Walking de Music

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クルセイダーズ

          

ライフ・イン・ザ・モダン・ワールド/ザ・クルセイダーズ 
LIFE IN THE MODERN WORLD/THE CRUSADERS

Life in the Modern world


昨日はまだまだ正月の体なまりが残っていて少々体が重い感じです。それでも天気が良かったのでスッキリとwalkingが出来ました。と言うことでこの作品です。ザ・クルセイダーズライフ・イン・ザ・モダン・ワールドです・・・。


最近も再結成して作品をリリースしたザ・クルセイダーズですが、これは1988年の作品。この作品の次の作品で一応解散と言う形になります。長年続いていたバンドが解散することになってしまうのはそれなりの理由があるはず。そんな部分も聴き取ることが出来るでしょうか・・・。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

01:パッション・フルーツ
ミディアムテンポの16ビートにシンセベースがゆったりとラインを刻みます。ベーシストのクレジットにネイザン・イーストさんの名前があって、さらにMIDIベースとあります。もしかしたらネイザン・イーストさんのプレイかも知れませんが、どちらにしてもかなり重いビート。そう言えば初めてこの作品を聴いた時にザ・クルセイダーズの音としてはかなり違和感のある感じがしたのを想い出します。

それでもギターのカッティングが左右に入ってきて、さらにテーマに入ってサックスの音色を聴くと、なるほど、ザ・クルセイダーズだ!と・・・。さらに中サビからサビに入るとそれは確信に変わりました。結構モダンと言うか打ち込みっぽいアレンジされていますが、基本的にな部分は80年以降のザ・クルセーダーズの香りがあります。

ファーストソロはジョー・サンプルさんのピアノ。
スタートのCD Time=2:05から、まるで指1本で弾いているかの様な高音で歯切れのよいフレーズ。そしてCD Time=2:13での速いパッセージ。この出だしは確かにジョー・サンプル節!でもちょっと雰囲気が違う?それはその音の為・・・。
どうもMIDIピアノらしく、ピアノの音に微妙に電気的な音色が重なっています。ソロが進んで行くと、フレーズもいつもの感じとは違って、かなり曲調と音にインプロヴァイズされている感じで流れるような美しさと言うよりは、もう少しハードめに奏でています。

中サビに戻ってサビへ。そしてウィルトン・フェルダーさんのソロへ。
サビのメロディをストリングスシンセが引き継ぎ、その旋律に絡みながらインプロヴァイズしていきます。若干音にエフェクト処理をかけてありますが、ストレートにウィルトン・フェルダー節!と言う感じで渋いソロを奏でていきます。
圧巻なのはCD Time=4:27からのフラジオでのロングトーン。CD Time=4:41まで14秒間続きます。最後は力尽きたのか、サックスで言うことろの『キジ』が鳴いてエンディングです。でもこれがファンキーな感じで逆にいい感じですね。

ソロの後はテーマに戻るのですが、サビのメロディはそのままシンセが奏でます。ここでテーマの部分とサビの部分が同じコード進行であることがはっきり解ります。この部分を重ねて曲のエンディングに使用すると言うのは面白いと想いますが、個人的には、ウィルトン・フェルダーさんのソロでエンディング!が良かったかなと・・・。


02:レット・ミー・プルーヴ・マイセルフ・トウナイト
ちょっとレゲエのリズムも見え隠れする跳ねたミディアムビートの明るい曲です。ここでも特徴的なのはベース。今度はかなり低い音をシンセで被せているようです。ちょっと間違うと輪郭が全く解らない音になってしまいそうな、それくらい低い音ですね。

この曲は歌ものでテーマをソウルフルにラモン・ドジャーさんが歌います。コーラス部分では、私の好きなフィル・ペリーさんが華を添えています。中間部分ではウィルトン・フェルダーさんが短いですが、渋いソロを決めます。


03:A.C
ピアノの低音とベースのユニゾンのリフで展開される曲。雰囲気的には打ち込み全開の様な感じです。
ドラムのプログラミングはこの作品でもちろんドラムも叩いているジョン・ロビンソンさん。そのドラムにギターのマイケル・ランドーさんのカッティングが絡んでいきます。

