Walking de Music

カテゴリーラリー・カールトン
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コメント・TBは過去のエントリーでも結構ですのでお気軽に・・・大歓迎いたします。
ラリー・カールトン

          

キッド・グローヴス/ラリー・カールトン 
KID GLOVES/LARRY CARLTON

キッド・グローヴス

先日は大荒れの天気。また低気圧が来ているようですのでその合い間を縫ってのwalkingはラリー・カールトンさんの
キッド・グローヴスです・・・。

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1988年の衝撃的だった銃撃事件から復帰作になったのがオン・ソリッド・グラウンド(*)。
その後コレクション(*)と言うベストアルバムをリリースしましたが、その次の1992年の作品がこれです。
オン・ソリッド・グラウンドは事件の前の録音も含まれていると言う話しがありますので、現実的には事件後の録音でのフルアルバムの最初の作品となります・・・。


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01:キッド・グローヴス
重厚に音を重ねたエレピが印象的なスタート。これから始まる!と言う感じのコード進行はオープニングにピッタリです。

テーマに入ると一転爽やかなスチール弦のアコギがメロディを奏でていきます。
サビに入ると少し今までの作品とは少し違った感じに気が付きます。雰囲気的にはリー・リトナーさんの様な感じと言ったら良いでしょうか。
それもそのはずでレーベルがGRPでエグゼクティブ・プロデューサーがデイヴ・グルーシンさんとラリー・ローゼンさん。ですから全体的なサウンドの色彩がGRP色なんですね。

ラリー・カールトンさんのソロは、超スタッカートなフレーズの連続。曲の持っているビート感と良く合ってはいるのですが、今までの作品でのラリー節では無いのが少し残念と言うか意外と言うか・・・。

CD Time=2:57からサビが転調してよりメロディアスな雰囲気が漂います。ラリー・カールトンさんのテーマの間を埋めるように絡めているメロディが見事な歌い方。その後もテーマを弾きながらソロを絡めていきフェードアウトしていきます。


02:ザ・プリーチャー
一転して16ビートのジャジーな曲。テーマはフルアコースティックギター。多分ジャケットに映っているギブソンのL-5(?)。2声の和音を巧みにメロディに絡めた実にジャージーなテーマを奏でていきます。
このテーマが実はなかなか難しいラインになっています。卒なく弾くにはそれなりの練習が必要な感じですね。

ソロはけっこうストレートなジャズラインを奏でていきます。
速弾きやリズム的なフェイクはほとんど無くて16分音符をひたすら弾き倒します。それでも、スケール練習的になっていなのが見事です。


03:ミッシェルズ・ホイッスル
穏やかなアコギのテーマが響くバラードです。BGM的なサウンドで落ち着きます。ちょっと天気予報のBGM的ではありますが・・・。

それにしても綺麗なアコギの音です。スチール弦の単音での良さを最大に生かしていると想います。このあたりのノウハウは以前にリリースしたアコギでの名盤、ディスカヴァリー(*)とアローン・バット・ネバー・アローン(*)の2枚から。ギターはライナーに記載が無いので判りませんが、おそらくヴァレーアーツのアコギだと想われます。

この曲でのラリー・カールトンさんのソロは、ゆったりとしたテンポに乗って無理なく、自然に歌っていきます。トリッキーなフレーズやアウトするような節回しも無く、ごく自然体です。その分、面白みや緊張感はありませんが、曲調にあった優しいソロに仕上がっています。


04:ウィ・ウィ・シイ
サックスのカーク・ウェイラムさんと歪んだ音のギターでテーマを奏でていくハードなナンバーです。ラリー・カールトンさんのエレクトリックなサウンドが4曲目にして登場です。

まず印象的なのがイントロのベースライン。裏のビートでA=「ラ」の音がずっと鳴っていると言うライン。これは右手の親指を使用してギターのように弾かないとなかなか難しいラインだと想います。ただでさえ難しいのに、抜群のテンポキープとビート感があるこのプレイはエイブラハム・ラボリエルさん。そのベースラインに牽引されて曲はスタートします。

テーマ後のユニゾンの展開からラリー・カールトンさんのソロがスタートします。
ラリー・カールトンさんの音はギブソンのES-335では無く、ソリッド・ギターのような音ですね。ソロラインも基本的には2曲目と同じ様な16分音符を連続していくパッセージが中心。しかも、アウト的なフレーズは少なく、やはり少し今までとは違った感じのライン。歪んだ音なので、絶妙なニュアンスのチョーキングなども期待するのですがほとんどありません。

余談ですが、タイトルのウィ・ウィ・シイは日本語の『初々しい』?・・・ではないですよね・・・多分。


05:ハート・トゥ・ハート
エレピのリリカルなサウンドに引かれて再びアコギでのバラードです。
メロディラインの美しさに加えて、コード進行が綺麗な流れを持っています。もちろん、ラリー・カールトンさんはテーマ、ソロに関係なく綺麗な音とリリカルなフレーズ展開を聴かせてくれます。

聴き所はCD Time=2:32のチョーキングからのフレーズ。
やや長いトーンのチョーキングから、今度はCD Time=2:44で細かいチョーキング・ダウンフレーズで味をつけます。さらにCD Time=2:48のスタッカートなフレーズを、ギターのブリッジ寄りで弾いて煌びやかな変化をつけてグリッサンドでアップ。そしてクロマティックなフレーズにチョーキングを絡めて、CD Time=2:54での絶妙なアーティキュレーションのクオーターチョーキングで決めます。
5曲目にして、やっとラリー・カールトンさんらしいフレーズが飛び出しました。この部分はもちろん肝!です。


06:ジャスト・マイ・イマジネーション
打ち込みのリズムに少しワウをかけた音でラリー・カールトンさんがテーマを奏でていく、レゲエのリズムを持ったナンバー。それでも完全なレゲエと言うことでもなくかなり洗練された、言って見ればラリーズ・レゲエと言う感じ。ちなみにこの曲はテンプテーションズのカバー曲。

ラリー・カールトンさんのソロはその音が面白と言うこともありますが、フレーズ的には1曲目と同じようなスタッカートなフレーズを展開します。さらに音域を非常に狭くして展開していますので聴いた感じがデヴィット・T・ウォーカーさんのような、モコモコとした感じのラインです。それでも楽しく歌っている感じがして、いいソロだと想います。


