Walking de Music

2007年09月06日 18:38にアップしたエントリーです。

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カシオペア/カシオペア

CASIOPEA

台風が来ていますね。だんだんと風が強くなってきましたが、その前にwalkingして来ました。今日はカシオペアカシオペアwalkingしました。


ご存知、カシオペアのファースト作品です。当時衝撃のデビューだったらしいのですが私は、メイク・アップ・シティ(*)から聴き始めたのでさかのぼってデビュー作品を聴いたわけです。

1曲目はタイム・リミット
ドラムの佐々木隆さんの16ビートからスタートして、ブラスで段々と高くなっていくコード進行。そしてキメからクロマティックのユニゾン・・・。このイントロは今聴いてもやはりカッコ良いですね。
ファーストソロは向谷実さん。
コード和音を上手く使用したソロです。歯切れも良くまさにフュージョン的。
テーマを挟んで野呂一生さんのソロ。
16分音符の連続でこれでもか!と言う早弾きです。この部分はワンスケールなので比較的速いパッセージは弾きやすのですが、それでもクロマティックを上手く使用したラインで見事弾ききっています。
そして、再びテーマからサビへ。ここでブラス陣のソロが入ります。

最初はデヴィッド・サンボーンさん。
この部分はコードが節目で変わっていくのですが、ここでのデヴィッド・サンボーンさんはその部分をあえて繋がないで、ワンコードづつ完結しているフレーズでソロを展開しています。
次ぎは、ランディー・ブレッカーさん。
基本的にはデヴィッド・サンボーンさんと同じで、ワンコードづつの完結フレーズです。しかし最後のコードチェンジの部分では速いパッセージで繋いでいます。
最後は、マイケル・ブレッカーさん。
これも前の2人と同じですね。最後の部分で少し尻切れの様な感じになっているのが残念なんですが・・・。
それにしても、オープニングの曲としては聴かせどころの多い曲です。

2曲目はティアーズ・オヴ・ザ・スター
スローテンポのバラード。2コーラス目のテーマにマイケル・ブレッカーさんのソロが絡んでくるところは美しいですね。
ファーストソロは野呂一生さん。
スティール弦のアコギでのソロです。トレモロを上手く使用していてなかなか曲調に合ったソロです。
その後を受けて桜井哲夫さんの弾くテーマなんですが、後半にトレモロ奏法をしています。粒に若干の荒さはありますが、小技を見せてくれます。

3曲目はスペース・ロード
イントロからメジャーコードのアルペジオでスペーシーな感じを演出しています。テーマはロングトーンを繋いでいくと言うメロディです。このメロディのモチーフで曲はどんどん転調していきます。この辺りの作曲とアレンジはさすがに野呂一生さんだと想います。
また、この手法はカシオペアの曲の特徴、と言うか野呂一生さんの曲の特徴でもあり、この曲がその原点であることを改めて感じました。

更に、この転調をしていくコード進行の中での後半の野呂一生さんのソロが珠玉の出来だと想います。スタートからコードトーンを丁寧に選んで展開して行きます。CD:Time=3:55からのチョーキングとそれに続くやや速いパッセージを完結させつつ次ぎのフレーズへ繋いで行く所は見事ですね。CD:Time=4:18からの16分音符の連続は、もろメジャースケールのフレーズなんですが、途中クロマティックラインで繋いだりしてここも見事な展開をしています。この辺りの音の選び方はラリー・カールトンさんを彷彿とさせる感じもあります。そして怒涛の速弾きからエンディングです。
即興的と言うよりは、だいぶ練った感じもしますね。でも、これだけ完成度を高める辺りは、やはり当時注目されたのは、当然と言えば当然ですね。

4曲目はミッドナイト・ランデブー
もう何回聴いて、何回弾いたか解らない曲です。何気に聴きながらwalkingをしていたのですが、何かハッ!と吹っ切れたと言うか、皮が1枚剥がれたと言うか・・・そんな感じがしました。
と言うのは、メロディラインが実に良いんです。特にサビの部分のメロディはそのコード進行やアレンジとも重なって実に綺麗なラインです。まあ、今更ながらと言う感じもありますが・・・。名曲ですね。本当に・・・。
ファーストソロは向谷実さん。
この曲もタイム・リミットと同じでコードワークを上手く使用したソロです。右手のラインも細かい装飾音が入っていてジャズ的なラインです。
そして野呂一生さんのソロ。
マイナーな音を上手く選んでこの曲の雰囲気を出しているソロです。細かい音の選択も見事で実にまとまったソロです。このソロも良く練られている感じのソロですね。

5曲目はファー・アウェイ
野呂一生さんの歯切れの良いカッティングでスタートします。この辺りのカッティングはフュージョンのお手本の様なカッティング。ミュートを使用して単音を出すと言うリー・リトナーさんが得意としているものですね。
少し和風な感じのメロディでおおらかな曲です。

6曲目はスワロー
アップテンポでメロディラインが、どメジャーな曲。明るい曲です。
終りの方で佐々木隆さんのソロがあります。この作品を聴いているとけっこう佐々木隆さんがいい味を出しているように想います。小技がかなり上手ですね。しかし荒さも多少あって、フレーズがけっこうギリギリで完結したり帳尻あわせをしているような部分もあったり・・・。
全体的に聴いて想ったのが、桜井哲夫さんとグルーヴが合っていないかな・・・と言うことです。これは上手い下手と言うことではなくて、リズム隊がバッチリ重なった時の独特の”うねり”みたいなものが感じられないと言うことです。

