NEW-S/T-スクェア 【1】
梅雨なんですが、あまり雨も降らないのでwalkingは順調・・・ですがアップは久しぶりになります。と言うことで昨日はT-スクェアのNEW-Sでwalkingをしました・・・。
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この作品は1991年のリリース。サックスの伊東たけしさんの脱退後、本田雅人さんが加入しての最初の作品になります。
当時は、ポップテイストからかなりジャズ的な側面が押し出されたような印象でしたが、とにかく、1曲目のMEGALITHのインパクトがかなり強くありました。
個人的には丁度、T-スクェアのコピーバンドに加入したか、しないかくらいの時期でその意味でもT-スクェアをしっかりと聴いた最初の作品とも言えます。
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walkingを終えて聴き終えたときの印象はひと言で言うと
『非常にまとまりがあってバランスがいい』
通して聴いた時に、非常にすんなりとスムーズに聴くことができました。
まずは全体的なサウンドが解りやすく音が良いと言うこと。
突飛な音や攻撃的な音はほとんど無くて、全体的な統一感のあるサウンドに仕上がっています。また、音のバランスや定位も綺麗にまとまっているのでヘッドフォンでもかなりの広がりを聴かせてくれます。
そして、楽曲のよさ。
全体的には、もう少し激しい感じのイメージがあったのですが、どちらかと言うと落ち着いていて、1曲目から最後の10曲目までの流れと構成がスムーズで飽きがきません。かといってBGM的かと言うとそうではなくて、1曲ごとのクオリティが高く、バリエーションに富んでいて適度なテンションも感じることができます。
コピーバンドをしていた関係で、通して聴くことはほとんどなく、聴く曲はそれこそ隅々まで聴きましたが、聴かない曲は全く聴かないと言うのが当時。ですから、この全体の完成度には少々驚いたと言うか、こんなに良い作品だったっけ?と言うのが正直な部分です。
さらに、本田雅人さんが当時新加入と言うことで、全面的なフューチャーと言う感じがあるのですが、EWIが意外に少なかったです。もっとたくさん吹いていたような感覚があったのですが。これは『サックス本田雅人』を押していた私としては嬉しい気付きでした。
その分、ギターの安藤まさひろさんのソロ・プレイやリリカルな和泉宏隆さんのピアノ・ソロなどが少ないのがマイナスと言えばマイナスかなと。
細かく聴いていくと、また違った感覚になるかも知れませんので、1曲つづ細かく聴いていきます・・・。
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01:MEGALITH
1小節目のいきなりのホーンセクションから、シンセベースの16分音符のライン。シンセベースが曲中は終止流れていて、それをコアに楽器を重ねていくと言うような楽曲の構成。そのために打ち込み色が強いのですが、とにかく曲がカッコ良い!
実はこの曲は、コピーバンドでも一番演奏したかった曲。しかし、私には曲決めの決定権がなかったのでいつも却下されていた曲なんです。その意味では、T-スクェアの楽曲の中での1、2番を争うくらい好きな曲です。
テーマは安藤まさひろさんのギターと本田雅人さんのサックスがユニゾンで奏でていきます。
ファーストソロはドラムの則竹裕之さん。
シンセベースの16ビートに乗って、スネアとタムまわしを中心に奏でていきます。
そのラインを奪い取るように本田雅人さんのソロがスタートします。
老舗バンド、新加入一発目のソロ!と言うことで聴く方も当時気合いが入ったと想うのですが、もともとが実力者ですので、全く問題なかったと言うソロを展開します。
CD Time=2:27からのポリリズム的なフレーズは音の選択が見事で、その後でドラムの則竹裕之さんが絡んでくるところは、打ち込み色が濃いアレンジなのに、とてもバンド的でヒューマンな感じがします。
再びサビに戻り、CD Time=2:38からはユニゾンに入ります。
このユニゾンの部分ではシンセベースの16分音符での打ち込みがありません。その代わりにベースの須藤満さんが、おしん的な16分音符を刻みます。そのために、この部分が曲にアクセントをつけて、単調な雰囲気から救いつつも今までの流れを継続させていると言う見事なアレンジになっています。
