Walking de Music

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2007年08月Archives

2007年08月29日

マグネティック/ステップス・アヘッド
MAGNETIC/STEPS AHEAD

マグネティック

昨日は先日に引き続き、待望のこの作品でwalkingしました。
ステップス・アヘッドマグネティックです。

この作品は以前に、少し聴いたかも知れませんが、ほとんど初めて聴いたに等しいのではないかと想います。その分期待も膨らむのですが・・・。やはり先日レビューさせていただいたライヴ・イン・トーキョー(*)の強烈なイメージがあるので比較してしまうようなレビューになりそうですが・・・。

1曲目はトレインズ
印象的なサビのメロディからスタートです。チャック・ローブさんのアコギのカッティングとシンプルなピーター・アースキンさんのドラムの16ビートのハイハットワークが実にゆったり、堂々としたトレイン・・・決して新幹線ではないけど、かと言って蒸気機関車でもない・・・エレクトリックな近未来のトレインを目の前に広げてくれます。

テーマが重厚で一体メインのメロディにどのくらいの和音が重なっているのか?と想います。サビのちょっとしたブレイクに入るハイラム・ブロックさんのギターとビクター・ベイリーさんのベースのユニゾンがハッとさせてくれます。

ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。
サックスにハーモナイザーと想われるエフェクトをかけて、ひとり多重奏のパフォーマンスからスタートです。2コーラス目に入ってもかなりゆったりとしたソロで、曲のもっている雰囲気を良く出しています。このように朗々と歌い上げるソロも良いですね。しかし後半はやはり吹きまくっています。
途中にひとり多重奏がたまに出てきます。個人的にはあまり好みでは無いのですが、適所に使っているのでかなり効果的です。特にソロの終り部分の速いパッセージの後、ほんの2小節くらい入れて、そのままテーマへ戻るところの使い方は実に効果的です。丁度、ギタリストが、ソロにコード奏法を少し入れるのに似ています。このあたりはやっぱりマイケル恐るべし!と言う感じです。全体的にリヴァーブを強烈に聴かせた音で曲のイメージにもあっています。バックのビクター・ベイリーさんのベースラインやおかずとこの部分からドラムのスネアが2拍4拍で入ってきて、これまたマイケル・ブレッカーさんのソロに拍車をかけています。

さらにテーマに戻るとトレインはどんどんと加速して行きます。
そして5:40くらいでいきなりのピックスクラッチからハイラム・ブロックさんの熱いソロがスタートします。チョーキングを多用したロック調のソロです。ここでもリズム隊のビートが際立っています。ソロは再びピックスクラッチでスペーシーな感じを出してエンディング。そしてアコギのカッティングが残ってフェードアウトして行きます。トレインは亜空間に飛び立ちました・・・。

2曲目はベイルート
いろいろSE的な音が散りばめられていて浮遊している感じのスタートです。かなりミステリアスな香り・・。御馴染みのベースラインをビクター・ベイリーさんが奏ではじめると、マイケル・ブレッカーさんのEWIでのテーマが始まります。

それにしても重い!ライヴ・イン・トーキョーの様な軽快な感じは全く無いです。これはピーター・アースキンさんのドラムの重い8ビートが効いてるから。これによって全体の重厚感とミステリアスな香りが増しています。

ファーストソロはマイケル・ブレッカーさんのEWI。
ライナーノーツによると、このEWIはまだプロトタイプだったようで、実際にマイケル・ブレッカーさんもまだ完全に使いこなしていなかったらしい・・・ですが、その後とほとんど変わらないソロを展開しているのは見事です。ここでもやはりマイケル恐るべし!ですね。

次ぎはマイク・マイニエリさんのソロです。
MIDIを繋いだヴァイブはスタジオ録音のため、ライヴよりも更に複雑になっていて実にいろいろなマテリアルが入っています。ソロのラインはさすがのジャズラインです。特に循環コードのパターンの部分では絶妙なインプロビゼーションですね。

それにしても一聴地味に感じるのですが、リズム隊はここでも強烈なビートです。ちょっと嬉しかったのが、エンディングの譜面割の複雑な部分でピーター・アースキンさんのハイハットが良く聴こえますのでどんな譜面割りか良く解ったことですね。

3曲目はケイジャン
マイケル・ブレッカーさんのEWIのかなり速いパッセージに負けず劣らず、ピーター・シュウィマーさんのバンジョーがなかなか速いパッセージで面白いです。

今まで、曲調に合わせて強いビートを刻んでいたリズム隊がこの曲ではかなりフリーに演奏しています。やはりここでもピーター・アースキンさんのドラムが実に良いです。

4曲目はイン・ア・センチメンタル・ムード
超有名なスタンダード。ライヴ・イン・トーキョーでのプレイはまさに絶品だと想うのですが、こちらの方は、EWIの試験的な意味合いもあったのか、音的にもニュアンスも発展途上にあるのかな?と言う印象です。バックのストリングスアレンジが実に綺麗です。

5曲目はマグネティック・ラヴ
打ち込みを使ったヴォーカル曲。ヴォーカルはダイアン・リーブスさん。テンポが良くなかなかカッコ良い曲です。サビのメジャーに変わるコード進行が良いですね。

6曲目はスモ
この曲も打ち込みを使った曲。複雑なコード進行といろいろなサックスやEWIでの演奏など、ちょっと捉えどころのない感じもするのですが実にそれがクセになりそうな強力な流れとビート感があります。

7曲目はオール・ザ・ティー・イン・チャイナ
打ち込みの中でゆったりと流れる東洋風のメロディラインにからむビクター・ベイリーさんのベースが実に良いです。

8曲目はサムシング・アイ・セッド
普通?に奏でるサックスが逆に新鮮な感じさえする綺麗なバラードです。

ファーストソロはマイク・マイニエリさん。煌びやかなソロフレーズにこれまた煌びやかなギターのアルペジオとピアノ。今までの雰囲気とは違って以前のステップス・アヘッドの様なアコな感じすら漂っています。

それを受けてのマイケル・ブレッカーさんのソロ。
しかし、スタートしたと想ったらすぐフェードアウト・・・しかしすぐフェードインしてきます。
でもこれは9曲目のリプライズ(マグネティック・ラブ)

マイケル・ブレッカーさんの単独ソロに今度はバックの演奏がフェードイン。でもリプライズなのでまたすぐフェードアウトしてしまいます・・・。演出としてはけっこう好きなのですが、これは欲求不満になりますね。もう少しマイケル・ブレッカーさんのソロが聴きたいところでエンディングです。


ブックマークしているお気に入りブログのFavorites Labのbonejiveさんの
”BGM的に聴くにはMagnetic、ソロを堪能するにはライブ盤”
と言うこのワンセンテンスが実にあてはまる作品です。とは言ってもかなりエレクトリカルでスペーシーで神秘的で、BGMとしてはかなり熱い!感じのする作品です。

ライヴ・イン・トーキョーとの大きな違いはもちろんサウンド的にもライヴとスタジオと言う違いなんですが、リズム隊の違いがかなり大きい部分を占めていると感じます。ピーター・アースキンさんとビクター・ベイリーさんのリズム隊はかなり強力です。
特に重い8ビートを基調としたリズムは重厚さの塊です。このビートが実は重要でライヴ・イン・トーキョーで個人的にひとつだけ疑問でだったスティーヴ・スミスさんがツアーに参加した理由のひとつがわかったような気がします。ロック畑のドラマーの8ビートはひと味違いますから・・・。

全体的にはかなり実験的な要素が多く感じられて、また実にいろいろなことをしている為に、逆にやりすぎと想う部分もあるのですが、それでもトータルのコンセプトの統一感や細かなこだわりやクオリティは見事なものがあると想います。
録音も良く、左右の分離も良いので、オーディオ的にも面白いサウンドです。もちろんソロは問題なしです!

