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クロス・ポイント/カシオペア




今日はカシオペアクロス・ポイントwalkingをしました・・・。

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この作品は1981年の作品で通算6枚目のアルバムになります。昨年からカシオペアの作品をはじめから聴きなおして、この作品にやっと辿り着いたと言う感じです。

私がカシオペアのコピー・バンドをしていた時のまさにリアルタイムな作品で、もちろんライヴで演奏をした曲もたくさんありますし、ギターをコピーした曲もあります。その意味では本当に良く聴いた作品と言えるのですが、ここ数年は全くと言って良いほど聴いていませんので、果たしてどうでしょうか・・・。

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01:スマイル・アゲイン
イントロの重厚な向谷実さんのシンセと野呂一生さんのギターのミュート・カッティングが少し陰鬱な感じを醸し出します。程なくして歪み系の音色でテーマが奏でられていきます。

音に通常の歪み以外に何かもう少しエッセンスが加わっている感じがします。良く解りませんが、ライナー・ノーツにコルグ製のギター・シンセとありますので、もしかしたらそれでエフェクトを加えているのかな、と思います。
コルグのギター・シンセは私も実は以前持っていて、当時としては比較的安かったので面白がって使用していました。野呂一生さんの使用していたものがどのグレードのものか解りませんが私のはいわゆる一般品で、今のローランドのギターシンセと同じく普通のギターのブリッジ近くに両面テープで取り付けるタイプなんですが、このピックアップの反応が大変悪く、とてもライヴで使用出来るものではなかったのを思い出します。そう言えば和田アキラさんもコルグのギター・シンセを使用していたと記憶していますが・・・。

テーマ部分ではギターのカッティングがオーバーダビングされて左チャンネルから聴こえてきます。それに対して右チャンネルではパーカッションが聴こえてきます。その2つの音の上にシンセが定位していると言う感じでしょうか。かなりクリアな音質で、広がりもあります。

サビの部分は非常に野呂一生さんの曲の特徴が出ているフレーズです。サビのモチーフを、最初はEmで奏で、2回目はBm、そして3回目でG♯mで奏でて展開して行き、そしてテーマに解決すると言うパターン。良く考えられているメロディラインです。なかなかグッと来る!そんなサビのメロディですね。

ファースト・ソロは向谷実さん。ライナー・ノーツを見ると凄い種類のシンセが並んでいます。ですから、どの楽器でこのソロを取っているか解りませんが、音色的には少しファニーで、あまり厚みの無い音ですが、フレーズはコードトーンを捉えていて、雰囲気にあったソロだと思います。

サビを挟んで野呂一生さんのソロです。ソロに入るとまず気になるのがシンセの音。かなり低い音でのコード和音になっています。これはこの部分で転調をしている為。ヴォイシングを変えてもう少し高い音での和音構成にするという方法もあったと想いますが、曲の持っているダークな雰囲気が良く出ているし、またギターのソロを際立たせると言う意味において、効果的なヴォイシングの選択だと思います。

そのダークな雰囲気を持った野呂一生さんのソロ。最初はシンセのフーレズに呼応するようにラインを奏でます。そして、CD Time=2:35からはジャズのⅡ-Ⅴフレーズとデミニッシュのフレーズをミックスした、いかにも野呂節!と言うラインで弾き抜けていきます。ソロの最後のコーラスではサビのメロディにソロを絡めながら終止していきます。非常に構成とメロディラインが見事なソロでかなり肝!なアドリブです。

実はソロラインはもちろん素晴らしいのですが、ここは野呂一生さんのアレンジの妙技を味わえる部分でもあります。このソロの部分は3つのコーラスで構成されているのですが、聴いてお解かりの通りに転調を繰り返しています。

