Walking de Music

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2007年05月Archives

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2007年05月31日

ノウ・ホワット・アイ・ミーン/キャノンボール・アダレイ
KNOW WHAT I MEAN?/CANNONBALL ADDERLEY

ノウ・ホワット・アイ・ミーン?

エレクトリックなフュージョンを立て続けに聴いていると、フッとストレートな4ビートが聴きたくなります。と言うわけで今日はキャノンボール・アダレイさんのノウ・ホワット・アイ・ミーンwalkingしました。

このCDはピアノのビル・エヴァンスさんとの共作と言っても良い作品です。
キャノンボール・アダレイさんはどちらかと言うとソウルフルでファンキーな持ち味。一方ビル・エヴァンスさんはリリカルで洗練されている感じ。作品はキャノンボール・アダレイさんの名義ですので、当然そちらの方にあわせての感じかと想うのですが、どちらかと言うとビル・エヴァンスさんの雰囲気に近い、とても都会的で洗練されたジャズに仕上がっていると想います。
それでも、音がすごくデッドに録音されていて、まるでビル・エヴァンスさんの弾いているピアノの後に立って聴いているような生々しさがありますので、都会とは言っても銀座や六本木のライヴハウスの様な感じではなく、もう少し都心から離れたこじんまりした“小屋”で聴いているような感じがするんです・・・。

この作品のハイライトはなんと言っても1曲目のワルツ・フォー・デビー
言わすと知れたビル・エヴァンスさんの名曲ですが、ここでのキャノンボール・アダレイさんのソロプレイは抜群の良さがあります。それにつられる感じでビル・エヴァンスさんのソロもオーソドックスにまとめながらもかなり良いソロだと想います。
本家本元のビル・エヴァンスさんの名盤ワルツ・フォー・デビー(*)はもちろん最高の作品なんですが、個人的にはこの作品の方が好きです。
もっとも大きな違いは4拍子になっていることです。原曲はご存知の通りワルツですから3/4拍子ですね。どちらでも抜群にスイングしてしまうと言う、曲自体の完成度の高さはもちろんですが、4拍子になっていることでより洗練されて、言うならば、かなりお洒落な感じに仕上がっています。それに追い討ちをかけるように、リズム隊がほとんどおかず無し、インタープレイ無しの本当にオーソドックスにしかも淡々とリズムを刻んでいます。このリズム隊はMJQパーシー・ヒースさんとコニー・ケイさん。そう考えるとちょっとMJQのムードも漂っていますね。
その分原曲のスコット・ラファロさんのグイグイとアプローチしていくベースとともに醍醐味のインタープレイの盛り上りはないのですが・・・。
スタートはビル・エヴァンスさんのフリーでのテーマから始まります。そしてインテンポになって初めて4拍子であることにハッとなります。さらにキャノンボール・アダレイさんのアルトサックスが絶妙なアーティキュレーションでテーマを演奏します。先ほど書きました通り音がデッドなので、細かいタンギングやサックス独特の息使いと特に音がリアルです。
ワンコーラス目はテーマを少し崩して、しかもフレーズを少し細切れに吹きながら展開して行きます。サビ前からの教科書の様なオーソドックスなフレーズから、高音のタンギングを使用したフレーズに行って盛り上がり!かけたところでスーッとダウンフレーズで一度興奮を収めると言う感じでワンコーラス。そして2コーラス目はフラジオでのブロウしたフレーズなどを入れつつ盛り上がってきます。サビに入るとワンコーラス目と同じフレーズが出てくるんですが、ワンコーラス目はダウンフレーズでしたが、今度は細かいパッセージで盛り上げていきます。そしてビル・エヴァンスさんのソロへと続いていきます・・・。
キャノンボール・アダレイさんのソロは全体の構成、フレーズ、音色、アーティキュレーションなどどこをとっても最高のソロだと想います。