また、このサウンドカラーは唯一無二のもので、独特のものがあります。そのため、このようなカラーのバンドはなかなか無いのではないでしょうか。しかし、その先駆的なマテリアルが今のフュージョンシーンに少なからず影響していることも事実です。良く聴いていると、所々でいろいろなフュージョンの手法やノウハウが使われていたりしていますね。

実に、いろいろなマテリアルが散りばめられていますので、何回聴いても新鮮な発見や驚きを感じるのではと想われます。また聴けば聴くほど奥行きの深さも感じます。
その意味でも長く愛聴出来る作品になりそうです。
(CD TOTALTIME:47:57 / Walking消費カロリー:192.76kcal)
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マグネティックマグネティック
ステップス・アヘッド マイケル・ブレッカー マイク・マイニエリ

曲名リスト
1. トレインズ
2. ベイルート
3. ケイジャン
4. イン・ア・センチメンタル・ムード
5. マグネティック・ラヴ
6. スモ
7. オール・ザ・ティー・イン・チャイナ
8. サムシング・アイ・セッド
9. マグネティック・ラヴ(リプライズ)

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(*)本文に登場したCD
ライヴ・イン・トーキョー
ステップス・アヘッド
B000091MJV

あとがき
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2007年08月26日

ライヴ・イン・トーキョー1986/ステップス・アヘッド
LIVE IN TOKYO 1986/STEPS AHEAD

昨日のwalkingは土曜日と言うこともあって、いつものwalkingロードには植栽などを剪定(せんてい)するボランティアの方々や親子連れなどたくさんの人で溢れていました。
そんな中で私ひとりノリノリでwalkingしていた作品はステップス・アヘッドライヴ・イン・トーキョーです。

今回リリースされたFUSION MASTERPIECEにラインナップされているステップス・アヘッドの作品マグネティック(*)については、ブックマークしているお気に入りブログのFUSION(フュージョン)MUSIC研究所のFUSIONさんが
”1,500円、しかも日本初CD化という本当に信じられないような出来事・・・”と書いているように、まさにそんな感じでラインナップの中でも特に興味を引きました・・・で他にも欲しい作品があったので悩んだのですが、やはり購入しました。
でも、今回のレビューはそれではないんです。と言うもの、同じくブックマークしているお気に入りブログのFavorites Labのbonejiveさんの
”BGM的に聴くにはMagnetic、ソロを堪能するにはライブ盤”と言うこのワンセンテンスを読ませてもらってライブから聴いてみることにしたわけです。本当は一刻も早くマグネティックを聴きたいのですが・・・。

このライブ・イン・トーキョーは友人にレーザーディスクを観せて貰ったのがきっかけで知りました。その時のインパクトが非常に強烈だったのを覚えています。ですから今回は映像は見直さずCDを純粋に聴いてみることにしました。CDからの推測と実際の演奏との相違は後に検証することとして・・・。最近はこのCDはあまり聴いていないのですが、バンドをしていた時代には”音数の少なくても厚く奏でるためのアレンジ”として参考にさせてもらったのでかなり聴き込みました。

1曲目はBEIRUT
マイケル・ブレッカーさんのEWIでのオーケストラヒットが一発!そしてドラムのスティーブ・スミスさんがタムでそのヒットをエコーしたようなフレーズ・・・続けてマイク・マイニエリさんのヒット。さらにマイケル・ブレッカーさんのヒットとドラムのおかずの合い間を縫ってマイク・スターンさんの叫びの様なヴァイオリン奏法。ドラムのきっかけでインテポに入りダリル・ジョーンズさんの細かいベースライン。やや陰鬱で幻想的なイメージを引きずりつつビートは段々加速して行きます・・・この間わずか30秒程。あっという間に引きつけられてしまう見事なイントロのパフォーマンスだと想います。実際にライブ会場で聴いていれば、失神するかも?知れないくらい肝!ですね。

テーマ部分はマイケル・ブレッカーさんとマイク・マイニエリさんのユニゾンの部分と、マイク・マイニエリさんのリズムが少しずれた様に聴こえるフレーズが基本になっています。1:50過ぎにマイク・スターンさんがローコードで歪み系の音を弾いている中間のブリッジ的な部分での、コードが変わったにも関わらずこの2つのパターンを使う、と言うアレンジは見事です。サビのスローな部分を挟んで、また先のパターンへ行き、短い音符でのユニゾンからソロへ入ります。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさん。
前半はワンコードのソロなのでかなり自由にインプロビゼーションをしています。テーマの持っている雰囲気やその音を上手く使用して、前半のビートを加速させていきます。そして、ソリストとしては実にソロを取りやすく、また逆に難しいコード進行、B♭maj7→C→Am7→Gm7と言う、いわゆる循環コードのバターンに入ります。マイケル・ブレッカーさんのこの部分への入り方が絶妙です。また、このパターンに入ってからも相変わらずテーマのモチーフや音階を使って、明るいメジャーな進行の中でも曲のもつイメージを強く感じさせるソロです。後半はかなり高揚してきたのか、マイケル節が炸裂しています。ソロの全体の構成やコンセプトを考えた見事なソロですね。

次ぎはマイク・マイニエリさん。
マイク・マイニエリさんもマイケル・ブレッカーさんと同じ様にテーマのモチーフを上手く使用していますがもう少しジャージーに奏でています。そして循環コードのパターンに入ると、かなりジャズ的なフレーズを連発しています。けっこうストレートなフレーズで16符音符が連続していますので、バックも段々とグルーヴが加速していきます。そしてマイケル・ブレッカーさんがEWIでストリングスのようなフレーズを入れ始めると最高潮に達します。
そしてテーマへ戻って、何回聴いても合わせることが出来ないユニゾンでエンディング。これは多分アイコンタクトをしないと合わないのでは?と想いますが、また映像を見てみたいと想います。10分近い演奏なんですが、完全にノックアウトと言う感じで、この曲だけでもこの作品は聴く価値があると言っても良いと想います。

2曲目はOops
一転して明るい曲。マイク・マイニエリさんとマイク・スターンさんのユニゾンでのバッキングにマイケル・ブレッカーさんが今度はサックスでテーマを吹きます。ユニゾンの隙間を縫ったような譜割りの難しそうなテーマです。サビはちょっとラテンフレーバーが入っています。ドラム以外の楽器でのユニゾンです。
これは、先に書きました”音数の少なくても厚く奏でるためのアレンジ”の典型的な部分で、単音楽器のサックスなどをトップにして和音楽器で同じリズムで音を重ねてテーマを弾くと言う方法です。これだと音数の少ないバンドでもかなり有効ですね。このライヴではキーボードが居ませんので、音的な厚みが多少気になります。一応マイク・マイニエリさんなどはMIDIでヴァイヴと連動してシンセを鳴らしたりしていますが・・・。ですから、このようなアレンジとか、ソロを中心とした楽曲構成などがバンドアンサンブルとして参考になったと言うわけなんです。
さらにこの曲の楽曲とアレンジのセンスが素晴らしいと想うのは、このユニゾン部分のテーマを続けながら、音もそのままでコードを変えて行き、更に盛り上げていくと言う部分です。最初に訪れるのは1:12過ぎ。パターンの終りでベースが下降フレーズを弾いて、次ぎの部分でコードが変わって行きます。
ファーストソロはマイク・スターンさん。途中から4ビートになるバッキングでのソロです。かなり基本に忠実と言うか、オーソドックスなソロです。マイク・スターンさんは大変努力家のようで自分が取得したフレーズを譜面に起こしてストックして、ノートにして練習していると言う記事を読んだことがあります。この時はまだ若かったので、そんな感じが伝わってくるソロですね。特に3:08あたりのフレーズは結構お気に入りのようで連発しています。最後の4:27過ぎのコード音階を分散してアルペジオ的に弾いてコード進行に合わせて上昇して行くフレーズなどは盛りあがるフレーズですね。
次ぎはマイケル・ブレッカーさんのソロ。
前半は細かいフレーズを細かく繋いでいくフレーズ。時々速いパッセージなど挟みながら4ビートのパターンへ入っていきます。ややレガートで緩やかな感じのフレーズで始まるのですが、次第にアップして行きます。後半はものすごい速いパッセージが連続します。あまりの速さに、耳がそこに集中してしまうのですが、その速いパッセージの合い間の緩やかなフレーズやロングトーンがさらに速さに加速をつけているのを聴きたいところです。音の選び方などは、どちらかと言うとかなりフリーと言うか感性と言うか・・・先のマイク・スターンさんの教則的なソロの対極にあるソウルフルなソロです。この対比が実に面白いですね。

