Walking de Music

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サマーズ/堀井勝美プロジェクト

どうも天候が梅雨らしくないですね。とは言っても夏には少し早いのですが・・・。CDラックを見ながら「夏」と言うタイトルを探していたのですが、その中で目に入ったこの作品でwalkingをしました。堀井勝美プロジェクトサマーズです。

この作品は1990年のリリースで堀井勝美プロジェクトの6枚目の作品です。

1曲目はSUMMER'S
ストラトに代表されるシングルコイル系のギターのカッティングにヴォリューム奏法のギター。さらには、ハイハットの刻みと同時にさらにもう一本のミュートギターとギター4種類をイントロに使用して、スタートは夏の雰囲気満載です。ギターは梶原順さん。厚めのブラスが入って本田雅人さんのサックスのリフへ。テーマは歪み系のギター。こちらもいかにも夏と言うようなメロディで聴いていても気持ちが良いので、弾いていても気持ちが良いでしょう。ギターソロも良いのですが、この曲で光っているのは、たまに出てくる本田雅人さんのサックスと、さらにこの曲の特徴でもある強いビートを生み出している青木智仁さんのベース。なんとも心地よいです。

2曲目はGREEN
NHKの朝の連ドラでも使用されていましたので馴染みがあります。ソプラノサックスがブランダン・フイールドさん。綺麗な音ですね。メロディ自体が非常にメロウなので聴きやすいのですが、いかにも・・・と言うメロディラインは少々退屈かと・・・。でもwalkingしている中で目に入る樹木や草花の青々とした感じに実にはまります!

3曲目はWALKING ON AIR
テーマはラス・フリーマンさんのギター。すごい広がりのある音で、空中に浮いているような感じです。良く聴いてみるとスチールのアコギとエレキのクリアトーンをオーバーダブしています。かなり効果的な方法で、このあたりは堀井勝美さんのセンスとテクニックだと想います。

4曲目はJUST NEWLY BORN!!
この曲もブランダン・フイールドさんのソプラノサックスがテーマのバラードです。丁度2曲目のGREENと同じ雰囲気をもった曲です。サックスソロの出だしで一瞬周りの音が消えたようになるところは静寂が美しさになっていて曲調に良く合っています。

5曲目はWILD NIGHT
ヴォイス風のシンセのやや怪しげなイントロから、かなり歪みの強いギターがテーマです。ギターはバジー・フェィトンさん。少し歪みとトーンがきつく感じて個人的にはあまり好みの音ではないのですが・・・。ギターソロは前半と後半の2回ありますが、後半のソロの方が聴き応えがあります。後半のソロは8小節でワンコーラスなのですが、7から8小節目のコード進行がやや緊張感のあるコード進行。このコードの部分でどのように歌うか!で上手さが解ります。1回目は見事にコードトーンを使用した音で実にカッコの良いフレーズで歌っています。2回目は1音だけを使用してやや激しいビヴラートをかけて弾き抜けています。全体的にかるくワウでエフェクトをかけているのも良いですね。

6曲目はLUCKY RASCAL
八木のぶおさんのジャズ・ハープからスタートです。かなりブルースっぽいフレーズのソロからテーマは一転してほのぼのした感じ。軽く耳に入る梶原順さんのアコギのカッティングもそのほのぼの感をさらに演出しています。八木のぶおさんのソロはジャズと言うよりはブルースを基調にしたソロ。ブルースハープ的なベンドなどを上手く使って歌っています。そのバックの青木智仁さんのバッキングがまた素晴らしい!前半の静かな部分は和音やスラーを使って後半のドラムのイン後は細かい音を入れながら、ジャコ・パストリアスさんの様なフレーズ。また、あくまでもハーモニカのソロを邪魔しないように地味だけど極難しいフレーズ。さすがだと想います。