2曲目はグッドバイ
ベニーグッドマンさんで知られたバラードです。バラードですのでよりキャノンボール・アダレイさんのサックスの息使いが聴こえてきます。特にヴィブラートのリアルな息使いはため息が出ます。

3曲目はフー・ケアーズ?
ミディアムファーストのナンバー。実にスイングしています。そのスイング感は2:30過ぎ位に4拍目にドラムのリムショットが入るフレーズが続くところで最高潮になります。ここでのキャノンボール・アダレイさんはまさに吹きまくりと言う感じです。ビル・エヴァンスさんのソロもコードを上手く使用した見事なソロです。

4曲目はベニス
これはMJQのナンバーですね。パーシー・ヒースさんとコニー・ケイさんのリズム隊のための選曲です。作曲はMJQジョン・ルイスさん。ファーストソロのビル・エヴァンスさんはちょっとジョン・ルイスさんを意識しているのかどうか解りませんが、雰囲気はMJQっぽいです。

5曲目はトイ
ファンキーで明るいナンバーです。このような曲はキャノンボール・アダレイさんの魅力が良くでます。水を得た魚ではないですが、生きいきとのびのびとソロを演奏している感じがします。

6曲目はエルザ
ビル・エヴァンスさんがテーマを奏でるバラードです。この曲はもうビル・エヴァンスさんの独壇場と言う感じでよりムーディーになっています。しかも洗練されていて都会のネオンとお酒が似合いまうす。さらに言うならば、先ほどまでは都心から離れていたのですが、急に六本木あたりのライヴハウスにスリップして来たと言う感じでしょうか・・・。

7曲目はナンシー
今度はキャノンボール・アダレイさんの渋いバラード演奏を聴くことができます。また、ここでもビル・エヴァンスさんのピアノが情緒的で涙が出そうなくらい酔います・・・。

8曲目はタイトル曲ノウ・ホワット・アイ・ミーン?
この曲は今回のためにビル・エヴァンスさんが書いた曲のようです。バラードで始まって途中ラテンのリズムになると言うちょっと変わった感じの曲です。最後の曲としてはいまいちの感じもするのですが、コード進行のためか、やや複雑な展開の為かある意味異様な雰囲気が若干漂ってエンディングになります。


ワルツ・フォー・デビーと言う曲は名曲なんですが、ジャズの名演と言う部分でみるとこの演奏は私の中では本家を越える名演なんです。その分、1曲目のインパクトが強すぎてその他の曲はほとんど聴いていませんでした。
久しぶりに通して聴いてみて想ったのが、やっぱり名盤・名演と言うことでした。そして、都会のネオンが合う、お酒が合う、そんな感じです。でも先ほど書いた通りに少し都心から離れた感じ・・・。

これは、音がデッドの為と先ほどは書きましたが、どうもそれだけではなくて、ビル・エヴァンスさんの都会のど真ん中の様な洗練さとキャノンボール・アダレイさんの少し都会の喧騒から離れたファンキーで明るい雰囲気が絶妙なバランスとしてにじみ出ているからと言う感じがします。
さらにそれは、名盤ワルツ・フォー・デビーでのスコット・ラファロさんとビル・エヴァンスさんのインタープレイの感じを、あえてお互いを立てて表面に出さずに、内面的なインタープレイとしてせめぎ合っているところで生まれていて、結果、実に作品を味のあるものにしているのだと言う感じがするのです。
(CD TOTALTIME:40:27 / Walking消費カロリー:162.61kcal)
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ノウ・ホワット・アイ・ミーン?ノウ・ホワット・アイ・ミーン?
キャノンボール・アダレイ ビル・エヴァンス パーシー・ヒース

曲名リスト
1. ワルツ・フォー・デビイ
2. グッドバイ
3. フー・ケアーズ?(テイク5)
4. ヴェニス
5. トイ
6. エルザ
7. ナンシー
8. ノウ・ホワット・アイ・ミーン?(リテイク7)
9. フー・ケアーズ?(テイク4)*
10. ノウ・ホワット・アイ・ミーン?(テイク12)*.
*ボーナス・トラック