3曲目はSelf Portrait
シャッフルビートのバラードです。ヴァイヴとサックスのユニゾンのテーマが綺麗です。
ファーストソロはマイク・マイニエリさん。ヴァイヴの音色を生かした綺麗なソロです。MIDIで繋がっていて聴こえてくるシンセがまたいい感じのソロです。
次ぎはマイケル・ブレッカーさん。リズムのパターンが少し変わってレゲエ調になります。オーソドックスながらも聴かせてくれます。後半の6:30過ぎからの速いフレーズからラウドするブロウのフレーズが盛り上がります。

4曲目はSumo
映像を覚えていないので何とも言えないのですが、このイントロのパターンの”ベースのエフェクトかEWI”のフレーズがポイントの曲です。
ファーストソロはマイケル・ブレッカーさんのサックス。
ロック調の8ビートに乗って吹きまくる感じです。3:20あたりには得意のフレーズも飛び出して行きます。今まで聴いてきた中で唯一不満な部分と言うか、もう少し!と想っていた部分が実はドラムなんです。決してヘタとか言うことではなくて、あえて言葉で言うと”弱い”って言う感じが個人的にはするんです。上手く言えないのでですが、例えば全体のパターンやコードが変わるような部分での絡みが、全体に怒涛の様に流れて行ってもその中で少し気後れしていると言うか・・・。例えば、ジャック・ディジョネットさんだったらとか・・・スティーブ・ガットさんだったとか・・・ピーター・アースキンさんだったらとか・・・。微妙ですごく個人的な感覚なんですけど・・・。でもこのような8ビートを叩かせると、さすが元ジャーニーと言う感じがします。

5曲目はCajun
EWIのかなり速いフレーズがちょっと滑稽な感じも漂わせながらスタートする曲です。
ファーストソロはマイク・スターンさん。
よく聴くとギターの音にオクターブ高い音が合わせて鳴っているのに気が付きます。これは、オクターヴァーやハーモナイザーと言うエフェクトを使用していると想います。フュージョンファンの方ならご存知、カシオペアザ・サウンドグラフィーのギターに使われていますね。ここで想い出したのですが、映像でマイク・スターンさんは黒のストラトキャスターを使用していたと想いますが、そこにギターシンセのユニットが付いていたような・・・。もしかしたらこの音はギターシンセかも知れませんね。

6曲目はSafari
打ち込みを使った曲。タイトル通りの雰囲気の曲ですね。マイク・スターンさんがかなり長尺のソロを展開しています。チョーキングを多用したロック的なフレーズで弾ききっています。

7曲目はIn A Sentimental Mood
過去にこの作品を聴いた時には、ギター一辺倒的な部分とバンドアンサンブルやアレンジ一辺倒と言う
感じでしたので、はっきり言ってこの曲は飛ばしていたような気もします・・・。マイケル・ブレッカーさんのEWIについて余り好きではないと言うことを以前書いたことがありますが、これはあくまでもサックスの方が数段素晴らしいと想うからです。もちろんこの作品ではEWIの力が大きくまた必要不可欠なものなので好きなんですが、その中でもこの曲は素晴らしいと想います。超有名なスタンダードであり、そのために名演は数多くありますが、今回じっくり聴いてみると、珠玉の名演であると想いました。EWIのブレスコントロールが実に見事で、電子楽器でありながら実にヒューマンな感じが伝わってきます。こんなに細かいブレスコントロールが出来るんですね。またフレーズも珠玉で感動すら覚えてしまう名演です。と言うか私の肝!にハマッてしまいました。特にエンディングでの単独フリーの部分はEWIの特徴を生かし切った名演です。

8曲目はTrain
まさに電車でGO!と言う感じのギターのカッティングからスタートします。サビのパターンがエンディングでは長く続いて、そこにマイク・スターンさんがソロを重ねて行きます。終りに相応しい壮大な感じを持った曲です。


この作品は先ほど”1曲目だけでも聴く価値がある・・・”と書きましたが、訂正で”1,2,7曲目だけでも・・・”とさせて頂きます。まったくの個人的な感じなんですけど。

楽曲やアレンジの良さもありますが、各自のソロをじっくり聴くとより楽しめる作品です。マイク・マイニエリさんやマイク・スターンさんのソロも良いのですが、やはりマイケル・ブレッカーさんのソロが究極ですね。恐るべし!って想います。

今は入手困難のCDだと想います。
CD帯をみたら1996年にリリースしたFUSION SUPER 1800と言うシリーズの一枚でした。
この時にはリー・リトナーさんやジョン・トロペイさんなど12作品リリースされました。
この時に買っておいてよかった!って本当に想いました。
ですから今回のFUSION MASTERPIECEのラインナップも今一度吟味してみる必要あり!と同時に感じました。
(CD TOTALTIME:64:22 / Walking消費カロリー:258.75kcal)
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ライヴ・イン・トーキョーライヴ・イン・トーキョー
ステップス・アヘッド

曲名リスト
1.BEIRUT
2.Oops
3.Self Portrait
4.Sumo
5.Cajun
6.Safari
7.In A Sentimental Mood8.Train
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(*)本文に登場したCD

マグネティックマグネティック
ステップス・アヘッド マイケル・ブレッカー マイク・マイニエリ

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あとがき
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2007年08月24日

キャプテンズ・ジャーニー/リー・リトナー
THE CAPTAIN'S JOURNEY/LEE RITENOUR

キャプテンズ・ジャーニー

たいぶご無沙汰してしまいました。なにせ猛暑のために・・・walking出来る状態ではなかった!と言うのが真相?でもなく単に怠けてた?と言うことも真相?
今日はリー・リトナーさんの名作キャプテンズ・ジャーニーwalkingです。

今回リリースされたFUSION MASTERPIECEの中で、実は一番欲しかったのがこの作品なんです。あとのリリース作品は持っているものが多かったので・・・。この作品は1978年のリー・リトナーさんの3枚目のリーダー作です。

1曲目はキャプテンズ・ジャーニー パート1:静かな海
この作品はカッセトで持っていたので、次第にCD時代になるに連れて聴かなくなってしまったのです。と言うか存在すら想い出さない状態・・・。でもこの1曲目のイントロのリー・リトナーさんのボトルネック奏法を聴いた瞬間に急激にそのサウンドが蘇ってきました。カッティング3本とテーマの4種類のギターを弾いているのは今回改めて解ったと言うか、気がつきました。
リー・リトナーさんのギターソロが始まった瞬間にまた記憶が蘇って・・・。歌えるんです・・・しかも指使いもなんとなく解る感じ・・・。そう言えばこの作品の曲のソロに関してはほとんどコピーしたのだと言うことをことを想い出した訳です。それだけ聴き込んだ作品にも関わらず、今まで存在すら想い出さなかったのはなんとも言えない感じがしました。

