Walking de Music

2008年02月10日 09:05にアップしたエントリーです。

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TRIO→LIVE【DISK1・PART2】/パット・メセニー 
TRIO→LIVE/PAT METHENY

Trio Live


パット・メセニーさんのTRIO→LIVEの続き【DISK1・PART2】です・・・。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★

04:INTO THE DREAM
お馴染みの42弦ピカソギターの登場です。このギターをはじめて聴いた時にイメージしたのは琴。そして和風テイスト。
スタートの部分CD Time=0:21なんかは、想わず『もののけ姫』が始まったかと想ってしまいました。

ピカソギターの独特な音色はもちろんなんですが、ここで耳に残るのは物凄く透明感と広がりのある空間系のエフェクト。スタジオでのミックスダウンの時にエフェクト処理をしたのか、それとも当日の会場でのクオリティがそのまま録音されているのか解りませんが、その空間に響き渡る音だけを追いかけて聴いてもけっこうハマリますね。

ベース音を左手のタッピングで奏でて、右手はピカソギターの別の部分にある多弦をカッティング。その激しいフレーズが終わると、また最初に戻って静かに、まさにギターをつま弾いていくと言う感じでエンディング・・・そして、その音に重なるように次の曲がスタートします・・・。


05:SO MAY IT SECRETLY BEGIN
この曲のオリジナルはパット・メセニー・グループの名盤スティル・ライフ(*)に収録されています。そのオリジナルを聴く限り、トリオで演奏をすると言うことは全く想いつかないのですが・・・。それでも、この演奏を聴くと、見事にトリオ向けの楽曲に変身していると言うことに気が付きます。

以前、パット・メセニーさんのアコギ1本でのソロ・ギター・パフォーマンスで、パット・メセニー・グループの曲をメドレーで演奏している映像を観たことがあります。
その時も、ミヌワノなどを見事にソロギター曲にしていました。そう言えば、バリトン・ギターを使用したラスト・トレイン・ホームも見事なソロ・ギターアレンジでしたね。

なかなか一度アレンジされた曲のイメージを払拭するのは難しいことだと想います。勝手に想像すると、パット・メセニーさんの頭の中にあるのは、楽曲のメロディとコード進行。つまり、スタンダード・ジャズを演奏することに近い感覚を自分の楽曲にも持っているのかな、と勝手に想像します。
このメロディとコード進行の曲を、あの時は演奏した、今回はこう料理したい、見たいな感覚・・・。
楽曲ありきの、これはまさにジャズ・スピリット。ですから、このテイクをパット・メセニー・グループでのテイクと比較することは、意味を持たないと言うことになるのだろうと想うのです。


06:THE BAT
この曲は、名作80/81(*)に収録されいます。パット・メセニーさんのエレクトリック・ギターのソロ・パフォーマンスから始まる綺麗なバラードです。

テーマは、絶妙なバランスのコード和音を挟みながら静かに進みます。それに対して、ソロの部分では単音のラインを中心に奏でています。
アップテンポの曲であれば、ある程度の勢いで進んで行くことが出来るのですが、バラードの場合は単音のラインのみだと、なかなかバラードの持っているコード感を伝えるのが難しいと想います。しかも、ドラムがブラシで極静かに奏で、ベースも同じく静かなラインを刻んでいます。
そこに、単音のライン中心で、これだけコード感があって、まるでバックにストリングスがあるかのような錯覚さえ覚えてしまうコード感を聴かせるのは、もちろんパット・メセニーさんのフレーズ自体の抜群なコード感もありますが、ここではやはり3人の三位一体となった技の賜だと想います。


07:ALL THE THINGS YOU ARE
超有名なスタンダードナンバー。特にギタリストが好むスタンダードと言われています。パット・メセニーさんもこれで自身のCDでは3回目の録音と言うことになるようです。特に、クエスチョン&アンサー(*)でのソロは、個人的にパット・メセニーさんのソロでは、ベスト3に入ると想っている素晴らしいアドリブを展開しています。

その作品でのテイクとおなじようにアップテンポで演奏されています。
テーマ部分はギターソロ・パフォーマンスで始まり、そこにドラムとベースがインしてくると、気分が段々と高揚してきます。ブレイクでの絶妙な繋ぎのフレーズから、パット・メセニーさんのソロがスタートします。

