彩(エイジャ)【3】/スティーリー・ダン

今日のwalking Musicはスティーリー・ダンの彩(エイジャ)のTrack06~トータル・レヴューです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
06:アイ・ガット・ザ・ニュース
こういったビートは何と言うのでしょうか。
非常に軽快で、16ビートではあるのですが
少しアフターにビートが効いていて
歯切れが非常にいいですね。
最初の肝!はワンコーラス終わったところで
やや唐突に入るCD Time=0:54のワンセンテンス。
これが一瞬の華やかさを生み出しています。
そして2つめの肝!はCD Time=1:51からの展開部分。
そして、ブレイクしてからのギターソロ。
ライナーノーツにはギターソロで
ラリー・カールトンさんとウォルター・ベッカーさんがクレジットされています。
これは、音的にはウォルター・ベッカーさんですが
フレーズはラリー・カールトンさん?
最後の部分CD Time=2:43あたりの音のチョイスは
いかにもラリー・カールトンさんらしい感じ。
ウォルター・ベッカーさんのソロは
CD Time=3:26からの短い部分だと想いますが・・・。
この作品の中では比較的目立たない感じの曲と言えますが
聴くたびに何となくハマっていく不思議な魅力を持った曲です。
07:ジョージー
この曲もスティーリー・ダンの中では名曲中の名曲で
ホントに、今さらレビュー?と言う感じが物凄くします。
イントロのギターのフレーズはまさに肝!
どうしてこんな感じのカッコ良いフレーズを創ることができるのか?
ホントに不思議・・・。
このイントロはギター3本で奏でられていきます。
それぞれが基本的には単音のラインで
左右のチャンネルでは、喰った部分のベース音をユニゾンしています。
これが、ひとつのギターを左右に振っているのか
左右別々なのかは良く解りませんが・・・。
そしてセンターのギターがメロディ的なものを奏でています。
ギタリストは、ラリー・カールトンさんとディーン・パークスさん
そしてウォルター・ベッカーさんの3人ですが
ウォルター・ベッカーさんはソロというクレジットがありますので
このイントロ部分は後の2人のプレイでしょうか。
どちらがどちら?
というのは良く解りませんが。
曲の良さは今さら私が書くまでもないと想いますので
個人的な肝!を・・・。
それは、歌に入ってからの
ベースと右チャンネルのギターのユニゾン。
これが物凄く効いていて肝!の部分。
無条件のカッコ良いですよね。
ベースはチャック・レイニーさん
ギターは先に書いた2人のうちのどちらか・・・。
ちなみに、もうひとつのギターは
カッティングでエレピと同じ様に刻んでいます。
サビの部分での肝!はベースライン。
トラック04の「ペグ」では、間を埋めるスラップを聴かせてくれますが
この曲では、ベース音を2分音符で弾くだけに抑えています。
換わりに間を埋めているのは
ビクター・フェルドマンさんのエレピ。
ベースはもっと弾きたいところでしょうけど
これはスティーリー・ダンさんのアレンジに忠実にプレイしているのかな?
その抑えたプレイのおかげで
CD Time=1:12からのおかずを添えたプレイと
CD Time=1:18の軽いスラップ・プレイが物凄く生きています。
間奏を挟んでCD Time=2:31からはギターソロ。
これはウォルター・ベッカーさんのプレイ。
派手なフレーズや速いパッセージはありませんが
渋いプレイが光っています。
多くを語りすぎない、このようなプレイが良く合う曲だと想います。
再びテーマ、サビ
そしてフェードアウトしていきます・・・。
★☆彩(エイジャ)・トータルレビュー★☆
walkingを終えて聴き終えたときの印象はひと言で言うと
『単純さが生み出す奥行きの深さ・・・』
・・・
今回改めて聴いて想ったのが、やはり単純さ。
もっと複雑にいろいろなものが
絡み合っているサウンドのような感覚で捉えていたのですが
意外にも音数が少なく、単純で解り易いと言うことを感じました。
もちろんコード進行や
バリエーションが豊で複雑な楽曲もあるのですが
総じて淡々と流れていく感じの曲が多いような気がしました。
しかし、それぞれのプレイヤーがそれを単純ではなく
絶妙に隙間を埋めているのが
奥行きの深さを醸し出していると想うのです。
さらに
プレイヤーの音が適当に重なることが無く
適所にプレイが散りばめられていて
それが、まるで折り重なるように迫ってくると言うのが魅力です。
私もアレンジなどをするときに
ついシンセで和音のロングトーンを入れたり
ストリングスを派手に入れたりして
広がりと奥行きを求めようとしてしまいます。
そのような、楽器の音色や種類で
ただ音数を増やして出す奥行きや広がりではなくて
楽器の演奏と
それらが巧みに折り重なることによって出す
奥行の深さや広がりがあると想うのです。
これがドナルド・フェイゲンさんとウォルター・ベッカーさんの
計算されつくされたアレンジだとすれば
まさに、スティーリー・ダン・マジック!
驚愕のサウンドと言えます。
すでに多くを語られて
語られ過ぎている感もある作品ですので、あえて・・・。
そんなものは一切吹っ飛ばして純粋に楽しみたい!
と想うことができる数少ない愛聴盤であり
屈指の名作だと想っています。
ちなみに、この作品について
スティーリー・ダンの2人が振り返っているDVDがありますが
ご覧になったことがありますか?
今回はレビューをするにあたって
改めて観ることはしなかったのですが
こちらはまたレビューしてみたいと想っています。
実に興味深い話をいろいろとしているので必見です。
(アマゾンでの詳細は右サイドバーから)
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