この曲はコードが基本的に2つしか使用されていません。あくまでもリズムリックで進んで行く曲です。そのリズムにギターカッティングといろいろなSEが絡んで進みます。
テーマはシンセ。サックスは入っているのですが、音をかなり加工して殺してあります。また、ソロの部分もサックスとニルス・ラグレンさんのトロンボーンとエディ・デイヴィスさんのトランペットの3つどもえの演奏です。
残念ながらこの曲の中に、ザ・クルセーダーズの2人の影を見ることが出来ないんです・・・。


04:ディスティニー
一転して、ミディアムバラードのリリカルなナンバーです。テーマを吹くウィルトンフェルダーさんのソプラノサックスが綺麗な響きを奏でます。前の曲の雰囲気と比べ、ホッとする一瞬です。

サビの部分の明るさをともったコード進行がちょっとT-スクエアの様な感じのする展開です。後半のウィルトン・フェルダーさんのソロは、節が良く回っていて、これまた渋い演奏です。


05:ライフ・イン・ザ・モダン・ワールド
C/D→A/Gと言うコード進行を軽いボッサのリズムで奏でていく曲です。このコード進行が実に憂鬱な感じを醸し出していて結構好きなんです。曲はイヴァン・リンスさん曲でもちろん歌っています。独特の歌いまわしと声質で、この陰鬱な世界を表現しています。

サビに入ると一転して綺麗なコード進行で情緒たっぷりに歌い上げます。この部分に絡むシンセのストリングスとジョー・サンプルさんのピアノがリリカルで肝!です。

ファーストソロはウィルトンフェルダーさんのソプラノサックス。
先ほどのコード進行は単純なんですが、なかなか手ごわそうな進行です。
スタート部分はひとつの音のみで、後はリズムとアーティキュレーションのバリエーションでサビの終りに絡めながら入ります。すかさず朗々としたロングトーンのフレーズからCD Time=2:28の緊張感のあるフレーズへ入り、CD Time=2:30の不安定で陰鬱な音で決めます。この導入部分は流石の上手さがあって実に肝!です。
そのままソプラノサックスの高音を良く効かせたフレーズを奏でるのですが、あっと言う間に終わってイヴァン・リンスさんのヴォイスソロへ移って行きます。かなり肩透かしを食らった感じです・・・。

イヴァン・リンスさんのヴォイスソロは、綺麗なヴォイスとは言えませんが、そのメロディラインも含めて魂の叫び的な熱さを感じます。

そしてサビのコード進行に移ってジョー・サンプルさんのソロです。
奇数でのシーケンスをコード進行に合わせて変え、そして連続して行くと言うパターンでスタートします。サビの綺麗なコード進行をより劇場的にクラシカルに処理したと言う感じでしょうか。
その後のCD Time=3:08からの上昇フレーズから、頂点で3連を絡めて下がってくる時のCD Time=3:10での左手の和音一発が物凄く効いています。その和音を受けてか、コード奏法を中心としてその後は弾き抜けます。

それぞれがいい感じでこれから!と言うところで次のソリストへ移動と言う、まさに欲求不満になりそうな短さです。曲調が面白いだけに、2人にはフルコーラスでソロを聴かせて欲しかったって素直に想いますね。


06:クッダ・ウッダ・シュッダ
6曲目にして懐かしい感じのファンクナンバー。一番ザ・クルセーダーズらしさのある曲と言えます。
ジョー・サンプルさんのソロは、いつもの通りのコロコロと高い音が回るような感じではなく、どちらかと言うとかなりラグ的な節回しで奏でています。
ウィルトン・フェルダーさんはテーマのみでソロはありませんので、エンディング部分でもジョー・サンプルさんがソロを奏でています。
ファンクテイストの曲ですので、ちょっとウィルトン・フェルダーさんのサックスソロを聴きたかったって想いますが・・・。


07:D.C.
かなりきつめにリバーヴをかけて、アーミングとハーモニクスでロック調のギターパフォーマンスからスタートします。これはマイケル・ランドーさん。続けて入る、16ビートのハイハットとベースのスラップが印象的なアップテンポの曲です。テーマのウィルトン・フェルダーさんのサックスも少しラウド気味で、けっこう好きな曲です。

ファーストソロはジョー・サンプルさん。
アップテンポにノッて軽快に奏でていきます。CD Time=1:36からの単音のラインは、歯切れが良いのはもちろんなんですが、かなり幅広く音が飛んでいます。しかもその音の選択が面白く、曲の持っているマイナーのムードを良く出しています。
ソロの終りのCD Time=2:10ではジョー・サンプルさんが『しかけ』全員がそれに答えます。この部分は非常にジャズ的でいいのですが、作品全体の香りからすると、事前打ち合わせがしっかり出来ていたような感じもしますね。