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(*)本文に登場したCD

ワルツ・フォー・デビイワルツ・フォー・デビイ
ビル・エヴァンス スコット・ラファロ ポール・モチアン
by G-Tools

あとがき
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2007年05月29日

Column:ZARD、坂井泉水さんと私の接点・・・

ZARD坂井泉水さんが亡くなったことで新聞やワイドショーは持ちきりです。理由はどうであっても人が亡くなることは哀しいことです。

ZARDは全くと言って良いほど聴きませんし耳にするのも、TVやラジオ、さらには24時間TVのエンディングでくらいでしょうか・・・。でも、そう言えば!と想ってCD棚を探してみたら1枚CDがありました。

Good-Bye My Lonelinessと言う6曲入りの作品。
なぜ買ったのがも良く覚えていませんが
その時にはきっと何か感じるところがあったのだと想います。

ちょっと聴いて見たのですが、かなりアイドルっぽい創りです。
歌自体もストレートで素直な歌い方です。
タイトル曲のGood-Bye My Lonelinessは良い曲だと想いますが
その他の曲はあまりパッとしない感じです。
アレンジや演奏自体もそんな感じがしました。
今はどんな感じなのかは解りませんが、この作品を聴く限りは
現在の様なトップアーティストになる感じはあまりありませんね。

演奏と言うか、ZARD自体のメンバーのクレジットを見てみましたが
何も記載されていませんでした。
このあたりの謎の部分も上手くマーケットに乗ったのでしょうか・・・。

でも、音楽を伝える側と私たちリスナーって
社会的な関係はないのですが
『実に深く、いったってパーソナルでさらには一方的な想い』
と言う不思議な関係があリますね。

考えてみたら、ほぼ一度も会った事も、まして生活上の接点もほとんどない人が亡くなって哀しむ、涙するってある意味変ですよね。
でも、音楽と言うつながりで考えてみたときには
ごく自然にこの不自然さを受け入れることが出来るし
誰もが理解できる想いではないでしょうか?
だから、TVのインタビューで泣いていた人たちの気持ちは良く解りますし
同時にこれは音楽の普遍性と素晴らしさとも言えると想います。

ほんの少しだけZARD坂井泉水さんと私も接点があったと言うことですね。
ご冥福をお祈りいたします。

あとがき
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2007年05月26日

聖地への旅/マイケル・ブレッカー
PILGRIMAGE/MICHAEL BRECKER

聖地への旅

最近ではもっとも発売を楽しみにしていた作品でwalkingです。
マイケル・ブレッカーさんのラストアルバム聖地への旅walkingしました。

マイケル・ブレッカーさんは近年特に好きで作品がリリースされるたびに驚きの連続でした。ラストアルバムがこんなに早くリリースされてしまうのは本当に残念です。ご冥福をお祈りします・・・。

1曲目はザ・ミーン・タイム
パット・メセニーさんとのテーマのユニゾンは相変わらずピッタリ合っていて見事です。しかもこのテーマはかなり複雑な譜割り。なにか凄みさえ感じるユニゾンです。
良く聴いてみるとシンセらしき笛の様な音も一緒にユニゾンしています。パット・メセニーさんがギターシンセで出しているように聴こえるのですが詳細はわかりません。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。少しラウドな感じがしますが、それでもかなり速いパッセージを吹きまくっています。そして、パット・メセニーさんのソロからハービー・ハンコックさんのソロへ。再び超絶なユニゾンのテーマでエンディングです。ハービー・ハンコックさんがピアノの音を切らずに延ばしたまま終わるところも些細なことですが良い感じです。