解りやすくベースの音だけを追って行くと、サビの部分が「E→B→G♯→C♯→F♯→G」となっていて、この終りのGのデミニッシュコードが繋ぎをして、Gの半音上の音であるG♯に転調をしてギターソロがスタートします。
今度は「G♯→D♯→C→F→A♯→B」となって進み、やはりBの半音上のCに転調をします。そして「C→G→E→A→D→D♯」となって、D♯の半音上のEで元にもどって、サビのメロディにソロを絡めると言う構成になっています。見事に転調をしながら元に戻っているのがお解かりだと想います。

コピーバンド時代に簡単なコード進行の場合は、若気の至りで、ちょっと気取って『なんちゃってアドリブ』をしていたのですが、この曲は、この転調のためにボロが露呈する結果になってしまったので、そのままコピーをした覚えがあります。それでも、このCDのバージョンではなくて、FMでオンエアされたライヴのバージョンを弾いていました。そのソロはこのバージョンよりかなりカッコ良いソロ。確かNHKのセッション80?か何かの番組だったかと・・・。

もうひとつこの曲での聴きどころは、神保彰さんのドラム。
私が言うまでも無く、ファンの方であればご存知かと想う千手観音的なドラミングは、当時のコピーバンドのドラマーも上手かったのですがこのテンポでは叩けませんでした。

16ビートをハイハットで叩きながら、カウベルを拍で入れて、さらに2、4拍でスネアを入れると言うドラミング・・・。今聴いても凄いと想います。しかも正確なリズムと粒揃いで、まるで打ち込みのような感じにも想えてしまいます。この難しいことをタイトにこなしてしまうテクニックはまさに神保恐るべし!で肝!です。

前作・アイズ・オヴ・ザ・マインドでドラムについては特にシンプルになって、さらに拍のビートが強力にプッシュされていました。今回も、プロデュースにハービー・メイソンさんが参加しているのですが、やはりその流れがこの作品にもあります。ですが、そのシンプルな中で、どうやって効果的にビート感を出すか!と言う神保彰さんのこだわりを感じることが出来るような気がします。また、『シンプルに仕上るけど、凄いことやってやる!』と言うような兆戦的な姿勢も感じるのですが・・・。

エンディングのギターのテーマでは更に音を加工して、ハーモナイザーのようなエフェクトでオクターブ上の音をかぶせています。この細かいこだわりがこの曲のクオリティを上げていると思います。

この曲ってこんなにいい曲だったっけ?と想ってしまうほど、久しぶりに聴いてみてまさに肝!でした。

02:スウェアー
イントロの野呂一生さんのギター・カッティングが印象的なスタート。カシオペアの曲の中ではのんびりムードの曲で、当時はあまり好きな曲ではなかったのを思い出します。

テーマは向谷実さんのシンセ。いかにも爽やかと言う音色で、連想するのは多分皆共通で海とか珊瑚礁とか。

中サビを挟んでサビに入りますが、サビではギターのメロディをシンセの和音が連動してメロディを奏でて行きます。その間を埋めるようにラインを刻んでいる桜井哲夫さんのスラップがいい味を出していますね。

ファースト・ソロは向谷実さんのエレピ。この音はフェンダー・ローズですね。落ち着いたソロラインで爽やかな感じを上手く出しています。

エンディングのサビの繰り返し部分に野呂一生さんがソロを絡めて行きます。クリア・トーンの音色がこれまた爽やかな感じです。

03:ア・スパークリング・デイ
ドラムの神保彰さんのハイハットとスネアを上手く使用したややラテン風のアップテンポのリズムにゆったりとメロディが流れているトロピカルな味わいのあるナンバーです。

ここでの神保彰さんのプレイも見事ですね。バスドラを1拍目の頭に入れてビート感を出し、ハイハットとスネアを上手く刻みながらも、1拍目の付点8分喰ったところでアクセントをつけて、さらに3拍目でフロアタムを入れていると言うドラミング。そのフロアタムの音を左チャンネルで拾うために、今まで左チャンネルで聴こえていたギターのカッティングが右チャンネルに変わっています。

