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スーパーフライト/カシオペア



朝のうちは天候が良かったのですが、どうにも雲行きが怪しげになってきたのでやや慌て気味にwalkingへ向かいました。今日はカシオペアスーパー・フライトwalkingです・・・。

この作品はカシオペアの1979年のセカンドアルバム。通して聴くのはかなり久しぶりです。

1曲目は名曲テイク・ミー
今聴いてもやっぱり良い曲ですね。またwalkingに実に合います!この作品のテイクは、後のミント・ジャムスやライヴでのバージョンとはやっぱり雰囲気が違いますね。

まず、ストリングスが良い感じで入っています。これはクレジットを見るとシンセではないようです。さらにドラムの感じが違います。この曲での神保彰さんの16ビートをハイハットで刻みながら、リムショットを1拍づつ入れると言うハイテクパターンが、このオリジナルでの佐々木隆さんは普通の16ビートになっています。

さらにテンポが幾分速いのと、ベースの桜井哲夫さんのパターンがやけに”おかず入り”なんですね。

この曲での野呂一生さんついては、もちろんソロも良いんですが、なんと言ってもカッティングが歯切れ良くて好きです。実際に演奏してもこのEm9と言うコードの響きが、かなり心地よかったのを思い出します・・・。

さらにピアノソロの前の少しメロディが変わった部分でのギターのカッティングパターンが聴いていても心地よいですが、弾いていても心地くて、かなり肝!でした。

2曲目はフライング
この曲か、7曲目のオリオンか記憶が定かではないのですが、イースト・ウェストのコンテストでの演奏をミッド・ナイト・ランデブーとともに聴いた覚えがあります。かなり危なげな演奏だったかと・・・。ここでは野呂一生さんのギターソロが炸裂しています。

3曲目はデューン
ギターでのバラードです。ヴォリュームペダルを使用したヴァイオリン奏法が印象的です。

4曲目はカシオペアの代表曲朝焼けです。
この曲はカシオペアの曲の中では一番初めにバンドでコピーした曲です。朝焼けも後にミント・ジャムスのギターでテーマを弾くパターンが定番になりますが、このオリジナルヴァージョンも個人的には結構好きです。もちろんコピーバンドで演奏したのもこのバージョンです。

まず、イントロの御馴染みのパターンがそんなに多く出てこないですし、テーマの部分でも違うパターンで野呂一生さんはカッティングをしています。このカッティングが結構歯切れが良くて、小技をたくさん使用していて絶妙です。

そして、全体的に奥行きを感じる演奏だと思います。後のアレンジは少しイントロのパターン多用のために16ビートが強くてメリハリに欠けるような気がします。

エンディング近くのサビの部分での桜井哲夫さんのベースパターンなどは、それまでの16符音符から3連に変わったりしていてなかなか良いです。そう言えば、最後のサビ前のところで桜井哲夫さんのスラップの細かいフレーズは当時、メンバーのベーシストが出来ない!と根を上げていたのを思い出しました。

5曲目は、当時JALのCMにも使用されていたアイ・ラブ・ニューヨーク
そう言えばTVでも演奏していたのを観た事を思い出しました。TVではヴォコーダーを使用して向谷実さんが歌っていたのですが、クレジットを見るとDebrah Correllさんがヴォーカルでクレジットされているので、他にヴォーカル曲が見当たらないところを見るとこの方が歌っているのかと・・・。

この曲は大好きで、特にギターのカッティングが抜群です。実に歯切れの良いカッティングです。後はギターソロが良いです。ジョージ・ベンソンさん風でジャージーなソロです。また後半ではコードソロを聴かせてくれます。当時はこのコードソロが、かなりカッコ良く、また理解することが出来なかったのですが、今回聴いて見るといたってオーソドックスでした。その後の6連符のエンディングも粒が揃っていて難しくてコピーしていても大変だったのを想い出します。ですが、それでも決まるとかなり気持ちが良かったので野呂一生さん本人は相当気持ちが良かったのだろうと思います。

6曲目はセイリング・アローン
この曲も良い曲だと思いますが、あらためて聴くとベースの音が悪いですね。ものすごくデッドで生っぽい感じです。フレットレスの音程も危ない部分があったりしてます。この後のサンダー・ライブでの演奏と比べて聴いてみると、格段に成長をしたことが解りますね。

全体の構成とアレンジが良くまとまっていて、かくれた名曲だと思います。

7曲目はオリオン
アップテンポの曲で途中4ビートになって向谷実さんのオルガンソロと野呂一生さんのギターソロがありますが、当時は4ビートカッコいい!って想っていましたけれども、いろいろな4ビートを聴いてきたので、今聴くとスイングしてませんね、あまり・・・。まあ、若さと言うことなんでしょうけど。

8曲目はマジック・レイ
曲自体はもちろん良い曲なのですが、今聴くとストリングスがかなりエコノミーな感じです。テイク・ミーの様なストリングをなぜ入れなかったのでしょうか?

それにしてもこの曲での肝!はフレットレス・ギター。自分のギターを1本、何度フレットレスにしようと想ったことか・・・。今でも野呂一生さんはフレットレス大好きですね。そう言えばソロ作品のアンダー・ザ・スカイ(*)はフレットレスギターのみの作品でした。そのルーツを垣間見ることができます。

9曲目は深町純さんの作曲のマイティー・マウス
ブラスも入ってにぎやかな曲です。向谷実さんのピアノソロがラグっぽくて良いです。そのソロに次いで、ベースとドラムの掛け合いになるのですが、なんとなくドラムが佐々木隆さんではないような・・・。クレジットにはカザマケンヤさんの名前でゲストドラムとあるのですが、この曲で叩いているのでは?はっきり解りませんが・・・。

全体的に音が非常にナチュラルで、悪く言えば平たく、あまりよい音ではない感じを受けました。エフェクト処理をあまりしていない感じと言うか、ライヴな感じと言うか・・・。

それから野呂一生さんのカッティングが左右のチャンネルで綺麗に入っているのが印象的です。さらに、向谷実さんのソロが全体を通してみるとかなり良いですね。そして、ドラムがやはり弱い感じがします・・・。

それでも、この作品は大変洗練されているように個人的には思います。お洒落な感じと言うか、アダルトな感じと言うか・・・。

多分、これはテイク・ミーアイ・ラブ・ニューヨークの為だと思います。この2曲の雰囲気をコアにして、スリリングな曲や朝焼けの様な印象的な曲を入れて全体のクオリティを上げているのではないでしょうか。

初期のカシオペアの作品の中でも少し異質な風を感じる名作だと思います。

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曲名リスト
1. テイク・ミー
2. フライング
3. デューン
4. 朝焼け
5. アイ・ラヴ・ニューヨーク
6. セイリング・アローン
7. オリオン
8. マジック・レイ
9. マイティー・マウス

2007/05/10 | カシオペア

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  1. 初めまして。
    FUSIONさんの記事からやってきました。
    FUSIONさんもそうですけど、楽器をやっている人のレヴューは違いますね。よく聴いていると感心します。
    このアルバムについてはURLを参考にどうぞ。
    僕のブログですけど、これを読んだ後で、野呂さんの解説を加えてみました。

  2. WESINGさん
    コメントありがとうございます。
    なにか調子がいまいちのようで、コメントが重複されることがあるようです。
    楽器を少しばかりかじっていると、やはりその楽器や演奏をすると言う視線で聴いてしまう事があります。逆にこれがピュアに聴けなくて、歯がゆいこともあるんですけど・・・。
    また、コメントください。




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