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彩(エイジャ)【3】/スティーリー・ダン




今日のwalking Musicはスティーリー・ダン彩(エイジャ)のTrack06~トータル・レヴューです。

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06:アイ・ガット・ザ・ニュース
こういったビートは何と言うのでしょうか。非常に軽快で、16ビートではあるのですが、少しアフターにビートが効いていて歯切れが非常にいいですね。

最初の肝!はワンコーラス終わったところでやや唐突に入るCD Time=0:54のワンセンテンス。これが一瞬の華やかさを生み出しています。

そして2つめの肝!はCD Time=1:51からの展開部分。そして、ブレイクしてからのギターソロ。ライナーノーツにはギターソロでラリー・カールトンさんとウォルター・ベッカーさんがクレジットされています。これは、音的にはウォルター・ベッカーさんですがフレーズはラリー・カールトンさん?

最後の部分CD Time=2:43あたりの音のチョイスはいかにもラリー・カールトンさんらしい感じ。ウォルター・ベッカーさんのソロはCD Time=3:26からの短い部分だと想いますが・・・。

この作品の中では比較的目立たない感じの曲と言えますが聴くたびに何となくハマっていく不思議な魅力を持った曲です。

07:ジョージー
この曲もスティーリー・ダンの中では名曲中の名曲でホントに、今さらレビュー?と言う感じが物凄くします。

イントロのギターのフレーズはまさに肝!どうしてこんな感じのカッコ良いフレーズを創ることができるのか?ホントに不思議・・・。

このイントロはギター3本で奏でられていきます。それぞれが基本的には単音のラインで左右のチャンネルでは、喰った部分のベース音をユニゾンしています。これが、ひとつのギターを左右に振っているのか左右別々なのかは良く解りませんが・・・。そしてセンターのギターがメロディ的なものを奏でています。

ギタリストは、ラリー・カールトンさんとディーン・パークスさんそしてウォルター・ベッカーさんの3人ですがウォルター・ベッカーさんはソロというクレジットがありますのでこのイントロ部分は後の2人のプレイでしょうか。どちらがどちら?というのは良く解りませんが。

曲の良さは今さら私が書くまでもないと想いますので個人的な肝!を・・・。

それは、歌に入ってからのベースと右チャンネルのギターのユニゾン。これが物凄く効いていて肝!の部分。無条件のカッコ良いですよね。ベースはチャック・レイニーさんギターは先に書いた2人のうちのどちらか・・・。ちなみに、もうひとつのギターはカッティングでエレピと同じ様に刻んでいます。

サビの部分での肝!はベースライン。トラック04の「ペグ」では、間を埋めるスラップを聴かせてくれますがこの曲では、ベース音を2分音符で弾くだけに抑えています。換わりに間を埋めているのはビクター・フェルドマンさんのエレピ。ベースはもっと弾きたいところでしょうけど、これはスティーリー・ダンさんのアレンジに忠実にプレイしているのかな?

その抑えたプレイのおかげでCD Time=1:12からのおかずを添えたプレイとCD Time=1:18の軽いスラップ・プレイが物凄く生きています。

間奏を挟んでCD Time=2:31からはギターソロ。これはウォルター・ベッカーさんのプレイ。派手なフレーズや速いパッセージはありませんが渋いプレイが光っています。多くを語りすぎない、このようなプレイが良く合う曲だと想います。

再びテーマ、サビそしてフェードアウトしていきます・・・。

★☆彩(エイジャ)・トータルレビュー★☆

walkingを終えて聴き終えたときの印象はひと言で言うと
『単純さが生み出す奥行きの深さ・・・』

・・・

今回改めて聴いて想ったのが、やはり単純さ。もっと複雑にいろいろなものが絡み合っているサウンドのような感覚で捉えていたのですが、意外にも音数が少なく、単純で解り易いと言うことを感じました。もちろんコード進行やバリエーションが豊で複雑な楽曲もあるのですが総じて淡々と流れていく感じの曲が多いような気がしました。

しかし、それぞれのプレイヤーがそれを単純ではなく絶妙に隙間を埋めているのが奥行きの深さを醸し出していると想うのです。

さらにプレイヤーの音が適当に重なることが無く適所にプレイが散りばめられていてそれが、まるで折り重なるように迫ってくると言うのが魅力です。

私もアレンジなどをするときについシンセで和音のロングトーンを入れたりストリングスを派手に入れたりして、広がりと奥行きを求めようとしてしまいます。そのような、楽器の音色や種類で
ただ音数を増やして出す奥行きや広がりではなくて、楽器の演奏とそれらが巧みに折り重なることによって出す奥行の深さや広がりがあると想うのです。

これがドナルド・フェイゲンさんとウォルター・ベッカーさんの計算されつくされたアレンジだとすればまさに、スティーリー・ダン・マジック!驚愕のサウンドと言えます。

すでに多くを語られて語られ過ぎている感もある作品ですので、あえて・・・。

そんなものは一切吹っ飛ばして純粋に楽しみたい!と想うことができる数少ない愛聴盤であり
屈指の名作だと想っています。
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曲名
1. ブラック・カウ
2. 彩(エイジャ)
3. ディーコン・ブルース
4. ペグ
5. 安らぎの家
6. アイ・ガット・ザ・ニュース
7. ジョージー

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コメント/トラックバック (2件)

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  1. 昔は、「スティーリーダンのサウンドはとにかく複雑で時間をかけて作られており、凝りまくっていてスゴイ」という評価だったと思うのですが、最近はテクノロジーも進歩していくらでも複雑な音作りが(しかも容易に)出来る様になったせいもあるのか、彼等の音も昔とは幾分か違った捉え方をされるようになった感がありますね。それにしても、少ない楽器パターンの組合せで奥行きある世界を創りだす手腕は、今更ですがさすがと思います。

  2. 猫ケーキさん
    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通りに、今アマチュアの録音を聴いても、ものすごくクオリティが高いですよね。
    スティーリー・ダンのサウンドにあるのは何でしょうか?なんとも言えない、いい空気感がありますよね。




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