ここでの神保彰さんのプレイも拍のビートを強力に出しながらも、至ってシンプルに叩いています。それでも良く聴くとかなり高度なテクニックをソロとか『おかず』ではなく、むしろその部分では少なくしてリズムを刻む部分で、しかもタイトに聴かせてくれていると言うプレイになっています。

これは作品全体に言えることなんですが、カシオペアが前作のアメリカ録音で持ち帰ったひとつの大きな部分だと思います。

04:スパン・オヴ・ア・ドリーム
野呂一生さんの愛器・SGのギターのクリアトーンを堪能できるバラードです。向谷実さんのフェンダーローズのソロもなかなかグッと来るものがあるのですが、聴き所はなんと言っても野呂一生さんのギターソロ。全編オクターブ奏法で奏でていきます。当時は本家のウェス・モンゴメリーさんもほとんど聴いたことがなかったので、そのお洒落な感じにかなりノックアウトされたのを思い出します。

まずはソロスタートのトーンが絶妙です。この部分だけ聴くとまさにウェス・モンゴメリーさんを彷彿とさせてくれます。

CD Time=3:03ではオクターブの音をトレモロで奏でます。この部分ではピックで低い方の弦の音を、人差し指か薬指で高い方の弦を交互に奏でます。

その後少し速いパッセージなどを挟みながら進み、最後の部分でコード奏法でキメます。

エンディングのピックアップの部分でも、音が飛んでいて難しいラインをリリカルにキメて締めます。ウェス・モンゴメリーさんと比べるのも酷なんですが、それでも、実に味のある演奏です。

またこの曲の持っている少しダークな感じをより醸し出しているのが、途中に入るシンセのやや不気味な感じもするストリングス風のメロディ。

ここまで聴いて、全体的にシンセの単音のラインの音色が少し変わっていたり、またいろいろなシンセでのマテリアルが入っているのも作品としての特徴のひとつと言えます。ストリングス・シンセがほとんど入っていなくて、それがさらにスッキリとシンプルな感じを出しているのだと思います。

05:ドミノ・ライン
問答無用の当時の定番曲。何回演奏したか、また何回聴いたことか・・・と言う位に私にも定番でした。もちろん、カシオペアもライヴでも定番曲になっていましたので、ラジオなども含めるとかなりのバージョンがあったように想います。オリジナルであるこのバージョンはかなり久しぶりに聴いたのですが面白い部分や今まであまり気にしていなかったり、気が付かなかった部分があリました。

曲はいきなりキャッチーなサビからスタートします。野呂一生さんのアレンジには結構あるパターンですね。もちろん最近の、特にJ-POPではかなり頻繁に登場するアレンジと言えます。とにかく出し惜しみをしないでいきなりリスナーを引き付けると言うことでは効果があります。

サビの部分では、デジタルドラムのクラッピングが入っています。クラッピングは右チャンネルに入っていますが、その反対の左チャンネルでは野呂一生さんのギターカッティングが入っています。そしてセンターでは向谷実さんのピアノとシンセが和音を刻んでいます。

面白いのは、そのタイミングで、向谷実さんは8分喰って全音符と2分音符で拍のタイミングで奏でます。野呂一生さんはその向谷実さんと連動していくのですが、8分音符で音をプラスしています。この部分だけでも小さなドミノ倒しが起こっています。

さらにクラッピングは野呂一生さんのカッティングの後に8分音符を2つ奏で、1拍休んでまた8分音符を奏でます。丁度、向谷実さんが先導をして、それに野呂一生さんが続き、そしてクラッピングが続くと言うまさに音のドミノ倒し状態。ライヴでのドミノ倒しのパフォーマンスのアイデアの片鱗を聴くことができます。

その全体を牽引するように桜井哲夫さんのスラップと神保彰さんのドラムが8分音符喰ったグルーヴを出していきます。そこにメロディがノッて来るのですが、メロディは単純な8分音符のラインを、音を延ばすところで8分音符喰うと言うメロディになっていて、メロディのその部分に合わせてリズム全体が喰っていると言う構造になっています。