07:ホエア・ビー・モサダ?
3拍目のスネアとベースラインを聴いていると、スーッと何処かへ流されていってしまうような不思議な雰囲気のあるミディアムテンポのマイナーなナンバーです。ラリー・カールトンさんはナチュラルに歪んだ音でテーマを奏でていきます。

エイブラハム・ラボリエルさんのベースラインが印象的。またそのベースラインがこの曲のメインモチーフのようになっていて、ラリー・カールトンさんもCD Time=4:28やCD Time=4:51などでそのモチーフを使用した歯切れの良いパーカッシブなフレーズを奏でています。
特にエンディングでは、左チャンネルのバッキングギターでベースに絡めるようにモチーフを繰り返します。


08:ファーム・ジャズ
ドラムのループを使用したミディアムシャッフルのナンバー。ループも軽い感じのものなので、ベースがテーマをシンセとユニゾンで奏でギターがバッキングをするというライトなテイストで曲は進みます。

サビに入るとギターがテーマを奏でますが、そのテイストは変わらず。ギターの音もナチュラルに歪んでいますが、あくまでも軽い感じ。


9:テリー・T
ミディアムシャッフルのバラード。再び登場のフル・アコースティックギターでジャージーにラリー・カールトンさんがテーマを奏でていきます。

CD Time=2:09からラリー・カールトンさんのギターソロです。
フル・アコースティックギターのクリアで甘いトーンを抜群のジャズ・フレーズで聴かせてくれます。とは言ってもそこにブルースのエッセンスが入っているのがいかにもラリー節。CD Time=2:37のチョーキングからスライドを使用したフレーズは絶妙なニュアンスです。


10:イフ・アイ・クッド・アイ・ウッド
ギターソロ曲。ギターはソリッドギターのような感じの音なんですが、エフェクト効果で広がりと煌びやかさのある音で静かに奏でていきます。
しかし、ピッキングのニュアンスとかをしっかりと感じとることができてギターを弾いているリアリティを感じる演奏です。卒なく弾いていますが、このように『聴かせる』のは別の意味でのテクニックが必要ですね。


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作品の雰囲気としては、最近のラリー・カールトンさんのややブルース色のあるものと夜の彷徨などの黄金のフュージョン色との中間的作品かと。さらには、アコギの2作品の流れを強く持っていると言うところでしょうか。

ギター的にも、フルアコースティック、スチール弦のアコギの比重が高くES-335は全く使用していないような感じですね。

非常に静かでゆったりとした時間が流れていくと言う感じのする作品です。
そしてフレーズなどもいたってシンプルな感じを受けました。それは自然体と言うか、無理をしていないと言うか・・・。好き嫌いは別として、一歩進んだ大人の世界に入ったと言う感じがします。

発売当時はどちらかと言うと、夜の彷徨の世界観が好きでしたので、銃撃事件後の作品と言うことでの期待もあったのですが、この作品の持っているゆったりとした、悟ったような感じはあまり好みではなかったように想い出します。実際にこの作品以降、少しラリー・カールトンさんの作品から離れました。

先に大人になった彼についていくことが出来なかったと言う感じでしょうか・・・。

今回、久しぶりに聴いてみると、その雰囲気とゆったりとした感じ、そして自然な感じが実にフィットしました。それだけ年を重ねたと言うことですね。嬉しいやら、悲しいやら・・・。

(CD TOTALTIME:49:24/ Walking消費カロリー:198.59kcal)

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キッド・グローヴスキッド・グローヴス
ラリー・カールトン カーク・ウェイラム マット・ローリングス

曲名リスト
1. キッド・グローヴス
2. ザ・プリーチャー
3. ミッシェルズ・ホイッスル
4. ウィ・ウィ・シィ
5. ハート・トゥ・ハート
6. ジャスト・マイ・イマジネーション
7. ホエア・ビー・モサダ?
8. ファーム・ジャズ
9. テリー・T.
10. イフ・アイ・クッド・アイ・ウッド

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(*)本文に登場したCD・DVD

ラリー・カールトン・コレクションラリー・カールトン・コレクション
ラリー・カールトン
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On Solid GroundOn Solid Ground
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ディスカヴァリーディスカヴァリー
ラリー・カールトン
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アローン・バッド・ネヴァー・アローンアローン・バッド・ネヴァー・アローン
ラリー・カールトン テリー・トロッター リック・マロッタ
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あとがき
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オン・ソリッド・グラウンド/ラリー・カールトン 
ON SOLID GROUND/LARRY CARLLTON

On Solid Ground

昨日はちょっとしたイベントがあって18kmくらいのwalkingをしました。さぞたくさんの作品を聴くことが出来た!かと想いきや、ひとりではなかったので・・・。少々お疲れなんですが、ここはたたみ掛ける様に連続でwalkingをするとより効果的!かどうか解りませんが、今日もwalkingをしました。
ラリー・カールトンさんのオン・ソリッド・グラウンドwalkingです・・・。


ラリー・カールトンさんが暴漢の凶弾に倒れたのが1988年。頚部の損傷で一時は命危険も、また命は助かっても再起不能とも言われました。その時の私のショックは相当なものでした。それからの復帰第1作がこの作品です。実際は事件の前に録音されていたものも含まれていると言うことを読んだことがあるのですが、今回いろいろ調べてみましたけど真偽は良く解りませんでした。
どちらにしても復活したことが嬉しくて、出来、不出来に関わらず非常に好きな作品なんです・・・。


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01:ジョシー
これは超有名なスティーリー・ダン彩(エイジャ)(*)に収録されている名曲ですね。この作品での邦題は“ジョシー”と書いてあるのですが、での邦題は”ジョージー”となっています。歌の発音を聞いても”ジー”に聴こえるのですが・・・英語は難しいですね。

ハイハットの4つ叩きのリズムに少し陰鬱なギターライン。左右で奏でられるギターリフに加えて、さらにセンターでミュートで軽く入るギター。ドラムがインするとオリジナルよりいくぶん速いテンポで進む、打ち込みの16ビートが軽快な感じのジョシーです。CD Time=0:24に入るスライドダウンからのフレーズがいかにもラリー節!当時はこの一発のフレーズで完全復帰に喚起したことを想い出します。