続いて難しいユニゾンと決めのキャプテンズ・ジャーニー パート2:嵐
それにしても複雑な曲です。コピーも難しかったことを想い出します。でもその複雑な感じの中にかなりメロディアスだったり、クラシカルな展開だったり・・・。完成度もかなり高い曲ですね。エンディングでのテンポアップしたユニゾンがかなりカッコ良いです。

2曲目はモーニング・グローリー
一転してソウルフルでファンキーなナンバー。コーラスがフェードインしてきて、そこに重なるようにリー・リトナーさんの通称”チャカポーン”と言うカッティングが入ってくるところはかなり肝!です。
テーマ部分のメロディアスな優しい感じとサビからイントロのパターンのファンキーさの対比が面白い曲です。

3曲目はシュガーローフ・エクスプレス
問答無用のクロスオーヴァーの名曲ですね。個人的には後のベストでのヴァージョンの方が好みなんですが、こちらのオリジナルの方がエネルギッシュな感じがします。また、ライナーノーツを見て初めて知ったのですがこの曲はトレードマークのES-335では無くて、同じくギブソンのジャズギターの名器L-5で弾いています。実に綺麗な音だと想います。
また、中間部分のパーカッションとベースのラテンのリズムからピアノが入ってくるところは肝!です。パーカッションはアレックス・アカーニャさん。この曲ではドラムも叩いています。そして特徴的な和音を使ったベースのラテンフレーズはエイブラハム・ラボリエルさん。ピアノはリー・リトナーさんの作品では御馴染みのデイヴ・グルーシンさん。

4曲目はマッチ・メイカーズ
イントロのギターのカッティングが印象的な曲です。このカッティングをそつなく?こなすのは結構たいへんなんです。指使いは難しくないんですが、テンポキープと歯切れよさを出すのが難しいのです。
この作品を先に聴いたのかどうか忘れましたが、この曲は「プロポーズ大作戦」のスターフーズ・フーと言うコーナーで使われていた・・・と記憶してます。(自信・・・あまりなしですが・・・)
この作品全体的にそうなんですが、リー・リトナーさんはボトルネック奏法を多用しています。特にこの曲での使い方は絶妙だと想います。
もちろんギターソロでも使用しています。1:40過ぎのアップフレーズなどはセンスの良さを感じますね。このソロは全体的にすごいまとまっていてベストテイクだと個人的には想います。1:58過ぎの速いパッセーなどは絶妙の粒揃いです。またサビのパターンでのボトルネックの使い方も絶妙です。
ところで、この曲を聴くとプリズムバック・ストリート・ジャイブと言う曲を想い出します。ギターソロの出だしなんかは和田アキラさんが影響を受けているらしい感じが伺えますね。

5曲目はホワット・ドゥ・ユー・ウォント
イントロの何とも言えないシンセの音が印象的なスタートです。これはずっとシンセだと想っていたのですがライナーノーツを見るとどうもギターシンセでリー・リトナーさんが弾いているようです。この時代にギターシンセを使用するチャレンジが、いつも良い作品を与えてくれるスピリットになっているんですね。
さらにこの曲ではドラムのスティーヴ・ガッドさんのスネアワークがすごいです。全体を通してこの作品のクオリティをあげているのがスティーヴ・ガッドさんのリズムワークだと想います。
ギターソロは結構熱いソロを展開しています。フレーズはまさにリトナー節!

6曲目はザッツ・イナフ・フォー・ミー
テーマはここでもギブソンのL-5でのクリアトーンです。テーマに重なってイントロのパターンを使用した
ギターカッティングが面白い感じです。上手いですね。このあたりのカッティングセンスは絶妙です。女性コーラスの入った爽やかな曲です。

7曲目はエチュード
クラシカルなギターエチュードにバックの演奏をつけてアレンジしたような感じの曲です。
この曲でのリー・リトナーさんはラミレスのクラシックギター。名器と言われているクラシックギターですね。いい音しています。そう言えばエリック・クラプトンさんもアンプラグドでラミレスを使用していました。
エチュードと言うタイトルだけあって短かい曲なんですが、実にリリカルなバラードに仕上がっています。


改めて聴いて見ると、実に細部まで覚えていると言うか想い出したと言うか・・・。
曲が進んで行くにしたがって、実にリアルに細部を追っかけて、想い出しながら聴いていました。

それは丁度
久しぶりの同級会で学生時代すごく親しかったけど
卒業と同時に疎遠になった友人と
想い出話をしなからだんだんとリアルに細部を想い出して行く・・・
そんな感じに似ています。

でも、すでに卒業して何年も経って、お互いに社会の荒波にもまれて来たので
学生時代には感じなかった周りの環境や全体的な視野を含めた想い出話となっている・・・。

これも似ていて
当時はギターだけ聴いていたのですが、今回初めて、曲全体やアレンジなども含めて聴き取ることが出来たような気がします。
音楽に対して少し大人になった?と言うことでしょうか・・・
(CD TOTALTIME:38:36 / Walking消費カロリー:155.17kcal)
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キャプテンズ・ジャーニーキャプテンズ・ジャーニー
リー・リトナー デヴィッド・フォスター アーニー・ワッツ

曲名リスト
1. キャプテンズ・ジャーニー~パート1:静かな海、パート2:嵐
2. モーニング・グローリー
3. シュガーローフ・エクスプレス
4. マッチメイカーズ
5. ホワット・ドゥ・ユー・ウォント
6. ザッツ・イナフ・フォー・ミー
7. エチュード

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あとがき
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2007年08月10日

アローン・バット・ネヴァー・アローン/ラリー・カールトン
Alone/But Never Alone/LARRY CARLTON

アローン・バッド・ネヴァー・アローン

暑さに負けないように爽やかさで・・・今日はラリー・カールトンさんのアローン・バット・ネヴァー・アローンwalkingです。

ラリー・カールトンさんのアコースティック・ギターの作品としては、グラミー賞を受賞したディスカヴァリー(*)がありますが、この作品はその前作になります。

1曲目はスマイルズ・アンド・スマイルズ・トゥ・ゴー
最初にこの曲を聴いた時に、やはりアコースティック・ギターの音が意外でなかなかラリー・カールトンさんと結びつかなかった記憶があります。しかし、今回久しぶりに聴くと実にこれがはまっていてこのアコギの音もすっかりラリー・カールトンさんのES-335とともに代名詞になったと想いました。
イントロがやや暗めな感じなんですが、シンセの煌びやかなフレーズが入ってくると一気に爽やかさが爆発します。それにしても綺麗なギターの音です。この作品はMCAマスターシリーズの一枚。このシリーズはオーディオファンを対象にしたと言うことで音にかなりこだわっています。ちなみにこのアコギは以後の写真やライヴ映像を見るとヴァレーアーツと言うメーカーのスチール弦のアコギにピックアップをつけていると想われます。ですからアコギの生録りではなくてアンプかもしくはミキサーを通して録音されています。多分・・・。この録り方をするとけっこうアコギでもエレキっぽくなってしまうのですが、アコギの魅力が十分に引き出された見事な音だと想います。
ラリー・カールトンさんのソロは、アコギの特性を最大に生かして奏でています。スラーやハンマリングと言った奏法を多用したり、また低めの音と弦を使って、アコギ独特の金属的な音やフィンガーノイズを上手く使用しています。フレーズは当然ですが、明るい、メジャーな曲における爽やかフレーズの連発です。