つまり、メロディが先行してそれにバックが追従するような形で、しかも微妙なタイミングを持ってそれぞれが奏でられていると言う見事なアレンジと言えると想います。このタイミングの妙を聴くと、タイトルのドミノ・ラインと言う言葉が実にしっくりきます。

テーマに入ると、個人的に耳が行ってしまったのが神保彰さんのドラミング。シンプルなハイハットの8ビートに絶妙なカウベルワークが拍ビートを加速させています。

中サビに入るとバッキングのギターが歪みをかけた単音のラインに変わってベースとユニゾンでバッキングをしていきます。これは今回聴いて初めて気が付いた部分です。効果的かどうかは何とも言えないところだと思いますが。

野呂一生さんのソロはワウのようなエフェクトをかけた音で奏でています。個人的にはあまり良い音とは思えないのですが、良くまとまったラインで、無難にまとめていると言う感じのソロです。

エンディングのサビの繰り返しで、向谷実さんのシンセソロがかぶってきます。この音も個人的にはあまり好きではない音です。何かオドロオドロしたような感じで、曲調に少なくてもあっていないような気がするのです。実はこのような感じの音がけっこうこの作品ではいたるところに出没しています。先ほど書いたシンセの少し変わっている感じの音と言うのはここにもあてはまります。

全体的にはいい曲ですね。改めて聴いて見てもいい曲だと思います。シンプルながら非常にまとまっていて、また良く聴くとこまかな『しかけ』や『こだわり』があって、音色の好みはありますが、クオリティの高いトラックに仕上がっていると思います。

06:ギャラクティック・ファンク
この曲もカシオペアのライヴでは当時定番でした。コピーバンドでも各個人がソロを披露出来ると言うことで良く演奏をしました。

ベースラインがとにかく印象的なんですが、今回聴いて見て、ベースの音にオクターバーがかかっていて丁度ギターをユニゾンをしているような感じになっていることに気が付きました。

更に、この曲はドラムが16ビートを刻んでいるようなイメージがあったのですが、拍のビートをバスドラで奏でていてハイハットは8ビートになっていました。このリズム隊の刻むビートが非常にファンキーさを出しているんですね。ちょっとアース・ウィンド&ファイアーのような香りも漂っています。

テーマの部分は基本的にはギターとシンセでメロディを刻んでいきます。

野呂一生さんのギター・カッティングは右チャンネルで単音のミュートカッティング。対する左チャンネルではギターをオーバーダビングしてテーマのハモリを奏でています。更に良く聴くと右チャンネルのセンター寄りでもう一本ギターでハモリを入れています。ですからテーマの部分はギターが3本でメロディをハモリ、1本がカッティングと言う、合計4本分で演奏していると言うことになります。

サビの部分は向谷実さんがスペーシーなメロディを奏でます。そしてバッキングはベースとギターのユニゾンでバッキングラインを奏でていきます。当時このパターンが結構斬新な感じがして弾いていても面白かった記憶があります。

そしてソロ回しに入っていきます。各人のソロはもちろん良いのですが、ここではやはりそのアレンジが素晴らしいと思います。

まずは、各々のソロのバックのパターンがすべて違うと言うアレンジ。これはもうメリハリが効いていて、聴いていても非常にインパクトがあります。また、そのソロを繋ぐブリッジの部分に工夫がされていて、いくつかのパターンがあってそれぞれにカッコ良い繋ぎを聴かせてくれます。

曲としては単調と言えばそうなんですが、アレンジの妙とインプロヴィゼーションの妙で聴かせる曲で、セッションと言うかメンバー紹介的なポジションに置くにはピッタリな曲だと思います。

しかし、それはあくまでも聴くと言う立場での話で、実は細かい合わせや展開から、バンドアンサンブルのテクニックが非常に必要だと言うことも言えます。卒なくこなすにはかなりのテクニックが必要と言うことは演奏してみて痛感しました。相当バンド合わせをしておかないと、なかなかサマにならない難曲なんです・・・。

