Walking de Music

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ギブソン・ジャズ・ギター・ヒストリー

ギブソン・ジャズ・ギター・ヒストリー

今日はコンピレーション・アルバムギブソン・ジャズ・ギター・ヒストリーwalkingをしました・・・。

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前回に続いて今回の作品もコンピレーション作品です。
タイトルのギブソンはもちろんアメリカのギターメーカーのGibsonのこと。この作品はギブソンUSA公認アルバムでジャズ・ギターの名手達の名演を集めた作品です。
私が初めてギターを買うときに迷ったことが、レスポールタイプにするか、ストラトタイプにするかと言うこと。もちろん本物のギブソンやフェンダーを買うことなど出来る年齢ではありませんでしたので、国産のそれに似た名前・・・グレコとかフェルナンデスやトーカイなどですが・・・。
当時ロック少年でしたので、レスポール対ストラトはそのままツェッペリンパープルと言う構図になっていて、リッチ-・ブラックモアさん命だった私はやはりストラトにしたのです。
以来、どちらかと言うとフェンダー派で、ギブソンのギターは実は1本も持っていないのです。しかし、その音はロック系にしろ、ジャズのフルアコースティックやセミ・アコースティックにしてもお馴染みですし、名器もたくさんあります。その名器と名人のコラボを楽しむことができる作品です・・・。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★

01:ビリーズ・バウンス
このチャーリー・パーカーさんのブルース・ナンバーを演奏して先陣を切るギタリストはジョージ・ベンソンさん。
個人的なイメージでは、ギブソンと言うよりも、やはりIbanezのジョージ・ベンソン・モデルかなと。しかし、シンガーとして台頭する前はギブソンのギターが主だったようです。

単音のラインで軽快に奏でていきますが、ハイライトは後半のCD Time=2:11からのコード奏法。見事なコードヴォイシングと素早いコードチェンジを聴くとウェス・モンゴメリーさんの後継者と言われていたのが実に良く解ります。
続くソロはハービー・ハンコックさん。軽快なビートを刻んでいるリズム隊はロン・カーターさんとビリー・コブハムさん。メンバーを見ても強力なトラックです。テーマ戻りの前でのジョージ・ベンソンさんとハービー・ハンコックさんの掛け合いがまた良いです。


02:アズ・ロング・アズ・アイ・リヴ
うって変わってミディアム・ボッサのリズムに乗って奏でるのはケニー・バレルさん。
一時期凄く好きになったことがあって良く聴きました。イメージ的には超絶と言う感じよりも渋いと言う感じ。このトラックでも渋さの滲み出ているブルース・フィーリングが溢れるソロを展開しています。


03:恋のチャンス
屈指のテクニシャンと言われてるタル・ファーローさんの演奏です。
ここでのタル・ファーローさんの音は、前の2人とは違ってかなりアコースティックな響きのある純粋なフル・アコースティックギターと言う感じの音です。まあ、前の2曲より約10年前の録音になりますので機材やギターの変遷もありますが、これはこれで、非常にヒューマンな感じがすると言うか、ジャズらしいと言う感じで良かったりします。


04:ナップタウン・ブルース
ハーブ・エリスさんの演奏です。個人的にはあまり聴かないのですが、いわゆる系図でいくとチャーリー・クリスチャンさんの直系と言われていますね。

アップ・テンポのブルースに乗って軽快に速いパッセージにアクセントでコードを挟みながら奏でていきます。ギターの音がけっこう細い感じの音で固めです。

続く、ピアノのソロの前半部分で和音奏法を連続して奏でて、しかもかなり早く両手を動かしていくと言う見事なプレイを聴かせてくれるのがオスカー・ピーターソンさん。その後のピアノの超絶な単音のパッセージにオクターブ奏法のバッキングでハーブ・エリスさんが絡んで行くところは、まさに、あうんの呼吸と言う感じで見事です。


05:ザ・カンタロープ・ウーマン
ファンキーなリズムに乗ってブルージーなプレイをするのがグラント・グリーンさん。ジャズ・ファンクの元祖と言われているそうですが、個人的にはあまり馴染みがないギタリストです。
評価自体も低かったようですが、90年代のファンク・ヒップ・ホップブームで再認識されたと言うことです。このサウンドも古さはありますが、テイスト的には90年代との共通したエッセンスがあるように聴こえますね。