メロディは当然ラリー・カールトンさんの少し歪んだトーンで奏でられていきます。ほぼオリジナルに忠実なメロディラインですが、そこは歌うギター・ラリー節ですので、全体的に見事に歌っています。また所々で上手さが際立つラインも聴かせてくれます。CD Time=0:52のロングトーン後のヴィブラートの何とも言えないニュアンスやサビ部分CD Time=1:07の和音の使い方などは鳥肌ものです。

2コーラス目もオリジナルに忠実にテーマを奏でますが、ただ繰り返すのでは歌詞がある場合と違って少しし退屈になります。そこで2コーラス目はギターのオーバーダビングでのユニゾンでハモります。さらにサビではカーク・ウェイラムさんのファンキーなサックスでメロディを取り、それに応えるようにギターを絡めていきます。この流れは、リスナーを飽きさせない良いアレンジですね。

ちょっとしたブレイクメロディを挟んでギターソロです。
最初の6小節は、あえてこの曲の持っているビートを消して、ややラテン風のパーカッシブなリズムに乗って、フレーズ頭にチョーキングを入れるパターンをモチーフにしたロックフレーバーのラインを奏でます。7~8小節目の様なコードの切り替わり部分のみにシンセが入るのですが、その部分でも基本的には、ワンスケールのラインで奏でています。そしてCD Time=3:03からのサビのパータンへ入る前のコード進行からサビへ入るところは、流れるようなラインで弾き抜けていきます。そしてサビではサックスがメロディを刻むバックでソロを続けていきます。
CD Time=3:13のアップラインからクロマティックに下がってきてCD Time=3:17でB=シが高音で飛ぶように入るラインは、まさに肝!です。

スティーリー・ダンのオリジナルとほとんど同じ流れのアレンジです。このオリジナルでラリー・カールトンさんはソロは弾いていなくて、バッキングのみでした。実は弾きたかったのでしょうか?そんな想いも少し感じる熱い演奏です。

02:オール・イン・グッド・タイム
名作夜の彷徨(*)の中の名曲ナイト・クロウラーに似た雰囲気を感じる曲。ミディアムなテンポに乗ってよく歌うメロディラインです。

ギターソロの出だしはチョーキングの絶妙なアーティキュレーションから優しいフレーズへ。このスタートの展開はかなりカッコ良いです。また、ラリー・カールトンさんのギターソロを受けてのサックスソロも良い味です。クレジットが何故か?ないのですが多分1曲目と同じカーク・ウェイラムさんだと想います。
また、渋いベースラインのネーサン・イーストさんやリズムギターのディーン・パークスさんのツボを心得たカッティングなど地味な曲ですが聴き所は多い曲です。

03:フィロソファー
ゆったりとした打ち込みに乗って優しいメロディが流れます。同時に時間もゆったりと流れていくような感じがして、何とも言えない魅力のある曲に仕上がっています。ソロなども派手さは無いのですが、時々ラインに紛れ込んでいる高音が煌びやかな感じを際立たせています。

04:いとしのレイラ
何故にレイラなのか?と想いましたが、これがけっこう良いテイクになっています。もちろんご存知エリック・クラプトンさんの名曲ですね。

イントロからテーマへ入るところは、ほぼエリック・クラプトンさんのオリジナルと同じ感じです。オリジナルのテーマはメロディラインがそんなにはっきりしていず、さらに少し演歌調にも聴こえるラインなんですが、エリック・クラプトンさんのハスキーな声と語るような歌とアーティキュレーションで実に味のある曲になっています。並のギタリストだったらとんでもなく陳腐な感じになってしまうと想いますが、これが実に良いんです。ラリー・カールトンさんだから出来た技ですね。やっぱり歌っているんです・・・ギターが。サビの「レイラ♪」のコード進行のバックで流れるようなソロを聴かせてくれます。

05:オン・ソリッド・グラウンド
スローバラードです。テーマが非常に綺麗ですが、あまりにもバラードにはまっているテーマの為に、“いかにもバラード”と言うようなメロディになっています。しかし、前の曲のいとしのレイラと同じで、ラリー・カールトンさんだから“いかにも”になっていないところが凄いと想います。その証拠と言ってはなんですが、途中サックスでメロディを吹く部分が少しあるのですが、そこはいかにもバラードって言う感じが個人的にはするのです・・・。

06:ワッファー
ミディアムテンポのマイナーな曲。クリアトーンでラリー・カールトンさんがメロディを奏でていきます。
ソロではクリアトーンを生かしたやや速いパッセージなどでブルージーに展開していきます。CD Time=3:05からのスライドダウンからのフレーズを繰り返しつつ変化をつけていく展開は、なかなかグッと来るものがあります。

07:バブル・シャッフル
少し跳ねたリズムにミュートギターのカッティングがバブルの雰囲気を出しています。このカッティングはディーン・パークスさん。
テーマはクリアトーンで奏でていますがソロはギターを歪ませています。CD Time=2:30からの流れるようなラインやCD Time=2:45のアウトフレーズなどはまさにカールトン節です。

08:チャプターⅡ
ストリングとエレピの綺麗な進行からスタートする綺麗なバラードです。テーマの出だし部分のスライドの使い方などが絶妙で綺麗なメロディをよりリリカルに奏でます。
ラリー・カールトンさんのソロらしいソロはない曲なんですが、メロディのフェイクやその合い間に聴かせてくれるフレーズでも十分堪能できる演奏です。コンポーザーとしてのラリー・カールトンさんの力量を聴くことが出来ます。

09:ハニー・サンバ
やや軽い感じのサンバ調の曲です。夜の彷徨の名曲リオのサンバとはだいぶ違う感じで、もっとボサノバに近いですね。
この曲ではナチュラルに歪んだギター音でテーマ、ソロを奏でているのですが、この音がかなり良い音だと想います。適度に歪んでいて、所々ギターのピッキングニュアンスに反応してクリアトーンが聴こえる感じが、実にアコースティックでいいんです。ギターのスペックが解らないのでメーカーは解りませんが・・・。もちろんラリー・カールトンさんの絶妙なピッキングが成せる技であることは言うまでもありませんね。

