
相変わらず雨の降らない梅雨。しかも夏のように暑いと言うwalkingには最悪の状態。と言うことで、夏を感じるかもしれない?3枚目は渡辺貞夫さんのSELECTEDでwalkingしました。
渡辺貞夫さんが1988年にリリースしたベストアルバムです。とは言ってもキャリアがこの時点ですでに長いので、主にはFILL UP THE NIGHTからELISあたりまでのベストです。私もこの頃は渡辺貞夫さんを良く聴いた時期です。
1曲目は名曲のMY DEAR LIFE(Vocal Version)。
ヴォーカルバージョンでこの作品のための録音です。シンガーはブレンダ・ラッセルさん。渡辺貞夫さんの創る曲は、たいへんメロディアスで解りやすいと想います。この曲もまさにその通りですので、ヴォーカルが乗ってもあまり違和感が無く聴けてしまう感じがします。
2曲目はSAY WHEN。
この曲は昔から結構好きで、オーディオの試聴用に使用しています。まずイントロ部分のドラムとパーカッションのリズムが良いですね。ドラムはスティーブ・ガッドさんでパーカッションがラルフ・マクドナルドさん。しばらくするとシンセといかにもクロスオーバー的なエレピ。これはリチャード・ティーさん。さらに重低音のベース。これはマーカス・ミラーさん。と言う具合でイントロ部分だけでもかなり参ってしまうサウンドなんです。渡辺貞夫さんはソプラニーノ。音的にソプラニーノはあまり好きではなんですが・・・。どうしてもチャルメラ的な感じがしてしまうので・・・何故か。この曲のソロのスタート部分が、結構唐突な感じで、テーマとは明らかに違う音質で入ってきます。ちょっと違和感を感じるのですが、聴いているうちにフレーズの良さに耳を奪われてそれも忘れてしまいます。
3曲目はRENDEVOUS。
今までのところ夏らしさは・・・あまり感じないのですが、この曲が始まるといかにも夏のリゾートと言う感じがするのですが・・・。それにしても渡辺貞夫さんのアルトサックスは良い音です。なんと言うか、耳に優しいと言うか、心地よいと言うか、この音は渡辺貞夫さんしか出すことが出来ない音だと想っています。ソロがまた複雑だったり、超絶フレーズだったりしていなくて、やっぱり優しい。でもやっていることは超絶!と言う・・・でも、それを感じさせないことも魅力です。このソロのバックでのギターのカッティングがまた渋いですね。ギターはエリック・ゲイルさん。
4曲目はROAD SONG。
遠くに海が見える夏の山道を走っていると言う感じの曲。渡辺貞夫さんのソロは非常にメロディアスで、特にサビの部分のコード展開に合わせたフレーズなどは肝!だったりします。そのソロを受けてカルロス・リオスさんのギターソロ。ミュートをした低い音から入って、歯切れの良いフレーズが連続していきます。特に終り部分のチョーキングを連続して終わるフレーズが上手いです。
5曲目は TIP AWAY。
これも夏の感じ満載。ヴォーカルは1曲目と同じブレンダ・ラッセルさん。こちらの方が1曲目より声質的にも合っているように想います。気持ちが良さそうに歌っていますね。レゲエ調のリズムが夏らしい感じです。ドラムは簡単そうでなかなか難しいリズムを叩いています。ドラムはハービー・メイソンさん。ちなみに相棒のベースはジミー・ジョンソンさん。地味だけど良いリズム隊です。
6曲目はGOOD TIME FOR LOVE。
のんびりしていて好きな曲です。夏のコーヒーって言う感じで・・・。まさにCMの影響ですね。渡辺貞夫さんのソロですが、テーマのモチーフを上手く使用して、さらにフレーズを丁寧にまさに歌うように奏でています。
7曲目はDESERT RIDE。
マイナー調の曲です。夏っぽい曲がこれだけ続くと、この曲も夏の夕暮れを勝手に想像してしまいます。この曲はソプラニーノなんですが、SAY WHENに比べると音的にはかなり曲調にあっていますね。ここでもカルロス・リオスさんのギターソロが良い味を出しています。
8曲目はROUND TRIP。
ロングトーンを中心とした単純なテーマにコードとユニゾンがいろいろと絡んでいてカッコ良い曲と言う表現が合う曲です。渡辺貞夫さんのソロは結構熱いソロです。フレーズも早いパッセージやフラジオなどの高音フレーズもありで、今までの曲とは少し違った感じです。途中、キジが鳴いている!のも逆にラウドな感じで良かったりします。また、エンディング部分では、テーマをそのままにコード進行を変えてややメジャーに終わっていきますが、このあたりのアレンジも良いですね。
