Walking de Music

walking de music!
このブログは、ウォーキングをしながら聴いたジャズ・フュージョン・CDのレビューを中心としたブログです。個人的に想い付くままに綴っています。

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2007年08月Archives

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2007年08月05日

Column:音楽は国境を越えるか?

私はジャズ・フュージョンが好きで、もちろんこのブログもアップしているのですが
音楽には、歌詞と言う重要な部分があることを改めて想います。
阿久悠さん、まさに偉大だと想います。

スティーリー・ダンなどを聴いていて良く想うことが
歌詞の意味がわかると更に面白いだろう・・・と言うことです。
もちろんライナーノーツなどを見れば大体解るのですが
聴きながらリアルタイムで理解できるか出来ないかは大きいと想います。

その言葉の裏にある、その作詞家の世界観や思想、そして感情などは
その国の文化や風習も含めて
やはり異国の者達には真にその意味はなかなか解らないかも知れませんね。

例えば
”お酒はぬるめの燗がいい、肴はあぶったイカでいい・・・”
と言う阿久悠さんの代表的な歌詞は、言葉の意味は解っても
その裏にある感情的なものは日本人ならではのものだと想います。
この一行を聴いただけで

お婆さんが1人でお店を切り盛りしている古びれた一杯飲み屋・・・
壁には地元のタクシー会社か何かのカレンダーがやや曲がって掛かっていて・・・
テーブルも薄汚く、灯も暗い・・・
その上には口元にしょうゆがこびりついている醤油さし・・・
その横には残りが少なくなっている爪楊枝入れ・・・
お酒は丁度人肌・・・
イカはほんのり炙ってあってその香りがあたりに漂っている・・・

と言うような情景を勝手に想い、更にはその主人公や飲み屋のお婆さんの
人生までも想像してしまう・・・。

良くミュージシャンが海外で演奏やライヴをすると大体決まって
”音楽は国境を越える”と言うことを言います。
確かに、その通りですが、
こと、歌詞においてはやはり国境はなかなか越えないと個人的には想っています。
理由のひとつに私が勉強不足でなかなか越えられない!
と言うことがあるのはもちろんなんですが・・・。

”うれしくて、うれしくて、言葉に出来ない”
と言う歌詞。少し意味合いが違うかもしれませんが
欧米であれば嬉しければ、言葉にして、体で表現しますよね・・・たぶん。

その意味で行くと真に国境を越えるのは
ジャズ・フュージョンやクラシックなどの特にインスト!(・・・かな?)

まあファンの欲目は置いておいて
とにかく歌詞と言うのは音楽の最大の武器でり、表現手段の一つであることは確かです。
今のポップスにおける歌詞はいかかでしょうか・・・。

阿久悠さんのご冥福をお祈りいたします。
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あとがき
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2007年08月03日

ワインライト/グローヴァ―・ワシントン・Jr.
WINELIGHT/GROVER WASHINGTON,Jr.

ワインライト

台風の影響で風が強かったのですが、雨は降っていませんでしたので汗もそんなにかかないで快調にwalking出来ました。と言うことで今日のレビューはグローヴァ―・ワシントンJr.さんのワインライトwalkingです。

この作品を始めて聴いた時の印象はとにかく、お洒落、大人、渋い、と言う感じでした。後にケニ―Gさんを経て90年代からののスムース・ジャズへと向かう原点的な作品だったと言うことは当時は全く想いもよらず、ただ、お洒落、大人、渋い、と言う感覚でした。多分しっかりと聴くのは、ふた昔くらいぶりとなります。

1曲目はワインライト
印象的なベースラインとギターのミュート奏法。そして少しフェイクしたようなアーティキュレーションのサックステーマ。もうこのイントロで”すでにワインライト”(?)と言う感じです。
ソロの部分は一転してインパクトのあるスラップベース。これはマーカス・ミラーさん。かなり若い頃だと想うのですが切れの良いスラップです。
グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロはいわゆるCm一発と言うものですが、実にバリエーション豊富なラインを奏でています。特に3:30過ぎくらいの超高音でのフレーズからサビの部分に戻って行くまでの構成は見事です。
また、ここでのギターのバッキングはエリック・ゲイルさん。実に歯切れ良くてカッコ良いカッティングです。マーカス・ミラーさんとユニゾン的に進む感じがこれまた良いですね。再び、後半からエンディングまでグローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロが長尺で続きますが吹きまくり、熱演と言う感じです。