10:シー・スペース
プログラミングでオーケストレーション的なサウンドが入っていて、かなり映像的と言うか壮大な感じのする楽曲です。今までの9曲とはかなり違う雰囲気を漂わせています。それでもギターのテーマが聴こえると、やはりラリー・カールトンさんですね。
劇的なムードのままフェードアウトしていきます。

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当時この作品を聴いて、“完全復帰”と言う方や“やはり今一か”と言う方などいろいろありました。でも、私は完全復帰だったと想います。正確には当時そう想ったかどうかは良く覚えていませんが、今聴くとかなり良いフレーズやラインを奏でていますし、楽曲も完成度が高く、何よりテーマの絶妙なアーティキュレーションにため息がでます。

特にジョシーいとしのレイラなどは歌ものであるために、そのメロディラインをそのままギターで弾けば、いかにもBGM的で陳腐になってしまいます。
ところが、歌っているんです。ギターが。
簡単にギターが歌うって良く言いますが、ラリー・カールトンさんの場合は、本当にシンガーのように聴こえるから不思議です。

この背景にはラリー・カールトンさん自身が自分の作品で歌っていると言うこと、つまり歌うのが好きだと言うことが大きいのですが、それだけでは無く、スタジオミュージシャンとしてのシンガーのバックでの演奏キャリアがそうさせている部分も大きいと想います。

その中でもスティーリー・ダンでの役割は、ギターとしてだけではなくて、全体の橋渡し的なポジションにいたと言う経験が大きく、そのためにヴォーカルを生かすバック演奏と言う技術を身に付けたのだと想うのです。私は個人的にこれを歌ものラリーと言っていますが・・・。そのヴォーカルをこの作品では自分のギターに置き換えることによって見事なインストとして完成させたと言うことだと想うのです。
もちろんギターテクニックとして歌うと言うことが出来るのが大前提ではあるのですが・・・。

この作品は、やはり復帰作ですので、個人的には今でも想い入れが大きい作品です。
そこには演奏や楽曲などの出来や、怪我の前に録音したトラックがあるとか、そのようなことは超えている部分があって、その想い入れは、多分大変であったろうリハビリをこなして復帰したラリー・カールトンさんへの賛辞以外なにものでもありません。

私のwalkingしている公園でよく、体を悪くしてリハビリの為に歩いている方に会います。杖をついて歩いていたり、止まるくらいにゆっくりと歩いたり・・・。
そこには一生懸命な姿があります。
今日もそんな方とすれ違うたびに、ヘッドフォンをはずして
「これ聴いてください!ラリーも頑張って見事に復帰したんだ!」
って想わず声をかけたくなりました・・・。

(CD TOTALTIME:54:04 / Walking消費カロリー:217.35kcal
 walkingには・・・1曲目のジョシーは少しオリジナルよりテンポアップしているので実に良くwalkingに合いました。)

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On Solid Groundオン・ソリッド・グラウンド
ラリー・カールトン

曲名リスト
1. ジョシー
2. オール・イン・グッド・タイム
3. フィロソファー
4. いとしのレイラ
5. オン・ソリッド・グラウンド
6. ワッファー
7. バブル・シャッフル
8. チャプター2
9. ハニー・サンバ
10. シー・スペース

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AjaAja
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夜の彷徨(さまよい)夜の彷徨(さまよい)
ラリー・カールトン
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夜の彷徨/ラリー・カールトン PART2
LARRY CARLTON/LARRY CARLTON

夜の彷徨(さまよい)

昨日はあまりにも長くなってしまったので
続きを本日アップします。まさに懐かしいレコードで言うところのA面、B面と言う感じですね。

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5曲目はリオのサンバ
イントロのグレッグ・マティソンさんのエレピのフレーズが印象的な曲です。このイントロの部分ではラリー・カールトンさんのフェードアウトするかのように音量をコントロールしたバッキングの妙技を聴くことができます。
テーマは今までの曲とは少し違った感じの音色です。今まではテーマ部分とソロ部分の音質が明らかに違うと言う演出をしていますが、どちらかと言うとそのソロの音色に近い音色でのテーマです。実際にその後のソロも繋がって弾いているような感じですので、もしかしたら一発録り?とも想えるライヴ感を感じます。さらに今まであまり目立っていなかったのですが、ポウリ―ニョ・ダ・コスタさんのパーカッションプレイが更にそれを感じさせてくれます。
ソロは前半はラテンフレーバーを感じさせてくれるリズムやフレーズで展開して行きます。途中でコードが展開するところのフレーズの繋ぎ方が見事ですね。
そしてCD Time=2:24からのサビのコード進行に入るとアウトな音を使ったフレーズに耳が固まります。CD Time=2:30での音使いはグッ!とくるものがあります。さらにそれを受けてすぐさまエイブラハム・ラボリエルさんのおかずが、たった3音なんですが実に効果的でまさに肝!です。
ソロのエンディング部分ではロックの代表的なチョーキングフレーズが飛び出しますが、そのフレーズのまとめ方がジャズ的で次ぎのグレッグ・マティソンさんのソロへ繋げています。
またソロに耳が集中するのですが、このソロでのギターのバッキングは左がオーソドックスなバッキングで右が単音を使ったミュート奏法。よく聴いていると実に細かくまたそれ自体がメロディアスだったりしていて感動します。
ゲレッグ・マティソンさんのソロの後はエイブラハム・ラボリエルさんのスラップと言うかギターのように掻き鳴らし、叩きまくるお得意のソロを聴くことが出来ます。このノリはエイブラハム・ラボリエルさんならではですね。
テーマへ戻ってからエンディングは静かにイントロのテーマを繰り返して行きます。ここで左右のギターのロングトーンがあります。しかも極静かに、消えるか消えないかのような音で・・・。これは音に揺れを創るビブラートと言うテクニックを繰り返しています。コツを掴むとある程度はずっと音を出していることが出来るのですが、この様な小技を使うところは心にくいテクニックです。