2曲目はファイブ・マンツ・フロム・ミッドナイト
複雑な拍子のマイナーな曲です。ここではテーマをパット・メセニーさんと、時にユニゾンになったり、対旋律になったり、バッキングになったりしながら複雑に、まるでマイケル・ブレッカーさんと会話をしているように進んで行きます。
ファーストソロはパット・メセニーさんとの作品も良かったブラッド・メルドーさんのピアノ。それを受けてパット・メセニーさんのソロへ。ギターの音が若干変わったような気がします。さらにリバーブのかけ方が綺麗になって生音との分離が明確になってより聴きやすくなった感じでしょうか。そして、マイケル・ブレッカーさんのソロです。このソロはフレーズも実に細かくて、さらにタンギングがスムーズなのでまさにコロコロと音が流れて行く感じです。そして時にフラジオやハイトーンのフレーズを挟んでいて見事です。

3曲目はアナグラム
この曲もテーマの複雑なこと。もちろんパット・メセニーさんとユニゾンなんですが譜面を見てみたいですね。またこの曲はテーマのバックもかなり複雑なシンコぺーションです。このような曲を聴くといつもながらマイケル・ブレッカーさんの作曲の力の高さをすごい感じます。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。ブレイクや間を効果的に挟んでいるソロです。少しいつもの感じとは違う感じのソロでブレイクや間が結構あります。でもこれが逆に効果的で、意図して演奏したのであれば見事ですね。その間を絶妙にドラムのジャック・ディジョネットさんとベースのジョン・パティトゥッチさんが埋めています。そしてパット・メセニーさんのソロに続けてブラッド・メルドーさんのソロ。このソロの中間部分での右手と左手のフレーズがすごいです。別々の人が弾いてるかのような、それでいて絶妙なハーモニーを出しています。さらに最後にはジャック・ディジョネットさんのソロがあります。印象的ベースラインのバックリフに乗せて怒涛のソロです。

4曲目はタンブルウィード
マイケル・ブレッカーさんのアフリカン・スカイの様な雰囲気をもったラテン色の入った曲です。途中で叫び?と言うか歌?が聴こえるのですが、クレジットにないので誰が歌っているのか・・・。
ファーストソロはパット・メセニーさんのギターシンセ。ソロが始まったとたんに雰囲気がパット・メセニーさんの名曲ソング・フォー・ビルバオの様な感じになります。パット・メセニーさんのソロの終りに少しかぶってマイケル・ブレッカーさんのソロです。この重なり方は結構肝!です。前の曲とは違ってこの曲でのソロは細かいフレーズを連続させて行くというスタイルのソロです。でも、ただ速く吹いているだけではなくて見事なフレーズになっていることはいつも通りです。そしてブラッド・メルドーさんのソロですが、またしても絶妙な右手と左手のハーモニーを聴かせてくれます。このソロもかなり力の入ったソロで前の曲と共に素晴らしいソロです。

5曲目はホエン・キャン・アイ・キス・ユー・アゲイン?
バリトン・サックスのような音が少し入っているのですが、テーマはテナーのバラードです。
ファーストソロはパット・メセニーさん。バラードでのフレーズに適度に速いフレーズを入れて盛り上げていくところはさすがのプレイです。良く歌っているソロでとてもメロディアスです。ソロのエンディング部分でビック・スクラッチ?か指でピックスクラッチの様な効果音を出しているのが感極まった!と言う感じでしょうか・・・。そしてハービー・ハンコックさんのソロです。リリカルで綺麗なソロです。続けてマイケル・ブレッカーさんのソロですが、この曲のタイトルは、無菌室に入っているときに息子さんに言われた言葉だそうです。深い想いが伝わって来るソロです。エンディングは哀しげにフェードアウトしていきます。

6曲目はカーディナル・ルール
ファーストソロはジョン・パティトゥッチさん。ブルージーなソロです。そしてマイケル・ブレッカーさんとブラッド・メルドーさんのソロの掛け合いになります。ブラッド・メルドーさんが終始マイペースと言う感じのソロであまり熱い掛け合いではなくて、マイケル・ブレッカーさんが優しく導いて見守っていると言う感じの掛け合いです。

