Walking de Music

2007年07月27日 19:34にアップしたエントリーです。

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ポートレイト/リー・リトナー
PORTRAIT/ LEE RITENOUR



今日は風があって大変心地良い感じでwalkingをスタートしたのですが、やっぱり陽射しは夏。終わった時には汗だくと言う結果・・・。と言うことで今日もギター作品でwalkingです。リー・リトナーさんのポートレイトです。

今日のワイドショーで杏里さんとの破局が伝えられていたリー・リトナーさん。意外なところでその映像を見ることができました。真偽の程は解りませんが・・・。この作品は1987年のリリースです。

1曲目はアーザ(翼)
ブラジルのシンガー、ジャヴァンさんのヴォーカルがフューチャーされています。イントロが無く歌からスタートしてブレイクの部分のボサノバ風なナイロンギターのカッティングが良いですね。リー・リトナーさんの音楽の良いところは、このようなブラジルフレーバーの曲でも、またはRIT(*)の様なロック・ポップスでも、もちろん王道のフュージョンでも、全て世界を創って、リーリトナー色になってしまうところでしょうか。
テーマはストラト系のクリアなトーン。オクターブ奏法をふんだんに使っています。とにかく音が綺麗です。ソロはコンパクトにまとまっている中にも、ギターの音を生かした歯切れの良いフレーズと細かいブラッシングの入ったオクターブ奏法で、大変まとまったものになっています。

2曲目はターン・ザ・ヒート・アップ
こちらはヒットシングル、イズ・イット・ユーで歌ったエリック・タグさんをフューチャーしています。1曲目のアーザはブラジルテイストの曲でこの曲はアメリカンポップス的な曲。全く違うタイプの曲なんですが、連続して聴いても実に違和感無くリー・リトナーさんの世界です。この2曲を聴いただけでも先ほど書きました”どんな曲もリー・リトナー色にしてしまう・・・”と言うことが解ります。

3曲目はウィンド・ミル
ミディアムテンポの綺麗な曲です。ギターはナイロンのアコースティックギター。一瞬エレクトリックの様な感じもするのですが・・・。非常にクリアで煌びやかな音です。このナイロンギターの音もリー・リトナーさんの独特な音ですね。

4曲目はホワイト・ウォーター
イントロの部分のパーカッションはアレックス・アカーニャさん。一瞬ラテンか?と想ってしまいますが、シンセは入ると全く違ってもっと都会の雰囲気。16分音符の細かく速いユニゾンのテーマから長い音符と3連符で雄大で広がりのあるサビ。そしてサビの一番最後の部分は今までメロディをユニゾンしたり、対旋律を奏でていたシンセ類がロングトーンに・・・。そしてその間を縫うようにリー・リトナーさんの短いメロディ。それに少しシンセがかぶって次のユニゾンのメロディを先行して奏でて、最後にギターとユニゾンでエンド。わずか4小節くらい、時間で5~6秒くらいの部分ですが、この部分は本当に肝!です!そしてこの部分のアレンジが実に良く出来ていると想います。曲自体が素晴らしいのでこの部分が際たつのですが、この曲はラッセル・フェランテさんの作曲。そうですイエロー・ジャケッツですね。イエロー・ジャケッツの曲なのか、この作品のための曲なのかは解りませんが、実は演奏もイエロー・ジャケツのメンバーでこの曲がこの作品の前半のハイライトになっています。
リー・リトナーさんのソロはシンセ類のモチーフを受けて最初は掛け合いのように、そしてだんだんと盛り上がって行きます。基本的にはチョーキングを多用したロック調のソロですが、ロングトーンを上手く使用していて曲調にぴったりとはまっている名演です。このあたりのソロの構成は見事です。またこのソロのギターの音はストラト系でハーフトーンの歪みなんですが、私の大好きな音です。そしてリー・リトナーさん定番の”左にショートディレイ、すぐに右側でロングディレイ”もかかっています。当時私もライヴでこのセッティングを真似をしたものですが・・・。

5曲目はポートレイト
リー・リトナーさんとハービー・メイソンさんの共作です。ハービー・メイソンさんのタイトなリズムが心地よいです。この曲もナイロンのアコースティックギター。ここではかなりエレクトリック的な弾き方をしています。フレーズ自体もかなり速いパッセージがあったり、リズムカッティング的なものがあったりします。途中のスラップの音がこれまた綺麗。
ベースはネーザン・イーストさんです。

6曲目はグリット
ファンキーなナンバーです。この曲は後半のハイライトと言える曲です。何が?と言えばマーケット的な意味合いなんですが・・・。ゲストはケニーGさん。丁度ソング・バードが大ヒットした後くらいのセッションになります。当然ですが話題性もありその意味でのハイライトと言うことになります。演奏の方はハイライトか?と言うことなんですが、実はケニーGさんってあまりしっかりと聴いたことが今だないんです。私のまわりにもあまりファンは居なくて・・・。テナーサックスがフューチャーされているのですが基本的にリー・リトナーさんとの掛け合いの様な感じで進ん行く曲なのでケニーGさんのプレイを十分に聴くことが出来ないんです。確かに節々で良いフレーズを奏でてはいるのですが・・・。もっとフューチャーしても良かったのかなと、ちょっと欲求不満になりそうな感じです。忙しさもあったのでしょうけれど、話題性だけだったとしたら・・・いかがなものかと・・・。

