エアプレイのロマンティックのTrack06から細かく聴いてみます・・・。
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06:リーヴ・ミー・アローン
ピアノの4つ打ちのフレーズからハードで厚いバッキングの歪み音のギターが絡むナンバー。このギターはスティーヴ・ルカサーさん。
クリアトーンの単音で歌に絡むバッキングギターがジェイ・グレイドンさん。弦を指で弾いてベースのスラップのプルのような感じに聴こえるのですが、CD Time=0:20からは細かい16分音符を殻ピックで入れているので、ピッキングの強さでプルのような効果をだしているのではないかと想うのですが・・・。もしかしたら、ここからディレイ系のエフェクトをかけているのかも知れませんが・・・。
いずれにしても効果的なバッキングに仕上がっていると想います。
CD Time=0:32からはスティーヴ・ルカサーさんの8ビートのバッキングにジェイ・グレイドンさんのギター・ハーモニーが重なり、曲を盛り上げていきます。
CD Time=0:48からは印象的で親しみ易いメロディラインのサビです。
雰囲気的にはTOTOのサウンドに近い感じ。2回目の繰り返しからそのサビメロディのコーラスの合い間を埋めるようにジェイ・グレイドンさんのギター・ハーモニーが絡みます。TOTOだったらここはTOTOホーンと言うところでしょうか。
中間部分のソロラインはシンセにトーキングモジュレーターをかけたものと言うことです。スタート部分の節回しがギターっぽい感じですね。
そのままノリノリでエンディングとなっていきます。
個人的にはけっこう好きな曲なんですが、ジェイ・グレイドンさんもデヴィッド・フォスターさんも今聴くとあまり好きでは無いと言うことの様です。
07:スウィート・ボディ
前の曲と同じでピアノの4打ちでスタートします。それでも前の曲とは違って重い4つのビートで構成されていきます。
基本的には全ての楽器が4打ち的なビートなんですが、ギターだけ16分音符を挟んだ迫るようなバッキングになっています。この歪んだギター・バッキングは続けてスティーヴ・ルカサーさんのプレイです。
ここでのバッキングは4つに乗りつつも弾みをつけているバッキングで、全体のグルーヴを生み出しています。TOTOでのプレイもそうなんですが、このようなバッキングには絶妙の上手さと正確さがありますね。
曲は前半はあまり展開もなく、今までの楽曲の中では一番ロックテイストと言うか聴きやすいポップスに仕上がっていると想います。
それでもコーラス終りの部分はコードが面白い展開をしていて、ただでは終わらない!と言う凝った部分を聴くことができます。
この曲と前の曲の流れは一貫したメドレー的な流れがあって、丁度先日レビューしたTOTOの聖なる剣のアフレイド・オヴ・ラヴからラヴァ―ズ・イン・ザ・ナイトの流れに共通したものを感じるのですが。
このような作品全体の流れと言うものも、いろいろと他に影響を与えているのかな、とも想ったりしました。
08:ビックス
印象的なブラスの短いイントロから、迫ってくるような強い拍のビートを刻んでいるのはジェフ・ポーカロさん。ハイハットの録音が抑えられていて良く聴こえないところもあるのですが、8ビートにオープンハイハットでアクセントをつけています。
全体に少しシャッフル的に跳ねているように聴こえるのは、ドラムと言うよりはデヴィッド・フォスターさんのシンセベースとデヴィッド・ハンゲイトさんのベースラインが醸し出していると言う感じです。
ヴォーカルがツインで熱くテーマを奏でていきます。
これは、トミー・ファンダー・バークさんのリードに絶妙にビル・チャップリンさんが絡んでいるための熱さ。
凝った構成やアレンジと言うよりはとにかく2人のソウルフルな歌に耳を傾けたいサウンドです。
09:彼女はウェイト・フォー・ミー
少しオリエンタルなムードも漂うイントロの部分は、最初ベースとシンセがユニゾンで拍のメロディを奏でていきます。この部分がまず非常に印象に残ります。
そして、いかにも爽やかでポップなサビがスタート。メロディラインを聴いているとまるでJ-POPのようなテイストがあり、妙に親しみ深いのが印象的です。
ちなみに、サビスタートと言うのも最近のJ-POPでは非常に多いパターンですね。
爽やかさの極めつけはCD Time=0:12、CD Time=0:18の対旋律のギターフレーズ。