7曲目はハーフ・ムーン・レーン
あえて言えばボサノバの様な感じのリズムに解りやすく親しみやすいメロディがテーマの曲です。今までかなり譜割りやリズムの難しいテーマが多かっただけに少しほっとする感じがあります。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。そしてパット・メセニーさんへ。エンディングはフェードアウトのようにだんだんと静かになっていきますが、この様にサックスでだんだんと小さい音で吹いていくのは簡単なようで難しいです。全体に解りやすく、スマートな感じの曲です。個人的には結構好きです。

8曲目はルーズ・スレッズ
前の曲とはうって変わって複雑なメロディとキメの曲です。リズム的にはボサノバ風と言うかラテン色と言うか。
マイケル・ブレッカーさんのソロはかなり気合が入っているのか見事なフレーズを高速で連続させています。途中5分過ぎ位に、かなりフレーズが高音になると想わずサックスを外し一瞬叫ぶマイケル・ブレッカーさんの声が聴こえます。今まであまり聴いたことがないのですが、まさに入魂!と言う感じでしょうか。それを受けてのハービー・ハンコックさんのソロもまさに入魂。かなり力の入った良いソロです。

9曲目は聖地への旅
マイケル・ブレッカーさんがテーマを吹いてそれに牽引されるようにその他の楽器が追従すると言う壮大な感じでスタートします。インテンポになってからのテーマは解りやすく、聴きやすいメロディです。
ファーストソロはハービー・ハンコックさんのエレピのソロ。なんでエレピなの?って想いましたがこの曲の持っている崇高な感じと雄大な感じとある意味神秘的な感じにはエレピが良くあっていることが聴いて行くうちに解ります。このような楽器の選択は誰がしたのか解りませんがベストチョイスですね。続いてパット・メセニーさんのソロの後はシンセの様なソロへ・・・。これはたぶんマイケル・ブレッカーさんのEWIのソロでは無いかと想います。そしてエンディングに向かってパット・メセニーさんのギターシンセとマイケル・ブレッカーさんのサックスがユニゾンで盛り上がって行きます。そして全体がまとまってエンディングへ・・・。


マイケル・ブレッカーさん本人はこの作品を本格的な復帰作として意欲的に取り組んだとのことです。確かに聴き終わって見ると終りと言う感じよりはこれからと言う感じのする作品です。

ただ、体調が悪かったのか、フレーズの特に高音の部分での幅が少なくて、比較的中音でのパッセージが連続しているように感じました。また得意のフラジオを使用したポリリズム的なフレーズがなかったりしますが、それでも多分この時に出来た最高のフレーズ、演奏だと想います。
熱気と意欲は十分に伝わってきてまさに入魂のプレイです。

死して最高傑作と言う評価もあるようですが、あえて感謝の意味と熱烈なファンとして・・・。
これは復帰第一弾で、次ぎの作品ではもっと良いものが出来る!
その前段階の作品と言う気がします。

個人的で勝手な想いですが、
ジャケットのマイケル・ブレッカーさんの笑顔と逆にパット・メセニーさんの悲しげで厳しい感じの表情を見ると、哀しんでいるのは生きている周りの人間でマイケル・ブレッカーさんは眠りながら、多分この作品の反省の部分と次ぎの作品への構想と意欲を持って、期待に胸を膨らませているのではないか・・・と信じます。
ファンとしては是非その構想を聴きたかった部分もあるのですが・・・。

個人的には、次ぎのマイケル・ブレッカーさんの新作を待ち続けたいと想います。
だから、終りではなくて次ぎの作品があると感じさせてくれる本作聖地への旅は、多分私の愛聴盤になると想います。
(CD TOTALTIME:77:46 / Walking消費カロリー:312.62kcal)

聖地への旅聖地への旅
マイケル・ブレッカー パット・メセニー ハービー・ハンコック

曲名リスト
1. ザ・ミーン・タイム
2. ファイブ・マンツ・フロム・ミッドナイト
3. アナグラム
4. タンブルウィード
5. ホエン・キャン・アイ・キス・ユー・アゲイン?
6. カーディナル・ルール
7. ハーフ・ムーン・レーン
8. ルーズ・スレッズ
9. 聖地への旅

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2007年05月25日

Column:ベース奏者は渋い!