続いてウィルトン・フェルダーさんのソロです。
ソプラノサックスに持ち替えて、速いパッセージを奏でていきます。ソロの終りのCD Time=3:00で今度はドラムのジョン・ロビンソンさんが『しかけ』ます。

そのままソロは終わるのですが、このあたりはけっこうラフな感じがします。なにか途中で終わっている感じ・・・。そのまま少し全体にトーンダウンしたところで、CD Time=3:17で『DC』とひと言ヴォイス・・・。そしてテーマに戻りますが、この一声は?ちょっと良く解らない演出と言うか・・・何とも言い難い感じですが。

また、2人のソロのバックのネイザン・イーストさんのベースワークが見事です。抜群のノリでラインを奏でています。


08:サンプリン
少し跳ねた16ビートのジョー・サンプルさんの曲。この曲もどちらかと言うとホッとするタイプの曲。ジョー・サンプルさんらしさのある楽曲です。

テーマから続いてウィルトン・フェルダーさんのサックスソロを聴くことができます。続くジョー・サンプルさんのソロも軽やかに駆け抜けていくような爽快感があります。


09:サム・ピープル・ジャスト・ネヴァー・ラーン
ボサノバのリズムを持ったイヴァン・リンスさんの曲です。
世界はザ・クルセイダーズと言うよりは、完全にイヴァン・リンスさんの世界。ウィルトン・フェルダーさんのソプラノサックスがよく歌っています。
続けてジョー・サンプルさんのソロですが、今までにも増してピアノにいろいろなエレピ系の音源を重ねていて煌びやかさを演出しています。


10:ムローランド・ナイツ
最後の曲はサックスが朗々と歌うムーディーなバラードです。ジョー・サンプルさんの創り出す美しい世界を堪能できます。

ファーストソロはジョー・サンプルさん。
比較的生音に近いピアノの音でこれまた少しホッとします。短いソロですが、リリカルに綺麗な世界を演出しています。
サビを挟んでウィルトン・フェルダーさんのソロ。
そして再びサビに戻ってエンディングです・・・。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ザ・クルセーダーズのファンクテイストが色濃い70年代、そしてユニットになった80年代。この作品はその末期の作品。
過去の作品との比較にどうしてもなってしまうのですが、あまりにも変わりすぎていてちょっと比較はできませんね。作品の良し悪しと言うことで言うと、この作品の後一枚リリースして実質バンドは解散と言うことになります。ですからそこから判断すると必ずしも評価の高い作品とは言えないと言うことでしょうか。

この作品は時代の移り変わりに対応した、この時代のザ・クルセーダーズ、と言うことだったそうですが、それにしてもちょっとやり過ぎたと言うのが印象です。せめて1曲目の様な変身くらいに留めておけばよかったかなと。
また、その変化に乗じてジョー・サンプルさんのピアノにいろいろな音を混ぜているのでやはり聴きにくい。さらにフレーズも感化されてしまった様な感じがします。

ふと想ったのが、ライヴ。
この作品当時のライヴってこの作品の曲を演奏していたのでしょうか?だとしたら、かなりエレクトリックなステージパフォーマンスになっていたと想像できます。

考えて見ると、ザ・クルセーダーズは私が言うまでも無く元はジャズメン。つまりライヴでのパフォーマンスは生命線と言っても良いと想います。過去にもスクラッチ(*)音楽会(*)、そしてロイヤル・ジャム(*)などライヴアルバムの出来はかなり良いものがあります。

それを考えると、この作品の曲でのライヴ、またはこの作品の曲と古くからの曲のライヴでのマッチングって出来たのでしょうか・・・。

5曲目のライフ・イン・ザ・モダン・ワールドの歌詞は

古きを捨て新しきを得る、言うのは簡単だけど、するのは難しい・・・
また同じことの繰り返し、年と共に賢さが身に付き、懐かしい昔を想い佇む・・・
かつての失望は消え、新たな決意が生まれた・・・