6曲目は恋のあやまち
この曲もラリー・カールトンさんのヴォーカルもの。かなりハードな展開を予想させる前半に対してサビ部分の綺麗で優しい感じの対比が面白い曲です。
ギターは所々でロック・ブルース調のやや激しいプレイを聴かせてくれます。エンディング部分でのギターソロはチョーキングオンパレード!です。特にCD Time=3:40のフレーズはトレモロアームを使用しているような感じのアーティキュレーションの絶妙さがあります。
そう言えば、ジャケットのスペシャル・サンクスの部分に一時ラリー・カールトンさんがメインにしていたバレー・アーツギターのクレジットがあります。もしかしたらこの曲はES-335ではなくてトレモロ・アームの付いたヴァレー・アーツのギターでの演奏でしょうか?そう言えば音が違うような違わないような・・・。

7曲目は希望の光
ライヴで御馴染みのシャッフル・ナンバーです。コード進行がそのままブルース進行ですのでまさにラリー・カールトンさんは水を得た魚のようにイキイキとフレーズを奏でます。続くグレッグ・マティソンさんのオルガンのソロもファンキーで良いですね。このソロに左チャンネルでしかも極小さな音でラリー・カールトンさんがフレーズを絡めてソロを弾いている所はちょっと可愛い感じがします。後半もノリノリの展開でそのままエンディングになだれ込みます。そしてギター3本が残るところはカッコ良い演出ですね。

8曲目は昨日の夢
優しいけど切ない感じのエレピのイントロからスタート。テーマはクリアなトーン。リリカルに奏でます。でもクリアなトーンとは言っても実はナチュラルに歪んだ音。それを絶妙なピッキングテクニックなどでコントロールをしているわけです。また、これはエフェクト的な歪みでは出来ないギターアンプ、しかも真空管アンプのなせる技でもあります。真空管アンプは小さい音だとクリアな音で大きくすると強烈に歪ませることが出来ます。
バラードでのラリー・カールトンさんのプレイは本当に歌っていると言う感じがします。実にリリカルで身悶えしそうな絶妙なニュアンスが本当に肝!です。もうこうなってくると多くは語れません。ただ黙って聴くのみ・・・と言う心境になってきます。
そして静かな中で名盤がエンディングを向かえます・・・。

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久しぶりに聴き終えた感想はやっぱりいい!
やや興奮気味に書き綴りましたので少々あちらこちらに話が飛んでいたりしますのでお許しください。
またこれ以上の細かいレビューはやはり今更ですね。この作品の時代における重要性は、私が言うまでもありませんし・・・。

jazzLife別冊のJAZZ GUITAR 2003の中にラリー・カールトンさんのインタビューがあります。その中でこの作品に関する記事を少しご紹介させて頂きます。実に興味深い、いろいろな出来事が重なっているんです。

ひとつはルーム335が当初ミシェル・コロンビエさんのミシェル・コロンビエ・フューチャーリング・ジャコ・パストリアス(*)と言うアルバムの為の書き下ろしだったと言うこと。
さらにその作品がラリー・カールトンさんとのデュエット作品(共同名義)の予定だったこと。
でもそのレコーディング中にワーナーとソロ契約をして急遽、共同名義を取りやめてギタリストとして参加することにして、ついでにルーム335もその作品には提供しないで引き上げたこと。

そしてクルセイダーズを脱退したのがギターを弾くことに疲れてプロデューサーとして音楽活動をしたかった理由だと言うこと。
さらにそのギター浪人時代にあくまでも遊びで、ジェフ・ポーカロさん、ジョー・サンプルさん、ロバート”ポップス”ポップウェルさん、グレッグ・マティソンさんなどとクラブで演奏をしていた時にCBSの人が聴きに来てソロ作品の製作を持ち出されたこと。
さらにさらに、CBSが、プロデューサーになりたくてセッションギタリストをやめたラリー・カールトンさんにセルフプロデュースをさせなかったために契約が白紙になったこと。
そしてラリー・カールトンさんが自らワーナーにデモテープを持って行ってセルフプロデュースのOKとともに契約してリリースに至ったこと・・・。

もしそのままミシェル・コロンビエさんの作品に入っていたら、セルフプロデュースではないので全く違う楽曲になっていたかも知れませんね。
さらに名演は生まれたかも知れませんが
名盤は生まれなかったかも知れません。

いくつもの出来事とタイミングが重なって生まれた名盤。
もしフュージョンの神様が居るとすれば実に劇的で憎い演出!
でもその演出に感謝!感謝!です。

(CD TOTALTIME:41:37 / Walking消費カロリー:167.3kcal)

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夜の彷徨(さまよい)夜の彷徨(さまよい)
ラリー・カールトン グレッグ・マティソン ポーリニョ・ダ・コスタ

曲名リスト
1. ルーム335
2. 彼女はミステリー
3. ナイト・クロウラー
4. ポイント・イット・アップ
5. リオのサンバ
6. 恋のあやまち
7. 希望の光
8. 昨日の夢

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(*)本文に登場したCD・DVD

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ミシェル・コロンビエ・フューチューリング・ジャコ・パストリアス
ミシェル・コロンビエ・フューチューリング・ジャコ・パストリアス
ミシェル・コロンビエ・フィーチャリング・ジャコ・パストリアス ミシェル・コロンビエ ジャコ・パストリアス

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あとがき
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夜の彷徨/ラリー・カールトン PART1
LARRY CARLTON/LARRY CARLTON

夜の彷徨(さまよい)

今日は暑かったです。お彼岸だと言うのに・・・。でも風は爽やか、秋の風。そんな爽やかなムードをより爽やかにしてくれる名盤ラリー・カールトンさんの夜の彷徨walkingしました。


FUSION MASTERPIECE 1500のラインナップでもトップを飾っている言わずと知れた名盤中の名盤。今更レビューも少し恥ずかしい気がしますが、このシリーズの作品をいろいろレビューした中でやはり外すことができません。今までに数100回・・・は大げさにしても、一番聴いた作品ではないかと想います。特に1曲目のルーム335については、数1,000回・・・は大げさにしても、家族・友人・親族の両手、両足の指の数では納まらないくらいは聴いた気がします・・・。今頃気がついたの?って言われてしまうこともあるかも知れませんが、新たな発見があれば嬉しいですね。そんな期待も込めてwalkingスタートです!