2曲目はレット・イット・フロウ
この曲も印象的なベースラインから曲はスタートします。イントロ部分は少しこのベースラインのためか、マイナーで、テンポも少し跳ねたビートになっているのですが、テーマに入るとスーッとアダルトで綺麗なメロディになり、すぐにまたイントロのパターンになり、更にそれを繰り返すと言う構成。面白い感じですが実にクセになりそうな流れです。左チャンネルで聴こえるパーカッションが効果的です。パーカッションはこの作品のプロデュースもしているラルフ・マクドナルドさん。
グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロはもちろん熱演なんですが、この曲で肝!なのはサビの部分。「ソ・ファ・レ」と言う単純なメロディのバックでコードが変わって行くという構成なんですが、本当に単純なこの3音を実に豊に表情をつけて演奏しています。同じメロディを吹きつつ、コードに”微妙に雰囲気を合わせ”ると言うアーティキュレーションの妙技を味わうことができます。

3曲目はイン・ザ・ネーム・オヴ・ラブ
明るいムードのミディアムバラードです。ソプラノサックスでのテーマですが実に音が良いですね。この作品は全体を通して音の抜けが良く、また各楽器の音の分離と定位も決クリアなので全体的に音の良さがあります。この曲でもパーカッションのカウベルが左チャンネルにスネアと同じテンポで入っている部分がありますが、それもやけにリアルに聴くことができます。

4曲目はテイク・ミー・ゼア
ライトな感じのボサノバ調の曲です。この曲でもテーマを少しフェイクしたような吹き方が実に艶を感じます。グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロの部分はサルサ風に盛り上がって、そしてサンバ風に更に盛り上がって行きます。マーカス・ミラーさんのスラップではないサンバ調のベースラインが絶妙です。
さらに3:00過ぎくらいから、ドラムも絡んだインタープレイや、スネアの小技が入ります。今まで淡々と、ほとんどおかずも無く叩いていたドラムにここでハッ!と気がついた感じがします。ドラムはスティーブ・ガッドさん。実は淡々と存在感が無い様で、実は強力な存在感があったのだと言うことに気づくわけですね。

5曲目はクリスタルの恋人たち
全米2位まで行った説明不要の大ヒット曲です。イントロのフェンダーローズはリチャード・ティーさん。そして、高音のベースラインが絡んできて、雰囲気は”イントロでクリスタル”(?)と言う感じです!
この作品ではもう一人ポール・グリフィンさんがフェンダーローズを弾いています。まさに70年から80年のフュージョンには欠かせない音ですね。歌はビル・ウィザースさん。独特の歌いまわしと声質があります。
歌に入ると今までの高音のベースラインがそのままオクターヴ下がってバッキングのベースラインになっています。このあたりのアレンジセンスはマーカス・ミラーさんでしょうか・・・。
ワンコーラス目の後のサックスの短いリフは2回繰り返しなんですが、1回目が高音、2回目がオクターヴ下げて奏でています。イントロのベースラインと同じですが、最初が低い音で2回目が高い音だと自然に盛り上がりパターン!になるのですが、この場合は一端全体を静めると言う効果があります。ですから続くスティールドラムのソロ部分が更に盛り上がると言うわけです。このあたりのアレンジセンスも良いですね。
グローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロは基本的にスケールが一発なんですが、ここでは、少しバップ的なフレーズを折りまぜていて、かなりジャズ的な要素を聴くことができます。このあたりを聴くと上手いと言う感じがしますね。

6曲目はメイク・ミー・ア・メモリー
イントロ部分でギターのエリック・ゲイルさんの短いソロを聴くことが出来ます。曲調はまさに夜、アダルト、酒、ワイン、ネオン・・・と言う感じ。サブタイトルがサッド・サンバとあります。ややサンバ調なんですがかなりスローなサンバですのでサンバらしさはあまり感じることが出来ません。でも逆にそれが全体に良い雰囲気を出しています。
この曲でのグローヴァ―・ワシントン・Jr.さんのソロはかなりの熱演。この作品中でのベストテイクだと個人的には想います。今までのややブルージーなフレーズにジャズ的なフレーズ、そして速いパッセージと盛り沢山ですが、基本的な曲の雰囲気と言うものは外していない名演です。


この作品では、グローヴァ―・ワシントン・Jr.さん以外のソロはほとんどありません。
テーマのメロディを中心に実に歌心満載と言うか、わかりやすくポップスの様なアレンジと楽曲なんですが、それに相反するようにソリストとしてサックスを想う存分奏でているし、その量も普通のサックス奏者の作品と比較しても圧倒的に多いです。
この対比が実に面白く、また不思議な感じがします。そして聴いていても飽きさせないソロフレーズはやはり見事と言うしかありませんし奥行きを感じます。

ふた昔まえの印象は、お洒落、大人、渋い、でしたが
今回聴き直してみてもうひとつ、深い、と言う印象が加わりました。名作です。
(CD TOTALTIME:39:22 / Walking消費カロリー:158.25kcal)
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ワインライトワインライト
グローヴァー・ワシントンJr. グローバー・ワシントン・Jr.

