ここ数日物凄く暑くありませんか?walkingもしっかりと汗がでる、まさに運動している!と言う感じです。と言うことで先日はリー・リトナーさんのキャプテン・フィンガーズでwalkingをしました・・・。
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この作品は1977年、リー・リトナーさんの個人名義ではセカンドアルバムと言うことになります。個人的には印象があまりない作品なんです・・・何故か。
実は今回のwalkingには別の作品が聴きたくて持ち出したはずだったのですが、マジックか?この作品を持って出かけてしまったと言う、てん末なんです。
ですから、今回は聴こうとしたわけではなくて、せっかくだから聴いたと言う作品になったわけです。
それでも、フュージョン作品の中では名作中の名作。久しぶりに聴きますが、何故に印象が薄かったのでしょうか・・・。
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walkingを終えて聴き終えたときの印象はひとことで言うと『やはりインパクトが薄め』。
多分理由は簡単で、この作品の前にリリースされている(と想うのですが・・・)リー・リトナー&ジェントル・ソウツの作品ジェントル・ソウツ(*)のインパクトが強烈だった為とこの次の作品のキャプテンズ・ジャーニー(*)の完成度と凄技ギタープレイが衝撃だった為。言ってみれば、『運の悪い作品』だったと言えるからです。
特に、リー・リトナーさんの代表曲とも言えるキャプテン・フィンガーズのテイクは個人的にはジェントル・ソウツのテイクの方が良いかな、と想うわけです。
私はリアルタイムでこのあたりの作品を聴いたわけではなくて、順番としては、キャプテンズ・ジャーニー、ジェントル・ソウツそしてこの作品と言う感じでした。ですからインパクトが薄いのも何となくお解かりいただけると想います。さらにデビュー作のファースト・コースに至ってはもっと薄いのです・・・。
それでも細かく聴いていくと、また違った感覚になるかも知れません・・・。1曲つづ細かく聴いていきます・・・。
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01:キャプテン・フィンガーズ
イントロからユニゾンのパターン。これが難しいのです・・・とても。いきなりのこパターンを聴くと、16分休符からスタートしているように感じるのですが、曲中のこのユニゾンを聴くと、フレーズが4分休符+16分休符でスタートしていることが解ります。そして3小節目が3/4拍子になってハービー・メイソンさんのリフに入っていくと言う構成になっています。
とても解り難く、リズムが取り難いイントロ。でも結構好きです。ハービー・メイソンさんのドラムのリフが歯切れ良くていいですね。
ベースのスライドでの『クォッ』と言う『鳴きのいち音』をきっかけにバッキングがスタートします。ここでのベースはアンソニー・ジャクソンさん・・・と?
ライナーノーツをみると、アルフォンソ・ジョンソンさんとのダブル・ベースになっているんですね。でも2本で弾いている感じではありませんし・・・このあたりは良く解りませんが・・・。
それでもお馴染みのベースラインを軽快に奏でていきます。
左チャンネルでエレピの歯切れ良いバッキング。これは、パトリス・ラッシェンさんでしょうか。ちなみに、ライナー・ノーツには、ダウリィ・ゴンガさんのクレジットもエレピであります。私は恥ずかしながら最近知ったのですが、これはジョージ・デュークさんのセッション・ネームですね。
そして右チャンネルでは、軽快なギターのカッティング。これは、ジェイ・グレイドンさんのプレイ。しかもこの1曲のみの参加と言う、今考えれば贅沢・・・時代を感じます・・・。
リー・リトナーさんのテーマは少し変わった音質のナチュラルトーンで奏でられていきます。エフェクト的には、少しワウとコーラスを強めにかけたような感じ。これは、360システムズ・ポリフォニック・ギター・シンセサイザーでのプレイ。
当時はまだ世界に数台しかないと言われていたギターシンセでプログレ系のバンド、シンフォニック・スラムのティモ・レインさんが使用をしていたり、ジョン・マクラフリンさんもマハヴィシュヌ・オーケストラで使用していました。
このギターシンセについて調べようと想ったのですが、検索にもあまり引っ掛かりませんでしたので、どうも歴史から消えつつあるようで・・・特に性能としては今一だったようですね。
テーマのCD Time=1:00はギターのメロディが左右のチャンネルに急に広がります。
右チャンネルはそれまでテーマを奏でていた音のようですが、左チャンネルは少しワウワウしたような、いかにもシンセと言う音。CD Time=1:38でも同じ広がりのサウンドで奏でられていきます。
