Walking de Music

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2007年05月Archives

2007年05月31日

ノウ・ホワット・アイ・ミーン/キャノンボール・アダレイ
KNOW WHAT I MEAN?/CANNONBALL ADDERLEY

ノウ・ホワット・アイ・ミーン?

エレクトリックなフュージョンを立て続けに聴いていると、フッとストレートな4ビートが聴きたくなります。と言うわけで今日はキャノンボール・アダレイさんのノウ・ホワット・アイ・ミーンwalkingしました。

このCDはピアノのビル・エヴァンスさんとの共作と言っても良い作品です。
キャノンボール・アダレイさんはどちらかと言うとソウルフルでファンキーな持ち味。一方ビル・エヴァンスさんはリリカルで洗練されている感じ。作品はキャノンボール・アダレイさんの名義ですので、当然そちらの方にあわせての感じかと想うのですが、どちらかと言うとビル・エヴァンスさんの雰囲気に近い、とても都会的で洗練されたジャズに仕上がっていると想います。
それでも、音がすごくデッドに録音されていて、まるでビル・エヴァンスさんの弾いているピアノの後に立って聴いているような生々しさがありますので、都会とは言っても銀座や六本木のライヴハウスの様な感じではなく、もう少し都心から離れたこじんまりした“小屋”で聴いているような感じがするんです・・・。

この作品のハイライトはなんと言っても1曲目のワルツ・フォー・デビー
言わすと知れたビル・エヴァンスさんの名曲ですが、ここでのキャノンボール・アダレイさんのソロプレイは抜群の良さがあります。それにつられる感じでビル・エヴァンスさんのソロもオーソドックスにまとめながらもかなり良いソロだと想います。
本家本元のビル・エヴァンスさんの名盤ワルツ・フォー・デビー(*)はもちろん最高の作品なんですが、個人的にはこの作品の方が好きです。
もっとも大きな違いは4拍子になっていることです。原曲はご存知の通りワルツですから3/4拍子ですね。どちらでも抜群にスイングしてしまうと言う、曲自体の完成度の高さはもちろんですが、4拍子になっていることでより洗練されて、言うならば、かなりお洒落な感じに仕上がっています。それに追い討ちをかけるように、リズム隊がほとんどおかず無し、インタープレイ無しの本当にオーソドックスにしかも淡々とリズムを刻んでいます。このリズム隊はMJQパーシー・ヒースさんとコニー・ケイさん。そう考えるとちょっとMJQのムードも漂っていますね。
その分原曲のスコット・ラファロさんのグイグイとアプローチしていくベースとともに醍醐味のインタープレイの盛り上りはないのですが・・・。
スタートはビル・エヴァンスさんのフリーでのテーマから始まります。そしてインテンポになって初めて4拍子であることにハッとなります。さらにキャノンボール・アダレイさんのアルトサックスが絶妙なアーティキュレーションでテーマを演奏します。先ほど書きました通り音がデッドなので、細かいタンギングやサックス独特の息使いと特に音がリアルです。
ワンコーラス目はテーマを少し崩して、しかもフレーズを少し細切れに吹きながら展開して行きます。サビ前からの教科書の様なオーソドックスなフレーズから、高音のタンギングを使用したフレーズに行って盛り上がり!かけたところでスーッとダウンフレーズで一度興奮を収めると言う感じでワンコーラス。そして2コーラス目はフラジオでのブロウしたフレーズなどを入れつつ盛り上がってきます。サビに入るとワンコーラス目と同じフレーズが出てくるんですが、ワンコーラス目はダウンフレーズでしたが、今度は細かいパッセージで盛り上げていきます。そしてビル・エヴァンスさんのソロへと続いていきます・・・。
キャノンボール・アダレイさんのソロは全体の構成、フレーズ、音色、アーティキュレーションなどどこをとっても最高のソロだと想います。

2曲目はグッドバイ
ベニーグッドマンさんで知られたバラードです。バラードですのでよりキャノンボール・アダレイさんのサックスの息使いが聴こえてきます。特にヴィブラートのリアルな息使いはため息が出ます。

3曲目はフー・ケアーズ?
ミディアムファーストのナンバー。実にスイングしています。そのスイング感は2:30過ぎ位に4拍目にドラムのリムショットが入るフレーズが続くところで最高潮になります。ここでのキャノンボール・アダレイさんはまさに吹きまくりと言う感じです。ビル・エヴァンスさんのソロもコードを上手く使用した見事なソロです。

4曲目はベニス
これはMJQのナンバーですね。パーシー・ヒースさんとコニー・ケイさんのリズム隊のための選曲です。作曲はMJQジョン・ルイスさん。ファーストソロのビル・エヴァンスさんはちょっとジョン・ルイスさんを意識しているのかどうか解りませんが、雰囲気はMJQっぽいです。

5曲目はトイ
ファンキーで明るいナンバーです。このような曲はキャノンボール・アダレイさんの魅力が良くでます。水を得た魚ではないですが、生きいきとのびのびとソロを演奏している感じがします。

6曲目はエルザ
ビル・エヴァンスさんがテーマを奏でるバラードです。この曲はもうビル・エヴァンスさんの独壇場と言う感じでよりムーディーになっています。しかも洗練されていて都会のネオンとお酒が似合いまうす。さらに言うならば、先ほどまでは都心から離れていたのですが、急に六本木あたりのライヴハウスにスリップして来たと言う感じでしょうか・・・。

7曲目はナンシー
今度はキャノンボール・アダレイさんの渋いバラード演奏を聴くことができます。また、ここでもビル・エヴァンスさんのピアノが情緒的で涙が出そうなくらい酔います・・・。

8曲目はタイトル曲ノウ・ホワット・アイ・ミーン?
この曲は今回のためにビル・エヴァンスさんが書いた曲のようです。バラードで始まって途中ラテンのリズムになると言うちょっと変わった感じの曲です。最後の曲としてはいまいちの感じもするのですが、コード進行のためか、やや複雑な展開の為かある意味異様な雰囲気が若干漂ってエンディングになります。


ワルツ・フォー・デビーと言う曲は名曲なんですが、ジャズの名演と言う部分でみるとこの演奏は私の中では本家を越える名演なんです。その分、1曲目のインパクトが強すぎてその他の曲はほとんど聴いていませんでした。
久しぶりに通して聴いてみて想ったのが、やっぱり名盤・名演と言うことでした。そして、都会のネオンが合う、お酒が合う、そんな感じです。でも先ほど書いた通りに少し都心から離れた感じ・・・。