曲名リスト
1. ワインライト
2. レット・イット・フロウ
3. イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ
4. テイク・ミー・ゼア
5. クリスタルの恋人たち
6. メイク・ミー・ア・メモリー

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2007年08月02日

Column:夏の暑い日にお薦め!

ギターばかり弾いているとたまに別の楽器に浮気をしたくなる時があります。
以前にも書きましたが私のハーモニカなんてまさにその典型でした。

ところでギタリストがベースをかじることより
ベーシストがギターをかじる方が難しいらしいですが・・・。

考えてみればギターにはベースの要素が含まれていますが
ベースには和音と言う概念よりも単音と言うのが一般的だからでしょうか。

もちろん極めればどの道も険しいのですが
ここではとりあえず弾けると言うレベルでの話です。

そうするとギターはやっぱり偉大?
・・・と言う事にはならないんですね・・・これが。
キーボードなんかは手がつりそうになりますし
ドラムに至っては足もつりそうになります・・・。

ウクレレは小さくて手軽で私も少しかじったことがあります。
ギタリストがウクレレを弾くことと
ウクレレ奏者がギターを弾くことでは
後者の方が難しそうです。
なにしろその大きさの違いは、想像以上にありますので。

小さいギターと言えばフェルナンデスと言う楽器メーカーの名作に
ZO-3と言うミニギターがあります。
ちょっと部屋弾きや旅行のお供にも重宝します。

そう言えば、パット・メセニーさんがレター・フロム・ホームで使用していた
メセニートーンと言うミニギターは日本のIbanez製。
以前読んだことがあるのですが
ある日のリハーサルにギターが間に合わず
そのミニギターでPMG(パット・メセニー・グループ)の普通の曲をバリバリ弾いていたとか・・・。
名手、楽器を選ばず!と言うことですね。

話があちらこちらに行きましたが
私のCDライブラリに何故か少し異質の作品が一枚あります。
ウクレレに凝ったときに買った作品をご紹介します。
暑い夏の日にのんびりと聴いていると
けっこう心地よかったりします・・・。人気ブログランキングへ

Vintage~BOO’s Hawaiian Songs~Vintage~BOO’s Hawaiian Songs~
高木ブー

曲名リスト
1. BEYOND THE REEF
2. MY TANE
3. HANALEI MOON
4. THE PIDGIN ENGLISH HULA
5. ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE
6. HAWAIIAN WEDDING SONG
7. BLUE HAWAII
8. E MAMA E
9. CHANGE THE WORLD
10. GOOD!(Hawaiianヴァージョン)

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2007年08月01日

インフィニット・渡辺香津美ファースト/渡辺香津美クインテット



今日から8月です。すっかり夏の陽射しなんですが、心なしか風が少し秋の香りもあったり・・・。と言うことでギター作品なんですが、日本のギタリストも・・・と想って今日は渡辺香津美さんのインフィニットでwalkingです。

渡辺香津美さんもかなり精力的に作品をリリースしていますので、いろいろとレビューしたいものはあるのですが、今回は1971年リリースのデビュー作品を久しぶりに聴いてみました。

1曲目はインフィニット
渡辺香津美さんのオリジナルです。とは言ってもテーマらしきものはわずかでフリージャズ的に演奏されています。10分を越える大作です。
渡辺香津美さんのギタープレイはかなりアバンギャルドと言うか、逆に言えば少し荒め。とは言っても録音時は何と17歳!このプレイを17歳の少年の演奏と想うとすごいのですが、年齢関係なくギタリストとしてみると、いまいちと言う感じでしょうか。それでも、良く学校の同じクラスにいたちょっとギターの上手い同級生?と言うレベルは遥かに越えていて、到底及ばないすごさはあります。プロですから当たり前ですね・・・。
若さみなぎっているのですが、サポートのメンバーによってなかなか強力なテイクになっています。特に印象的なのはドラムの日野元彦さん、そしてベースの鈴木良雄さん。またドラムが右チャンネルのみに振られているのも、さらに全体的な音質も時代を感じます・・・。