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1曲目はルーム335
初めてこの曲を聴いた時にはまだロック少年でした。ですから最初はあまりすごさがわからず”お洒落”くらいにしか想っていなかったのですが、何気にギターコピーして見てびっくり。これが難しいのなんのって・・・。また、ロックにはあまりなかったmaj7と言うコードが新鮮でした。
そのDmaj7と言うコードからスタートです。有名なこのイントロはご存知スティーリー・ダンペグと言う曲がモチーフ。
ストリングスの駆け上がりラインと同時にドラムがインします。ドラムはジェフ・ポーカロさん。少し跳ねたリズムのハイハットとバスドラのタイミングが絶妙ですね。
ラリー・カールトンさんのナチュラルに歪んだ音でテーマです。このテーマは今までギターにエフェクトをかけてあの独特の厚みとサウンドを創っていたと想っていましたが、実際はギター2本で弾いています。その2本の微妙なアーティキュレーションが見事に揃っているために1本に聴こえたのですね。
サックスでもピアノでも多分調子はずれになってしまいそうな、まさにギターの為のこのテーマは、一聴簡単そうなフレーズなんですが、実はギターのチョーキングやスライドと言う小技が絶妙にミックスされていてこの雰囲気を出すのはかなり難しいのです。
そしてソロ。ダブルノートチョーキングから入る前半は絶妙なチョーキングの嵐。見事なニュアンスで引きつけられます。CD Time=1:53の駆け上がりフレーズは、その次ぎの4度上がったコード進行にスムーズに繋がるフレーズで、更にCD Time=2:01のフレーズは4度下がって元に戻るためのフレーズ。見事です!
CD Time=2:12からのサビのコード進行では16分音符を用いた速いパッセージが連続する聴き所。一聴簡単そうなんですが、これが弦が飛び飛びになっていてかなり難しいフレーズ。当時ロック少年の私は
楽勝!と想ってコピーに望んで、見事砕け散ったフレーズです。改めて聴くと音の選択が見事です。更にそれが歌うフレーズになっているのが更に見事。
例えばCD Time=2:18はジャズで言うところのⅡ―Ⅴ―Ⅰと言う定番のコード進行でつい定番フレーズを弾いてしまいがちなんですが、実に個性的でしかも前後のフレーズとの連続性と一貫性があって本当に歌っている感じがします。またCD Time=2:33も同様で更にソロのエンディングに向けてはチョーキングを上手く使用してまとめています。
次ぎはエレピのソロ。これはグレッグ・マティソンさん。全体的にコードワークを多用していてラリー・カールトンさんのソロとは対照的なソロワーク。これがまたかなり良いソロです。更に、そのバックでのラリー・カールトンさんのバッキングワークも聴き所です。
ここでは2本のギターでバッキングをしています。例えばリー・リトナーさんの様に片方をオーソドックスにもう片方を単音でミュートして・・・と言う形ではなくて両側ともオーソドックスにカッティングをしています。でも右、左で微妙な違いがあってそれが全体的な広がりを演出しているのはさすがです。しかも目立たず、あくまでもグレッグ・マティソンさんのソロのバックに徹している姿勢を感じることができます。
後半のギターソロです。
ここはワンスケールで弾くことが出来るので、かなりのびのびとブルージーに前半は奏でています。特に聴き所は後半。CD Time=4:41からエンディング部分。
エレピソロの前のソロはジャズ的なラインを組み合わせた中にも、絶妙な音の選択とフレーズでまとめていますが、ここはルーツであるブルースを基調とした展開です。
さらに驚くことは、この部分をギターの14フレットから19フレットと言う極狭い範囲で全て弾いていることです。しかも使用している音の数もさほど多くありません。にも関わらすこれだけのフレーズを奏でてしまうのはもう言葉になりませんね。素晴らしいと想います。

エンディングは、サビに入る前のコード進行です。当然サビに入る前の進行ですから、コード的には次に繋がると言う性質を持っているはずです。ですが見事にエンディングになっているのは全体的なアレンジも含めて巧みな曲の構成のたまものですね。全てのバランスが良くまさに名曲!と言うか名演!です。

2曲目は彼女はミステリー
ラリー・カールトンさんの歌もの。曲はバックコーラスで参加しているウィリアム・スミスさんの曲。
歌自体は例えばジョージ・ベンソンさんの様な上手さはないのですが、とにかく歌うことが好きそうな感じが伝わってきます。この様なヴォーカルものではギターのバッキングがやはり聴き所です。左チャンネルのエレキでのカッティングとまるでパーカッションのようにも聴こえる右チャンネルのアコギの歯切れ良いカッティング。更にサビの部分での単音のミュート奏法など満載です。またそれだけではなくCD Time=1:54のような歌と絡むフレーズなどは絶妙な上手さがあります。

3曲目はナイト・クロウラー
クルセイダーズ時代を彷彿とさせるファンク色の強い曲です。それもそのはずでもともとクルセイダーズ用にラリー・カールトンさんが書いた曲ということです。この曲のクルセイダーズバージョンってあるのでしょうか?
エイブラハム・ラボリエルさんのベースラインが独特でこの曲の特徴になっています。
テーマはワンコーラス目が単音でセンター、そして次ぎのがツインで右左に振られてギターがハモっています。この辺りのセンスも良いですね。中サビの部分はライトハンド・ハーモニクス奏法で煌びやかなフレーズです。サビはオルガンが良い感じです。そのオルガンに左右のギターが絶妙なトーンでハモっています。
ソロはタイトなジェフ・ポーカロさんの8ビートとエイブラハム・ラボリエルさんのスラップに乗ってファンキーに飛ばします。CD Time=2:20からのコード展開のためのフレーズ、そしてその後の実にメロディアスなフレーズは即興とは想えない美しさがあります。さらにCD Time=2:39の急激なスライドダウンからゆっくり音を上げていくフレーズはカールトン節!出ました得意技!と言う感じで拍手!
2コーラス目は更に激しいフレーズで盛り上がって行きます。CD Time=2:54からのスライドダウンと解放弦を使用したフレーズからアウトしたフレーズまでの流れは想わず息を呑んでしまうフレーズ。そしてラフな展開からパターンが変わるとこれまた美しいフレーズのオンパレード。このソロでは激しい部分とメロディアスな部分がミックスされていて、かつその組み合わせ、そして全体の構成が見事です。