07:サニー・サイド・フィーリン
この曲を聴くと天気予報を想い出します。今でも天気予報のBGMで流れていますので。(地方局のみ?)神保彰さんの作曲ですが、ドラマーが創ったとは想えないような爽やかなメロディをピアノで向谷実さんが奏でていきます。

ファーストソロは野呂一生さん。クリアトーンでメロディアスに奏でていきます。CD Time=2:00からのスライド使ったフレーズからコードトーンを捉えたコード感抜群のラインは本当に良く歌っています。ソロ終りの部分を速いパッセージで締めるのも野呂一生さんのラインの特徴でありますが、ここではいくぶん帳尻合わせ的になってしまっているのが残念と言えば残念なところでしょうか。

08:エニー・モーメント
この曲はハービー・メイソンさんの作でフレットレスギターがテーマを奏でるバラードです。ピアノが拍で和音を刻んでバッキングをしているのですが、ドラムも基本的には拍で強いビートを出すリズムになっています。
何回か書いていますが、この拍打ちのリズムが前作から続くひとつの特徴になっていて、それをこのバラードでも上手く表現していると言うことですね。

エンディング近くでフレットレスギターに歪み系のエフェクトをかけて野呂一生さんがソロを奏でます。ちょっと聴いた感じではフレットレスと感じないほどの音程の確かさがあります。フレット・レスギターもだいたい1作に1曲くらいの割合で登場していますので、かなり極めている感じがしますね。

09:エンドレス・ビジョン
昔はこの曲を飛ばしたりしていてあまり聴いていなかったのですが、今回は実にしっくりきていい曲だと思いました。若い頃との趣味や曲の聴き方の違いを強く感じますね。

向谷実さんの作曲でかなりムーディーな曲。恋人同士のワンシーンと言うような感じのテーマからちょっと緊張感のあるサビの部分はまさに、男女の微妙な関係を表しているようです。

ファーストソロは向谷実さんのピアノ。テーマのパターンに乗せてリリカルに単音で奏でていきます。CD Time=2:20からは段々と音数を重ねていってクラシカルにキメます。

そしてサビのパターンで野呂一生さんのソロ。クリアトーンで比較的ブルージーに奏でていきます。非常に丁寧な感じのラインで速いパッセージなども無く、世界はひたすらブルージーと言うソロラインです。

再びテーマに戻って2コ-ラスめに転調をします。この部分はもっと盛り上がっても良かったような気もするのですが、今まで通りに静かめのバッキングがかえって良いアクセントになっています。またそれは、この後に続くイントロの部分を更に劇的にすると言う効果ももたらしているような気がします。

全体的に良くまとまっているアレンジで、聴きやすく印象に残る楽曲に仕上がっていると思います。

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いつも拝読させていただいているbonejiveさんのブログで、ここ数回、向谷実さんの著書、フュージョン狂時代が紹介されています。それを読むと、丁度この作品のあたりの本人達の捉え方が垣間見えて実に興味深いです。
(bonejiveさんのブログ・Favorites Lab.はこちら

前作・アイズ・オヴ・ザ・マインドで私が強く感じたことがシンプルと言うこと。それがこの作品にも出ていて、特にドラムの神保彰さんの、拍のビートを強くして、さらにあまり複雑な『おかず』等を入れずにシンプルに淡々とリズムを刻むと言うスタイルがこの作品でも、表れていますね。

また、全体のアレンジも含めた楽曲が非常に解りやすく、例えばコピーバンドをしていると言う立場で言うと『簡単そうに聴こえる』と言うこと・・・。

実はこの簡単そうと言うのが曲者で、実際は簡単ではないんです。

先ほども書きましたが卒なくこなすには相当のバンドとしての鍛錬が必要。そのギャップがひとつの魅力になっている作品と言えると思います。

つまり、テクニックに走った様子を感じさせないで、さりげなく技を聴かせて、それでいて全体としてはシンプルでスッキリと聴きやすい仕上がりになっています。前作とその前までの作品の丁度中間的な色彩を上手い具合に表現することが出来た秀作だと思うのです。