これは、音がデッドの為と先ほどは書きましたが、どうもそれだけではなくて、ビル・エヴァンスさんの都会のど真ん中の様な洗練さとキャノンボール・アダレイさんの少し都会の喧騒から離れたファンキーで明るい雰囲気が絶妙なバランスとしてにじみ出ているからと言う感じがします。
さらにそれは、名盤ワルツ・フォー・デビーでのスコット・ラファロさんとビル・エヴァンスさんのインタープレイの感じを、あえてお互いを立てて表面に出さずに、内面的なインタープレイとしてせめぎ合っているところで生まれていて、結果、実に作品を味のあるものにしているのだと言う感じがするのです。
(CD TOTALTIME:40:27 / Walking消費カロリー:162.61kcal)
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ノウ・ホワット・アイ・ミーン?ノウ・ホワット・アイ・ミーン?
キャノンボール・アダレイ ビル・エヴァンス パーシー・ヒース

曲名リスト
1. ワルツ・フォー・デビイ
2. グッドバイ
3. フー・ケアーズ?(テイク5)
4. ヴェニス
5. トイ
6. エルザ
7. ナンシー
8. ノウ・ホワット・アイ・ミーン?(リテイク7)
9. フー・ケアーズ?(テイク4)*
10. ノウ・ホワット・アイ・ミーン?(テイク12)*.
*ボーナス・トラック

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(*)本文に登場したCD

ワルツ・フォー・デビイワルツ・フォー・デビイ
ビル・エヴァンス スコット・ラファロ ポール・モチアン
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あとがき
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2007年05月29日

Column:ZARD、坂井泉水さんと私の接点・・・

ZARD坂井泉水さんが亡くなったことで新聞やワイドショーは持ちきりです。理由はどうであっても人が亡くなることは哀しいことです。

ZARDは全くと言って良いほど聴きませんし耳にするのも、TVやラジオ、さらには24時間TVのエンディングでくらいでしょうか・・・。でも、そう言えば!と想ってCD棚を探してみたら1枚CDがありました。

Good-Bye My Lonelinessと言う6曲入りの作品。
なぜ買ったのがも良く覚えていませんが
その時にはきっと何か感じるところがあったのだと想います。

ちょっと聴いて見たのですが、かなりアイドルっぽい創りです。
歌自体もストレートで素直な歌い方です。
タイトル曲のGood-Bye My Lonelinessは良い曲だと想いますが
その他の曲はあまりパッとしない感じです。
アレンジや演奏自体もそんな感じがしました。
今はどんな感じなのかは解りませんが、この作品を聴く限りは
現在の様なトップアーティストになる感じはあまりありませんね。

演奏と言うか、ZARD自体のメンバーのクレジットを見てみましたが
何も記載されていませんでした。
このあたりの謎の部分も上手くマーケットに乗ったのでしょうか・・・。

でも、音楽を伝える側と私たちリスナーって
社会的な関係はないのですが
『実に深く、いったってパーソナルでさらには一方的な想い』
と言う不思議な関係があリますね。

考えてみたら、ほぼ一度も会った事も、まして生活上の接点もほとんどない人が亡くなって哀しむ、涙するってある意味変ですよね。
でも、音楽と言うつながりで考えてみたときには
ごく自然にこの不自然さを受け入れることが出来るし
誰もが理解できる想いではないでしょうか?
だから、TVのインタビューで泣いていた人たちの気持ちは良く解りますし
同時にこれは音楽の普遍性と素晴らしさとも言えると想います。

ほんの少しだけZARD坂井泉水さんと私も接点があったと言うことですね。
ご冥福をお祈りいたします。

あとがき
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2007年05月26日

聖地への旅/マイケル・ブレッカー
PILGRIMAGE/MICHAEL BRECKER

聖地への旅

最近ではもっとも発売を楽しみにしていた作品でwalkingです。
マイケル・ブレッカーさんのラストアルバム聖地への旅walkingしました。

マイケル・ブレッカーさんは近年特に好きで作品がリリースされるたびに驚きの連続でした。ラストアルバムがこんなに早くリリースされてしまうのは本当に残念です。ご冥福をお祈りします・・・。

1曲目はザ・ミーン・タイム
パット・メセニーさんとのテーマのユニゾンは相変わらずピッタリ合っていて見事です。しかもこのテーマはかなり複雑な譜割り。なにか凄みさえ感じるユニゾンです。
良く聴いてみるとシンセらしき笛の様な音も一緒にユニゾンしています。パット・メセニーさんがギターシンセで出しているように聴こえるのですが詳細はわかりません。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。少しラウドな感じがしますが、それでもかなり速いパッセージを吹きまくっています。そして、パット・メセニーさんのソロからハービー・ハンコックさんのソロへ。再び超絶なユニゾンのテーマでエンディングです。ハービー・ハンコックさんがピアノの音を切らずに延ばしたまま終わるところも些細なことですが良い感じです。

2曲目はファイブ・マンツ・フロム・ミッドナイト
複雑な拍子のマイナーな曲です。ここではテーマをパット・メセニーさんと、時にユニゾンになったり、対旋律になったり、バッキングになったりしながら複雑に、まるでマイケル・ブレッカーさんと会話をしているように進んで行きます。
ファーストソロはパット・メセニーさんとの作品も良かったブラッド・メルドーさんのピアノ。それを受けてパット・メセニーさんのソロへ。ギターの音が若干変わったような気がします。さらにリバーブのかけ方が綺麗になって生音との分離が明確になってより聴きやすくなった感じでしょうか。そして、マイケル・ブレッカーさんのソロです。このソロはフレーズも実に細かくて、さらにタンギングがスムーズなのでまさにコロコロと音が流れて行く感じです。そして時にフラジオやハイトーンのフレーズを挟んでいて見事です。

3曲目はアナグラム
この曲もテーマの複雑なこと。もちろんパット・メセニーさんとユニゾンなんですが譜面を見てみたいですね。またこの曲はテーマのバックもかなり複雑なシンコぺーションです。このような曲を聴くといつもながらマイケル・ブレッカーさんの作曲の力の高さをすごい感じます。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。ブレイクや間を効果的に挟んでいるソロです。少しいつもの感じとは違う感じのソロでブレイクや間が結構あります。でもこれが逆に効果的で、意図して演奏したのであれば見事ですね。その間を絶妙にドラムのジャック・ディジョネットさんとベースのジョン・パティトゥッチさんが埋めています。そしてパット・メセニーさんのソロに続けてブラッド・メルドーさんのソロ。このソロの中間部分での右手と左手のフレーズがすごいです。別々の人が弾いてるかのような、それでいて絶妙なハーモニーを出しています。さらに最後にはジャック・ディジョネットさんのソロがあります。印象的ベースラインのバックリフに乗せて怒涛のソロです。