ワンコーラスめは、最初の部分でテーマをフェイクしたフレーズを聴くことができます。
ここでのフェイクは主にリズムフェイク。しかし単純ではなくて、メロディもしっかりと『ずらして』います。ドラムのビル・スチュアートさんが、そのリズムフェイクに追従しています。
また、このコーラスの終り部分、CD Time=0:50からは、パット・メセニーさんの弾く、ハーフテンポのフレーズに、今度はリズム隊2人で追従していきます。

2コーラスめで4ビートパターンになります。このビートが実に軽快に聴こえるのは、ワンコーラスめの終りにハーフ・ビートになったことが効いています。その軽快なビートにノッて、3コーラスめも駆け抜けていきます。

4コーラスめのCD Time=2:00からはオクターブ奏法を『ずらし』ながら奏でていきます。
このフーレズはパット・メセニーさんの得意技の16分音符ワンセットで上がり、下がりするフレーズの簡易版みたいな感じです。ギターコピーも遥かにし易いフレーズなので、手っ取り早くメセニー色を出すには最適なフレーズですね。まあそれでも卒なくキメるのは、大変ですが・・・。

簡易版など想っていたら、4コーラスめの終りから、CD Time=2:19の5コーラスめに、今度は得意技フレーズの簡易版ならぬ応用版が登場してきます。
実はこの曲のテーマ部分のコード進行は、段々と音が下がっていくコード進行になっています。ところが、ここでのパット・メセニーさんの得意フレーズ応用版は、そのコードトーンを捉えながらも、反して上がっていきます。この上下のすれ違いがいい味を生み出しています。

6コーラスめ。終り部分のCD Time=3:08から低い音へ下がっていくフレーズがあります。コード進行よりも少し早くCD Time=3:10の音で終わってしまう感じに聴こえますが、そのまま下がり続けて、6弦の1フレットの音、F=「ファ」まで下がります。
実はこのFがテーマの一番最初のコードFm7のベース音にあたります。コードトーンの中でも一番安定しているベース音に見事に解決しているフレーズになっていると言うことですね。

7コーラスめの終りCD Time=3:31から、これも得意技のリズミカルなフレーズが登場します。それはそのまま8コーラスめの頭まで弾き続けられていきます。
そして、終り部分でコード奏法に入り、ドラムのビル・スチュアートさんのソロに引き継がれます。

エンディング部分はワンコードでアドリブを続けると言う構成。このパターンはこの作品で頻出しています。その典型が2曲目ですね。
さらに、このワンコード部分の終り部分でテーマのメロディをリフレインするというのも、このライヴ時のパット・メセニーさんのマイ・ブームだったのでしょうか。
この曲でも、最後の部分でテーマをリフレインしています。それでも単純にメロディを弾くのではなくて、ここではコードをリ・ハーモナイズしてよりマイナーな雰囲気で奏でていきます。このコードトーンが絶妙で、
エンディング!と言う感じが良くでていますね。それを受けて曲は静かに終わっていきます・・・。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★

と言うことで、【DISK1】は終りです。
次回は【DISK2】をレビューしていきます。

(CD TOTALTIME:62:47 (DISK 1) / Walking消費カロリー:252.39 kcal)

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Trio LiveTrio Live
Pat Metheny Trio

曲名リスト
1. Bright Size Life
2. Question and Answer
3. Giant Steps
4. Into The Dream
5. So May It Secretly Begin
6. The Bat
7. All The Things You Are

1. James
2. Unity Village
3. Soul Cowboy
4. Night Turns Into Day
5. Faith Healer
6. Counting Texas
7. James
8. Unity Village
9. Soul Cowboy
10. Night Turns Into Day
11. Faith Healer
12. Counting Texas

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(*)本文に登場したCD・DVD

Still Life (Talking)Still Life (Talking)
Pat Metheny Group
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Question and AnswerQuestion and Answer
Pat Metheny with Dave Holland and Roy Haynes
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80/8180/81
パット・メセニー マイケル・ブレッカー デューイ・レッドマン
by G-Tools
あとがき
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