久しぶりに見た!と言う感じのロン・カーターさん。
今、伊藤園のTULLY'S COFFEEのCMに出ていますね。

ロン・カーターさんとCMと言えば
1986年サントリー・ホワイトのTVコマーシャル。
ダブルベースと言う曲。異常にカッコが良かったのを覚えています。
そもそもウィスキーのCM曲は総じてカッコが良かったり、第一お酒に良く合います。
琥珀色の時間~THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM(*)と言うオムニバスCDがあって、結構これが良かったりします・・・。

このTULLY'S COFFEEのCMもけっこう渋いですね。
ウッドベースってロン・カーターさんのように
少し髪の毛が薄くて
無精ひげに白髪が混じって
落ち着きのある風体が似合います。

ラガービールのいかりや長介さんに通じるところがありますね。
あのCMも渋かったです。

あのような雰囲気はウッドベースならではだと想います。
ギタリストだと多分あの渋さを出せないのでは?
ベース奏者の地味だけど音楽の底を支える重厚感なんでしょうか。

ちなみにメーカーのHPに撮影詳細やコンセプトが紹介されています。
>>>伊藤園HP

(*)本文に登場したCD

琥珀色の時間~THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM~琥珀色の時間~THE COLLECTION OF SUNTORY WHISKY CM~
CMソング 小林亜星 石川さゆり

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2007年05月24日

ノア/Noa
Noa/Noa

Noa

久しぶりのwalkingです。季節的にはたいぶ暑く特にここ最近はかなり暑い!
と言うことで、少し癒しと和みを期待してNoaさんの
ファーストアルバムNoa
walkingしました。

この作品は1994年のNoaさんのデビュー作です。パット・メセニーさんとスティーブ・ロドビーさんのプロデュースで、さらに演奏ではスティーブ・ロドビーさんだけではなくライル・メイズさんが参加していると言うパット・メセニー・グループの隠れた名盤?と言われているかは解りませんが、その香りが随所に漂っています。残念ながらパット・メセニーさんは一部コーラス?で参加していますが、ギターは演奏していません。

アコギとピアノそしてベースで始まる1曲目はI don't know
曲の感じがミディアムテンポで曲の感じが東洋系の神秘的な感じです。Noaさんはイスラエル出身。独特の粘り気のある歌い方もその雰囲気を増幅させています。
3コーラス目で転調してドラムの2拍4拍のスネアが入ってくると、あっという間にパット・メセニー・グループの雰囲気へ。そして、パット・メセニー・グループではおなじみの笛と言うか尺八と言うか・・・シンセの音が入ってきて、さらに転調してしていくところのコードやライル・メイズさんのピアノのフレーズなどはまさにそのもの。好きな私にはたまらない展開です。

アコギのアルペジオが綺麗な2曲目Wildflower
アコギはギル・ドールさん。バークリー音楽院出身でこの時にパット・メセニーさんと知り合いでその縁が今回の作品になったと言うことのようです。
コード進行が綺麗で語るように歌っています。コンパクトにまとまっていて、心が和むような綺麗な曲です。最後の部分で民謡で言うところのコブシを回しているところがありますが、このあたりのコントロールは歌の実力を感じます。

3曲目はMishaela
アカペラでスタートします。綺麗な声と上手いヴォイスコントロールです。聴いていてどうもなじみのない言葉だと想っていたら英語ではありませんでした。このあたり知識がないのでわかりませんが、ヘブライ語でしょうか?サビの部分がなかなかグッとくるメロディーラインとコード進行です。この曲も良い曲です。