2曲目はパーフェクト・ピース
イントロ部分で3音でのアルペジオを弾いています。これは指弾きで少しクラシカルな感じのするフレーズです。ドラムのスネアが2拍目の裏に入って全体に重たいリズムになっていますが、シンプルに構成されているので重々しい感じではなくて、やはり爽やかさが漂っています。
ソロの部分では、抜群のギターコントロールをしています。音量、音色ともにアコギでも見事なコントロールです。特に2:30過ぎの速いフレーズにおける優しいコントロールは良いですね。

3曲目はキャリング・ユー
エレピでの静かなイントロにアコギのカッティングを重ねてスタートです。綺麗なバラードで優しい曲です。

4曲目はローズ・プレイヤー
この曲はアコギ1本のソロ曲です。雰囲気的にはジャズのソロでも無く、ブルースでも無く、少しカントリーの様なちょっとパット・メセニーさん的な雰囲気をもった曲です。アコギの魅力のひとつである解放弦を上手く使用して、奥行きと広がりを出しています。

5曲目はハイ・ステッピン
今までの爽やかな感じの中で、少しマイナーでミディアムテンポの曲です。ベースのエイブラハム・ラボリエルさんの渋いプレイが良いです。作品全体にリズムはシンプルなんですが、所々この曲のように渋い演奏を聴かせてくれます。ちなみに相棒のドラムはリック・マロッタさん。

6曲目はホワットエヴァー・ハプンズ
正確に解らないのですが、エレキらしいカッティングが入っている唯一の曲です。でも良く聴くとアコギの様でもありますが・・・。徹底してアコギで通しているところもこの作品の特徴ですね。
この曲もシンプルでのんびりしていて、陽だまりと眠気が良く似合う曲です。演奏がつまらなくて眠気!と言うことではありませんので、念のため・・・。

7曲目はピュア・ディライト
テーマの部分が1曲目と似ているのですが、こちらの方がスローテンポ。
この曲ではソロが実に素晴らしいです。コード進行自体が結構難しいのですが、このあたりはさすがです。全くコードの複雑さを感じさせないフレーズです。テンポもスローと言うことがあってか、かなり丁寧な感じで、明るい、メジャーな曲における爽やかフレーズをコピーするなら1曲目より、この曲の方が音を取りやすいですね。

8曲目はアローン・バット・ネヴァー・アローン
この曲も4曲目と同じでアコギ・ソロ曲です。ちょっと聴いた感じがギター2本くらいのオーヴァーダビングで弾いているような感じにも聴こえます。この曲も今までの爽やか路線と言うよりはマイナーでどちらかと言うと壮大で幻想的な感じの曲です。4曲目と同じアルペジオを使った曲で、単音のメロディと言うよりは和音とアコギのコードヴォイシングを味わう曲ですね。


この作品を聴いて想い出したのが、リー・リトナーさんのアコギ作品の代表作イン・リオ(*)。
リー・リトナーさんの場合は、主にナイロン弦のアコギを使用しています。
それに対して、ラリー・カールトンさんはスチール弦のアコギ。
それぞれの音楽のルーツも垣間見えて面白い対比ですね。

結局、暑さに勝てたのか!と言うと・・・やっぱり暑かった・・・です。
でも、この作品の爽やかさは格別です。その分、スリルやテンションの高さと言うものは全くありませんので、それを期待して聴くと裏切られます。
しかしギター的にはアコギの音の綺麗さ、そしてアコギでのソロのポイントなどなかなか聴き所はあります。
全体的には、平常心でゆったりと聴く、最極上のBGMと言える作品だと想います。

木陰でのんびりと、青空を見上げながら・・・
海の見える道でをドライブ、潮風にあたりながら・・・
自慢のオーディオセットと、冷えたカクテルで・・・

そんな感じの作品です。
(CD TOTALTIME:38:46 / Walking消費カロリー:155.84kcal)
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アローン・バッド・ネヴァー・アローンアローン・バッド・ネヴァー・アローン
ラリー・カールトン テリー・トロッター エイブラハム・ラボリエル

曲名リスト
1. スマイルズ・アンド・スマイルズ・トゥ・ゴー
2. パーフェクト・ピース
3. キャリング・ユー
4. ローズ・プレイヤー
5. ハイ・ステッピン
6. ホワットエヴァー・ハプンズ
7. ピュア・ディライト
8. アローン・バット・ネヴァー・アローン

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(*)本文に登場したCD

ディスカヴァリーディスカヴァリー
ラリー・カールトン
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イン・リオイン・リオ
リー・リトナー
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あとがき
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2007年08月07日

音楽会・ライブ・イン・ジャパン/ザ・クルセイダーズ
ONGAKU KAI・LIVE IN JAPAN/THE CRUSADERS

音楽会

今日はザ・クルセイダーズ音楽会・ライヴ・イン・ジャパンwalkingです。

この作品は発売前にFMでその音源が放送されたので、エアチェックをして良く聴いていました。レコードが1981年にリリースされた時に、あまりのカットの多さに想わず涙した記憶があります。その反面、上手く繋いでいる録音技術に感動もしたのですが・・・。その後、完全盤・世界初CD!として1993年にリリースされた作品です。

1曲目は虹の楽園
イントロダクションでメンバー紹介があってそれに続いてのイントロ。御馴染み!ジョー・サンプルさんの超名曲です。ライヴと言うこともあって、ジョー・サンプルさんのオリジナル・虹の楽園(*)と比べるとかなり熱い!です。レコードではジョー・サンプルさんのソロをワンコーラス、そしてギターのバリー・フィナティーさんのソロは丸々カット、さらにウィルトン・フェルダーさんのサックスソロはワンコーラス目がカット。それだけ沢山カットして、やや強引に途中を繋いでいたと記憶しています。当然このCDではフルバージョンですから8分を越える熱演です。
テーマは馴染みのフェンダー・ローズ。この音を聴くだけで、フュージョン!って言う感じがします。サビの部分はオリジナルには無いサックスでのメロディ。個人的にはこのサックスでのサビは、かなりはまります。
ファーストソロはジョー・サンプルさん。スタートこそやや大人しいフレーズですが次第に盛り上がって行きだんだんと軽やかな指使いの速いパッセ―ジと左手の絶妙なバッキングが冴えてきます。更にドラムのスティックス・フーパーさんがジョー・サンプルさんのフレーズを追いかけるようにインタープレイを仕掛けて行き、さらにソロに拍車が掛かって行く・・・と言う相乗効果で、オープニング曲なんですが熱い演奏になっています。
次ぎはバリー・フィナティーさんのソロ。一転して静かな感じになります。ドラムもリムショットを使ったテンポ重視のリズム。サイドギターのローランド・パティスタさんの少しワウをかけたカッティングも良いです。ワンコーラス目は音の運びとコードを意識した丁寧なフレーズです。2コーラス目からはだんだんと熱くなって行きます。特にサビのコード進行部分での速いパッセ―ジで上手く、複雑なコード進行の音を捉えているのは見事です。
そしてウィルトン・フェルダーさんのソロへ。ウィルトン・フェルダーさんは当時スタンドマイクでサックスを吹いていました。ソロのスタート部分の音が少し小さく、だんだんと大きくなっていく様は、多分歩いてマイクに近づいて来た為だと想います。このあたりはかなりライヴな感じ。その姿が目に浮かぶようです。今度はドラムがスネアを細かく入れて前の2人のソロとはまた違う雰囲気でスタートします。ウィルトン・フェルダーさんのソロは、ワンコーラス目からお得意のペンタトニックと言うスケールを使用したソロ全開です。2コーラス目に入ると更にヒートアップして行きます。
ジャズには名曲はもちろんありますが、名演と言うものがあります。この曲はいつ聴いても名曲だと想います。それにもましてこの演奏は名演だと想います。

