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エレガント・ジプシー【2】/アル・ディメオラ

Blu-spec CD エレガント・ジプシー


今日のwalking Musicはアル・ディメオラさんのエレガント・ジプシーです。
先日の続きで5曲目からです。

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05:レース・ウィズ・デビル・オン・スパニッシュ・ハイウェイ
とにかくスピード感とスパニッシュな雰囲気。さらに少しダークな感じを『これでもか!』という感じでタイトルの言葉に織り込んだ曲ですね。
スタートのアンソニー・ジャクソンさんのベースとレニ―・ホワイトさんのハイハットでの16ビートがスピード感の触手をくすぐります。
そして、アル・ディメオラさんのハードなギターがユニゾンで入ってくると、いやでも盛りあがってきます。
さらに、ここではアル・ディメオラさんと同時にミンゴ・ルイスさんのコンガが左チャンネルに入ってきます。このコンガがさらに盛り上がる要因で肝!です。想わず腰とアゴが動いてリズムを取ってしまう!そんな感じでしょうか・・・。

曲が進むとCD Time=0:23から突然のユニゾン。しかもとても速いパッセージ。2回目のユニゾンはもっと複雑さを増して襲いかかってくる感じです。さらに3回目のユニゾンは、まるでデビルが覆いかぶさってくる恐怖すら覚えます・・・。

そのユニゾンの恐怖から、スーッと解き放たれるようにCD Time=1:05からハーフテンポに落ちます。ここはデビルから逃れて一瞬ホッとする展開。しかし、コード進行などはまだまだ近くに潜んでいるのでは?と想わせる暗鬱なコードが続く・・・。
そしてCD Time=2:06からのアル・ディメオラさんのミュートを上手く挟み込んだ16ビートの単音バッキングを合図に再びデビルが登場します。

アップテンポのままブレイクを上手く使用したリフにアル・ディメオラさんのミュート・ギターが重なってきてCD Time=2:53から短いソロに突入です。
ここでは、エフェクトとしてセンターチャンネルを中心に右、左に音を動かしています。アル・ディメオラさんのフレーズは高速フレーズを弾きまくっているので、このエフェクトの効果もあってまさに頭の中を音が駆け巡る感じ。少し、頭がフラッとするくらい強烈な部分で肝!です。デビル再登場という感じでしょうか?
そして、ストップモーションからハーフテンポに変わって展開していきます。
そしてさらに高速に再び展開して・・・。

とにかく目まぐるしくテンポが展開していき、その合間合間には高速のユニゾンや短いソロなどが組み込まれていて劇的な展開を持った曲に仕上がっています。

エンディング部分のCD Time=5:49からのアル・ディメオラさんの速いパッセージが凄いです。デビル降臨という感じかと・・・。この粒揃いな連続技は・・・ためいきですね。

06:レディ・オヴ・ローマ、シスター・オヴ・ブラジル
今度は一転してスチールのアコギでの軽いボッサのリズムのアル・ディメオラさんのオーバーダビングによるデュオ曲。
トレモロを上手く使用したフレーズで、前の曲とは全く違うリリカルな展開でフレーズを決めます。1分強と短い曲ですが、CD全体の流れの中で、バラエティーに富んだ展開に想わずうなずいてしまいます。

07:エレガントジプシー組曲
曲はゆったりと進んでいくラテンというかメランコリックな色を持っています。曲調は少しチック・コリアさんの影響を感じるような展開です。

CD Time=1:33が最初のキメとユニゾン。ここではドラムのスティーヴ・ガッドさんのユニゾンしていない、いわゆる合間を埋める部分のドラミングが効いています。
それまでの曲のビートを継続しつつ、ここでリズムが少し跳ねて、4ビート的なリズムパターンを匂わせていきます。これは肝!です。

エフェクトされたアル・ディメオラさんのミュートした速いパッセージが続く部分が終わったCD Time=4:21から静かな展開へ。ここから、ヤン・ハマーさんのミニ・ムーグのソロ。
このヤン・ハマーさんの硬質な音の感じは、前のアル・ディメオラさんのミュートの部分と良く似ていて上手く雰囲気を合わせた仕上がりになっています。ボーッと聴いているとアル・ディメオラさんのギターにも聴こえてくるのが技と言ったら良いでしょうか。
また、ここのバックのアル・ディメオラさんのアコギのバッキングが美しい響きで奏でられています。

CD Time=8:00過ぎくらいから、曲はだんだんとエンディングに向かっていくという感じで、今まで出てこなかったモチーフなども登場してきます。
これだけ目まぐるしく曲が展開していくと、演奏している方も大変かと。まあ、そつなくこなしているのが当たり前ですが、流石と言えばさすが。

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アル・ディメオラさんというギタリストは、非常にワールドワイドな感じがします。この時期の作品ではラテンやブラジル的な方向が強いのですが、その基本はそのままに近年はもっとワールドワイドな世界を展開しています。そのルーツ的な作品ですので、ファンに愛される作品と言えますね。

アル・ディメオラさんのギターは基本的に、今でも大きなアプローチの違いはない感じがしますがやはり超絶、そして粒揃いなのが凄い。
使用しているスケールなどは比較的オーソドックスで、スケールのお手本のようなフレーズも多いのですが、それでも、壮大で雄大で迫力のあるパッセージを弾くことができるのはやはり流石。並のギタリストだったら陳腐なフレーズのオンパレードになりかねないスケールをときに速く、そしてミュートを入れたりしながらバリエーションをつけています。

また、16分音符がだんだんとその倍になったり、戻ったり。16分音符の連続フレーズの中にときどきアクセントをつけるために3連の速いフレーズを挟みこんだり。しかもそれらが実にスムーズに繋がっていくところが最大の魅力で肝!な部分であります。

そんな、アル・ディメオラさんのルーツ的な作品ですので、ギター弾きにとっても楽しい作品であることは間違いないです。

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曲名
1. フライト・オーヴァー・リオ
2. ミッドナイト・タンゴ
3. 地中海の舞踏
4. レース・ウィズ・デヴィル・オン・スパニッシュ・ハイウェイ
5. レディ・オブ・ローマ,シスター・オブ・ブラジル
6. エレガント・ジプシー組曲

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