これでもか!と言うようなある種定番となっているようなフレーズです。一歩間違うと大変ベタになってしまうところが、不思議にグッと来てしまうのはエアプレイのマジックと言えますね。
テーマ部分はいわゆるサビの部分に対してハーフビートで進みます。
ジェイ・グレイドンさんがリードを歌っていきます。それに絡むのはデヴィッド・フォスターさん。
中サビを経てCD Time=1:08からイントロのパターンに入ります。
この部分がテーマとつながってるのは曲の流れからいくとごく自然な流れなんですが、この流れを分断した形でピックアップしてイントロに使ったと言うのが凄いアレンジだと想います。本当に上手いと言うか、言葉を失ってしまいますね。
10:アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン
言わずと知れたアース・ウィンド&ファイアーの大ヒット曲です。
EW&Fは大好きなので、当然この曲は私の頭の中ではモーリス・ホワイトさんの声で完全にマッチングしています。ですからこのテイクはかなり新鮮な感じがしました。
後半部分の転調後は、EW&Fのバージョンではサックスがフューチャーされているのですが、ここでは当然とばかりにジェイ・グレイドンさんのギターとなっています。
今までEW&Fのテイクでは想いもしなかったのですが、ギターが実に乗る曲だと言うことに気が付きハッとなりました。ソロを取ったら物凄く気持ちが良さそうな曲だったんですね。
問答無用の名曲バラードで静かにフェードアウトしてこの作品は幕を閉じていきます・・・。
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walkingを終えて聴き終えたときの印象はひと言で言うと
『損をした・・・』
サッと聴くと確かにチャッチーなメロディだったりするので、何気に聴いてしまうのですが、じっくり聴くと今更ながら凄い作品だと想いました。1曲づつ聴いた後だとなお更、当時もっとしっかりと聴いておけば・・・と損をした気分です。
エアプレイは実質的にこの作品のみと言うユニットになってしまうのですが、それでも今だにこの作品が現役作品として、アマゾンなどでも買うことが出来ると言うのが凄いと想います。
また、28年も前の作品にも関わらず、多分はじめて聴くリスナーでも十分に古さを感じることが無く聴くことが出来るクオリティを持っている作品だと想います。
かなり今の音楽に通じる部分があるのは、もちろんこの作品が『先』だったからに他ならないですね。
ジェイ・グレイドンさんもデヴィッド・フォスターさんもライナーノーツのインタヴューでアーティストではなくミュージシャンだと言ってます。また、TOTOの成功に嫉妬したと言うことも言っています。
エアプレイが次ぎの作品をもしリリースしていたとして、その作品がもっとマーケットをにらんだ創りかたをしていたとしたら多分TOTOなみの大ヒットをした可能性があったのではないかと想います。
それはそれだけの音楽的な力と時代を見る目があったと想うからです。
しかし、その分この作品ほどの音楽的でマニアックな面白みは少なくなった想うのです。ジェイ・グレイドンさんはこの作品をオーバープロデュースだった・・・と言っているように、必ずしも凝ったものが売れるとは限らないのが難しいところ。
ある程度の売れ線を狙いつつ、ミュージシャンゆえにいろいろと凝ってしまったためのオーバープロデュース。
しかし、それが他のミュージシャンやアレンジャーに刺激を与えて、いろいろなところで花咲いているのは私が言うまでもありませんね。
POPなサウンドの中に聴こえるミュージシャンゆえの拘り・・・
その絶妙なバランスがマジックを生みだす・・・
かなりいいですね、この作品。
もっと早くじっくり聴いておけばよかった・・・。
(CD TOTALTIME:43:23/ Walking消費カロリー:174.4kcal)
![]() | ロマンティック エアプレイ 曲名リスト 1. ストランデッド 2. クライン・オール・ナイト 3. イット・ウィル・ビー・オールライト 4. 貴方には何も出来ない 5. シュッド・ウィ・キャリー・オン 6. リーヴ・ミー・アローン 7. スウィート・ボディ 8. ビックス 9. 彼女はウェイト・フォー・ミー 10. アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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