06:アイ・ラヴ・ユー
私が一番好きなジャズギタリスト、ジョー・パスさんの登場です。
ジョー・パスさんもジョージ・ベンソンさんと同じく晩年まではIbanezのシグネーチャーモデルを使用していました。この楽器が私の愛器でして、ネックの形状がとても細くて弾きやすいギターです。このトラックではアップテンポに乗せてES-175を弾いているようです。

かなりリバーヴの効いた音で左チャンネルに反射する残響音がまるで銭湯のような感じにも想えます。少しキツ過ぎではありますが、全体の音はやはり今までのトラックの中で一番良い音と言うか、現代風の音と言う感じです。録音が1970年ですので、3曲目のタル・ファーローさんの録音から18年程あとになります。その間の録音やエフェクトの進歩を感じることが出来ますね。

ジョー・パスさんはソロ・パフォーマンスの名手です。ですから当然コード奏法には強いのですが、独特のヴォイシングと正確なコード展開を卒なくこなすところはジャズの教科書的で、いつ聴いても洗練されていると想います。


07:ビートでジャンプ
パット・メセニーさんをはじめに今活躍しているジャズ・ギタリストに多大な影響を与えたジム・ホールさんの演奏です。ロン・カーターさんとのデュオやビル・エヴァンスさんとの作品が特に好きですが、近年ではパット・メセニーさんとのデュオが珠玉の出来でした。

この曲はポップスとしてヒットしたナンバー。少しカントリーな雰囲気を持ちつつ独特のコード展開で見事に印象的なトラックになっています。
コードの感覚やフレーズの小技などを聴いていると、まさにパット・メセニーさんが弾きそうなフレーズ展開が満載しています。このトラックは本当にパット・メセニーさんが影響を受けていることが妙実に解ってとても興味深いトラックです。


08:ジャスト・フレンズ
スタンダードの中では好きな曲です。このトラックでは軽快にジミー・レイニーさんが奏でます。やはりあまり馴染みが無いのですが、このトラックを良く聴いて見ると、実に技巧派で、フレーズ回しのセンテンスがけっこう長めであることが解ります。

トリオでの演奏なんですが、ドラムがごく小さい音で右チャンネルに、ベースが左チャンネルに定位しています。ドラムが小さいために全体のバランスが悪く、ビートの微妙な感覚のズレが良く解るトラックになっていて残念ですね。


09:イエスタディ
ビートルズの名曲を奏でるのはジョニー・スミスさん。ギブソンのシグネーチャーモデルの中でもジョニー・スミス・モデルは最も高い完成度を持っていると言うことです。

ここではソロ・パフォーマンスで演奏します。ジャズ的なフェイクなどがあまり無くメロディを本当に忠実に演奏しているので、とても聴きやすく、曲の良さを生かしたプレイになっています。そうは言ってもコードのヴォイシングなどはやはり光るものがありますが。


10:サヴォイでストンプ
レトロな雰囲気を漂わせ軽快なスイングを聴かせてくれるのがバーニー・ケッセルさん。
ソロはあくまでも少し跳ねたビートに乗ってのジャズライン。そして聴き所はオスカー・ピーターソンさんのピアノソロでのバッキング。スウィング・ナンバーでの4つ刻みのバッキングが中心ですが、実に巧みに変化をつけて、単純な4つ刻みのバッキングに留まらないセンスとボキャブラリーの多さを感じるプレイです。

そう言えば、バーニー・ケッセルさん、そしてジョー・パスさん、それからハーブ・エリスさん、いずれもオスカー・ピーターソンさんのトリオやカルテットで活躍しました。また、ケニー・バレルさんもわずかですが、オスカー・ピーターソンさんのグループに参加していたことがあります。オスカー・ピーターソンさんとギターは切っても切れない部分があるのですね。


11:ノー・ブルース
最後を締めるのはやはりウェス・モンゴメリーさん。言わずと知れた名演ノー・ブルースです。

ウェス・モンゴメリーさんの特徴は何と言ってもオクターブ奏法。それと独特な音質を醸し出している右手親指での奏法。
でも一番ウェス・モンゴメリーさんのプレイで凄いと想う部分は、やはりコード奏法です。
このトラックのソロも、最初は単音ラインで、それをオクターブ奏法に、そして最後は見事なコード奏法に展開してきます。構成も見事です。
素晴らしいコード奏法に耳を奪われるのみです・・・。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★

