スピード、スリル、って言う感じのフュージョンサウンドです。先日のクルセイダーズの話とは全く逆の感じのスタイルですね。

7曲目はグッド・クエスチョン
イントロあたりの雰囲気はTOTO?って感じもします。ドラムはジェフ・ポーカロさんなんですが、ベースが残念ながらデヴィッド・ハンゲイトさんでは無いんです。TOTOっぽい雰囲気の為かどうかわかりませんが、リー・リトナーさんのフレーズもロック基調でスティーヴ・ルカサーさんを意識している!・・・かどうかは解りませんが・・・。

8曲目はスマイリン
この曲はスライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー曲。前半は静かに、後半はブラスセクションも入って盛り上がります。リー・リトナーさんのギターもワウを使ってアグレッシブに弾いています。

9曲目はオン・ザ・スロウ・グライド
テンポがよく歯切れの良いリズムにwalkingも進みます!特にサビは上手くギターのチョーキングを使用したメロディになっていますので、ギタリストが好みそうなメロディです。聴いているだけではなくて、弾いていても気持ちが良いんです。エンディングはだんだんとフェードアウトしていき、ハービー・メイソンさんのドラムだけが残ってさらにフェードアウト。そして替わりにフェードインでノー・シンパシー(リプライズ)が始まり、そしてまたフェードアウト。印象深いCDの締めくくりです。


前半はヴォーカルを中心としたAOR的サウンド。後半はAOR的なんですがフュージョン的なサウンド。リリースされた時はレコードの時代。A面、B面で分けられていたと想います。このわけ方は、古くからのリー・リトナーさんのファンにも、AORのファンの方にも良いですね。レコード時代のメリットとも言えます。今は全部通して聴くことになりますので、個人的には、後半の方がやはり比重が高い感じがして、聴き終わったときに、お尻が重く感じました。(このニュアンス、解りますでしょうか?)

リー・リトナーさんのギターですが、この作品ではボトルネックを多用しています。昔からボトルネックはけっこう使用しているのですが、ほぼ全曲に使用している感じです。これも想像ですが、ロックの感じを出すために、トレモロアーム的な感じで使用したのかなって想わせるフレーズが随所にあります。でも、もっとストレートに弾いても良かったのでは?とも想います。もしそうしていれば、さらに洗練されたAORになったのでは?とも想うのですが・・。
それでも一気に聴いてしまうお気に入りの作品です。
(CD TOTALTIME:37:18 / Walking消費カロリー:149.95kcal)

RITRIT
リー・リトナー

曲名リスト
1. ミスター・ブリーフケース
2. テル・ミー・プリティ・ライズ
3. ノー・シンパシー
4. イズ・イット・ユー
5. ドリームウォーク
6. カウントダウン
7. グッド・クエスチョン
8. スマイリン
9. オン・ザ・スロウ・グライド
10. ノー・シンパシー (リプリーズ)

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(*)本文に登場したCD・DVD

ハウズ・エヴリシングハウズ・エヴリシング
渡辺貞夫
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GRPオールスターズ・ライブ・フィーチャリング・ダイアン・シューアGRPオールスターズ・ライブ・フィーチャリング・ダイアン・シューア
ダイアン・シューア イバン・リンス デイブ・バレンティン
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