ここまでのカシオペアの作品は5作品。それぞれが振り返って見るとカシオペアらしさはあるにしても、かなり色彩の違った作品が並んでいるように思います。まさに試行錯誤と言うか、マーケット的にそうせざるを得なかったと言うか・・・。

この作品で何か方向性が見えたような感じがします。後のカシオペアの原点的な香りがするのですが。その意味でも、また楽曲の良さと言う点でも、非常にいい作品だと改めて思いました。

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曲名リスト
1. スマイル・アゲイン
2. スウェアー
3. ア・スパークリング・デイ
4. スパン・オブ・ア・ドリーム
5. ドミノ・ライン
6. ギャラクティック・ファンク
7. サニーサイド・フィーリン
8. エニー・モーメント(ウィル・ビー・ワン)
9. エンドレス・ビジョン

2008/03/05 | カシオペア

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  1. お邪魔します。
    このアルバムは彼らのスタジオ録音では一番好きなアルバムです。
    高校時代に,スマイル・アゲイン,ドミノ・ライン,ギャラクティック・ファンクの3曲をコピーしたのも良い想い出です(ものすごい下手くそでしたがw)。
    これらの曲はギターマガジンやベースマガジンでよく採り上げられていましたね。僕の当時の担当楽器はベースでしたので,これらの曲でスラップ(当時はチョッパー)をかなり練習しました。
    スウェアは,Aメロが地味なので,当時から人気は今ひとつでしたが,僕はこの素晴らしいサビが大好きでした。今でもときどきピアノで弾いたりします。

  2. お邪魔します。
    このアルバムですが、カシオペアの魅力を凝縮したかの様な作品だと思っています。曲がキャッチャーで、すっきりとしたアレンジなの、実にニクイ演奏を繰広げていますネ(笑)また、仰る様に「簡単そうに聴こえる」とは=「幅広いリスナーに聴かせる」と言った点からも重要なファクターだと思います。 また、ayukiさん一押しの「スマイル・アゲイン」・・・私も大好きな一曲です。やはり神保さんのドラムは必聴ですネ。

  3. こんばんは。先日こちらにコメントを入れさせていただきましたが上手く届いていなかったでしょうか。
    いつも私のブログをご紹介いただき真にありがとうございます。
    やはり、あの本は私よりAyukiさまに読んでいただいたほうが幸せだったのではないかと思います。
    あの本を読んでこちらの記事を読むとより深くアルバムを知ることができますね。
    ファンの方の感じ方とミュージシャン本人の気持ちが良く理解できました。

  4. hamakkoさん
    コメントありがとうございます。
    ベースは難しかったですよね。私のバンドのベーシストも苦労してました。
    スウェアは確かにAメロに対してサビが非常に良いですね。ピアノ向きな楽曲と言うところですね。
    FUSIONさん
    コメントありがとうございます。
    カシオペアはこの世界観で見事に幅広いリスナーに受け入れられたと想います。とにかく曲がいいですよね。先日この頃のライヴ映像を観ましたが、バンドとして物凄くまとまっているように想いました。
    bonejiveさん
    コメントありがとうございます。
    本を持っているとつい影響をされてしまいますので・・・。楽しく拝読させていただいていますので、またアップしてください。
    当時、どっぷりとコピーをしていましたので、普通のファンと少し違う視点で聴けたのだと想います。

  5. ギターシンセはG-707です。
    私のブログで書く予定だったのですが落としてしまいました。
    Ayukiさまのものと同じでしょうか。
    ご参考になれば幸いです。

  6. bonejiveさん
    コメントありがとうございます。
    情報ありがとうございます。残念ながら私の持っているものとは違いますね。今はローランドのギターシンセを使っていますが、かなり高性能になってきていますので、昔のものとは比べ物にならないくらいの反応の良さがあります。




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