今日も暑い一日でした。雨の合い間をぬってwalkingも順調です。と言うことで今日はカシオペアのミント・ジャムスでwalkingをしました・・・。
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カシオペアを巡るスーパーフライトもついにこの作品まで辿り着きました。
この作品は1982年のライヴ・パフォーマンスを録音した作品。言うまでもなく、ライヴステージとスタジオのいいとこ取りを実現してしまったカシオペアの作品の中でも名盤中の名盤です。
発売当時、カシオペアのコピーバンドをリアルタイムでしていましたので、この作品でのバージョンはコピーバンドにとってはバイブル。ですから、教科書的に隅々まで熟読した記憶のある作品です。
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walkingを終えて聴き終えたときの印象はひと言で言うと
『できすぎ・・・』
もちろんいい意味での言葉です。
この作品は、オーバーダビング一切無しと言うものですので、ライヴでの音源を加工はしていますが、そのまま使用していると言うのが売り。でも、本当?と今回も想ってしまった程、隙が無い!当時は、野呂一生さんのプレイのみを追いかけて聴いていた記憶がありますので、今回はまた新しい発見や驚きがありました。
細かく聴いていくと、また違った感覚になるかも知れませんので、1曲つづ細かく聴いていきます・・・。
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01:テイク・ミー
一番最初に、カウントの変わりに叩かれている神保彰さんのスネアのリヴァ―ブのかかり方が結構いい感じです。スタジオでの加工でエフェクトしているようですが、スタジオともホールとも取れるような微妙な響きで、このスネア一発が作品のトータルなコンセプトである、『ライヴステージの迫力とスタジオレコーディングの緻密な音作りを合わせ持った作品』と言うことを象徴しているような響きです。
テーマは向谷実さんのエレピ。今までとは違ってよりエレクトリクな響きのGS-1で奏でているようです。非常に奥行きと広がりのあるリバーヴがエフェクトされています。
さらに、このバッキングの野呂一生さんのギターもデジタル・ディレイで基本は右チャンネルなんですが、物凄い広がりを持ってテーマを包み込んでいます。
CD Time=0:10ではそのディレイの効果のために、グリスダウンする音がセンターで聴こえます。一瞬、ギター2台?って想ってしまうほどの空間を持って奏でられていきます。
この広がりのために、少ない音数でも十分な音圧を持ったテイクに仕上がっています。
ファーストソロはオリジナルの通りに野呂一生さん。
ノーマル・クリアトーンにオクターバーで下の音を加えてのプレイです。この音は当時魅惑の音で、オクターバーが欲しかったのを想い出します。まだマルチエフェクターなどは無い時代でしたので、コンパクトエフェクターを必要に応じて買い揃えていくと言うスタイル。当然必須なディストーションやコンプレッサー、そして空間系のコーラスやフランジャーと揃えていくので、オクターバーなどは後回しになっていくわけです。その意味でも憧れの音でした。
野呂一生さんのソロは今聴くと非常に完成度が高くて、ある程度創ってあったラインかとも想われます。それでも音の選択やフレーズ回しは見事で、この曲もいろいろなテイクがありますが、ベストテイクと言えるソロだと想います。
またリムショットからスネアに変わった後の神保彰さんのスネアのゴーストノートが絶妙なグルーヴを生み出しています。比較的オーソドックスに聴こえる神保彰さんのプレイですが、拍のビートをしっかりと出しつつも、例えばテーマ部分のリムショットを拍で叩きながらもハイハットの16ビートを奏でると言う技など、聴き所がたくさんあるプレイになっています。
サビから中間の美しいメロディとコード進行のブリッジ部分を挟んで向谷実さんのソロに入ります。
テーマそのままの綺麗で広がりのある音でリリカルにメロディを奏でていきます。向谷実さんのソロラインは、左手のバッキングがそんなに目立たないようなイメージがあったのですが、このソロは絶妙に左手のバッキングが入っていて、それが、時に単独で時に右手と連動して見事に奏でられています。
再びテーマに戻ってエンディングですが、全体的に非常に大人しい感じで、それでいて洗練されている感じを受けました。
また、ここでの桜井哲夫さんのベースラインですが、ほとんど冒険は無く、いたってストレートにコードを追っているラインです。おかずも最小限に留めていると言う感じで、逆にこのライヴレコーディングのプレッシャーみたいなものが伝わって来るプレイになっています。その分、こじんまりとまとまってしまっていますが、それが曲に洗練さを与えていると言う、狙ったものかどうかは解りませんが、いい効果となっている感じもします。