4曲目はマイナーなアコギのアルペジオでスタートのPath to follow
パット・メセニーさんが書きそうな感じの曲です。さらにはパット・メセニー・グループ的なアレンジがピッタリはまっている曲です。

5曲目はアコギの細かいアルペジオで始まるややアップテンポで明るいChild of man
2コーラス目からアコギのいわゆるかきむしり的な奏法が心地よいです。パット・メセニーさんの好みの感じです。ここでは、パット・メセニーさんのコーラスを聴くことができます。とは言っても何人も歌っているので良く解りませんけれども・・・。あまり長くない曲なのですが、ドラマティックな展開をしていきます。アレンジが実に良く秀作にまとまっています。

6曲目はEye Opener
この曲も英語ではありません。歌詞のニュアンスがやっぱり新鮮で特に音として聴いているとかなり面白い感じのイントネーションです。

7曲目はLady Night
夜のムードを持った曲です。Noaさんの歌い方もその雰囲気が良く出ています。前の曲の歌い方とは明らかに違う感じでバリエーションの豊富さとテクニックを感じます。この曲も本当にまとまっています。でも最後の部分では少し雄大な感じの展開があったりして・・・。このあたりはライル・メイズさんの見事なアレンジです。

8曲目はUri
優しいバラードです。パット・メセニー・グループの名作バラードの各曲に通じる感じのある綺麗な曲です。先ほどのヘブライ語?の優しい感じのニュアンスを味わうことが出来ます。

9曲目はIt's Obvious
サビ部分のコード進行それから全体のアコギとピアノのアルペジオをベースにした優しい展開です。個人的には一番好きな曲です。サビの『Do you Know・・・』と言う歌詞からのメロディとコード進行はまさに個人的には肝!です。グッと来る!と言う感じです。名曲だと想います。

10曲目はDesire
9曲目のIt's Obviousを少しマイナーにした感じの曲です。この曲も良いので、この2曲の連続は結構肝!ですね。さりげなくインしてくるビル・エヴァンスさんのソプラノサックスソロはこの作品の中でも唯一のソロらしきソロプレイ。もう少し長く聴きたかったのですが結構早くフェードアウトしているのが残念です。

最後はAve Maria
言わずと知れたバッハさんの名曲です。朗々と歌い上げています。綺麗な澄んだ歌声、というよりはやや粘りがあって内から来るようなパッションを感じる歌です。名演と言う感じです。


パット・メセニー・グループのアレンジやコード進行などが好きな私にはかなりはまる作品です。でも、パット・メセニーさんのギターが好きな私には多少もの足りない感じもあります。
『この展開なら、ここでパット・メセニーさんのソロだ!』
と言う場面がけっこうあります。でもギターのギル・ドールさんのアコギはさりげなく、高等テクニック!という感じでかなり良いです。

さらに全曲が良くまとまっていて、その中でも大きな展開や劇的なアレンジがある秀作が揃っています。このあたりのライル・メイズさんのアレンジとプレイ、そしてスティーブ・ロドビーさんのプレイとプロデュースにパット・メセニーさんのプロデュース。
曲はNoaさんが書いているのですが、この3人がいるだけでまさにパット・メセニー・グループになってしまうと言う強烈な個性のかたまりには脱帽です。

それに応えるように、時に粘り気のある、時に朗々と、そして優しく歌うNoaさんがピッタリはまっていると言う名作です。
(CD TOTALTIME:39:23 / Walking消費カロリー:158.32kcal)

NoaNoa
Noa

曲名リスト
1. I don't know
2. Wildflower
3. Mishaela
4. Path to follow
5. Child of man
6. Eye Opener
7. Lady Night
8. Uri
9. It's Obvious
10. Desire
11. Ave Maria

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