4曲目はタンブルウィード
マイケル・ブレッカーさんのアフリカン・スカイの様な雰囲気をもったラテン色の入った曲です。途中で叫び?と言うか歌?が聴こえるのですが、クレジットにないので誰が歌っているのか・・・。
ファーストソロはパット・メセニーさんのギターシンセ。ソロが始まったとたんに雰囲気がパット・メセニーさんの名曲ソング・フォー・ビルバオの様な感じになります。パット・メセニーさんのソロの終りに少しかぶってマイケル・ブレッカーさんのソロです。この重なり方は結構肝!です。前の曲とは違ってこの曲でのソロは細かいフレーズを連続させて行くというスタイルのソロです。でも、ただ速く吹いているだけではなくて見事なフレーズになっていることはいつも通りです。そしてブラッド・メルドーさんのソロですが、またしても絶妙な右手と左手のハーモニーを聴かせてくれます。このソロもかなり力の入ったソロで前の曲と共に素晴らしいソロです。

5曲目はホエン・キャン・アイ・キス・ユー・アゲイン?
バリトン・サックスのような音が少し入っているのですが、テーマはテナーのバラードです。
ファーストソロはパット・メセニーさん。バラードでのフレーズに適度に速いフレーズを入れて盛り上げていくところはさすがのプレイです。良く歌っているソロでとてもメロディアスです。ソロのエンディング部分でビック・スクラッチ?か指でピックスクラッチの様な効果音を出しているのが感極まった!と言う感じでしょうか・・・。そしてハービー・ハンコックさんのソロです。リリカルで綺麗なソロです。続けてマイケル・ブレッカーさんのソロですが、この曲のタイトルは、無菌室に入っているときに息子さんに言われた言葉だそうです。深い想いが伝わって来るソロです。エンディングは哀しげにフェードアウトしていきます。

6曲目はカーディナル・ルール
ファーストソロはジョン・パティトゥッチさん。ブルージーなソロです。そしてマイケル・ブレッカーさんとブラッド・メルドーさんのソロの掛け合いになります。ブラッド・メルドーさんが終始マイペースと言う感じのソロであまり熱い掛け合いではなくて、マイケル・ブレッカーさんが優しく導いて見守っていると言う感じの掛け合いです。

7曲目はハーフ・ムーン・レーン
あえて言えばボサノバの様な感じのリズムに解りやすく親しみやすいメロディがテーマの曲です。今までかなり譜割りやリズムの難しいテーマが多かっただけに少しほっとする感じがあります。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。そしてパット・メセニーさんへ。エンディングはフェードアウトのようにだんだんと静かになっていきますが、この様にサックスでだんだんと小さい音で吹いていくのは簡単なようで難しいです。全体に解りやすく、スマートな感じの曲です。個人的には結構好きです。

8曲目はルーズ・スレッズ
前の曲とはうって変わって複雑なメロディとキメの曲です。リズム的にはボサノバ風と言うかラテン色と言うか。
マイケル・ブレッカーさんのソロはかなり気合が入っているのか見事なフレーズを高速で連続させています。途中5分過ぎ位に、かなりフレーズが高音になると想わずサックスを外し一瞬叫ぶマイケル・ブレッカーさんの声が聴こえます。今まであまり聴いたことがないのですが、まさに入魂!と言う感じでしょうか。それを受けてのハービー・ハンコックさんのソロもまさに入魂。かなり力の入った良いソロです。

9曲目は聖地への旅
マイケル・ブレッカーさんがテーマを吹いてそれに牽引されるようにその他の楽器が追従すると言う壮大な感じでスタートします。インテンポになってからのテーマは解りやすく、聴きやすいメロディです。
ファーストソロはハービー・ハンコックさんのエレピのソロ。なんでエレピなの?って想いましたがこの曲の持っている崇高な感じと雄大な感じとある意味神秘的な感じにはエレピが良くあっていることが聴いて行くうちに解ります。このような楽器の選択は誰がしたのか解りませんがベストチョイスですね。続いてパット・メセニーさんのソロの後はシンセの様なソロへ・・・。これはたぶんマイケル・ブレッカーさんのEWIのソロでは無いかと想います。そしてエンディングに向かってパット・メセニーさんのギターシンセとマイケル・ブレッカーさんのサックスがユニゾンで盛り上がって行きます。そして全体がまとまってエンディングへ・・・。


マイケル・ブレッカーさん本人はこの作品を本格的な復帰作として意欲的に取り組んだとのことです。確かに聴き終わって見ると終りと言う感じよりはこれからと言う感じのする作品です。

ただ、体調が悪かったのか、フレーズの特に高音の部分での幅が少なくて、比較的中音でのパッセージが連続しているように感じました。また得意のフラジオを使用したポリリズム的なフレーズがなかったりしますが、それでも多分この時に出来た最高のフレーズ、演奏だと想います。
熱気と意欲は十分に伝わってきてまさに入魂のプレイです。

死して最高傑作と言う評価もあるようですが、あえて感謝の意味と熱烈なファンとして・・・。
これは復帰第一弾で、次ぎの作品ではもっと良いものが出来る!
その前段階の作品と言う気がします。

個人的で勝手な想いですが、
ジャケットのマイケル・ブレッカーさんの笑顔と逆にパット・メセニーさんの悲しげで厳しい感じの表情を見ると、哀しんでいるのは生きている周りの人間でマイケル・ブレッカーさんは眠りながら、多分この作品の反省の部分と次ぎの作品への構想と意欲を持って、期待に胸を膨らませているのではないか・・・と信じます。
ファンとしては是非その構想を聴きたかった部分もあるのですが・・・。

個人的には、次ぎのマイケル・ブレッカーさんの新作を待ち続けたいと想います。
だから、終りではなくて次ぎの作品があると感じさせてくれる本作聖地への旅は、多分私の愛聴盤になると想います。
(CD TOTALTIME:77:46 / Walking消費カロリー:312.62kcal)

聖地への旅聖地への旅
マイケル・ブレッカー パット・メセニー ハービー・ハンコック

曲名リスト
1. ザ・ミーン・タイム
2. ファイブ・マンツ・フロム・ミッドナイト
3. アナグラム
4. タンブルウィード
5. ホエン・キャン・アイ・キス・ユー・アゲイン?
6. カーディナル・ルール
7. ハーフ・ムーン・レーン
8. ルーズ・スレッズ
9. 聖地への旅

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2007年05月25日

Column:ベース奏者は渋い!

