暑さに負けないように爽やかさで・・・今日はラリー・カールトンさんのアローン・バット・ネヴァー・アローンでwalkingです。
ラリー・カールトンさんのアコースティック・ギターの作品としては、グラミー賞を受賞したディスカヴァリー(*)がありますが、この作品はその前作になります。
1曲目はスマイルズ・アンド・スマイルズ・トゥ・ゴー。
最初にこの曲を聴いた時に、やはりアコースティック・ギターの音が意外でなかなかラリー・カールトンさんと結びつかなかった記憶があります。しかし、今回久しぶりに聴くと実にこれがはまっていてこのアコギの音もすっかりラリー・カールトンさんのES-335とともに代名詞になったと想いました。
イントロがやや暗めな感じなんですが、シンセの煌びやかなフレーズが入ってくると一気に爽やかさが爆発します。それにしても綺麗なギターの音です。この作品はMCAマスターシリーズの一枚。このシリーズはオーディオファンを対象にしたと言うことで音にかなりこだわっています。ちなみにこのアコギは以後の写真やライヴ映像を見るとヴァレーアーツと言うメーカーのスチール弦のアコギにピックアップをつけていると想われます。ですからアコギの生録りではなくてアンプかもしくはミキサーを通して録音されています。多分・・・。この録り方をするとけっこうアコギでもエレキっぽくなってしまうのですが、アコギの魅力が十分に引き出された見事な音だと想います。
ラリー・カールトンさんのソロは、アコギの特性を最大に生かして奏でています。スラーやハンマリングと言った奏法を多用したり、また低めの音と弦を使って、アコギ独特の金属的な音やフィンガーノイズを上手く使用しています。フレーズは当然ですが、明るい、メジャーな曲における爽やかフレーズの連発です。
2曲目はパーフェクト・ピース。
イントロ部分で3音でのアルペジオを弾いています。これは指弾きで少しクラシカルな感じのするフレーズです。ドラムのスネアが2拍目の裏に入って全体に重たいリズムになっていますが、シンプルに構成されているので重々しい感じではなくて、やはり爽やかさが漂っています。
ソロの部分では、抜群のギターコントロールをしています。音量、音色ともにアコギでも見事なコントロールです。特に2:30過ぎの速いフレーズにおける優しいコントロールは良いですね。
3曲目はキャリング・ユー。
エレピでの静かなイントロにアコギのカッティングを重ねてスタートです。綺麗なバラードで優しい曲です。
4曲目はローズ・プレイヤー。
この曲はアコギ1本のソロ曲です。雰囲気的にはジャズのソロでも無く、ブルースでも無く、少しカントリーの様なちょっとパット・メセニーさん的な雰囲気をもった曲です。アコギの魅力のひとつである解放弦を上手く使用して、奥行きと広がりを出しています。
5曲目はハイ・ステッピン。
今までの爽やかな感じの中で、少しマイナーでミディアムテンポの曲です。ベースのエイブラハム・ラボリエルさんの渋いプレイが良いです。作品全体にリズムはシンプルなんですが、所々この曲のように渋い演奏を聴かせてくれます。ちなみに相棒のドラムはリック・マロッタさん。
6曲目はホワットエヴァー・ハプンズ。
正確に解らないのですが、エレキらしいカッティングが入っている唯一の曲です。でも良く聴くとアコギの様でもありますが・・・。徹底してアコギで通しているところもこの作品の特徴ですね。
この曲もシンプルでのんびりしていて、陽だまりと眠気が良く似合う曲です。演奏がつまらなくて眠気!と言うことではありませんので、念のため・・・。
7曲目はピュア・ディライト。
テーマの部分が1曲目と似ているのですが、こちらの方がスローテンポ。
この曲ではソロが実に素晴らしいです。コード進行自体が結構難しいのですが、このあたりはさすがです。全くコードの複雑さを感じさせないフレーズです。テンポもスローと言うことがあってか、かなり丁寧な感じで、明るい、メジャーな曲における爽やかフレーズをコピーするなら1曲目より、この曲の方が音を取りやすいですね。
8曲目はアローン・バット・ネヴァー・アローン。
この曲も4曲目と同じでアコギ・ソロ曲です。ちょっと聴いた感じがギター2本くらいのオーヴァーダビングで弾いているような感じにも聴こえます。この曲も今までの爽やか路線と言うよりはマイナーでどちらかと言うと壮大で幻想的な感じの曲です。4曲目と同じアルペジオを使った曲で、単音のメロディと言うよりは和音とアコギのコードヴォイシングを味わう曲ですね。
この作品を聴いて想い出したのが、リー・リトナーさんのアコギ作品の代表作イン・リオ(*)。
リー・リトナーさんの場合は、主にナイロン弦のアコギを使用しています。
それに対して、ラリー・カールトンさんはスチール弦のアコギ。
それぞれの音楽のルーツも垣間見えて面白い対比ですね。
結局、暑さに勝てたのか!と言うと・・・やっぱり暑かった・・・です。
でも、この作品の爽やかさは格別です。その分、スリルやテンションの高さと言うものは全くありませんので、それを期待して聴くと裏切られます。
しかしギター的にはアコギの音の綺麗さ、そしてアコギでのソロのポイントなどなかなか聴き所はあります。
全体的には、平常心でゆったりと聴く、最極上のBGMと言える作品だと想います。
木陰でのんびりと、青空を見上げながら・・・
海の見える道でをドライブ、潮風にあたりながら・・・
自慢のオーディオセットと、冷えたカクテルで・・・
そんな感じの作品です。
(CD TOTALTIME:38:46 / Walking消費カロリー:155.84kcal)

![]() | アローン・バッド・ネヴァー・アローン ラリー・カールトン テリー・トロッター エイブラハム・ラボリエル 曲名リスト 1. スマイルズ・アンド・スマイルズ・トゥ・ゴー 2. パーフェクト・ピース 3. キャリング・ユー 4. ローズ・プレイヤー 5. ハイ・ステッピン 6. ホワットエヴァー・ハプンズ 7. ピュア・ディライト 8. アローン・バット・ネヴァー・アローン Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(*)本文に登場したCD
![]() | ディスカヴァリー ラリー・カールトン by G-Tools |
![]() | イン・リオ リー・リトナー by G-Tools |
![ジェイ・グレイドン・オール・スターズ・ライヴ・イン・ジャパン 1994.1.19 エアプレイ・フォー・ザ・プラネット[限定盤]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000XAMCA8.09.TZZZZZZZ.jpg)