2曲目はハスラー
少し陰鬱な感じのするイントロは御馴染みです。ギターとサックスのユニゾンでテーマが進んで行きます。そのバックのジョー・サンプルさんとローランド・パティスタさんのバッキングが実に歯切れ良くて良いですね。
ファーストソロはサックスのウィルトン・フェルダーさん。先ほどのバッキングにバリー・フィナティーさんも加わって更にビートが強力になったためか、かなりの熱演です。特にワンコーラス目は吹きまくりと言う感じです。
続くバリー・フィナティーさんのソロもかなりブルージーに曲のもつビートを意識したフレーズです。
そしてジョー・サンプルさんのソロ。ワンコーラス目にはビートにのって少しラグタイム的な歯切れの良いフーレズもあったりして良いですね。
それにしても中間部分で聴くことができるローランド・パティスタさんのディレイとリヴァ―ヴを使用したスペイシーなリフは、この作品全体に使用されているのですが、これは好みの分かれるところですね。個人的には少々やりすぎかと想うのですが・・・。

3曲目はスウィート・ジェントル・ラヴ
この曲は前の曲のハスラーと同じでスティックス・フーパーさんの曲。ドラマーが創ったとは想えないくらいの綺麗なバラードです。
ファーストソロはバリー・フィナティーさん。ここではピッキングハーモニクスと言う奏法を使用しています。これは簡単に言うと、左手で押さえた音のオクターヴ上の部分を右手の人差し指などで軽く弦に触れて、同時にその他の指で弾いてさらにその軽く触れた指を離す、と言う文章で書くと解り難い奏法です。難易度が結構高い奏法なんですが綺麗に弾き切っています。
続いて、ウィルトン・フェルダーさんのソロ。イントロのパターンをモチーフにしたフレーズでソロがスタートです。短いソロなんですが十分に盛り上がったソロになっています。

4曲目がドラムのソロに続いてスパイラル
このドラムのソロの後にベースのアルフォンソ・ジョンソンさんが日本の童謡さくらを弾くのですが、記憶が曖昧ですがFMではその前にもっと長いベースソロがあったように想います。この部分のドラムのソロももっと長かったような・・・。このCDの売りのひとつが完全ヴァージョンと言うことだったんですが・・・。今はそのテープがどこに行ったか・・・。検証することは出来なんですが・・・。
スパイラルはもう御馴染みの名曲ですので、今更ながら曲に関しては言うことは無いんですがファーストソロのバリーフィナティーさんのソロは・・・やはりラリー・カールトンさんの影響と言うか・・・逆にその雰囲気を上手く出していると言うか・・・良くはまっています。

5曲目はメロディーズ・オヴ・ラヴ
この曲もジョー・サンプルさんのソロ作品虹の楽園からののナンバーです。レコードには収録されていなかった未発表テイクです。さらにライヴでのバージョンはこれが世に出た初めての演奏とのことらしいです。
曲に入る前に長いピアノのソロがあるのですが、このあたりから雰囲気的には一気にジョー・サンプルさんのソロの世界に入って行きます。エンディング後にもピアノのソロが演奏されています。

6曲目はカーメル
この曲も前の曲に続いてジョー・サンプルさんの世界。ソロ作品渚にて(*)のタイトル曲です。綺麗な曲で名曲だと想います。

7曲目はソー・ファー・アウェイ
この曲も未発表テイクです。これは懐かしいクルセイダーズ1(*)からのナンバーです。ファーストソロはバリー・フィナティーさん。けっこう複雑なコード進行なんですが、実に上手いフーレズを奏でています。しかしディレイで音を反対側のチャンネルに振っていて、さらにそのエフェクト音がけっこう大きい音なので少し変な感じがします。ソロが良いだけにちょっと残念かなと想います。

8曲目はブラゾス・リヴァ―・ブレイクダウン
この曲はスティックス・フーパーさんのソロ作品からのナンバーです。未発表テイクです。2曲目のハスラーと似たビートなんですが、こちらはややメジャーなナンバーです。ノリが大変良い曲なので会場からもハンドクラップが起こっています。クルセイダーズの曲ではないのですが、もっともクルセイダーズらしい感じすらする曲です。このビートはクセになりそうな心地よさとリズムを持っています。ファンキーと言う感じ、ピッタリですね。

9曲目は野生の夢
この曲もジョー・サンプルさんのソロ作品虹の楽園からのナンバーです。ほのぼのとした雰囲気のリズムとメロディーです。フェンダーローズの奏でるテーマがなんとも言えず良い感じです。

10曲目は名曲プット・イット・ホエア・ユー・ウォント・イット
この曲はクルセイダーズの代表的な曲です。エンディングにはもってこいなんですが、ちょっとソロが短くて欲求不満になりそうな感じで・・・エンディングです。


レコードの、ソロをカットしたヴァージョンを聴いて想ったのが
自分のソロを切り刻まれて、そのことにクルセイダーズのメンバーが良く納得してリリースしたなぁ・・・と言うことでした。

まあマーケット的な意味合いとレコードの収録時間の限界と言うこともありますが、
今回改めて通して聴いてみると、納得した理由も解らないではないと勝手に想像してしまいました。

後半になってくると世界がクルセイダーズと言うよりは、ジョー・サンプルさんのソロの世界になってきてしまいます。もちろんジョー・サンプルさんは大好きですし、この演奏も良いのですがクルセイダーズとして聴くと・・・いかがでしょうか・・・。事実、メロディーズ・オヴ・ラヴからカーメルまでの約20分くらいウィルトンフェルダーさんはお休みですし・・・。

この部分が前半とのギャップでクルセイダーズとして聴くと少し間延びしてしまう感じがしてしまうのです。特に全体が長い作品なので、なおさらと言うところがあります。

このあたりをレコードに納まるように、なおかつ、それなりの演奏クオリティと流れと楽曲のバラエティーさを持たせるためにはレコードの様なカットも解らないでもないですし、クルセイダーズのメンバーの妥協もわかる様な気もします。

いずれにしても!なんと言っても!
この作品は1曲目の虹の楽園に止めを刺します!この演奏だけでも価値はある!と個人的には想います。

そして、そう想いつつも、この曲はジョー・サンプルさんのソロ曲なんだと言うことを考えると出来が良いだけにクルセイダーズとしては残念な感じもします。

良く聴いていた時期には「クルセイダーズ=ジョー・サンプル」みたいな図式が自然に頭の中に何故か?あったので気になりませんでしたが、改めて今回聴いてみると全体を通してジョー・サンプルさんのカラーがかなり色濃く、ある種わがままに出ている感じさえしました。

このあたりがやはり不満の種になったのか?・・・このライヴの後スティックス・フーパーさんが脱退、そしてクルセイダーズが2人のユニットになってしまった訳です。そのあたりの雰囲気もこの作品の中に見え隠れしている・・・そんな感じさえします。
(CD TOTALTIME:78:08 / Walking消費カロリー:314.1kcal)
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音楽会音楽会
クルセイダーズ

曲名リスト
1. イントロダクション
2. 虹の楽園
3. ハスラー
4. スウィート・ジェントル・ラヴ
5. ドラム・イントロダクション
6. スパイラル
7. メロディーズ・オブ・ラヴ
8. カーメル
9. ソー・ファー・アウェイ
10. ブラゾス・リヴァー・ブレイクダウン
11. 野性の夢
12. プット・イット・ホェア・ユー・ウォント・イット

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(*)本文に登場したCD

クルセイダーズ1クルセイダーズ1
クルセイダーズ
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虹の楽園虹の楽園
ジョー・サンプル スティックス・フーパー ロバート・ポップス・ポップウエル
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渚にて渚にて
ジョー・サンプル スティックス・フーパー ディーン・パークス
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2007年08月05日

Column:音楽は国境を越えるか?