このギターシンセの使い方は、シンセだからと言って全面依存すると言うことではない、実にさり気無い使い方だと想います。まあ、逆に言えば、鍵盤のシンセをオーバーダビングすれば済むこと・・・と言ってしまえば身もフタもないのですが・・・。
CD Time=2:17からはこの曲の一番の難関であり聴き所のユニゾンとキメの部分に入ります。
鍵盤でのこのフレーズは、もともと私はほんの少ししか鍵盤が弾けないのでテクニック的に難しいのかどうか良く解りませんが、ことギターに限っては実に難しいフレーズです。
ギターの場合は鍵盤楽器と違って同じ音が別のポジションでも鳴らせると言う特徴がります。いろいろなポジションでのプレイを模索することができるのですが、どのポジションでも難しいと言うのが実際。
また前半は単音のラインにコードカッティングが挟まれているので、そのタイミングと拍取りが一番難しい部分になります。
さらに後半は、16分音符の連続からCD Time=2:44の6連符のダウンパッセージ、そしてすかさずキメのコードカッティング・・・。流れはさらに高度になっていって、CD Time=2:53からはアクセントのコードカッティングの部分が16分音符のフレーズに挟まれた形になって、最後の6連符2拍フレーズからキメのコードカッティングへ怒涛の流れで向かいます。
所々に入るコードカッティングが実は曲者で、ただでさえ難しい単音のラインから時間差攻撃でコードカッティングに移り、そしてまた単音のライに戻る・・・。その上、コードカッティングが食っていたりするので、タイミングも難しい・・・。
個人の技量はもちろん必要な部分ですが、実はバンドアンサンブルとしても難しく、そのキーポイントになるのはドラムだと想います。テンポキープはもちろんなんですが、小節線が明確に解りにくいフレーズが連発する中で、しっかりとしたアクセントとタムまわしでのユニゾンを決めると言うのはかなり大変かと。いつもギターに耳が行く部分ですが、今回聴いてハービー・メイソンさんのプレイの絶妙さに肝!を感じました。
リー・リトナーさんのギターソロはCD Time=3:11から。
『同じ音で16分音符を連続させたフレーズ』をモチーフにして展開をしていきます。フレーズが歌うと言うよりは、メカニカルなフーレズの組み合わせと言う感じで奏でていきます。
CD Time=4:05からテーマのフェイク的なラインから6連符のダウンフレーズとダブルノートチョーキングでアクセントをつけたフレーズへ。ハービー・メイソンさんのインタープレイもいい感じですね。
この部分を聴くと、その前までリー・リトナーさんが、一聴陳腐にも聴こえる『同じ音の16分音符を連続させたフレーズ』を使用していた理由が何となく解ります。
この曲全体のメロディモチーフが16分音符でのラインなんですね。それをリズム的なアプローチで表現したのが『同じ音の16分音符を連続させたフレーズ』。それが発展して、CD Time=4:05からテーマのフェイク的なライン繋がっていくのだと想うのです。
CD Time=4:16から再び同じ音の連続フレーズを奏でてCD Time=4:20からのアウト・フレーズに繋げていきます。CD Time=4:26からの3連符を絡めた速いパッセージの連続技からCD Time=4:35で再びテーマフェイクのフレーズ展開。そしてチョーキングを使用したロック的なフレーズまわしからCD Time=4:51からの怒涛の6連符攻撃へ。そしてCD Time=5:05からサビのパターンにバッキングが入ると一転してメロディアスなラインで弾き抜けていきます。
このソロはひとつのモチーフを繰り返して拍を繋ぎ、違うフレーズに替わるとまたそのフレーズを繰り返す・・・そんな構成が基本になっています。リー・リトナーさんのフレーズが機械的、などと言われる代表的なソロラインと言えます。
しかし、改めて細かく聴いて見ると、この機械的とも想えるフレーズが全てテーマのモチーフを変化させたものに聴こえました。テーマのモチーフを様々なアプローチで変化をさせて奏でているのだろうと・・・。
さらにこの曲の持っているスピード感と、16分音符と6連符という大きな曲のテーマと言うか特徴をあちらこちらに散りばめたソロ構成になっていると言うことです。
リー・リトナーさんがあえて繰り返しフレーズを多用したのは、曲のモチーフを生かしたもっともヒューマンな方法、つまり機械的と言われていますが、実はテーマを常に意識して歌っているフレーズになっていると言うことではないかと想ったのです。テーマ自体が細かく速いフレーズの集合体みたいなメロディですから・・・。
先ほどジェントル・ソウツのバージョンの方が良いと書きましたが、では、どちらがオリジナル?と想っていろいろ調べてみたのですがどうにも良く解りませんでした・・・。