4曲目はポイント・イット・アップ
繊細なジェフ・ポーカロさんのハイハットが待ってました!と言う感じです。
ラリー・カールトンさんのヴォリューム奏法で幻想的な中にもこれからの激しさを予感させるフレーズ。そしてテーマ。ここもギター2本での演奏だと想います。基本的には1曲目のルーム335と同じ音ですね。さらにギターのハモリが聴こえるので、もしかしたらギター3本かもしれません。でも実に厚みのある綺麗でナチュラルな歪みを生かした録音です。
ソロはヴォリュ―ム奏法とチョーキングを使用したスローなスタート。もう感情こもりまくり!と言う感じで実にソウルフルなフレーズです。そしてドラムのインテンポ。最初はスタートと同じ様にチョーキングを使用してロングトーン中心にゆったりとしたフレーズを展開して行きます。次第に16分音符の速いパッセージをはさみつつ、CD Time=2:26から怒涛の16分音符の連打!がスタートします。それと同時にジェフ・ポーカロさんのトップシンバルが1拍づつ加わり、さらにバッキングも盛り上がります。サビ部分で更に倍!と言う32分音符のフレーズ。そしてそのままソロのエンドに向かい突進して行きます。
ソロの後でジェフ・ポーカロさんのバスドラとエイブラハム・ラボリエルさんのフレーズが見事に合体して一体化した強烈なブレイクを経て再びテーマへ。そして怒涛のエンディングへ向かいます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

あまりにも長くなってしまいましたので
とりあえず今回はここまでにさせていただきます。
続きは明日にでも・・・。

(CD TOTALTIME:41:37 / Walking消費カロリー:167.3kcal)

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夜の彷徨(さまよい)夜の彷徨(さまよい)
ラリー・カールトン グレッグ・マティソン ポーリニョ・ダ・コスタ

曲名リスト
1. ルーム335
2. 彼女はミステリー
3. ナイト・クロウラー
4. ポイント・イット・アップ
5. リオのサンバ
6. 恋のあやまち
7. 希望の光
8. 昨日の夢

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あとがき
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アローン・バット・ネヴァー・アローン/ラリー・カールトン
Alone/But Never Alone/LARRY CARLTON

アローン・バッド・ネヴァー・アローン

暑さに負けないように爽やかさで・・・今日はラリー・カールトンさんのアローン・バット・ネヴァー・アローンwalkingです。

ラリー・カールトンさんのアコースティック・ギターの作品としては、グラミー賞を受賞したディスカヴァリー(*)がありますが、この作品はその前作になります。

1曲目はスマイルズ・アンド・スマイルズ・トゥ・ゴー
最初にこの曲を聴いた時に、やはりアコースティック・ギターの音が意外でなかなかラリー・カールトンさんと結びつかなかった記憶があります。しかし、今回久しぶりに聴くと実にこれがはまっていてこのアコギの音もすっかりラリー・カールトンさんのES-335とともに代名詞になったと想いました。
イントロがやや暗めな感じなんですが、シンセの煌びやかなフレーズが入ってくると一気に爽やかさが爆発します。それにしても綺麗なギターの音です。この作品はMCAマスターシリーズの一枚。このシリーズはオーディオファンを対象にしたと言うことで音にかなりこだわっています。ちなみにこのアコギは以後の写真やライヴ映像を見るとヴァレーアーツと言うメーカーのスチール弦のアコギにピックアップをつけていると想われます。ですからアコギの生録りではなくてアンプかもしくはミキサーを通して録音されています。多分・・・。この録り方をするとけっこうアコギでもエレキっぽくなってしまうのですが、アコギの魅力が十分に引き出された見事な音だと想います。
ラリー・カールトンさんのソロは、アコギの特性を最大に生かして奏でています。スラーやハンマリングと言った奏法を多用したり、また低めの音と弦を使って、アコギ独特の金属的な音やフィンガーノイズを上手く使用しています。フレーズは当然ですが、明るい、メジャーな曲における爽やかフレーズの連発です。

2曲目はパーフェクト・ピース
イントロ部分で3音でのアルペジオを弾いています。これは指弾きで少しクラシカルな感じのするフレーズです。ドラムのスネアが2拍目の裏に入って全体に重たいリズムになっていますが、シンプルに構成されているので重々しい感じではなくて、やはり爽やかさが漂っています。
ソロの部分では、抜群のギターコントロールをしています。音量、音色ともにアコギでも見事なコントロールです。特に2:30過ぎの速いフレーズにおける優しいコントロールは良いですね。

3曲目はキャリング・ユー
エレピでの静かなイントロにアコギのカッティングを重ねてスタートです。綺麗なバラードで優しい曲です。

4曲目はローズ・プレイヤー
この曲はアコギ1本のソロ曲です。雰囲気的にはジャズのソロでも無く、ブルースでも無く、少しカントリーの様なちょっとパット・メセニーさん的な雰囲気をもった曲です。アコギの魅力のひとつである解放弦を上手く使用して、奥行きと広がりを出しています。

5曲目はハイ・ステッピン
今までの爽やかな感じの中で、少しマイナーでミディアムテンポの曲です。ベースのエイブラハム・ラボリエルさんの渋いプレイが良いです。作品全体にリズムはシンプルなんですが、所々この曲のように渋い演奏を聴かせてくれます。ちなみに相棒のドラムはリック・マロッタさん。

6曲目はホワットエヴァー・ハプンズ
正確に解らないのですが、エレキらしいカッティングが入っている唯一の曲です。でも良く聴くとアコギの様でもありますが・・・。徹底してアコギで通しているところもこの作品の特徴ですね。
この曲もシンプルでのんびりしていて、陽だまりと眠気が良く似合う曲です。演奏がつまらなくて眠気!と言うことではありませんので、念のため・・・。

7曲目はピュア・ディライト
テーマの部分が1曲目と似ているのですが、こちらの方がスローテンポ。
この曲ではソロが実に素晴らしいです。コード進行自体が結構難しいのですが、このあたりはさすがです。全くコードの複雑さを感じさせないフレーズです。テンポもスローと言うことがあってか、かなり丁寧な感じで、明るい、メジャーな曲における爽やかフレーズをコピーするなら1曲目より、この曲の方が音を取りやすいですね。