と言う内容。まさにこの作品のコンセプトを表現しています。
しかし、やり過ぎた為にかえって詰まってしまった!と言う感じがするのです・・・。
確かに80年代の初めから、時代に合わせた形の楽曲を積極的に取り入れて展開をしていましたが、そこに必ずあったのは、ザ・クルセイダーズらしさ。それはジャズらしさと言っても良いと想います。モダンなリズムやテーマの曲でも、そのテーマ、サビの流れでソロを回すというジャズ的な発想。
結局それがライブでのパフォーマンスを生み出す訳で、ある意味『砦』だったのではないかと想うのです。

ライフ・イン・ザ・モダン・ワールドでの短いソロ回しに代表されるように、その部分を失ったザ・クルセイダーズは・・・魅力薄になっても仕方がないと想うのです・・・。

最新作のライヴ・イン・ジャパン(*)はまだ聴いていませんが、どんなサウンドになっているのでしょうか。かなり興味がありますね・・・。

(CD TOTALTIME:49:27 / Walking消費カロリー:198.79kcal)

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Life in the Modern worldLife in the Modern world
The Crusaders

曲名リスト
1. PASSION FRUIT
2. LET ME PROVE MYSELF TONIGHT
3. A.C."ALTERNATING CURRENTS"
4. DESTINY
5. LIFE IN THE MODERN WORLD
6. COULDA',WOULDA',SHOULDA'
7. D.C.
8. SAMPLIN'
9. SOME PEOPLE JUST NEVER LEARN
10. MULHOLLAND NIGHTS
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スクラッチスクラッチ
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音楽会音楽会
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ライヴ・イン・ジャパンライヴ・イン・ジャパン
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あとがき
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音楽会・ライブ・イン・ジャパン/ザ・クルセイダーズ
ONGAKU KAI・LIVE IN JAPAN/THE CRUSADERS

音楽会

今日はザ・クルセイダーズ音楽会・ライヴ・イン・ジャパンwalkingです。

この作品は発売前にFMでその音源が放送されたので、エアチェックをして良く聴いていました。レコードが1981年にリリースされた時に、あまりのカットの多さに想わず涙した記憶があります。その反面、上手く繋いでいる録音技術に感動もしたのですが・・・。その後、完全盤・世界初CD!として1993年にリリースされた作品です。

1曲目は虹の楽園
イントロダクションでメンバー紹介があってそれに続いてのイントロ。御馴染み!ジョー・サンプルさんの超名曲です。ライヴと言うこともあって、ジョー・サンプルさんのオリジナル・虹の楽園(*)と比べるとかなり熱い!です。レコードではジョー・サンプルさんのソロをワンコーラス、そしてギターのバリー・フィナティーさんのソロは丸々カット、さらにウィルトン・フェルダーさんのサックスソロはワンコーラス目がカット。それだけ沢山カットして、やや強引に途中を繋いでいたと記憶しています。当然このCDではフルバージョンですから8分を越える熱演です。
テーマは馴染みのフェンダー・ローズ。この音を聴くだけで、フュージョン!って言う感じがします。サビの部分はオリジナルには無いサックスでのメロディ。個人的にはこのサックスでのサビは、かなりはまります。
ファーストソロはジョー・サンプルさん。スタートこそやや大人しいフレーズですが次第に盛り上がって行きだんだんと軽やかな指使いの速いパッセ―ジと左手の絶妙なバッキングが冴えてきます。更にドラムのスティックス・フーパーさんがジョー・サンプルさんのフレーズを追いかけるようにインタープレイを仕掛けて行き、さらにソロに拍車が掛かって行く・・・と言う相乗効果で、オープニング曲なんですが熱い演奏になっています。
次ぎはバリー・フィナティーさんのソロ。一転して静かな感じになります。ドラムもリムショットを使ったテンポ重視のリズム。サイドギターのローランド・パティスタさんの少しワウをかけたカッティングも良いです。ワンコーラス目は音の運びとコードを意識した丁寧なフレーズです。2コーラス目からはだんだんと熱くなって行きます。特にサビのコード進行部分での速いパッセ―ジで上手く、複雑なコード進行の音を捉えているのは見事です。
そしてウィルトン・フェルダーさんのソロへ。ウィルトン・フェルダーさんは当時スタンドマイクでサックスを吹いていました。ソロのスタート部分の音が少し小さく、だんだんと大きくなっていく様は、多分歩いてマイクに近づいて来た為だと想います。このあたりはかなりライヴな感じ。その姿が目に浮かぶようです。今度はドラムがスネアを細かく入れて前の2人のソロとはまた違う雰囲気でスタートします。ウィルトン・フェルダーさんのソロは、ワンコーラス目からお得意のペンタトニックと言うスケールを使用したソロ全開です。2コーラス目に入ると更にヒートアップして行きます。
ジャズには名曲はもちろんありますが、名演と言うものがあります。この曲はいつ聴いても名曲だと想います。それにもましてこの演奏は名演だと想います。