7曲目はVANITY FAIR
マイナー調のテーマでさらにリズムも少し跳ねたビートで今までの曲とは少し感じが違う曲です。テーマは土岐英史さんのサックス。1曲目の本田雅人さんのサックスが四角とするならば良い意味で筒状の音と言う感じがします。何となくニュアンスはお解かりいただけますか・・・。後半のソロのワンコーラス目の終りから2コーラス目の頭のロングトーンが良いですね。

8曲目は5曲目のWILD NIGHTのサックスバージョンです。
サックスはジェラルド・アルブライトさん。前の曲で書いたサックスの音の形状で行くと、この音は紙を広げたような感じと言えば良いでしょうか・・・。でもそれは薄くぺらぺらな音と言う意味ではなくて、鋭さと広がりがあると言う意味で、特に広がりを横方向に感じると言う意味です。先ほどのギターと全く同じ部分のソロを聴いてみると、1回目はノーマルな音を基調に少しだけコードトーンを入れて聴きやすい、素直な感じで歌っています。2回目は3連符を使用した機械的なダウンフレーズで繋げています。
ギターバージョンとサックスバージョンどちらが良いか?と言うことになると・・・。好みでしょうか・・・。でもバックの演奏をほとんど変えないでテーマ楽器だけを変えると言うのはかなり冒険だと想います。堀井勝美さんの頭の中で、どちらのイメージも鮮烈にあったのか、それとも、どちらも演奏しなければならない状況だったのか・・・。

9曲目はALONE AT LAST,FOR THIS SUMMER
土岐英史さんのソプラノサックスが綺麗なバラードです。ライナーノーツによるとこの曲は一発録りだそうです。そう聞くと確かに音数などは明らかに今までの曲とは違って少ないです。でも、言われないと気がつかないと言うところは、さすがのミュージシャン達ですね。ドラムが石川雅春さん、ベースが青木智仁さん、ギターが梶原順さん、キーボードが難波弘之さん、そして、後半のソロでの超ロングトーンからのフレーズが肝!土岐英史さん。


堀井勝美さんの様な作曲、アレンジと総合プロデュ―スのみのミュージシャンってけっこう憧れます。自分で演奏もする場合にはやっぱりその楽器中心になってしまうのは仕方のないところです。でもこのような形態で全体に目を配ることができると、作品全体のクオリティが上がると想います。その意味では非常にまとまったフュージョンと呼ぶことが出来る作品です。
でも、そのイメージにあったミュージシャンをチョイスするのも大変そうですね・・・。
(CD TOTALTIME:45:50 / Walking消費カロリー:184.25kcal)
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堀井勝美プロジェクト

曲名リスト
1. サマーズ
2. グリーン
3. ウェイキング・オン・エアー
4. ジャスト・ニューリー・ボーン!!
5. ワイルド・ナイト(ギター・ヴァージョン)
6. ラッキー・ラスカル
7. ヴァニティ・フェアー
8. ワイルド・ナイト(サックス・ヴァージョン)
9. アローン・アット・ラスト,フォー・ディス・サマー

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コメント (2)

お邪魔します。
仰るように「堀井勝美」さん・・・素晴らしいミュージシャンですね。私がもし音楽を創れる立場に居たなら、彼の様にシンクタンク的なプロジェクトを組んで自分の音楽を創作してみたいですね。(無理なのは百も承知です。私には才能が全くありません・・・涙)ある意味、憧れの人でもあります。勿論、このアルバムをはじめ、彼の作品はサントラ含めて相当影響されました。

>アレンジと総合プロデュ―スのみのミュージシャンってけっこう憧れます。・・・・全体に目を配ることができると、作品全体のクオリティが上がると想います。
流石ですネ。至極名言です。全くの同感です。

FUSIONさん
コメントありがとうございます。
最近、部屋でBGMとして堀井勝美さんの作品を聴いたりしています。自分の好きなミュージシャンを集めて、自分の想った通りに作品を創れるのは、かなり贅沢で幸せなこと、ですが生みの苦しみやマッチングの苦しみなどもありそうですね。

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