そして、ユニゾンの最後の部分が拍の取り難いシンコペーションになっていて、そのリズムを持った全体のシンコペーション・パターンに入ります。
この部分で絡んでくる本田雅人さんのソロ・ラインと拍頭を混乱させるような則竹裕之さんのおかずがやはり効いています。
エンディングはサビのパターンで、最初はフレーズ間に短いソロを絡めていた本田雅人さんが、CD Time=4:00からさらに強烈なソロを展開します。
スタート部分の超高音でのベンドを使用したフレーズは凄いですね。さらにCD Time=4:17の絶妙なアーティキュレーションのフレーズからCD Time=4:21の高音でのロング・トーン。つづけてCD Time=4:23までのフレーズまわしは肝!です。
再びユニゾンに入るのですが、今度はドラムの則竹裕之さんがタムで暴れていますので、中間の部分にはない華やかさを醸し出しています。
そしてエンディング・・・その後も5秒くらい飛行機のエンジン音が遠のいていくようなエフェクトがなり続け、次第にフェードアウトされていきます。
やはりいい曲だと想います。
曲としては、メロディがそれほど良いと想わないので、いい曲と言うのは少し違う感じもするのですが・・・。単にメロディやコードと言うことでは無くて、アレンジや演奏も含めた全体の創りが見事だと想うのです。
私が個人的にいい曲と想うかどうかには、『メロディやコードが単純に良い曲』と『この演奏、録音だから良い曲』と『単に想い入れがあるので良い曲』と言う3つのパターンがあります。この曲はまさにその真ん中の良い曲と言えます。
02:ガーティーの夢
安藤まさひろさんのアコギが効いているイントロに本田雅人さんの鳥のさえずりを想い起こさせるようなソプラノサックスの綺麗な音が絡みます。
軽いボサノバのリズムに乗ってリリカルにテーマを本田雅人さんが奏でていきます。テーマの最初のメロディの4音目の音が素早くスラーされているのですが、このニュアンスが絶妙ですね。
ファーストソロは和泉宏隆さんのピアノ。
クラシカルにリリカルに奏でられていきます。CD Time=2:17からのフレーズは同系の短いフレーズが段々と低い音へ下がっていくフレーズ。その後やや速めのパッセージでソロを閉めます。特に激しいアクセントやスタッカートなフーレズは無くて、あくまでも流れる様にクラシカルに展開していきます。
CD Time=3:12からイントロのパターンに絡んで本田雅人さんのソロなんですが、テーマの終りの部分からロングトーンを続けてソロにそのまま入ります。そして緩やかな波のようなアーティキュレーションでつないでいきます。この部分のソプラノサックスの音がとても綺麗です。
テンポが戻ってソロはつづきますが、ここではゆったりとしたフレーズを前半は奏でて、後半になってくると速いパッセージやフラジオなどが段々と出てきて盛り上がってくるところで残念ながらフェードアウト。
1曲目がアルトサックスで聴かせて、そして今度はソプラノサックスと当時新加入の本田雅人さんの力を十分に聴かせてくれる構成になっています。多分、伊東たけしさんの脱退で心配をしていたファンにも納得の構成だったのではないかと想います。
03:真夏のため息
重めのビートの中にも少し跳ねたリズムが夏らしさとため息が出るような憂鬱な感じを出しています。
夏らしいライトな感じは、ドラムの則竹裕之さんの軽いスネアとハイハットの8ビート。そしてため息の部分は、5弦ベースの一番低い弦をD=「レ」にチューニングした須藤満さんのラインが醸し出しています。
テーマは安藤まさひろさんのアコギが奏でていきます。
先ほどはナイロン弦でのプレイでしたが今度はスチール弦でのプレイ。ギターの音色の元をしっかりとセンターに定位させつつ、スチール弦のでのプレイによって生まれる金属的なフィンガーノイズをわずかに右側に響かせると言うエフェクト処理をしていて音に広がりをもたらしています。
CD Time=0:56はサビ前のブレイク部分。則竹裕之さんのバスドラがいい響きのゲートリバーヴに乗っていてアクセントになっています。
つづくサビは本田雅人さんのサックスと安藤まさひろさんのギターでのユニゾンでメロディが奏でられていきます。CD Time=1:10のブラスの入り方が絶妙なタイミングですね。
ベースとのユニゾンフレーズを挟んで安藤まさひろさんのソロです。