2曲目はハスラー
少し陰鬱な感じのするイントロは御馴染みです。ギターとサックスのユニゾンでテーマが進んで行きます。そのバックのジョー・サンプルさんとローランド・パティスタさんのバッキングが実に歯切れ良くて良いですね。
ファーストソロはサックスのウィルトン・フェルダーさん。先ほどのバッキングにバリー・フィナティーさんも加わって更にビートが強力になったためか、かなりの熱演です。特にワンコーラス目は吹きまくりと言う感じです。
続くバリー・フィナティーさんのソロもかなりブルージーに曲のもつビートを意識したフレーズです。
そしてジョー・サンプルさんのソロ。ワンコーラス目にはビートにのって少しラグタイム的な歯切れの良いフーレズもあったりして良いですね。
それにしても中間部分で聴くことができるローランド・パティスタさんのディレイとリヴァ―ヴを使用したスペイシーなリフは、この作品全体に使用されているのですが、これは好みの分かれるところですね。個人的には少々やりすぎかと想うのですが・・・。

3曲目はスウィート・ジェントル・ラヴ
この曲は前の曲のハスラーと同じでスティックス・フーパーさんの曲。ドラマーが創ったとは想えないくらいの綺麗なバラードです。
ファーストソロはバリー・フィナティーさん。ここではピッキングハーモニクスと言う奏法を使用しています。これは簡単に言うと、左手で押さえた音のオクターヴ上の部分を右手の人差し指などで軽く弦に触れて、同時にその他の指で弾いてさらにその軽く触れた指を離す、と言う文章で書くと解り難い奏法です。難易度が結構高い奏法なんですが綺麗に弾き切っています。
続いて、ウィルトン・フェルダーさんのソロ。イントロのパターンをモチーフにしたフレーズでソロがスタートです。短いソロなんですが十分に盛り上がったソロになっています。

4曲目がドラムのソロに続いてスパイラル
このドラムのソロの後にベースのアルフォンソ・ジョンソンさんが日本の童謡さくらを弾くのですが、記憶が曖昧ですがFMではその前にもっと長いベースソロがあったように想います。この部分のドラムのソロももっと長かったような・・・。このCDの売りのひとつが完全ヴァージョンと言うことだったんですが・・・。今はそのテープがどこに行ったか・・・。検証することは出来なんですが・・・。
スパイラルはもう御馴染みの名曲ですので、今更ながら曲に関しては言うことは無いんですがファーストソロのバリーフィナティーさんのソロは・・・やはりラリー・カールトンさんの影響と言うか・・・逆にその雰囲気を上手く出していると言うか・・・良くはまっています。

5曲目はメロディーズ・オヴ・ラヴ
この曲もジョー・サンプルさんのソロ作品虹の楽園からののナンバーです。レコードには収録されていなかった未発表テイクです。さらにライヴでのバージョンはこれが世に出た初めての演奏とのことらしいです。
曲に入る前に長いピアノのソロがあるのですが、このあたりから雰囲気的には一気にジョー・サンプルさんのソロの世界に入って行きます。エンディング後にもピアノのソロが演奏されています。

6曲目はカーメル
この曲も前の曲に続いてジョー・サンプルさんの世界。ソロ作品渚にて(*)のタイトル曲です。綺麗な曲で名曲だと想います。

7曲目はソー・ファー・アウェイ
この曲も未発表テイクです。これは懐かしいクルセイダーズ1(*)からのナンバーです。ファーストソロはバリー・フィナティーさん。けっこう複雑なコード進行なんですが、実に上手いフーレズを奏でています。しかしディレイで音を反対側のチャンネルに振っていて、さらにそのエフェクト音がけっこう大きい音なので少し変な感じがします。ソロが良いだけにちょっと残念かなと想います。