7曲目はシェイズ・イン・ザ・シェイド
この曲もナイロンのアコースティックギター。やや陰鬱な感じのマイナーのコード進行とメロディが独特の雰囲気です。サビのオクターブ奏法の部分は一転変わって爽やかで明るいコード進行とメロディ。この対比が面白い曲です。それでも唐突ではなく繋がっているところがアレンジセンスの良さを感じます。

8曲目はチルドレン・ゲイム
この曲は私も好きなアーティスト、アントニオ・カルロス・ジョビンさんの曲。6/8拍子が何とも言えず、良いですね。ここでのリー・リトナーさんはナイロン、アコースティックギターシンセを使用して、ギターの音に口笛の様な音を重ねて演奏しています。この作品の前作があのシンセアックスと言うギターシンセをフューチャーしたアース・ラン(*)。今回も登場しているらしいのですが、あまり大々的には演奏していないようです。このナイロン、アコースティックギターシンセはスペックが不明なのですが、結構音の分離やシンセ部分の音の反応も当時としては良いようですね。このようないろいろなギターに兆戦したりする前向きな姿勢もリー・リトナーさんの魅力でもあります。

9曲目はランナウェイ
この曲ではサックスでマーク・ルッソさんが参加しています。ですからこの曲はイエロー・ジャケッツフルメンバーでの演奏です。この曲でも前の曲と同じギターシンセを使用しています。リー・リトナーさんの短めのソロに続いてマーク・ルッソさんのソロ。短いソロなのですが、超高音のフレーズなどかなりの熱演です。テーマでのギターとの絡みもなかなか良いです。サックスとの共演と言うことでみると先ほどの6曲目とは・・・差があります・・・。

10曲目はルート17
この曲もイエロー・ジャケッツのメンバーとの競演です。曲もキーボードのラッセル・フェランテさんとベースのジミー・ハスリップさんの作曲です。かなり洗練された曲ですが、ひとたびリー・リトナーさんが奏でると・・・やっぱりリー・リトナーさんの世界が広がってくるんですよね・・・。


全体的にはナイロンのアコースティックギターが多いためか、かなり優しい感じのソフトな作品になっていると想います。ライナーノーツにもありましたが、この時期はケニーGさんに代表されるようなソフト系のものがフュージョンでは人気のようでイエロージャケッツもアダルト路線に向かっていた頃だと・・・。

ですからこの作品の前のリーリトナーさんの世界とは少し違う感じもするので好き嫌いの分かれるところだと想います。

最近のリーリトナーさんが好きであれば、結構好みの作品なのでしょうが
キャプテンズ・ジャーニー(*)からジェントル・ソウツ(*)の頃が好きな方には多少と言うかかなり物足りないかと・・・。
RIT(*)の頃が好きな方には、最初の2曲をお薦めしたします・・・と言う感じでしょうか。

個人的には好きな作品です。ホワイトウォーターをはじめとする楽曲の良さもありますが、ギターの音がかなり好みなんです。特に歪み系のトーン。ある意味私の理想としていた音、出したくても出なかった音、憧れの音だったんです。いろいろな想いと共に超個人的には名盤と言える作品ですね。残念ながらアマゾンにも無いようですので廃盤のようですが・・・。
(CD TOTALTIME:45:03 / Walking消費カロリー:181.10kcal)
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ポートレイト
リー・リトナー

曲名リスト
1. アーザ(翼)
2. ターン・ザ・ヒート・アップ
3. ウィンド・ミル
4. ホワイト・ウォーター
5. ポートレイト
6. グリット
7. シェイズ・イン・ザ・シェイド
8.チルドレン・ゲイム
9. ランナウェイ
10. ルート17

(*)本文に登場したCD

RITRIT
リー・リトナー ポリーニョ・ダ・コスタ ジェリー・ヘイ

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キャプテンズ・ジャーニーキャプテンズ・ジャーニー
リー・リトナー デヴィッド・フォスター アーニー・ワッツ

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ジェントル・ソウツジェントル・ソウツ
リー・リトナー&ジェントル・ソウツ リー・リトナー ジェントル・ソウツ

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コメント (2)

お邪魔します。

このアルバムでやはリジャバン、イエロー・ジャケッツ、そしてケニーGと言う実に多彩なゲスト陣を招いただけあって、バラエティーに富んだアルバムですね。全作の「アースラン」(この作品も大好きです)が実験的なアルバムが故、この「ポートレイト」の存在が光りますね。PORTRAITと言うタイトルとジャケット写真も何か意味ありげだったりします(笑)
余談ですが、「G・RIT」でのケニーGの参加は本当にリトナー自身の要望だったのかな?なんて考えてしまうのですが・・・?

FUSIONさん
コメントありがとうございます。
確かにケニーGさんの参加はかなりマーケット上の話から発生したと言う感じがしますよね。
ちなみにジャケットも好きなんです。良い写真だと想います。リー・リトナーさんのジャケは”赤”と言う強いイメージが何故かあるんです・・・。そのためこのややセピア風のジャケは気に入っています。

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