ジェントル・ソウツとこの作品は同じ年にリリースされているようですが、ジェントル・ソウツはご存知ダイレクト・カッティング。発売は5月のようです。そして、ライナーノーツをみると本作品でのバージョンは1976年9月の録音。これでいくと発売の順番は前後しているのですが、本作品の方がオリジナル?。
でも、私が聴いたのも、リアルタイムではありませんが発売と同じ順番。ですから本作のバージョンが後になります。
あの強烈なバージョンのキャプテン・フィンガーズのインパクトの前に、このテイクが霞むのはある意味仕方がなかったような気もしましたが、こちらも改めて細かく聴いてみたら結構良かったりしました。
02:ドルフィン・ドリームス
リー・リトナーさんのバラードな中でも良く演奏をされる名曲です。
いろいろなギターの音を使って情緒的なアルペジオにフワッとした音のギターでメロディを刻んでいきます。
サビからは歪んだギターでのバッキングラインと重厚なストリングスが重なってきて、さらに幻想的でクラシカルな展開を聴かせてくれます。
リー・リトナーさんのソロは360システムズ・ポリフォニック・ギター・シンセサイザーを使用したと想われる少しファニーな音で速いパッセージを挟みながら弾き抜けます。
その後のストリングがかなり重厚です。ストリングスアレンジもいい感じです。この後にスーッと静かになるような感じでイントロのパターンに入っていきます。このメリハリのある展開も良かったりします。
03:フライ・バイ・ナイト
ライトなフュージョンのテイストを持ったこの曲はデイヴ・グルーシンさんの曲。ここでのリー・リトナーさんはノーマルなギターでクリアトーンのメロディ演奏。
ハービー・メイソンさんとアンソニー・ジャクソンさんの奏でる少し跳ねたようなビートが実に軽快です。
リー・リトナーさんのソロはやはりテーマのモチーフをスタート部分に使用して段々と展開をしていきます。かなりブルージーと言うかジャズ的なラインを奏でていきます。
テーマを挟んで、エンディング部分でのソロ展開は特にジャズラインが炸裂していて、昔聴いた時にはあまり感じなかった、違う意味での凄さを感じます。やはり速いパッセージやテンポアップされたものに耳が行くのが若気・・・。このような渋いラインはどちらかと言うと飛ばしていたんですね・・・。
CD Time=4:41からのややバップ的なフレーズからオクターブ奏法のトリッキーなラインなどは鳥肌もののカッコ良さがあります。ちょっとフェードアウトが早くソロが短いのが残念・・・。
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キャプテン・フィンガーズにはコピーバンドで演奏したくても様々な問題で・・・と言ってもほとんどがテクニック的な問題なんですが・・・出来なかったと言う、熱い想い入れがあるためについ長くなってしまいました。
と言うことで、続きのトラックは次回に・・・。
(CD TOTALTIME:40:54/ Walking消費カロリー:164.42kcal)
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(*)本文に登場したCD・DVD
![]() | ジェントル・ソウツ リー・リトナー ジェントル・ソウツ by G-Tools |
![]() | キャプテンズ・ジャーニー リー・リトナー デヴィッド・フォスター アーニー・ワッツ by G-Tools |
![ジェイ・グレイドン・オール・スターズ・ライヴ・イン・ジャパン 1994.1.19 エアプレイ・フォー・ザ・プラネット[限定盤]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000XAMCA8.09.TZZZZZZZ.jpg)











コメント (2)
僕もジェントルソウツ版を先に聞いているから、同じく印象が薄いです。
「CAPTAIN FINGERS」は'76年9月~'77年2月の録音で、「GENTLE THOUGHTS」は'77年5月28日の録音です。
ダイレクト盤は録音=カッティング作業だからレコードになるまでの期間が短いと思うので、どちらが発売が先か微妙なところですね。
ちなみに、僕は「GENTLE THOUTS」のTAKE2を買いました。
投稿者: WESING | 2008年05月24日 21:23
WESINGさん
コメントありがとうございます。
GENTLE THOUTSのCDは持っていないので、手に入れたいと想っているのですが、CDはテイク1のようですね。私が聴いていたのもテイク1です。せっかくなのでテイク2もCDリリースして欲しいですね。
投稿者: ayuki | 2008年05月25日 09:57