8曲目はブラゾス・リヴァ―・ブレイクダウン
この曲はスティックス・フーパーさんのソロ作品からのナンバーです。未発表テイクです。2曲目のハスラーと似たビートなんですが、こちらはややメジャーなナンバーです。ノリが大変良い曲なので会場からもハンドクラップが起こっています。クルセイダーズの曲ではないのですが、もっともクルセイダーズらしい感じすらする曲です。このビートはクセになりそうな心地よさとリズムを持っています。ファンキーと言う感じ、ピッタリですね。

9曲目は野生の夢
この曲もジョー・サンプルさんのソロ作品虹の楽園からのナンバーです。ほのぼのとした雰囲気のリズムとメロディーです。フェンダーローズの奏でるテーマがなんとも言えず良い感じです。

10曲目は名曲プット・イット・ホエア・ユー・ウォント・イット
この曲はクルセイダーズの代表的な曲です。エンディングにはもってこいなんですが、ちょっとソロが短くて欲求不満になりそうな感じで・・・エンディングです。


レコードの、ソロをカットしたヴァージョンを聴いて想ったのが
自分のソロを切り刻まれて、そのことにクルセイダーズのメンバーが良く納得してリリースしたなぁ・・・と言うことでした。

まあマーケット的な意味合いとレコードの収録時間の限界と言うこともありますが、
今回改めて通して聴いてみると、納得した理由も解らないではないと勝手に想像してしまいました。

後半になってくると世界がクルセイダーズと言うよりは、ジョー・サンプルさんのソロの世界になってきてしまいます。もちろんジョー・サンプルさんは大好きですし、この演奏も良いのですがクルセイダーズとして聴くと・・・いかがでしょうか・・・。事実、メロディーズ・オヴ・ラヴからカーメルまでの約20分くらいウィルトンフェルダーさんはお休みですし・・・。

この部分が前半とのギャップでクルセイダーズとして聴くと少し間延びしてしまう感じがしてしまうのです。特に全体が長い作品なので、なおさらと言うところがあります。

このあたりをレコードに納まるように、なおかつ、それなりの演奏クオリティと流れと楽曲のバラエティーさを持たせるためにはレコードの様なカットも解らないでもないですし、クルセイダーズのメンバーの妥協もわかる様な気もします。

いずれにしても!なんと言っても!
この作品は1曲目の虹の楽園に止めを刺します!この演奏だけでも価値はある!と個人的には想います。

そして、そう想いつつも、この曲はジョー・サンプルさんのソロ曲なんだと言うことを考えると出来が良いだけにクルセイダーズとしては残念な感じもします。

良く聴いていた時期には「クルセイダーズ=ジョー・サンプル」みたいな図式が自然に頭の中に何故か?あったので気になりませんでしたが、改めて今回聴いてみると全体を通してジョー・サンプルさんのカラーがかなり色濃く、ある種わがままに出ている感じさえしました。

このあたりがやはり不満の種になったのか?・・・このライヴの後スティックス・フーパーさんが脱退、そしてクルセイダーズが2人のユニットになってしまった訳です。そのあたりの雰囲気もこの作品の中に見え隠れしている・・・そんな感じさえします。
(CD TOTALTIME:78:08 / Walking消費カロリー:314.1kcal)
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音楽会音楽会
クルセイダーズ

曲名リスト
1. イントロダクション
2. 虹の楽園
3. ハスラー
4. スウィート・ジェントル・ラヴ
5. ドラム・イントロダクション
6. スパイラル
7. メロディーズ・オブ・ラヴ
8. カーメル
9. ソー・ファー・アウェイ
10. ブラゾス・リヴァー・ブレイクダウン
11. 野性の夢
12. プット・イット・ホェア・ユー・ウォント・イット

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(*)本文に登場したCD

クルセイダーズ1クルセイダーズ1
クルセイダーズ
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虹の楽園虹の楽園
ジョー・サンプル スティックス・フーパー ロバート・ポップス・ポップウエル
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渚にて渚にて
ジョー・サンプル スティックス・フーパー ディーン・パークス
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あとがき
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ストリート・ライフ/クルセイダーズ
STREET LIFE/CRUSADERS




walkingコースにある梅の花が散り、桜の花がそろそろ満開。暖かな今日は
クルセイダーズストリート・ライフwalkingです・・・

個人的には、初期の頃のクルセイダーズのファンクの泥臭い感じがあまり好きではありません。ですから、このストリート・ライフあたりからの洗練されてきたクルセイダーズが実は好みなんです。もちろん賛否両論、好み様々ですので、あくまで個人的な感覚ですが・・・。南から来た十字軍(*)や、旋風に舞う(*)などの70年代の名作を経て、商業ベースにのったのか、時代の風が吹いたのか、セールス的には大成功を収めた作品です。