久しぶりに見た!と言う感じのロン・カーターさん。
今、伊藤園のTULLY'S COFFEEのCMに出ていますね。

ロン・カーターさんとCMと言えば
1986年サントリー・ホワイトのTVコマーシャル。
ダブルベースと言う曲。異常にカッコが良かったのを覚えています。
そもそもウィスキーのCM曲は総じてカッコが良かったり、第一お酒に良く合います。
琥珀色の時間~THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM(*)と言うオムニバスCDがあって、結構これが良かったりします・・・。

このTULLY'S COFFEEのCMもけっこう渋いですね。
ウッドベースってロン・カーターさんのように
少し髪の毛が薄くて
無精ひげに白髪が混じって
落ち着きのある風体が似合います。

ラガービールのいかりや長介さんに通じるところがありますね。
あのCMも渋かったです。

あのような雰囲気はウッドベースならではだと想います。
ギタリストだと多分あの渋さを出せないのでは?
ベース奏者の地味だけど音楽の底を支える重厚感なんでしょうか。

ちなみにメーカーのHPに撮影詳細やコンセプトが紹介されています。
>>>伊藤園HP

(*)本文に登場したCD

琥珀色の時間~THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM~琥珀色の時間~THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM~
CMソング 小林亜星 石川さゆり

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2007年05月24日

ノア/Noa
Noa/Noa

Noa

久しぶりのwalkingです。季節的にはたいぶ暑く特にここ最近はかなり暑い!
と言うことで、少し癒しと和みを期待してNoaさんの
ファーストアルバムNoa
walkingしました。

この作品は1994年のNoaさんのデビュー作です。パット・メセニーさんとスティーブ・ロドビーさんのプロデュースで、さらに演奏ではスティーブ・ロドビーさんだけではなくライル・メイズさんが参加していると言うパット・メセニー・グループの隠れた名盤?と言われているかは解りませんが、その香りが随所に漂っています。残念ながらパット・メセニーさんは一部コーラス?で参加していますが、ギターは演奏していません。

アコギとピアノそしてベースで始まる1曲目はI don't know
曲の感じがミディアムテンポで曲の感じが東洋系の神秘的な感じです。Noaさんはイスラエル出身。独特の粘り気のある歌い方もその雰囲気を増幅させています。
3コーラス目で転調してドラムの2拍4拍のスネアが入ってくると、あっという間にパット・メセニー・グループの雰囲気へ。そして、パット・メセニー・グループではおなじみの笛と言うか尺八と言うか・・・シンセの音が入ってきて、さらに転調してしていくところのコードやライル・メイズさんのピアノのフレーズなどはまさにそのもの。好きな私にはたまらない展開です。

アコギのアルペジオが綺麗な2曲目Wildflower
アコギはギル・ドールさん。バークリー音楽院出身でこの時にパット・メセニーさんと知り合いでその縁が今回の作品になったと言うことのようです。
コード進行が綺麗で語るように歌っています。コンパクトにまとまっていて、心が和むような綺麗な曲です。最後の部分で民謡で言うところのコブシを回しているところがありますが、このあたりのコントロールは歌の実力を感じます。

3曲目はMishaela
アカペラでスタートします。綺麗な声と上手いヴォイスコントロールです。聴いていてどうもなじみのない言葉だと想っていたら英語ではありませんでした。このあたり知識がないのでわかりませんが、ヘブライ語でしょうか?サビの部分がなかなかグッとくるメロディーラインとコード進行です。この曲も良い曲です。

4曲目はマイナーなアコギのアルペジオでスタートのPath to follow
パット・メセニーさんが書きそうな感じの曲です。さらにはパット・メセニー・グループ的なアレンジがピッタリはまっている曲です。

5曲目はアコギの細かいアルペジオで始まるややアップテンポで明るいChild of man
2コーラス目からアコギのいわゆるかきむしり的な奏法が心地よいです。パット・メセニーさんの好みの感じです。ここでは、パット・メセニーさんのコーラスを聴くことができます。とは言っても何人も歌っているので良く解りませんけれども・・・。あまり長くない曲なのですが、ドラマティックな展開をしていきます。アレンジが実に良く秀作にまとまっています。

6曲目はEye Opener
この曲も英語ではありません。歌詞のニュアンスがやっぱり新鮮で特に音として聴いているとかなり面白い感じのイントネーションです。

7曲目はLady Night
夜のムードを持った曲です。Noaさんの歌い方もその雰囲気が良く出ています。前の曲の歌い方とは明らかに違う感じでバリエーションの豊富さとテクニックを感じます。この曲も本当にまとまっています。でも最後の部分では少し雄大な感じの展開があったりして・・・。このあたりはライル・メイズさんの見事なアレンジです。

8曲目はUri
優しいバラードです。パット・メセニー・グループの名作バラードの各曲に通じる感じのある綺麗な曲です。先ほどのヘブライ語?の優しい感じのニュアンスを味わうことが出来ます。

9曲目はIt's Obvious
サビ部分のコード進行それから全体のアコギとピアノのアルペジオをベースにした優しい展開です。個人的には一番好きな曲です。サビの『Do you Know・・・』と言う歌詞からのメロディとコード進行はまさに個人的には肝!です。グッと来る!と言う感じです。名曲だと想います。

10曲目はDesire
9曲目のIt's Obviousを少しマイナーにした感じの曲です。この曲も良いので、この2曲の連続は結構肝!ですね。さりげなくインしてくるビル・エヴァンスさんのソプラノサックスソロはこの作品の中でも唯一のソロらしきソロプレイ。もう少し長く聴きたかったのですが結構早くフェードアウトしているのが残念です。

最後はAve Maria
言わずと知れたバッハさんの名曲です。朗々と歌い上げています。綺麗な澄んだ歌声、というよりはやや粘りがあって内から来るようなパッションを感じる歌です。名演と言う感じです。


パット・メセニー・グループのアレンジやコード進行などが好きな私にはかなりはまる作品です。でも、パット・メセニーさんのギターが好きな私には多少もの足りない感じもあります。
『この展開なら、ここでパット・メセニーさんのソロだ!』
と言う場面がけっこうあります。でもギターのギル・ドールさんのアコギはさりげなく、高等テクニック!という感じでかなり良いです。