私はジャズ・フュージョンが好きで、もちろんこのブログもアップしているのですが
音楽には、歌詞と言う重要な部分があることを改めて想います。
阿久悠さん、まさに偉大だと想います。

スティーリー・ダンなどを聴いていて良く想うことが
歌詞の意味がわかると更に面白いだろう・・・と言うことです。
もちろんライナーノーツなどを見れば大体解るのですが
聴きながらリアルタイムで理解できるか出来ないかは大きいと想います。

その言葉の裏にある、その作詞家の世界観や思想、そして感情などは
その国の文化や風習も含めて
やはり異国の者達には真にその意味はなかなか解らないかも知れませんね。

例えば
”お酒はぬるめの燗がいい、肴はあぶったイカでいい・・・”
と言う阿久悠さんの代表的な歌詞は、言葉の意味は解っても
その裏にある感情的なものは日本人ならではのものだと想います。
この一行を聴いただけで

お婆さんが1人でお店を切り盛りしている古びれた一杯飲み屋・・・
壁には地元のタクシー会社か何かのカレンダーがやや曲がって掛かっていて・・・
テーブルも薄汚く、灯も暗い・・・
その上には口元にしょうゆがこびりついている醤油さし・・・
その横には残りが少なくなっている爪楊枝入れ・・・
お酒は丁度人肌・・・
イカはほんのり炙ってあってその香りがあたりに漂っている・・・

と言うような情景を勝手に想い、更にはその主人公や飲み屋のお婆さんの
人生までも想像してしまう・・・。

良くミュージシャンが海外で演奏やライヴをすると大体決まって
”音楽は国境を越える”と言うことを言います。
確かに、その通りですが、
こと、歌詞においてはやはり国境はなかなか越えないと個人的には想っています。
理由のひとつに私が勉強不足でなかなか越えられない!
と言うことがあるのはもちろんなんですが・・・。

”うれしくて、うれしくて、言葉に出来ない”
と言う歌詞。少し意味合いが違うかもしれませんが
欧米であれば嬉しければ、言葉にして、体で表現しますよね・・・たぶん。

その意味で行くと真に国境を越えるのは
ジャズ・フュージョンやクラシックなどの特にインスト!(・・・かな?)

まあファンの欲目は置いておいて
とにかく歌詞と言うのは音楽の最大の武器でり、表現手段の一つであることは確かです。
今のポップスにおける歌詞はいかかでしょうか・・・。

阿久悠さんのご冥福をお祈りいたします。
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2007年08月03日

ワインライト/グローヴァ―・ワシントン・Jr.
WINELIGHT/GROVER WASHINGTON,Jr.

ワインライト

台風の影響で風が強かったのですが、雨は降っていませんでしたので汗もそんなにかかないで快調にwalking出来ました。と言うことで今日のレビューはグローヴァ―・ワシントンJr.さんのワインライトwalkingです。

この作品を始めて聴いた時の印象はとにかく、お洒落、大人、渋い、と言う感じでした。後にケニ―Gさんを経て90年代からののスムース・ジャズへと向かう原点的な作品だったと言うことは当時は全く想いもよらず、ただ、お洒落、大人、渋い、と言う感覚でした。多分しっかりと聴くのは、ふた昔くらいぶりとなります。

1曲目はワインライト
印象的なベースラインとギターのミュート奏法。そして少しフェイクしたようなアーティキュレーションのサックステーマ。もうこのイントロで”すでにワインライト”(?)と言う感じです。
ソロの部分は一転してインパクトのあるスラップベース。これはマーカス・ミラーさん。かなり若い頃だと想うのですが切れの良いスラップです。
グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロはいわゆるCm一発と言うものですが、実にバリエーション豊富なラインを奏でています。特に3:30過ぎくらいの超高音でのフレーズからサビの部分に戻って行くまでの構成は見事です。
また、ここでのギターのバッキングはエリック・ゲイルさん。実に歯切れ良くてカッコ良いカッティングです。マーカス・ミラーさんとユニゾン的に進む感じがこれまた良いですね。再び、後半からエンディングまでグローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロが長尺で続きますが吹きまくり、熱演と言う感じです。

2曲目はレット・イット・フロウ
この曲も印象的なベースラインから曲はスタートします。イントロ部分は少しこのベースラインのためか、マイナーで、テンポも少し跳ねたビートになっているのですが、テーマに入るとスーッとアダルトで綺麗なメロディになり、すぐにまたイントロのパターンになり、更にそれを繰り返すと言う構成。面白い感じですが実にクセになりそうな流れです。左チャンネルで聴こえるパーカッションが効果的です。パーカッションはこの作品のプロデュースもしているラルフ・マクドナルドさん。
グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロはもちろん熱演なんですが、この曲で肝!なのはサビの部分。「ソ・ファ・レ」と言う単純なメロディのバックでコードが変わって行くという構成なんですが、本当に単純なこの3音を実に豊に表情をつけて演奏しています。同じメロディを吹きつつ、コードに”微妙に雰囲気を合わせ”ると言うアーティキュレーションの妙技を味わうことができます。

3曲目はイン・ザ・ネーム・オヴ・ラブ
明るいムードのミディアムバラードです。ソプラノサックスでのテーマですが実に音が良いですね。この作品は全体を通して音の抜けが良く、また各楽器の音の分離と定位も決クリアなので全体的に音の良さがあります。この曲でもパーカッションのカウベルが左チャンネルにスネアと同じテンポで入っている部分がありますが、それもやけにリアルに聴くことができます。

4曲目はテイク・ミー・ゼア
ライトな感じのボサノバ調の曲です。この曲でもテーマを少しフェイクしたような吹き方が実に艶を感じます。グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロの部分はサルサ風に盛り上がって、そしてサンバ風に更に盛り上がって行きます。マーカス・ミラーさんのスラップではないサンバ調のベースラインが絶妙です。
さらに3:00過ぎくらいから、ドラムも絡んだインタープレイや、スネアの小技が入ります。今まで淡々と、ほとんどおかずも無く叩いていたドラムにここでハッ!と気がついた感じがします。ドラムはスティーブ・ガッドさん。実は淡々と存在感が無い様で、実は強力な存在感があったのだと言うことに気づくわけですね。

5曲目はクリスタルの恋人たち
全米2位まで行った説明不要の大ヒット曲です。イントロのフェンダーローズはリチャード・ティーさん。そして、高音のベースラインが絡んできて、雰囲気は”イントロでクリスタル”(?)と言う感じです!
この作品ではもう一人ポール・グリフィンさんがフェンダーローズを弾いています。まさに70年から80年のフュージョンには欠かせない音ですね。歌はビル・ウィザースさん。独特の歌いまわしと声質があります。
歌に入ると今までの高音のベースラインがそのままオクターヴ下がってバッキングのベースラインになっています。このあたりのアレンジセンスはマーカス・ミラーさんでしょうか・・・。
ワンコーラス目の後のサックスの短いリフは2回繰り返しなんですが、1回目が高音、2回目がオクターヴ下げて奏でています。イントロのベースラインと同じですが、最初が低い音で2回目が高い音だと自然に盛り上がりパターン!になるのですが、この場合は一端全体を静めると言う効果があります。ですから続くスティールドラムのソロ部分が更に盛り上がると言うわけです。このあたりのアレンジセンスも良いですね。
グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロは基本的にスケールが一発なんですが、ここでは、少しバップ的なフレーズを折りまぜていて、かなりジャズ的な要素を聴くことができます。このあたりを聴くと上手いと言う感じがしますね。