9曲目PASTORAL。
過去に代表される渡辺貞夫さんの曲は結構コード進行が解りやすかったり、コードそのものが複雑では無いことが多いのですが、この曲はかなり複雑なコードを使用しています。その分曲自体がドラマティックな感じがして、さらにその雰囲気がソプラニーノの音と良く合っていて実に幻想的で壮大な感じのする曲です。
10曲目はSALVADOR。
ベースでギターの様なボサノバ調のカッティング?から入る曲。このようなフレーズはベースのエイブラハム・ラボリエルさんの大得意技。テーマの部分の少し歌謡風な感じと、中サビの部分のフュージョンっぽいカッコ良いコード進行とコーラス部分のラテン調といろいろがミックスされていますが、曲としては良くまとまっていて逆に不思議な感じがします。
11曲目はMADE IN CORACAO。
完全なボサノバです。ヴォーカルに絡むサックスが上手いですね。
12曲目ELIS。
ピアノとのデュオから始まる綺麗な曲です。この曲もボサノバ調なんですが、途中サビから、ギターが8分音符を裏で刻み始めます。このカッティングはスカなどで使用するパターンですね。これに、ドラムが優しい8ビート、そしてベースがボサノバ調と、この曲ではリズムがミックスされていて面白いです。
13曲目CALIFORNIA SHOWER。
これは1988年のライヴ録音です。演奏自体は可も無く不可も無くと言う感じです。
さらに14曲目同じライヴ録音でORANGE EXPRESS。
確かに名曲で代表曲ですが、同じ収録するならオリジナルを入れて欲しかったと想います。でもオリジナルを入れると、全体のコンセプトがもっと広い期間でのベスト盤になってしまって曲の選択も変わってきてしまいますね。これはこれでライブが正解かなと・・・。それでももう少し良い演奏は無かったのかな・・・とちょっと想ってしまいます。
15曲目は名曲MY DEAR LIFE。
こちらはインストバージョンなんですが、オリジナルではなくてこの作品のための録音です。オリジナルは1977年ですので約10年後のマイ・ディア・ライフと言うことです。実に綺麗な音のアルトサックスです。つい引き込まれてしまう・・・そんな感じのテーマです。改めて聴くとやっぱり名曲ですね。
渡辺貞夫さんの作品を聴いたのは実はかなり久しぶり。しかも最近の作品はあまり聴いていないのが実際です・・・。
このベストを聴く限り想ったことは、渡辺貞夫さんのサックスの音の高低の幅って結構狭い・・・と言うことです。決して高い音が出せない、低い音が綺麗に出ない、と言うことではないことは誰れもが周知のことですね。
ひとつにこれは楽器を吹くと言うことより、楽器で歌う、と言うところから来ているのだと想います。
ひとつひとつのメロディやフレーズがやっぱり歌っている!歌っているから逆に楽器的なフレーズが少ない・・・結局音の高低の幅が狭い・・・と言うことになっているのだと想います。
ところが実にこれが、歌っていて、解りやすメロディやフレーズのため、聴いている私たちも一緒に歌える・・・だから音が綺麗で優しく、メロディアスで魅力的なんだと想いました。
そして裏打ちされたテクニックがありますのでフレーズ自体に余裕があるんですね。その余裕も私たちに訴えてくる魅力となって、音に現れて、カリスマ性のある、包容力のあるフレーズになっているのだと想います。
(CD TOTALTIME:76:13/ Walking消費カロリー:306.39kcal)
 | SELECTED(BEST) 渡辺貞夫
曲名リスト 1. マイ・ディア・ライフ (ヴォーカル・ヴァージョン) 2. セイ・ホエン 3. ランデヴー 4. ロード・ソング 5. ティップ・アウェイ 6. グッド・タイム・フォー・ラヴ 7. デザート・ライド 8. ラウンド・トリップ 9. パストラル 10. サルヴァドール 11. メイド・イン・コラソン 12. エリス 13. カリフォルニア・シャワー (ライヴ・ヴァージョン) 14. オレンジ・エキスプレス (ライヴ・ヴァージョン) 15. マイ・ディア・ライフ (インスト)
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