このCD全体を、サタディナイト・フィーバーに代表されるような当時のディスコ調の様な雰囲気と言われることがあるようです。今までは全くそんなことは感じたことはなかったのですが、確かにそう言われればベースのフレーズが全体的にそれっぽいですし、ドラムのスティックス・フーパーさんがバスドラムを1拍づつ刻んでいる曲が多く、2拍4拍のビートがけっこうキツイので、そんな感じがしないでもないですね。その意味ではwalkingには合います!ってことになります・・・。

この作品のベストテイクは、1曲目のストリート・ライフだと想います。
ウィルトン・フェルダーさんのムーディーなサックスからスタートして、続いてランディ・クロフォードさんの歌。ドラムのスティックス・フーパーさんの「タ・タン」と言うスネアから1拍づつユニゾンで音程が上がっていってイン・リズムになるところは、肝!です。
この作品から、80年代のクルセイダーズが始まりました。新作にゲストヴォーカルを1曲ないしは2曲入れると言う展開はこの曲からですね。

この曲、良く聴くと実にメロディアスだと想いませんか?特にサビの部分でのコード進行は抜群ですね。「♪That's how the life is played・・♪」と言う部分のコードがGメジャーからGマイナーに替わるところは、ありふれているけど、カッコ良いです!

まず、最近ジョー・サンプルさんと作品をリリースして久しぶりにその名前を聞いたランディ・クロフォードさんの歌が実に良いですね。
ファーストソロはジョー・サンプルさん。楽器はもちろんフェンダーローズ。
独特の響きがまさにクロスオーヴァーって感じです。文句なしのフレーズ。効果的に6連符をつかっていて、より強いビートを感じるソロです。
続いてはサックスのウィルトン・フェルダーさんのソロ。ペンタトニックと言うスケールを中心にしていますが、それでもメロディアスです。特に、ワンコーラス目の終り4小節あたりから、2コーラス目に入って5連符のフレーズから6連符で下降するところはぐっときます!

エンディングはランディ・クロフォードさんのシャウトをフリーではさみつつだんだんフェードアウトして行くのですが、終り近くではスティックス・フーパーさんのスネアでのちょっとしたリフが歯切れ良いです。静かに終わるところもなかなかぐっときます。

2曲目はマイ・レディウィルトン・フェルダーさんのテナーサックスにエフェクトでワウをかけたような音のテーマが面白いです。そしてサビの女性コーラスもなかなか良い感じです。そして、ジョー・サンプルさんのソロからウィルトン・フェルダーさんのソロ。エフェクトでかかっているのはワウだけだと想っていたのですが、ここでオクターバーでオクターブ下の音を重ねていることが解ります。ですから全体的に独特の雰囲気が漂っています。

ベースのアルフォンソ・ジョンソンさんのグリッサンドから入って爽やかなイントロのロデオ・ドライヴが3曲目です。テンポが良いのでwalkingにも合います。
この曲は大好きな曲なんです。クルセイダーズの中で、もっとも好きな曲のひとつです。
まずは、メロディが実に良いですね。テーマのバックでかなり薄く奏でているストリングスもテーマを盛り立てています。特にテーマのラスト4小節のテナーサックスが高音のフレーズに息切れ?しているような感じのフレーズ(お解かりでしょうか?)はかなり肝!なんです!
そしてアルフォンソ・ジョンソンさんの短かいリフをはさんでギターのバリー・フィナティーさんのソロへ。
クルセイダーズにおいてのギターソロのひとつのスタイルは以前メンバーだったラリー・カールトンさんが創り上げた世界と言われます。ここでのバリー・フィナティーさんのソロもその世界観を十分継承していてかなり、メロディアスに歌っているソロです。音的にもラリー・カールトンさんっぽいですし・・・。
それからこの曲の底を上げているのがベースのアルフォンソ・ジョンソンさんのプレイ。多少、ベタな感じもしますが、個人的にはけっこう好きなベースラインです。
この曲では、最後にウィルトン・フェルダーさんのソロがフェードアウトされるのみでジョー・サンプルさんのソロはありません。この曲の綺麗なコード進行でのフェンダーローズの音。聴いてみたかったです・・・。