さらに全曲が良くまとまっていて、その中でも大きな展開や劇的なアレンジがある秀作が揃っています。このあたりのライル・メイズさんのアレンジとプレイ、そしてスティーブ・ロドビーさんのプレイとプロデュースにパット・メセニーさんのプロデュース。
曲はNoaさんが書いているのですが、この3人がいるだけでまさにパット・メセニー・グループになってしまうと言う強烈な個性のかたまりには脱帽です。

それに応えるように、時に粘り気のある、時に朗々と、そして優しく歌うNoaさんがピッタリはまっていると言う名作です。
(CD TOTALTIME:39:23 / Walking消費カロリー:158.32kcal)

NoaNoa
Noa

曲名リスト
1. I don't know
2. Wildflower
3. Mishaela
4. Path to follow
5. Child of man
6. Eye Opener
7. Lady Night
8. Uri
9. It's Obvious
10. Desire
11. Ave Maria

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2007年05月17日

Column:ロンドンデリーの歌

ここのところ、いろいろありまして
ほとんどwalkingが出来ていないと言う状態です。
今日は!と想っていたのですが・・・雨・・・でした・・・。

今、自分のギターのサイトでロンドンデリーの歌を課題曲にしています。
この曲は、アイルランド民謡で、歌のついているダニーボーイとしても有名。
朗々としていておおらかで好きな曲です。

今、某消費者金融のCMでも
いい感じで使われていますね。

ところで松下、薄型テレビ「VIERA」の曲は?
15秒スポットを聴いた時には
ロンドンデリーの歌だと想ったのですが
30秒とか60秒スポットを聴くと何か違う感じ・・・。

ENYAさんの新曲と言うことらしいのですが
考えてみれば確かENYAさんってアイルランド人だったかと・・・。
すると、ロンドンデリーの歌のアレンジヴァージョン?
考えてみれば、日本でも民謡をポップスにアレンジしたりして歌っている人もいますね。

明日は晴れると良いのですが・・・。

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2007年05月10日

スーパーフライト/カシオペア

SUPER FLIGHT

朝のうちは天候が良かったのですが、どうにも雲行きが怪しげになってきたのでやや慌て気味にwalkingへ向かいました。今日はカシオペアスーパー・フライトwalkingです・・・。

この作品はカシオペアの1979年のセカンドアルバム。通して聴くのはかなり久しぶりです。

1曲目は名曲テイク・ミー
今聴いてもやっぱり良い曲ですね。またwalkingに実に合います!この作品のテイクは、後のミント・ジャムス(*)やライヴでのバージョンとはやっぱり雰囲気が違いますね。
まず、ストリングスが良い感じで入っています。これはクレジットを見るとシンセではないようです。さらにドラムの感じが違います。この曲での神保彰さんの16ビートをハイハットで刻みながら、リムショットを1拍づつ入れると言うハイテクパターンが、このオリジナルでの佐々木隆さんは普通の16ビートになっています。
さらにテンポが幾分速いのと、ベースの桜井哲夫さんのパターンがやけに”おかず入り”なんですね。
この曲での野呂一生さんついては、もちろんソロも良いんですが、なんと言ってもカッティングが歯切れ良くて好きです。実際に演奏してもこのEm9と言うコードの響きが、かなり心地よかったのを想い出します・・・。さらにピアノソロの前の少しメロディが変わった部分でのギターのカッティングパターンが聴いていても心地よいですが、弾いていても心地くて、かなり肝!でした。

2曲目はフライング
この曲か、7曲目のオリオンか記憶が定かではないのですが、イースト・ウェストのコンテストでの演奏をミッド・ナイト・ランデブーとともに聴いた覚えがあります。かなり危なげな演奏だったかと・・・。ここでは野呂一生さんのギターソロが炸裂しています。

3曲目はデューン
ギターでのバラードです。ヴォリュームペダルを使用したヴァイオリン奏法が印象的です。

4曲目はカシオペアの代表曲朝焼けです。
この曲はカシオペアの曲の中では一番初めにバンドでコピーした曲です。朝焼けも後にミント・ジャムスのギターでテーマを弾くパターンが定番になりますが、このオリジナルヴァージョンも個人的には結構好きです。もちろんコピーバンドで演奏したのも
このバージョンです。
まず、イントロの御馴染みのパターンがそんなに多く出てこないですし、テーマの部分でも違うパターンで野呂一生さんはカッティングをしています。このカッティングが結構歯切れが良くて、小技をたくさん使用していて絶妙です。
そして、全体的に奥行きを感じる演奏だと想います。後のアレンジは少しイントロのパターン多用のために16ビートが強くてメリハリに欠けるような気がします。
エンディング近くのサビの部分での桜井哲夫さんのベースパターンなどは、それまでの16符音符から3連に変わったりしていてなかなか良いです。そう言えば、最後のサビ前のところで桜井哲夫さんのスラップの細かいフレーズは当時、メンバーのベーシストが出来ない!と根を上げていたのを想い出しました。

5曲目は、当時JALのCMにも使用されていたアイ・ラブ・ニューヨーク
そう言えばTVでも演奏していたのを観た事を想い出しました。ビデオがあればお宝なんでしょうけど・・・。TVではヴォコーダーを使用して向谷実さんが歌っていたのですが、クレジットを見るとDebrah Correllさんがヴォーカルでクレジットされているので、他にヴォーカル曲が見当たらないところを見るとこの方が歌っているのかと・・・。
この曲は大好きで、特にギターのカッティングが抜群です。実に歯切れの良いカッティングです。後はギターソロが良いです。ジョージ・ベンソンさん風でジャージーなソロです。また後半ではコードソロを聴かせてくれます。当時はこのコードソロが、かなりカッコ良く、また理解することが出来なかったのですが、今回聴いて見るといたってオーソドックスでした。その後の6連符のエンディングも粒が揃っていて難しくてコピーしていても大変だったのを想い出します。ですが、それでも決まるとかなり気持ちが良かったので野呂一生さん本人は相当気持ちが良かったのだろうと想います。

6曲目はセイリング・アローン
この曲も良い曲だと想いますが、あらためて聴くとベースの音が悪いですね。ものすごくデッドで生っぽい感じです。フレットレスの音程も危ない部分があったりしてます。この後のサンダー・ライブ(*)での演奏と比べて聴いてみると、格段に成長をしたことが解りますね。
全体の構成とアレンジが良くまとまっていて、かくれた名曲だと想います。