02:朝焼け
超がいくつ付くか解らないくらいのカシオペアの代表曲。何種類かバージョンがありますが、この作品のものが一番まとまっていて定番になっています。
イントロのギターカッティングは単純なんですが改めて聴いてみると非常に良く出来たフレーズだと想います。
このフレーズはギターの弦の1、2、3弦しか使用しません。残りの弦は左手でミュートをするのですが、これがけっこう難しい。5,6弦は親指を回してミュートするのですが問題は4弦。これは押さえている指を微妙に触れさせてミュートをします。
さらに右手は16分音符でのアップダウン。しかも歯切れ良く1,2,3弦のあたりを集中的に弾きます。それを左手のミュートとともにアクセントを絡めてフレーズが出来ています。
このテイクを聴くと、まったくと言って良いほど野呂一生さんに乱れはありませんね。まるでシーケンサーかループのように全てのフレーズが同じように聴こえます。聴き飽きたとも言えるくらい聴いたり、弾いたりしたフーレズですが、改めて聴くとやっぱり肝!ですね。また、ここではデジタルディレイを使用してエフェクトしているので、物凄い広がりを感じることが出来ます。
しかしその分ギターのテーマが入った時に急激に音像が狭くなったように感じます。一応エレピで同じバッキングをしているのですが、音数もライヴ音源と言うことで限られていますので、難しいところではあると想いますが。それにしても、エレピのバッキングを聴けば聴くほど、やはりギターでなければダメで、ギターならではの歯切れよさが身上のバッキングですね。
サビはご存知ギターのオクターブ奏法のメロディですが、ここで再びデジタルディレイで広がりを出しています。
まあ、流れで聴いていくと、テーマ部分の広がりの無さが逆に、イントロとサビを引き立てていると言う感じもします。
野呂一生さんのギターソロは、細かいリズムとは逆に大きなフレーズの乗りで展開をしています。
CD Time=2:19は多分右手に持っているピックで押さえてスライドをさせると言うライトハンド奏法だと想いますが、ややミストーンになっているのがライヴらしい感じ。
また決めのライトハンド奏法も少し後半リズムが乱れてくるのも同じくライヴな感じ。
それでもまとまったフレーズとメロディアスなラインは、適度な即興性の中にも練られてと言うか、何度も演奏をしている内に完成度がどんどん高くなってきたソロと言う感じがします。
ギターソロの後のテーマは向谷実さんのシンセでメロディを奏でます。このときのバッキングのギターはイントロの広さを少し抑えてまとめてありますがそれでもいい感じです。個人的には、ギターのテーマより、シンセでのテーマ部分の方が好きですね。
リズム隊なんですが、ここでもかなりオーソドックスに淡々とリズムを刻んでいます。特に桜井哲夫さんのベースラインは1曲目と同じくほとんど遊びが無く、余計な音が無く、いたってシンプルでリズムを正確に刻むことに徹している感じがあります。もう少し遊んでもよかった感じはありますが・・・。
03:ミッドナイト・ランデブー
この曲も説明不要の名曲です。
前の2曲は、前々作のアイズ・オヴ・ザ・マインド(*)で、元になるアレンジバージョンを聴いていたのでそんなに違和感は無かったのですが、この曲は当時結構な変わり方でインパクトがありました。個人的にはオリジナルのバージョンの方が好きですが。
オリジナルはシャッフルのビート感があるのですが、ギターのベースのユニゾンでのバッキングが比べて平坦な感じで、そのちょっとしたギャップがミッドナイトと言う少し暗く陰鬱な世界観を醸し出していたと想います。
比べて、この作品でのバージョンは、シャッフルがかなり全面に出てきていて、しかも、途中のユニゾンなど華やかな側面があって、どちらかと言うともっと絢爛なネオンが霞むミッドナイトと言う感じで、垢抜けてしまったと言う感じがします。まあ、お好みと言うところではありますが。
でもその効果とも言えるのがサビの部分。サビの部分は豪華でリッチな感じがもともとあったので、その意味ではサビの雰囲気に綺麗につながるのはこのバージョンと言えるかなと。まあオリジナルはそのギャップもミッドナイトな感じだったんですが。
野呂一生さんのクリアトーンのテーマはやはりデジタルディレイで左右に振られています。丁度テーマを追いかけるようになっていて、リー・リトナーさんが得意としているディレイの使い方のようです。
しかし、右側の音量が少し大きい感じがして、気になるとけっこう耳に付きます。テンポとの微妙なズレが当然ですがありますので意識してしまうと、ダメですね。
テーマ後のユニゾンは結構音が飛んでいるので難しいバッセージです。少し緊張感が漂う危なげな感じもありますが上手くまとめてシンセのソロにつなぎます。
