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フォー・ジャンゴ/ジョー・パス

いよいよ夏らしくなってきた感じがします。そんなに激しいwalkingはしていないのですが、かなりの量の汗をかきます。と言うことで続けてギター作品でwalkingです。ジョー・パスさんのフォー・ジャンゴです。

ジャズギターの名盤のひとつであるこの作品は1964年の録音です。すでに40年以上経っているのですがそれでもジャズギターの基本的なフレーズ等が満載で、今でも色あせのない作品のひとつだと想っています。

1曲目はジャンゴ
ジャンゴとは言わずと知れた天才ジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトさんのこと。ジョー・パスさんはかなり影響を受けたようで、基本的にこの作品はジャンゴ・ラインハルトさんに捧げられたものです。

この曲はジャズファンには御馴染みのMJQのジョン・ルイスさんの曲。もちろんMJQの名演が有名ですね。ミルト・ジャクソンさんのヴァイヴも良いのですが、フルアコースティックギターでのテーマはけっこう涙もの!と言うくらい雰囲気が良いです。インテンポになってからジョー・パスさんのソロが炸裂するのですが、これが実に教科書的と言うか、この曲をコピーすれば、かなりのジャズギターフレーズを我が物に出来る・・・かも?と言う定番フレーズ満載です。しかしそれを定番のまま終わらせないで、見事に繋いでいるところが巨匠たる由縁ですね。最初の8小節を聴いただけで個人的には鳥肌ものです。2コーラス目に入ってからの16分音符の連続は粒が揃っていてこれまた見事。全体の構成も無駄がまったく無く、まさに名演と言えます。

2曲目はロゼッタ
軽快で楽しげなビート。1曲目とは全く違う感じです。特にリズムがかなりスウィングしています。ドラムはコリン・ベイリーさん、ベースはジム・ヒュアートさん。ジョー・パスさんもリズムにのって軽快なソロを展開しています。

3曲目は
始めはソロギターでスタートのバラードです。ジョー・パスさんのソロギターは言うまでもなく、一連のヴァチュオーゾ(*)シリーズで匠の域に達していますね。

ジョー・パスさんのバラードでのソロの特徴的な部分がこの曲でも出ています。それは8分音符をスタッカート気味に弾いてフレーズを繋げて行くと言うもの。バラードなのでレガートに弾いた方が雰囲気がでるのですが、このあたりは結構好みの分かれるところではないでしょうか。

4曲目はフォー・ジャンゴ
これはジョー・パスさんのオリジナルです。タイトル通りにジャンゴ・ラインハルトさんに捧げた曲。この曲の完成があってこの作品の全体のコンセプトが決まったと言うことです。曲は3/4拍子のマイナー調。少し暗めのテーマの中にも一陣の光があるような感じ・・・。ソロの出だし部分のだんだんと音が上がっていくフレーズはコード進行を上手く捉えていて見事です。

5曲目はナイト・アンド・デイ
超有名なスタンダードナンバーです。ここではかなりアップテンポで演奏されます。基本的に8分音符でのフレーズが連続していますが、このテンポで、しかもスタッカート気味の正確なピッキングはすごいです。実際に私もコピーをしたことがありますが、これが実に大変と言うか、疲れると言うか、気が抜けないと言うか・・・。また、バッキングのギターがまた良いんです。このギターはジョン・ピサノさん。この作品もそうなんですが、ジョー・パスさんの作品には2ギターカルテットのスタイルが多いです。しかもこのジョン・ピサノさんとのコンビがジョー・パスさんの2枚目の作品からこの4枚目の本作を挟んで、この後の作品に於いても定番になります。

6曲目は哀愁の花
ジャンゴ・ラインハルトさんのちょっと楽しげなジプシーギタリストらしい曲です。ここでは1:30位からの速いパッセージに続いてメロディアスなソロを展開しています。

7曲目はアンサンシブルマン
ミディアムスローのバラードです。ここでも先ほど書いたスタッカート気味のフレーズを聴くことができます。でもこの曲では少し抑えてあって、かなりメロディアスなフレーズに終始しています。

8曲目はアヴァレリー
イントロ部分でベースのジム・ヒュアートさんのソロを聴くことができます。この曲もジャンゴ・ラインハルトさんの曲で軽快なスウィング感のある曲です。

9曲目はジャンゴの城
コードワークを上手く使用したテーマのバラードです。ここでのジョー・パスさんのコードワークはもちろんソロギターの名手だけあって素晴らしいのですが、そのコードワークを、邪魔しないように、さらに効果的に隙間を埋めるように奏でているジョン・ピサノさんのバッキング・コード・ワークが実に上手いです。2つのギターが上手く絡んでいて、綺麗なハーモニーとなっています。

10曲目はライム・ハウス・ブルース
かなりアップテンポのブルースです。テーマはベースとギターのデュオから、ジョーパスさんのソロと同時にドラムが入ってスウィングして行きます。

基本的にソリストがジョー・パスさんのみなので、一曲が大体3分前後と短く聴き易い感じがあります。ただその分最近のやや長尺のソロが多いジャズの中では多少物足りなかったり、古さを感じる部分があったりします。

しかし、ジャズ・ギターを学ぶ作品としては、もう一人の巨匠だと想っているウェス・モンゴメリーさんとはまた違った得るところがあります。

ウェス・モンゴメリーさんは情熱的な感じがすごくするのですが、ジョー・パスさんは淡々と弾いている感じがしてより教則的に学ぶことが出来るような気がします。またフーレズ自体も非常に解りやすく、理解しやすいと言う面があります。

その分ややヒューマンな感じよりも器械的な感じもするのですが、それでもジャズ・ギターの王道を楽しめる作品であることには間違いありません。

曲名
1. ジャンゴ
2. ロゼッタ
3. 雲
4. フォー・ジャンゴ
5. ナイト・アンド・デイ
6. 哀愁の花
7. アンサンシブルマン
8. カヴァレリー
9. ジャンゴの城
10. ライムハウス・ブルース

2007/07/25 | ジョー・パス

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