6曲目はメイク・ミー・ア・メモリー
イントロ部分でギターのエリック・ゲイルさんの短いソロを聴くことが出来ます。曲調はまさに夜、アダルト、酒、ワイン、ネオン・・・と言う感じ。サブタイトルがサッド・サンバとあります。ややサンバ調なんですがかなりスローなサンバですのでサンバらしさはあまり感じることが出来ません。でも逆にそれが全体に良い雰囲気を出しています。
この曲でのグローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロはかなりの熱演。この作品中でのベストテイクだと個人的には想います。今までのややブルージーなフレーズにジャズ的なフレーズ、そして速いパッセージと盛り沢山ですが、基本的な曲の雰囲気と言うものは外していない名演です。


この作品では、グローヴァ―・ワシントン・Jr.さん以外のソロはほとんどありません。
テーマのメロディを中心に実に歌心満載と言うか、わかりやすくポップスの様なアレンジと楽曲なんですが、それに相反するようにソリストとしてサックスを想う存分奏でているし、その量も普通のサックス奏者の作品と比較しても圧倒的に多いです。
この対比が実に面白く、また不思議な感じがします。そして聴いていても飽きさせないソロフレーズはやはり見事と言うしかありませんし奥行きを感じます。

ふた昔まえの印象は、お洒落、大人、渋い、でしたが
今回聴き直してみてもうひとつ、深い、と言う印象が加わりました。名作です。
(CD TOTALTIME:39:22 / Walking消費カロリー:158.25kcal)
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ワインライトワインライト
グローヴァー・ワシントンJr. グローバー・ワシントン・Jr.

曲名リスト
1. ワインライト
2. レット・イット・フロウ
3. イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ
4. テイク・ミー・ゼア
5. クリスタルの恋人たち
6. メイク・ミー・ア・メモリー

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2007年08月02日

Column:夏の暑い日にお薦め!

ギターばかり弾いているとたまに別の楽器に浮気をしたくなる時があります。
以前にも書きましたが私のハーモニカなんてまさにその典型でした。

ところでギタリストがベースをかじることより
ベーシストがギターをかじる方が難しいらしいですが・・・。

考えてみればギターにはベースの要素が含まれていますが
ベースには和音と言う概念よりも単音と言うのが一般的だからでしょうか。

もちろん極めればどの道も険しいのですが
ここではとりあえず弾けると言うレベルでの話です。

そうするとギターはやっぱり偉大?
・・・と言う事にはならないんですね・・・これが。
キーボードなんかは手がつりそうになりますし
ドラムに至っては足もつりそうになります・・・。

ウクレレは小さくて手軽で私も少しかじったことがあります。
ギタリストがウクレレを弾くことと
ウクレレ奏者がギターを弾くことでは
後者の方が難しそうです。
なにしろその大きさの違いは、想像以上にありますので。

小さいギターと言えばフェルナンデスと言う楽器メーカーの名作に
ZO-3と言うミニギターがあります。
ちょっと部屋弾きや旅行のお供にも重宝します。

そう言えば、パット・メセニーさんがレター・フロム・ホームで使用していた
メセニートーンと言うミニギターは日本のIbanez製。
以前読んだことがあるのですが
ある日のリハーサルにギターが間に合わず
そのミニギターでPMG(パット・メセニー・グループ)の普通の曲をバリバリ弾いていたとか・・・。
名手、楽器を選ばず!と言うことですね。

話があちらこちらに行きましたが
私のCDライブラリに何故か少し異質の作品が一枚あります。
ウクレレに凝ったときに買った作品をご紹介します。
暑い夏の日にのんびりと聴いていると
けっこう心地よかったりします・・・。人気ブログランキングへ

Vintage~BOO’s Hawaiian Songs~Vintage~BOO’s Hawaiian Songs~
高木ブー

曲名リスト
1. BEYOND THE REEF
2. MY TANE
3. HANALEI MOON
4. THE PIDGIN ENGLISH HULA
5. ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE
6. HAWAIIAN WEDDING SONG
7. BLUE HAWAII
8. E MAMA E
9. CHANGE THE WORLD
10. GOOD!(Hawaiianヴァージョン)

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2007年08月01日

インフィニット・渡辺香津美ファースト/渡辺香津美クインテット



今日から8月です。すっかり夏の陽射しなんですが、心なしか風が少し秋の香りもあったり・・・。と言うことでギター作品なんですが、日本のギタリストも・・・と想って今日は渡辺香津美さんのインフィニットでwalkingです。

渡辺香津美さんもかなり精力的に作品をリリースしていますので、いろいろとレビューしたいものはあるのですが、今回は1971年リリースのデビュー作品を久しぶりに聴いてみました。

1曲目はインフィニット
渡辺香津美さんのオリジナルです。とは言ってもテーマらしきものはわずかでフリージャズ的に演奏されています。10分を越える大作です。
渡辺香津美さんのギタープレイはかなりアバンギャルドと言うか、逆に言えば少し荒め。とは言っても録音時は何と17歳!このプレイを17歳の少年の演奏と想うとすごいのですが、年齢関係なくギタリストとしてみると、いまいちと言う感じでしょうか。それでも、良く学校の同じクラスにいたちょっとギターの上手い同級生?と言うレベルは遥かに越えていて、到底及ばないすごさはあります。プロですから当たり前ですね・・・。
若さみなぎっているのですが、サポートのメンバーによってなかなか強力なテイクになっています。特に印象的なのはドラムの日野元彦さん、そしてベースの鈴木良雄さん。またドラムが右チャンネルのみに振られているのも、さらに全体的な音質も時代を感じます・・・。

2曲目はコートリィ
この曲も渡辺香津美さんのオリジナルです。アップテンポの4ビートです。1曲目とは違ってこちらはコード進行に沿ったソロです。比較的オーソドックスな部分もあるのですが、しかし、フレーズの端々に”渡辺香津美さんらしさ”が出ています。”らしさ”と言うのは今の渡辺香津美さんに通じるようなフレーズやモチーフの展開があると言うことです。やはり速いパッセージなどはかなり荒いのですが、それでもこの頃に得たフレーズやモチーフの展開に渡辺香津美さんの原点を垣間見ることが出来る演奏です。

3曲目はアイソトープ
植松孝夫さんのテナーサックスとのユニゾンでテーマが進みます。ファーストソロは植松孝夫さん。かなり熱演です。
そして渡辺香津美さんのソロです。この曲はコード進行が24小節のブルースなんですが、ここでも荒々しく、若々しいソロを展開しています。全体の構成やフレーズのつながりよりも、もっと感情に走った熱演!と言う感じです。その未熟な分をやはりサポートメンバーが上手くリードしている感じですね。前の2曲でも素晴らしいエレピのソロを展開していた市川秀男さんがこの曲でも良いソロを奏でています。

4曲目はブルーボッサ
テーマは植松孝夫さんのテナーサックスですが、ここでは渡辺香津美さんのボサノバ・バッキングを聴くことができます。一生懸命と言う感じがしますが、少しエレピの市川秀男さんとヴォイシングやリズムがかぶっている部分があって、このあたりは逆に、市川秀男さんが上手くかわしている感じです。
ソロは、途中感情が先行しすぎたようなフレーズもありますが、比較的良くまとまっています。それでも速いパッセージにすぐ走ってしまうところはやっぱり若さですね。

5曲目はヒア・ザット・レイニー・デイ
スタートはソロギターです。オーソドックスなコードヴォイシングですが丁寧です。インテンポに入ってからのテーマも丁寧で、さらにはソ