4曲目はカーニバル・オヴ・ザ・ナイト
ちょっとテンポアップした、ジェームス・ジェマーソン・ジュニアさんのスラップベースとポウリ―ニョ・ダ・コスタさんのパーカッションが効いている曲。
テーマはウィルトン・フェルダーさんのテナーサックスとギターのユニゾン。この曲にはギターが4人参加しています。どれが誰か良く解りませんがファーストソロはバリー・フィナティーさん。その直前のギターの目立つカッティングは多分、ローランド・パティスタさんだと想うのですが・・・。ここでも、ラリー・カールトンばりのフレーズをバリー・フィナティーさんは奏でています。
続いて、ジョー・サンプルさんのソロ。言うこと無しです!

5曲目はザ・ハスラー
スティックス・フーパーさんのイントロの1拍目にスネアとシンパルを入れて、2拍4拍のリズムはリムショットで叩くフレーズと、この部分のコード進行のなにやら怪しげな感じが、強いインパクト。テーマはこのCDの中でもけっこう泥臭さのある感じです。クルセイダーズらしいと言えばらしい曲です。
全体的に、スカスカした感じの録音なんですが多分これは、強いインパクトのイントロ部分でのジョー・サンプルさんのフェンダーローズの煌びやかな和音をより際立たせてコード感をより出すために、その他の部分では極力控えめに地味にバッキングしているためだと想います。このあたりの演出はさすがジョー・サンプルさんと言う感じがするのですが・・・。

6曲目はナイト・フェイセズ
この曲でのアルフォンソ・ジョンソンさんのベースも良いですね。
前の曲のザ・ハスラーと同じくウィルトン・フェルダーさんのアルトサックスでのテーマです。ファーストソロはジョー・サンプルさん。やっぱり言うこと無しです!


個人的にこの作品は大好きで、特にストリートライフは好きなんです。想い入れも多々あるので、久しぶりに聴いてもやっぱり良いです。特にジョー・サンプルさんはもっとも好きなキーボーディストのひとり。何も言う事はなくて、ただ良い!ってことなんです。

クルセイダーズの魅力のひとつにソロ回しがあります。これは、イントロがあってテーマがあってサビへ、そしてテーマとサビのコード進行でソロを順番に回す、そしてエンディングへ・・・と言う流れ。スタンダードなジャズでは極めて普通の構成なんですが、これをフュージョンの世界でしていると言うことです。
とかく、フュージョンは決めや、ソロの部分のコードを変えたり、さらには少しロックと言うよりはプログレ的な展開をしたり・・・これはこれで大好きなのですが・・・。
カシオペアプリズムなどを中心に聴いていて、ジャズも好きだけどジャズを演奏するにはフュージョンにまだまだ未練のあった当時のわたしにとって、クルセイダーズとの出会い、特にこの作品との出会いはかなり衝撃で、大人の音楽!って言う感じがしました。
高校を卒業した頃が一番クルセイダーズにはまっていて、こんなバンドが本当はやりたかったのですが、なかなか周りにはこんな渋めのバンドをしたい人がいなくて・・・。そのためバンドは組まず、ひたすらギターのジャズ的勉強をしていました。
その意味でもこの作品からは大きく影響を受けていて、大好きな一枚になっているんです。
(CD TOTALTIME:39:20 / Walking消費カロリー:158.12 kcal)

ストリート・ライフストリート・ライフ
ザ・クルセイダーズ

曲名リスト
1. ストリート・ライフ
2. マイ・レディ
3. ロデオ・ドライヴ
4. 夜のカーニヴァル
5. ハスラー
6. ナイト・フェイセズ

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(*)本文に登場したCD
旋風に舞う旋風に舞う
クルセイダーズ

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南から来た十字軍南から来た十字軍
クルセイダーズ

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あとがき
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グッド・アンド・バッド・タイムス/クルセイダーズ
THE GOOD AND BAD TIMES/THE CRUSADERS

Noimage-amazonに画像がありません・・・
CD・TOTALTIME:40:09
消費カロリー:161.4 kcal

今日は土曜日なので、きっと沢山の人が公園で過ごしているのだろう・・・。
と言う訳で、土曜日とは関係ないのですが、クルセイダーズで今日はwalkingです・・・。

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