Walking de Music

2007年04月06日 01:45にアップしたエントリーです。

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テンダリー/ジョージ・ベンソン
TENDERLY/GEORGE BENSON



4月だと言うのに昨日は雪が・・・。そのなごりで今日は寒かったです。でも陽射しは春ですね。
暖かな陽射しの中で今日は、ジョージ・ベンソンさんのテンダリーwalkingです・・・

「天は二物を与えず」と言うことわざがありますが、それに反してヴォーカルとギターと言う二物を与えられたのがジョージ・ベンソンさん。まったくもって羨ましい限りです・・・。

このテンダリーは1989年の作品です。大ヒットしたブリージン(*)やギヴ・ミー・ザ・ナイト(*)以来、ずっとポップ・シーンの第一線で活躍してきたシンガーとしてのジョージ・ベンソンさんが、ジャズ・マンとしてジャズ・チューンを取り上げてリリースしたのがこの作品です。長い間、このような作品をリリースしたかったらしいのですが、それが実現した形となったと言うことです。しかもミリオンを出しているシンガーのジョージ・ベンソンさんが「このテンダリーはせいぜいスマッシュ・ヒットだろう・・・」と言ったとか。つまり気軽に自分のやりたいことをやったと言う、贅沢な作品とも言えますね。まぁ、過去の実績と資金的な余裕があるから出来ると言うことも逆には言えますが・・・。

全体のムード的には完全なジャズ作品です。ですからまさに夜のムード。当然ですが、今日の様な暖かな陽射しを感じる日中のwalkingにはあわないだろう・・・と想ってスタートしましたが、意外と合うんです。

walkingを始めていきなりマッコイ・タイナーさんのピアノをバックにジョージ・ベンソンさんの渋い歌!恋を知らないあなた
サビ前でロン・カーターさんベースのG♯の音でのきっかけからストリングスと共に盛り上がります。そしてギターソロは得意のスキャットと共にメロディアスなソロです。マッコイ・タイナーさんのソロが続いてから再びサビへ。今度はかなりフェイクして歌っています。実に上手いですね。最後の部分でのロングトーンも味があります。

そして今度は一転してややアップテンポのステラ・バイ・スターライト。バックのブラスセクションが少し古めかしさを感じさせますが、ギターソロに入ると一変してカルテットのスインギーな4ビートです。
ジョージ・ベンソンさんのソロはかなり良いです。粒がすごい揃っていて、全く危なげなく速いパッセージを弾きこなす所はさすがです。特にテーマへ戻る前の、和音を使ったフレーズから6連符で下降するフレーズはまさに肝!です。

快調なテンポでwalkingは続きましたが、3曲目は1曲目と同様に渋いバラード、スター・ダスト
この曲でのジョージ・ベンソンさん表現力にはグイグイと引き込まれます。ギターソロも圧巻です。個人的には歌もギターもこのCDのベストテイクだと想います。

ムーディな雰囲気に浸っていたらつぎの曲はマンボ・イン。うって変わって軽快で楽しげなマンボナンバーです。パーカッションのレニー・カストロさんがいいリズムを刻んでいます。後半で歌が入りますが、今までのバラードは全く違う雰囲気で、ここでも表現力のバリエーションを見せ付けられます。
さらに圧巻なのがその後のギターソロ。ここでも得意のギターとスキャットのユニゾンなんですが、本当に正確です。歌が。
ピアニストのオスカー・ピーターソンさんやキース・ジャレットさんは、唸って弾くことで有名ですが、どう聞いても唸りにしか聴こえませんね。でもジョージ・ベンソンさんの場合はスキャットの音程が本当に正確でアドリブとは想えない感じです。ギターとは音程のみならず、リズムも間もピッタリ合っています。
このあたりを聴くと手癖のフレーズと言うよりは、頭でひらめいて、歌って、それをギターのフレーズに起こして弾いていると言うことが良く解ります。

次ぎの曲もバラード、ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエアジョン・レノンさんポール・マッカートニーさん作の名曲です。
ワンコーラス終了してから、テンポを少しアップしてギターソロへ入ります。このソロも良く歌っています。
それにしても良い曲ですね。この曲は今日のような寒いけど、青空が広がっている日のwalkingには良く合います。

そして、次ぎの曲もバラード。アール・アイ・アスク。朗々と歌い上げています。

そして、ジョージ・ベンソンさんのギターオンリーのソロ曲、テンダリー
ジョージ・ベンソンさんのギターだけのソロ曲ってあまり聴いたことが無いのですが
やはり上手いですね。低音弦を上手く使用してテーマ部分を弾いています。そして速いパッセージをはさみながらも要所でコードを入れています。でもそのフレーズの速いこと。でも単に速いだけではなく粒が揃っていて、しかもメロディアスなフレーズですので、見事としか言いようがありませんね。

そして最後の曲は軽快な4ビート、アイ・クッド・ライト・ブック
なにかとても楽しそうな感じの演奏です。ジャムセッション的な香りがしてライヴな感じがとてもします。その分熱も入っていてかなりの熱演です。これは推測ですが、この曲はジャズチューンでは珍しくフェードアウトで終わっています。ジョージ・ベンソンさんのソロで・・・。熱が入りすぎて延々と演奏・・・と言う感じになってしまったのはないでしょうか?そのような感じが伝わってきます。


ジョージ・ベンソンさんは譜面が読めないと言うのは有名な話です。
譜面と言えばバンド活動をしていたときに、よくクラシックをやっている方にキーボードをお願いしたことがあるのですが、クラシックの方は譜面がバッチリ読めるので、逆に苦労した面がありました。
譜面が無いと弾けない!と言うのは当たり前で、それで譜面を起こして渡すと、間違って書いてしまった場合でもその間違った通りに演奏するし・・・。譜面の表記から外れることを嫌うんですね。私のように中途半に譜面を理解している者は、弾いていてあわなかったら、勝手にあわせてしまうんですけど・・・。

ジョージ・ベンソンさんには、理論や譜面を除いても出来ると言う、抜群の感性と耳の良さがあるのだと想います。それは、私が勝手にあわせてしまうと言う次元の低い話ではなくて、天から与えられた才能なのだと・・・。
すると、ジョージ・ベンソンさんに天は、三物を与えた?四物を与えた?
でも、天才的なミュージシャンってそんな感じですよね。
(CD・TOTALTIME:38:52/Walking・消費カロリー:156.24 kcal)

Noimage-amazonに画像がありません・・・ テンダリーテンダリー
ジョージ・ベンソン

曲名リスト
1. 恋を知らないあなた
2. 星影のステラ
3. スターダスト
4. マンボ・イン
5. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
6. オール・アイ・アスク
7. テンダリー
8. アイ・クッド・ライト・ア・ブック

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(*)本文に登場したCD

Breezin'Breezin'
George Benson
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Give Me the NightGive Me the Night
George Benson
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コメント (2)

お邪魔します。

何時もながら良いアルバムをチョイスされますね。
ジョージ・ベンソンの数あるアルバムの中でもこの作品は私的にも上位にランクします。仰る様に、彼はギターの上手さは勿論ですが、それと同じくらいヴォーカルもまた魅力的ですね。このアルバムはそのボーカルとギターが見事に絡み合った作品だと思います。夜、黙して一人聴きたいアルバムでもあります。
恐るべしベンソン・・・参りました(笑)やはり天才ですよね。

FUSIONさん
コメントありがとうございます。
今回は青空のもと健康的な中で聴いたのですが、やはり夜ですね。ムードは。
夜黙して一人聴きたい・・・なるほどその通りです!お酒を傍らに置いて・・・。

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