7曲目はオリオン
アップテンポの曲で途中4ビートになって向谷実さんのオルガンソロと野呂一生さんのギターソロがありますが、当時は4ビートカッコいい!って想っていましたけれども、いろいろな4ビートを聴いてきたので、今聴くとスイングしてませんね、あまり・・・。まあ、若さと言うことなんでしょうけど。

8曲目はマジック・レイ
曲自体はもちろん良い曲なのですが、今聴くとストリングスがかなりエコノミーな感じです。テイク・ミーの様なストリングをなぜ入れなかったのでしょうか?
それにしてもこの曲での肝!はフレットレス・ギター。自分のギターを1本、何度フレットレスにしようと想ったことか・・・。今でも野呂一生さんはフレットレス大好きですね。そう言えばソロ作品のアンダー・ザ・スカイ(*)はフレットレスギターのみの作品でした。そのルーツを垣間見ることができます。

9曲目は深町純さんの作曲のマイティー・マウス
ブラスも入ってにぎやかな曲です。向谷実さんのピアノソロがラグっぽくて良いです。そのソロに次いで、ベースとドラムの掛け合いになるのですが、なんとなくドラムが佐々木隆さんではないような・・・。クレジットにはカザマケンヤさんの名前でゲストドラムとあるのですが、この曲で叩いているのでは?はっきり解りませんが・・・。


全体的に音が非常にナチュラルで、悪く言えば平たく、あまりよい音ではない感じを受けました。エフェクト処理をあまりしていない感じと言うか、ライヴな感じと言うか・・・。

それから野呂一生さんのカッティングが左右のチャンネルで綺麗に入っているのが印象的です。さらに、向谷実さんのソロが全体を通してみるとかなり良いですね。そして、ドラムがやはり弱い感じがします・・・。

それでも、この作品は大変洗練されているように個人的には想います。お洒落な感じと言うか、アダルトな感じと言うか・・・。

多分、これはテイク・ミーアイ・ラブ・ニューヨークの為だと想います。この2曲の雰囲気をコアにして、スリリングな曲や朝焼けの様な印象的な曲を入れて全体のクオリティを上げているのではないでしょうか。
初期のカシオペアの作品の中でも少し異質な風を感じる名作だと想います。
(CD TOTALTIME:39:13 / Walking消費カロリー:157.65kcal)

SUPER FLIGHTSUPER FLIGHT
カシオペア

曲名リスト
1. テイク・ミー
2. フライング
3. デューン
4. 朝焼け
5. アイ・ラヴ・ニューヨーク
6. セイリング・アローン
7. オリオン
8. マジック・レイ
9. マイティー・マウス

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(*)本文に登場したCD

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア
by G-Tools

THUNDER LIVETHUNDER LIVE
カシオペア
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UNDER THE SKYUNDER THE SKY
野呂一生
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あとがき
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2007年05月09日

Column:岩崎良美さんのタッチをじっくり聴きました・・・

今日の”笑っていいとも”で岩崎良美さんがタッチを歌っていました。じっくり聴いたのですが良く出来た曲だ・・・と想ったわけです。アニメの効果ももちろんあったのですが、なんと言ってもマイナーを基調としたメロディが、いかにも日本人好みのメロディです。

創ったのは作詞が康珍化さんで作曲が芹澤廣明さん。

曲はAm→Dm→G→C→E7がテーマ部分。
そしてサビの印象深い”タッチ、タッチ、ここにタッチ!・・・”と
言う部分がF→E7→F→E7→Dm→E7と言う進行。
このあたりのサビの歌詞の”タッチ”の連呼も
実に上手く創ってあると想います。

それにしてもオーソドックスなコード進行で、一歩間違えれば陳腐な進行だと想うのですが良いメロディが乗っているとあらためて関心してしまいました。

以前、最近のJ-POPについて、お気に入りブログFavorites Labのbonejiveさんから
”最近の作品はよく耳にする”さび”はとてもいいと思うのですが、さび以外の24小節前後が”さび”と自然にリンクしていない感じで、唐突にさびに突入する作品が多いかな・・・”
と言うコメントをいただいたことがあるのですが、私もまさにその通りだと想います!

この”タッチ”を聴くと、サビとその他の部分の絶妙な一体感を感じます。
これは、売れる曲を創るためのテクニックと言う部分もあると想いますが
単純で自然なつながりの方が
曲としては良い曲だったり、名曲だったりすると言うことの
典型的な曲だと想うのですが・・・。

でもひとつ気になったのが岩崎良美さんの歌。
以前の様な声のノビが無かったのですが・・・。
今も現役で歌っているはずなんですが・・・。
手を抜いたのか?声が出ないのか?解りませんが・・・。

あとがき
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2007年05月08日

A NIGHT IN NEW YORK/カンガルー

連休も終わって街はいつもの風景に戻りました。私のwalkingコースもいつもと同じ風景。でも樹木の葉の緑がやけに鮮やかになって、歩いているだけで汗が・・・。季節は確実にに夏へ向かっている!と言うわけで今日はカンガルーA NIGHT IN NEW YORKwalkingしました・・・。

和製シャカタクと当時言われていたカンガルーの4枚目の作品です。シャカタクの日本ツアーのオープニングアクトをしたことと、女性コーラスやキーボードと言う形態が似ていたと言うことで和製・・・と言われていました。
この作品を最後に解散をするのですが、今まではインストと英語の歌詞での楽曲でしたが、この作品はインストと全て日本語の歌詞。賛否両論あったようですが・・・。

ミディアムテンポのにがい涙が1曲目です。
ヴォーカルは福原緑さん。結構好きな感じの声なんですが、どうやって表現したら良いか・・・。決して上手いと言うわけではなくてどちらかと言うとややアイドル系の感じと言えば良いでしょうか・・・。ちなみに作曲も福原緑さんです。

2曲目は想い出にさよなら
マイナーなバラードです。サビの部分がキャッチーなメロディでかなりポップスっぽい仕上がりです。

やや跳ねたリズムの夢の引潮が3曲目。
テイストとしてはポップスです。スタートからの3曲はどの曲もややマイナーでゆったりしているので、walkingと太陽の陽射しは合いませんね。ムード的には夜って言う感じです。

と想っていたら激しいアップテンポの4曲目は賭けた恋です。
この曲を聴いて想い出したのが八神純子さん。感じが似ています。サビのあたりのフレーズは八神純子さんが歌ったらピッタリはまる!と言う感じです。