7曲目ドリーム・ヒル
聴き始めてハッと想い出した、カシオペア唯一(だと想うのですが・・・)の日本語の歌詞つき。野呂一生さんのメインヴォーカルの曲です。
最初はスキャットなんですが「時は過ぎ、気がつけば、いつか見たこの世界、揺れている君の影・・・」と言う歌詞のサビ。なんともオーソドックスな歌詞ですね。作詞のクレジットがないのですが、野呂一生さんでしょうか?
続いて向谷実さんのソロ。
かなりジャージーなソロです。作品全体を通してかなりエレピのソロが良いですね。
それを受けて野呂一生さんはスキャットを交えてのオクターヴ奏法でのソロ。ジョージ・ベンソンさんかウェス・モンゴメリーさんか・・・とはちょっと言いすぎですが、まとまったソロです。
ヴォーカルのハーモニーを聴いているとかなり高い音のコーラスが入っています。野呂一生さんはけっこう声域が広いことが解ります。歌も決して下手ではありませんね。

8曲目はブラック・ジョーク
言わずと知れたカシオペア初期の名曲です。ここで再びブラス陣が登場しています。細かいキメやユニゾンがあってまさにライヴ向きの曲です。もちろん当時はライヴの定番曲になっていましたね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

全体的には荒さや若さが目立つのですが、それでもデビューでこのクオリティはさすがで、現在まで第一線で活躍している理由も良く解ります。

以前、向谷実さんのエッセイを読んだときに、この作品の前にレコーディングの話があって実際に始めたようですが、どうにも演奏が上手くいかず、スタジオミュージシャンを呼んでゴーストで演奏させよう、と言うこともあったようです。

この作品もそのような香りが若干しますが、逆にそうならないように、ソロも含めてかなり練りに練ってから演奏に挑んだと言う感じがしますね。

また、マーケット的にか、演奏的にか、ブレッカー・ブラザーズデヴィッド・サンボーンさんに参加してもらい全体的なクオリティを上げようとした感じが聴き取れます。
でも実際に改めて聴いて見ると、ブラス陣の演奏は実に間に合わせ的で、この3人にしてこのソロ?って想います・・・。
スタジオに入ってすぐ録音して、すぐ帰路に着いたと言う感じさえしますね。
特にマイケル・ブレッカーさんのソロとしては・・・汚点?とまでは言いませんが・・・。
もっと作品にどっぷり浸かって参加していれば、かなり違った作品になっていたかも知れないと想います。楽曲が良いだけに、その意味ではかなり、相当、実に残念でなりません。

非常に懐かしく、ある意味面白く聴きながらwalkingが出来ました。
(CD TOTALTIME:36:38 / Walking消費カロリー:147.27kcal)

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CASIOPEACASIOPEA
カシオペア

曲名リスト
1. タイム・リミット
2. ティアーズ・オブ・ザ・スター
3. スペース・ロード
4. ミッドナイト・ランデブー
5. ファー・アウェイ
6. スワロー
7. ドリーム・ヒル
8. ブラック・ジョーク

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コメント (6)

カシオペアの『カシオペア』! 私もリアルに体験できませんでしたが,デビュー作と言うことで,さかのぼってドキドキしていました。このCD。かなりの名作と思いますよ。若さゆえ力ずくの名演オンパレード。
初期のレパートリーの初演もいいのですが,このCDでしか聴けない5-7曲目がいいですね。

実はこれまで『カシオペア』は,ダビングしたメタル・テープで聴いていたんですが,先月「紙ジャケ」CDを見つけて衝動買いしてしました。DSDって凄いです。感動が2割増し加わりましたよ。

セラピーさん
コメントありがとうございます。
この作品を聴いてから、最近何気に7曲目のドリーム・ヒルを口ずさんでしまいます・・・。「力ずくの名演オンパレード」この作品のキャッチにピッタリですね。DSDの詳しい理論は解りませんが、デジタルのシンプルな変換と言うことのようですね。最近、リマスター盤と旧盤の音の違いに興味があるのですが、2枚買うことに躊躇しています・・・。

リマスター盤は旧盤と明らかな違いを感じます。私はエヴァンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』と『ワルツ・フォー・デビイ』で聞き比べてみました。いいです。

でも本音を言えば,同じものをもう1枚買うよりも,未聴盤を買い足した方が正解です。本当に好きなCD限定でのみリマスター盤が有りですね。

私も【ドリーム・ヒル】は口ずさんだ口です。あの野呂さんのギターとスキャットのユニゾンが大好きです。

もりゃ:

どうもです。
私もこのデビュー・アルバムはかなり好きです。
後の洗練されたというか手馴れて来たプレイにはないアマチュアっぽさが良いです。
特に桜井の「これでもか」ってくらい随所に早弾きのおかずを入れまくっている所が好き(これはセカンドにも言えますが)。
ホーン・セクションに関しては、製作サイドが目を引くための特典的に使ったのでは?
このファーストのリリースが1979年。
ブレッカー・ブラザーズの名盤「ヘヴィ・メタル・ビ・バップ」がリリースされた1978年の翌年ですから、押しも押されもせぬこの面子をデビュー・アルバムで起用するのは大変だったでしょうね。

セラピーさん
コメントありがとうございます。
確かに、リマスターを買って音質などの違いを感じて得るものもありますが、やはり未試聴作品を買った方がさらにたくさんのものを感じることができるような気がしますね。経済的に余裕があったら・・・ってことですね。

もりゃさん
コメントありがとうございます。
桜井哲夫さんのベースは確かに暴れていますね。音色的にはお世辞にも良い音とは言えないと想うのですが、改めて聴いて見ても技巧派ですね。

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