この作品を聴いて想ったのが、良く聴いて見ると結構皆近いフレーズを弾いていると言うことです。これは悪い意味ではなくて、ある意味必然なのかなと想ったわけです。

音楽にはある程度のルールが存在するわけで、ジャズのインプロヴィゼーションが自由とは言ってもやはりそれなりの共通性があるわけです。

これは丁度『言葉』のようなもので・・・
例えば山にハイキングに行って、そこでとても美しく、こだまが返って来そうなポイントがあったとします。

普通はその景色などを見て、感じて、そして叫ぶのが「ヤッホー!」かと。
でも、人にはそれぞれ感じ方が違ったり、持っている言葉のボキャブラリーの数が違ったりしますので
この場面で「ヤッホー!」では無くて、「心が洗われるような山だ!」と言う方も、「愛してる!」などと言う方もいるかと。

「ヤッホー!」はけっこうオーソドックスなフレーズ。
「心が洗われるような山だ!」はワンセンテンス捻ったフレーズ。
「愛してる!」はその時に自分の中でこだわっているフレーズ。

例えば「高層ビルが夕陽に染まっている!」などと言う方が居れば
それはかなりぶっ飛んだフレーズ。

英語でまくし立てる方が居れば、日本語をジャズフィールドとすれば異文化(ヤッホーの語源は諸説ありますが、一般的に通じる日本語としてます。)。スタンダードなジャズにバリバリのロックフレーズで勝負、と言うところでしょうか。

すると、日本語と英語が適度に混ざっている言葉を言う方はフュージョン?

山の景色が曲だったり、他のバンドメンバーだったりするわけですね。

言葉=「フレーズ・音」と言う共通のものをどうやって個性的に表現をしていくか・・・。
良くアドリブを心に浮かんだ音を表現するなどと言いますが、これは、そのとき浮かんだフレーズや音を自分の感性で組み合わせたり、捻ったりしながら表現して行くものと考えると、先の、結構近いフレーズを弾いていると言うのも解る気がします。まあ、その分個性を出すのが非常に難しいのですが・・・。


この作品は70年くらいまでのジャズ・ギタリストを取り上げていますが、それ以降になるとギターのメーカーも多様化して特にメイド・イン・ジャパンが本当に頑張っていると想います。

考えて見みたら、この作品に参加しているジョージ・ベンソンさんやジョー・パスさんもIbanezを使用していますし、古くはリー・リトナーさんもシグネーチャーがありましたね。
さらに忘れてはいけないのがパット・メセニーさん。言うまでもなくIbanezのシグネーチャー。ジョン・スコフィールドさんも同じです。
また、マイク・スターンさんは今、YAMAHAのシグネーチャーを使用しています。

メイド・イン・ジャパンのギターを使用しているギタリストのコンピレーション作品なんかがあると、面白そうですね。

(CD TOTALTIME:65:40/ Walking消費カロリー:263.98kcal)

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オムニバス バーニー・ケッセル ウェス・モンゴメリー

曲名リスト
1. ビリーズ・バウンス(ジョージ・ベンソン)
2. アズ・ロング・アズ・アイ・リヴ(ケニー・バレル)
3. 恋のチャンス(タル・ファーロウ)
4. ナップタウン・ブルース(ハーブ・エリス)
5. ザ・カンタロープ・ウーマン(グラント・グリーン)
6. アイ・ラヴ・ユー(ジョー・パス)
7. ビートでジャンプ(ジム・ホール)
8. ジャスト・フレンズ(ジミー・レイニー)
9. イエスタデイ(ジョニー・スミス)
10. サヴォイでストンプ(バーニー・ケッセル)
11. ノー・ブルース(ウェス・モンゴメリー)

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あとがき
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コメント (2)

bonejive:

こんばんは。是非聴いてみたいアルバムです。
ギターが欲しいと思っていますが、レス・ポールかストラトかという形の選択で既に迷走しています。ジャズ、フュージョンでは結構IBANEZを目にしますが手頃な価格のものはストラトですね。一方、レス・ポールは価格がちょっと高いかと。
ストラトならIBANEZの2万円程度のものかな〜なんて思いますし、レス・ポールならエピプォンのスタンダードプラスかな〜なんて思うのですが、、、予算は倍くらいですね。
私事だらだらとすいません。

bonejiveさん
コメントありがとうございます。
レスポールとストラト・・・悩みますね。個人的にはストラトと言うかフェンダー系のネック形状が好きなのでいわゆるストラトタイプをお薦めしたいのですが。
Ibanezの製品はシグネーチャーの様な高級モデルはもちろんですが、2~3万クラスでも結構創りが良く、出来が良いのが特徴だと想います。

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