5曲目はもともとのカンガルーが持っているテイストのインストナンバーFREE WAY
テーマはシンセで奏でられ、軽快な8ビートで進んでいきます。サビの部分でのギターの歪みの音が結構いい音です。シンセのソロがありますが、フレーズ的には即興性は無い感じですが良く練られていると想います。

6曲目は個人的に名曲だと想っているA NIGHT IN NEW YORK
この曲は当時渡辺自動車のTVCMソング。記憶が曖昧ですがこの会社、J-ウォークの曲もCMソングに使用していたかと・・・。お粗末にも、今回あらためてライナーノーツをみて知ったのですが作曲がジャズピアニストの加納洋さん。作詞が大津あきらさん。その他の曲はメンバーでキーボードの柵木ひとみさんがアレンジをしているのですが、この曲は山田慧さんのアレンジ。
まず、歌詞が良いです。さすが大津あきらさんですね。頭の部分の
”ラストショーはねた夜は、10番街へ
 あなたのシネマハウスで吐息暖めた・・・”
で個人的にはグッときてしまいます。そして、コード進行がスムーズでありながらも、良い響きのコードを使用しています。このあたりは加納洋さんのセンスですね。また曲自体が福原緑さんにあっている気がします。どのような経緯で提供されたのかはわかりませんが、声質と歌い方を良く理解して創ったと言う感じでピッタリだと想います。全体的な雰囲気もかなりニューヨークっぽくて良い仕上がりだと想います。

7曲目は優しげなバラード心のままに
この曲もかなりポップな感じです。ほのぼのした感じで良い曲です。

8曲目はダンサブルな曲TWO OF US。ベースの松田俊郎さんのスラップがもっと暴れて欲しい感じがしましたが、それでもこの曲のキーになっています。この曲も八神純子さんの曲みたいな感じがします・・・。

9曲目はインスト。バラードのINNER BEAUTY
ベースのテーマから雄大な感じで曲は進みます。ベースの雰囲気がプリズムっぽい感じもしないでもないですが、かなりポップなメロディラインです。フレットレスベースを使用したらもっと感じがでたのかなと想います。


カンガルーはYAMAHAのイースト・ウェストでの賞を取っています。前作までは英語の歌詞とコーラスにインストと言う本当に和製シャカタクと言う感じではあったのですが、この作品から福原緑さんがヴォーカル1人になったので
大々的にフューチャーしたのか?それとも
そのような方向にマーケット上していかざるを得なかったのか・・・。
そのあたりは良く解りませんが、それでも、この時のシングルのジャケットを調べてみたら福原緑さん+カンガルー見たいなクレジットになっていました。さらにこの作品自体のジャケットでも福原緑さんの写真が他のメンバーの10倍くらいの大きさです。

後に福原緑さんは、女優としてTVに出演したりしていたようですが(検索すると、”8時だよ全員集合”への出演がヒットします!)同じ人かどうか、調べたのですが良く解りませんでした。

このあたりが、バンドとしてフュージョンを演奏してきたメンバーにとってやはり耐えられない部分であったため、これを最後に解散!と言うことになった・・・のかと勝手に推測します・・・。
私もオリジナルのフュージョンバンドをずっとしていましたが、だんだん行き詰まってきたり、オーディエンスのことを考えるとやっぱり”歌もの”って言う展開になるんですね・・・これが。結局私のバンドもその後すぐ解散と言うことになったのですが・・・。

たまに演奏する”歌もの”って言うのは良いのですが、常にって言うことになるとそれまでの演奏スタイルがものすごく変わってしまうんです。ですからそれが結局フラストレーションになったりするんです・・・私はそうでしたが・・・。

カンガルーのメンバーがそうと言うことではないのですが、少なからず、インストを演奏してきた人は、そんなこともあるのかな・・・なんて想いつつ聴き終えたわけです。
(CD TOTALTIME:39:15 / Walking消費カロリー:157.79kcal)

Noimage-amazonに画像がありません・・・ A NIGHT IN NEW YORK
カンガルー

曲名リスト
1. にがい涙
2. 想い出にさよなら
3. 夢の引潮
4. 賭けた恋
5. FREE WAY
6. A NIGHT IN NEW YORK
7. 心のままに
8. TWO OF US
9. INNER BEAUTY

あとがき
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2007年05月04日

Column:名作の再販は大歓迎です!

連休中は車も混んでいるし、いつものwalkingコースもけっこう混んでいるのであまりwalkingをしないんです。

私のwalkingコースは公園内で、サイクリングコースと共用になっています。ここでサイクリングをする方たちが結構スピードを出すんですね。ですから、ヘッドホンをしている身としては
あわや接触!
なんてこともままありまして・・・。

ところで、ギターなんて弾いたこともない!と言うような方へギターに興味を持ってもらいたいと想って、
超・超初心者のためのギターレクチャーブログを先日アップしました。

そこで、ギターのCDをいろいろと検索していたら
以前、オークションでもかなりの高値がついていた
ラリー・カールトンさんのストライクス・トワイス(*)と言う作品が再リリースされると言うことが解りました。私は情報が遅いので、今ごろ気がついたと言うこともありますが・・・。

実はこのCDはもちろんもっていますが、特に愛聴盤なんです。よく夜の彷徨(*)と比較比較されることが多くて、評価もいろいろのようですね。

それにしても、再販されると言うのは嬉しい限りです!
今回の再販はFUSION MASTERPIECE 1500と言うシリーズで30枚リリースされるとのこと。ジョージ・ベンソンさんやリー・リトナーさん、ロベン・フォードさんなどギター好きにはたまらないラインナップです。

そう言えばブレッカーブラザーズも紙ジャケで出ますし・・・。
いいものはどんどん再販して欲しい!そして今まで聴いたことがない方たちにもどんどん聴いてもらいたいですね。
これって本当にそう想います。

(*)本文に登場したCD

ストライクス・トワイスストライクス・トワイス
ラリー・カールトン
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夜の彷徨(さまよい)夜の彷徨(さまよい)
ラリー・カールトン
by G-Tools