向谷実さんのシンセソロは、左手でエレピを白玉でバッキングをしながら進みます。ロングトーンを中心としたメロディの間をギターとベースがユニゾンでバッキングをしていきます。
CD Time=2:44はミストーンとは言えないのですが、個人的にはかなり気になった音です。
このソロの最後の部分のコードは、トップノートをソから最後の1小節でファに動かすことによって続くユニゾンへの導入部となります。
ここでは、ギターとベースはユニゾンでのバッキングからユニゾン部へつながるために、コード的な音を入れることができないのですが、唯一向谷実さんの左手バッキングがそれをすることができる状況にあります。しかし、ここが単音のファが一発になってしまっているのです。これだけ完成度が高い演奏なので、このような部分は逆に目だってしまっている感じがするのですが。まあ、これも気になれば・・・と言うことではありますが。
野呂一生さんのソロは、これまた練ったと言うか、度重なる演奏で完成されていったソロと言う感じで見事に弾きぬけています。大変メロディアスでまとまったソロに仕上がっていますね。
再びテーマに戻ってエンディングですが、エンディングはユニゾンをさらに強力にしたユニゾンで終わっています。この終わり方はなかなか良いと想います。
オリジナルはフェードアウトですし、サンダーライブのバージョンでは、仕方なく終わっていると言う感じのするエンディングですので、実はこのエンディング部分が最初に出来て、それがこの部分だけではもったいない!ので中間にも入れたのでは?と言うのは考え過ぎでしょうか。そんな感じさえするエンディングらしいエンディングに仕上がっていると想います。
04:タイム・リミット
カシオペアのファースト作品カシオペア(*)の1曲目と言う記念的な曲。当時はこのテイクが物凄くカッコ良くてしかも超絶な演奏だったので、かなり驚いたと言う記憶があります。
オリジナルではブレッカー・ブラザーズやデイヴィッド・サンボーンさんが参加していましたが、もちろんこの作品では4人のシンプルな演奏に仕上がっています。見事に4人で演奏をするようにアレンジされていて、まさにライヴバージョンと言う感じを持ちました。
しかし、だいぶ後になってからLD作品で、まだドラムが神保彰さんに代わる前のピット・インでのこの曲の演奏を映像で見たときに、ほとんどこの作品のテイクと同じだったことに逆に驚きがありました。
つまり、もともとこの曲はこの作品のテイクが野呂一生さんの考えていたアレンジで、それをオリジナルではデビュー作と言うことでのマーケット的なことか、ゲストがたくさん入ってしまって、もしかしたら意とは違うテイクになってしまったのがファーストアルバムのオリジナルテイクだったのではないかと・・・邪推ですが。
この曲はかなりの難曲で、スタートしてしばらく経ってからのギターとキーボードの16分音符でのユニゾン・ダウンフレーズなどはかなり難しいフレーズになっています。
ファーストソロは向谷実さんのシンセです。
オリジナルはエレピで少しジャズ的に決めていたのですが、このバージョンではスペーシーなシンセでのフレーズ展開になっています。
そして野呂一生さんのギターソロですが、この曲ではお馴染みの16分音符の連続した速いパッセージでのフレーズ。少しテンポキープの危な気な部分もありますが、何とか弾き切っています。
そして、サビの部分に入りますが、ここでは野呂一生さんがギターソロを展開していきます。ここはコード進行とスケールがワンパターンづつ変わっていくのですが、スケールライクに捉えながら、こちらは貫禄の弾き抜けです。
そのままイントロのパターンへ戻ってエンディング。約2:30ほどの短い演奏なんですが、なかなか内容の詰まったテイクに仕上がっています。
エンディングなんですが、当時から気になっていたのですが、野呂一生さんの弾いているコードがどうしてもしっくりこないのです・・・。このパターンはイントロでも出てくるのですが、妙に?メジャーコードなんですね。オリジナルを今回聴きなおして見たのですが、こちらはブラスの和音でしっかりとマイナーコードになっています。
また、この曲での桜井哲夫さんはやはり無難なプレイでまとめています。先ほどのピット・インでのライヴなどは、若さもありますがかなり暴れていて面白いです。そこまでいかなくても、もう少し暴れても良かったのではないかと想うのですが。
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と言うことで
続きのトラックは次回に・・・。
(CD TOTALTIME:36:03/ Walking消費カロリー:144.924kcal)
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(*)本文に登場したCD・DVD
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