2曲目はコートリィ
この曲も渡辺香津美さんのオリジナルです。アップテンポの4ビートです。1曲目とは違ってこちらはコード進行に沿ったソロです。比較的オーソドックスな部分もあるのですが、しかし、フレーズの端々に”渡辺香津美さんらしさ”が出ています。”らしさ”と言うのは今の渡辺香津美さんに通じるようなフレーズやモチーフの展開があると言うことです。やはり速いパッセージなどはかなり荒いのですが、それでもこの頃に得たフレーズやモチーフの展開に渡辺香津美さんの原点を垣間見ることが出来る演奏です。

3曲目はアイソトープ
植松孝夫さんのテナーサックスとのユニゾンでテーマが進みます。ファーストソロは植松孝夫さん。かなり熱演です。
そして渡辺香津美さんのソロです。この曲はコード進行が24小節のブルースなんですが、ここでも荒々しく、若々しいソロを展開しています。全体の構成やフレーズのつながりよりも、もっと感情に走った熱演!と言う感じです。その未熟な分をやはりサポートメンバーが上手くリードしている感じですね。前の2曲でも素晴らしいエレピのソロを展開していた市川秀男さんがこの曲でも良いソロを奏でています。

4曲目はブルーボッサ
テーマは植松孝夫さんのテナーサックスですが、ここでは渡辺香津美さんのボサノバ・バッキングを聴くことができます。一生懸命と言う感じがしますが、少しエレピの市川秀男さんとヴォイシングやリズムがかぶっている部分があって、このあたりは逆に、市川秀男さんが上手くかわしている感じです。
ソロは、途中感情が先行しすぎたようなフレーズもありますが、比較的良くまとまっています。それでも速いパッセージにすぐ走ってしまうところはやっぱり若さですね。

5曲目はヒア・ザット・レイニー・デイ
スタートはソロギターです。オーソドックスなコードヴォイシングですが丁寧です。インテンポに入ってからのテーマも丁寧で、さらにはソロもコード和音を上手く使用していたり、オクターブ奏法を使ったり、また音の選び方もオーソドックスなんですが全体的にかなり良いですね。構成やフレーズのアイディアも含め、この作品ではベストテイクだと想います。
この曲はご存知バラードです。バラードでのソロはアップテンポの曲よりテクニックを含めた、上手さが出ます。このようなバラードソロを聴くと、”やっぱり並ではない!”と想います。これは良いです。本当・・・。

17歳と言うことをあまり考え無いように聴いたのですが、そうするとやっぱり少し辛口になってしまいますね。でも並のギタリストだったら、おそらく17歳だと言うことを考えずに聴いても結局
”まあそうは言っても17歳だし・・・これからだし・・・”
みたいなことになると想うのですが、今回の作品は聴いているうちに、出来の良し悪し自体を、17歳と言うことを忘れて、ひとりの一流プロギタリストのプレイとして聴いている自分に気がつく瞬間が何度もありました。これは、渡辺香津美さんがすでに年齢的な次元を超えた”並以上のミュージシャン”であったことを物語っていますね。

さらに、聴いていると現在の渡辺香津美さんの姿が浮かんできます。と言うか容易に想像が出来るんですね。しかも違和感無く・・・。
この感覚はパット・メセニーさんやマイケル・ブレッカーさんのかなり若い頃のプレイを聴いた時にも近い感覚がありました。つまりある程度の完成度が最初からあると言うことなんです。特にパット・メセニーさんとマイケル・ブレッカーさんは若い時と現在とのプレイに若干の差はあるのですが、ほとんど異差を感じないんです。

渡辺香津美さんのこの作品は、その2人の域までは行っていなくて、かなり荒削りのところはあるのですが、それでも大物の片鱗を聴き取ることができます。

それにしても冷静に自分が17歳の時のギタープレイはどうだったかなあ・・・
と比較すること自体無謀でした・・・。
(CD TOTALTIME:32:16 / Walking消費カロリー:129.7kcal)
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インフィニット

インフィニット
渡辺香津美(g) 植松孝夫(ts) 市川秀男(p)

曲名リスト
1. インフィニット
2. コートリィ
3. アイソトープ
4. ブルー・ボッサ
5. ヒア・ザット・レイニー・デイ

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