あとがき
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2007年05月02日

オーヴァー・ザ・トップ/コージー・パウエル
OVER THE TOP/COZY POWELL

オーヴァー・ザ・トップ

先日のTVでのレインボーライヴの流れで、今日はややハード目にコージー・パウエルさんのソロ作品、オーヴァー・ザ・トップwalkingをしました・・・。

この作品は1979年の作品。丁度レインボーが、名作バビロンの城門(*)の後での相次ぐ脱退劇でコージー・パウエルさんとリッチー・ブラックモアさんしかいなくなった!と言う危機的状況になった時にこの作品のリリースのニュースがあったそうで
『ついにレインボーリッチー・ブラックモアさん一人か!』
と言う話もあったようです。まあ実際には、すぐ後にキーボードのドン・エイリーさん、ベースの元ディープ・パープルロジャー・グローバーさん、そしてヴォーカルにグラハム・ボネットさんが加入と言うことで事なきを得たのですが、そんな中でリリースされた作品です。

当時は、友人からカセットに録音してもらって聴いていましたが、CD化と同時に購入しました。しかし当時はすでにロック系はあまり聴いていなかったのでこの作品も懐かしさ半分と言う感じで、ほとんど聴いていませんでした・・・。先日のNHKでのレインボーのライブにインスパイアされて久しぶりに聴くことにしたわけです。

コージー・パウエルさんのアフリカン?の様なドラムのリフからシンセのテーマがややテクノっぽい感じの1曲目コズミック・ハイウェイ。テンポが良いのでwalkingには良く合います。
シンセは、後にレインボーで一緒になったドン・エイリーさん。そしてベースがジャック・ブルースさん。さらにライナーノーツを見て初めて気がついたギターがバニー・マースデンさん。当時のロック系ではかなりのメンバーです。

ギターとベースがまるでリハーサル前のようにちょっと音を出してからコージー・パウエルさんの2バスを使ったアップテンポのシャッフルでスタートする2曲目キラーです。
この曲が当時大好きで、はっきり言ってこの曲しか聴いていなかったと言う感じでした。これもライナー・ノーツを見て初めて解ったのですが”LIVE”と書いてあるんです。これはスタジオ一発録音と言うことなんでしょうか?そう言われるとそんな感じなんですが、でも演奏は今聴いてもすごい!です。
ベースはジャック・ブルースさん。フレットレスの微妙な感じの音のズレが逆に良いんです。ジャコ・パストリアスさんの様なフレーズもあったりして・・・。
そして、ギターがゲイリー・ムーアさん。当時絶頂のギタリストでした。この曲でも速いテンポにも関わらず、早弾きの連発です。しかもそれを長い小節弾き続けるのがすごい、と言うか忍耐と言うか・・・。普通はチョーキングなんかで一休みするんですけど・・・。
でもなんと言ってもコージー・パウエルさんのリズムが強力です。ずっと2バスをシャッフルで刻んでいるのですが、見事なビートです。こちらも忍耐ですね。
終り部分でテンポを落としてブルースになるのですが、ここでもゲイリー・ムーアさんが爆発しています。

3曲目はハイディ・ゴーズ・トゥ・タウン
かなりポップスっぽいメロディです。コージー・パウエルさんの1拍ごとのスネアが効いています。フュージョン的に言うと、T-スクエアっぽいと言えば雰囲気はお解かりでしょうか?・・・かなり強引ですが。

4曲目はエル・シッド
16ビートな中にも重さがある曲です。こちらの曲はフュージョン的に言うならば、カシオペアザ・パーティー(*)の大世界と言う曲の様な雰囲気・・・これもかなり強引ですが。バニー・マースデンさんのギターが渋いです。

5曲目はスィート・ポイズン
ドン・エイリーさんのフェンダー・ローズのソロにジャック・ブルースさんのフレットレスベースが絡んでかなりフュージョンっぽいスタートの曲です。インテンポでドラム他の楽器が入ってくると一転してローリング・ストーンズ見たいな感じ。さらにテーマのギターが入ってくると、メロディはやっぱりかなりポップな感じです。一番、フュージョンっぽい曲です。個人的に結構好きな感じです。

6曲目はザ・ローナー
コージーパウエルさんはジェフ・ベックさんのバンドにいましたが、この作品でもジェフ・ベックさんが参加する話もあったとか・・・。
この曲は、ジェフ・ベックさんが没にした曲ということです。3/4拍子でのマイナーで
哀愁が漂うメロディラインです。ジェフ・ベックさんが弾いていたらかなり良かったかも・・・。

7曲目はタイトル曲オーヴァー・ザ・トップ
かなりテンポが良く、マイナーとメジャーの中間の様な不思議な雰囲気の曲です。この曲の後半でコージー・パウエルさんのソロを聴くことが出来ます。少しフランジャーをかけたソロはかなり肝!です。そしてなんとなく最近聴いた感じのフレーズが・・・。もしやと想ったら、先日のレインボーのライヴと同じパターンでチャイコフスキーさんの序曲「1812年」でソロを取るパターンに・・・。この作品に入っていたんだと言うことを想い出しました・・・。どうもレインボーのライヴでは定番でそれを自分のソロ作品のエンディングに持ってきたと言うのが真相のようです。


全体的に今回聴いて想ったのは、実にフュージョンしていると言うことでした。逆にハードロックのテイストはあまり感じることが出来ませんでした。

当時カセットテープで聴いていたときはまだロック少年。2曲目のキラーの様なロックテイストがやはり気に入っていて、全体的な雰囲気は好きではなかったのだと想います。ロック少年には少々退屈な感じもありますから・・・。当然クラシックの序曲「1812年」をバックにドラムソロを取ると言うパターンはお好みではなかったのでしょうし、覚えてもいなかったわけです。

その印象があったために、CDをあらためて聴いた時にもやはり懐かしんだだけで、この時はフュージョン青年だったので、ハードロックだと言う先入観で良く聴いていなかったのですね。

ですから、TVのライヴをきっかけに、このように聴き直し?が出来たことは良かったと想いました。それと同時に、数百枚あるCDの中にも聴き直せば、更なる発見や面白い作品があるかも?と想うと、walkingにも力が入ります!
(CD TOTALTIME:38:59 / Walking消費カロリー:156.71kcal)

オーヴァー・ザ・トップオーヴァー・ザ・トップ
コージー・パウエル

曲名リスト
1. コズミック・ハイウェイ
2. キラー
3. ハイディ・ゴーズ・トゥ・タウン
4. エル・シッド
5. スウィート・ポイズン
6. ザ・ローナー(ジェフ・ベックに捧ぐ)
7. オーヴァー・ザ・トップ

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(*)本文に登場したCD

バビロンの城門(アーチ)(紙ジャケット仕様)バビロンの城門(アーチ)(紙ジャケット仕様)
レインボー
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The Party-AUDIO STACK-The Party-AUDIO STACK-
CASIOPEA
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あとがき
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