CD Time=1:58からのフレーズはジャズ的なライン。そのままジャージーに奏で、CD Time=2:12のスケールチェンジへ。実はソロ前のユニゾンの部分を演奏することで、このソロはD♯m7で前半は進みます。このコードは曲のキーの半音上がりと言うことになります。ですから、この部分が際立つと言うことになるわけです。そしてスケールチェンジは半音下がると言う展開。安藤まさひろさんはごく自然にフレーズをつないでいます。
そして本田雅人さんのソロ。
こちらもジャージーに決めます。同じくスケールチェンジはスムーズで余裕のあるまとまったソロを展開しています。
エンディングではイントロのパターンで再び本田雅人さんのソロです。
こちらは先ほどの曲中でのソロとは違ってだいぶ熱いソロを回していきます。そして、タンギングでの短いフレーズの連続に則竹裕之さんが絡んでいく部分はグルーヴが加速していきます。しかし残念ながら程なくしてフェードアウトしていってしまうのです・・・。
04:LITTLE LEAGUE STAR
T-スクェアらしさのある元気の出るロックテイストの8ビートの曲です。ここでテーマを奏でるのが本田雅人さんのEWI。
今やEWIとのイメージも合っているのですが、当時は本田雅人さんはEWIはどのくらい使っていたのでしょうか。どうしても、EWI=伊東たけしさんと言うイメージが強いので、さぞ吹きにくかったと想うのですが。ちなみに個人的にはEWI=マイケル・ブレッカーさんなんです・・・。
この曲は安藤まさひろさんか和泉宏隆さんの曲だと想っていたのですが、今回ライナーノーツを見たら本田雅人さんの作曲なんですね。CD Time=1:32からの中サビの部分のコード進行が結構いい感じでT-スクェアらしさが出ています。
ソロは激しく歪んだ音での安藤まさひろさんと本田雅人さんのEWIの掛け合いになっています。
安藤まさひろさんがアーミングとライトハンド奏法を多用したロック的なフレーズで先行します。それに対して本田雅人さんも似た3連のフレーズを出して応戦します。さらに、お互いに速いパッセージの応酬になって、短いながらも聴き応えのある掛け合いを展開します。
テーマを挟んで須藤満さんのソロ。
スラップではなくてピチカートで劇的でコード進行に乗って速いパッセージを奏でます。
05:YOUR RESTLESS EYES
ミディアム・ビートのバラードです。ここでも須藤満さんが低い音のベースラインで陰鬱なコードの雰囲気を出しています。
テーマは本田雅人さんのソプラノサックス。
サビ前からサビに入ると、曲は一転して親しみ易く解り易いメロディになります。少し情緒的で、悪く言えば歌謡曲の香りがするメロディは安藤まさひろさんのある意味得意技。少々陳腐な香りもするメロディなんですが妙に印象に残るラインに仕上がっています。
ファーストソロは和泉宏隆さん。
ここでもフレーズはいたってレガート。流れる様に綺麗なメロディを奏でていきます。かなりクラシカルな展開が曲調にも合っています。
エンディングは本田雅人さんのソプラノサックスソロ。
全体的に速いパッセージを控えて音数を少なくして、朗々と歌い上げていくと言う感じのフレーズ展開です。ソプラノサックスのロングトーンが非常に綺麗です。そのまま曲はフェードアウトしていきます。
実はこの曲でもうひとつ凄いと想ったのが、須藤満さんのベースラインと則竹裕之さんのバスドラ。少しルーズな感じのラインなんですが、これが乱れなくピッタリとあっています。そのために凄いビート感が出ていますね。しかも、単に譜面上あっていると言うことだけではない、何かもっと奥の深い、凄みを感じてしまいました。
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と言うことで続きのトラックは次回に・・・。
(CD TOTALTIME:55:32/ Walking消費カロリー:223.24kcal)
![]() | NEW-S T-SQUARE 曲名リスト 1. メガリス 2. ガーティの夢 3. 真夏のためいき 4. リトル・リーグ・スター 5. ユア・レストレス・アイズ 6. ミッドナイト・サークル 7. ザ・サマー・オブ・’68 8. ナブ・ザット・チャップ 9. ロマンティック・シティ 10. ホエン・アイ・シンク・オブ・ユー Amazonで詳しく見る by G-Tools |









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