8曲目はアローン・バット・ネヴァー・アローン
この曲も4曲目と同じでアコギ・ソロ曲です。ちょっと聴いた感じがギター2本くらいのオーヴァーダビングで弾いているような感じにも聴こえます。この曲も今までの爽やか路線と言うよりはマイナーでどちらかと言うと壮大で幻想的な感じの曲です。4曲目と同じアルペジオを使った曲で、単音のメロディと言うよりは和音とアコギのコードヴォイシングを味わう曲ですね。


この作品を聴いて想い出したのが、リー・リトナーさんのアコギ作品の代表作イン・リオ(*)。
リー・リトナーさんの場合は、主にナイロン弦のアコギを使用しています。
それに対して、ラリー・カールトンさんはスチール弦のアコギ。
それぞれの音楽のルーツも垣間見えて面白い対比ですね。

結局、暑さに勝てたのか!と言うと・・・やっぱり暑かった・・・です。
でも、この作品の爽やかさは格別です。その分、スリルやテンションの高さと言うものは全くありませんので、それを期待して聴くと裏切られます。
しかしギター的にはアコギの音の綺麗さ、そしてアコギでのソロのポイントなどなかなか聴き所はあります。
全体的には、平常心でゆったりと聴く、最極上のBGMと言える作品だと想います。

木陰でのんびりと、青空を見上げながら・・・
海の見える道でをドライブ、潮風にあたりながら・・・
自慢のオーディオセットと、冷えたカクテルで・・・

そんな感じの作品です。
(CD TOTALTIME:38:46 / Walking消費カロリー:155.84kcal)
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アローン・バッド・ネヴァー・アローンアローン・バッド・ネヴァー・アローン
ラリー・カールトン テリー・トロッター エイブラハム・ラボリエル

曲名リスト
1. スマイルズ・アンド・スマイルズ・トゥ・ゴー
2. パーフェクト・ピース
3. キャリング・ユー
4. ローズ・プレイヤー
5. ハイ・ステッピン
6. ホワットエヴァー・ハプンズ
7. ピュア・ディライト
8. アローン・バット・ネヴァー・アローン

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(*)本文に登場したCD

ディスカヴァリーディスカヴァリー
ラリー・カールトン
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イン・リオイン・リオ
リー・リトナー
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あとがき
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ストライクス・トワイス/ラリー・カールトン
STRIKES TWICE/LARRY CARLTON

ストライクス・トワイス

梅雨明けが待ちどうしいのですが、明日も雨の模様。その合い間を縫ってギター作品でwalkingです。ラリー・カールトンさんのストライクス・トワイスです。

名作の夜の彷徨(*)の次ぎの作品として1980年にリリースされたラリー・カールトンさんの名盤です。今まで廃盤だったのですが、ここで再発されました。なんとも嬉しい限りなんですが、久しぶりに聴いて見ました・・・。

1曲目はタイトル曲のストライクス・トワイス
この音を聴くとまさにフュージョン!と言うようなフェンダーローズの爽やかなイントロからスタートです。これはグレッグ・マティソンさん。そしてギター少年・少女達には難しかったギターのリフ。実際にこのリフはかなり難しくて、ラリー・カールトンさん自身も、ライヴなどではけっこう危なげなこともあったり・・・。そして、チョーキングを上手く使用した歌うようなテーマからサビへ。サビ部分ではロングトーンの綺麗なフィードバックを聴かせてくれます。この部分もギター少年・少女を悩ませた部分で、ご家庭ではほぼ不可能なフィードバックでした。今はエフェクターで簡単にできますけど・・・。
ファーストソロはブライアン・マンさんのシンセソロ。2:00過ぎに「ワァ」と言う声のようなSEが入ったりして、音色自体も含めて楽しげなソロです。でもこのソロはなかなか完成度の高いソロだと想います。このソロにインスパイアされてどんどんとビートが加速して行く感じがあります。その一端をになっているのがベースのロバート・ポップス・ポップウェルさん。実に良いベースラインですね。そして、ラリー・カールトンさんのソロは前半はチョーキングとハーモニクスの、ややロングトーンを中心に朗々と歌い上げています。後半はラリー節が炸裂しています。3:55あたりのフレーズは単純なんですが実に音の選び方が良く、まさに肝!です。そしてエンディングの部分でロバート・ポップス・ポップウェルさんのリフにインスパイアされた様にラリー・カールトンさんの同じようにあわせたフレーズから、ハーモニクスを使用したエンディング。久しぶりに聴きましたが、やはり名曲ですね。

2曲目はラリー・カールトンさんのヴォーカル曲、僕のハートエイク
歌の上手さ、下手さについては・・・お世辞にも上手いとは言えないのですが・・・。この曲では、ギターの使い方が実に上手いです。左右でハモリを入れ、カッティングも左右で別々に。さらに歌に絡むようにリフを入れたり・・・。このあたりはファースト作品のシンギング・プレイング(*)や一連のスティーリー・ダンの作品から引き継いでいる『歌ものラリー・スタイル』とも言えますね。

3曲目はミッドナイト・パレード
いかにもラリー・カールトンさんらしいメロディと曲調です。シンセストリングスがかなり厚く入っています。0:50過ぎ位に突然すごい広がりで入ってくるのでハッ!とします。ギターソロは良く歌っています。また3:16くらいの終りの部分の、なんとも解釈が難しそうな音選びは、一瞬合っていない?と想ってしまうくらい見事です。

4曲目はマジシャン
この曲もラリー・カールトンさんのヴォーカル曲。でも一連のヴォーカル曲の中では一番好きです。声と曲調が合っているし、また曲自体も良い曲です。この曲でも『歌ものラリー・スタイル』は健在でかなりいろいろなギターが効果的に入っています。1:40過ぎの曲調が変わる中サビでのシンセの対旋律を聴くと、カシオペアを想い出してしまうのですが・・・。

5曲目はスプリングヴィル
ギター2本でジャズっぽいリフから始まります。この様にギターを優しく、静かに弾く時のラリー・カールトンさんの音色、音量のコントロールは実に見事です。なかなかエレキを静かに弾くと言うのは難しいんです。ヴォリュームを下げれば静かに弾けますが、ヴォリュームを下げすぎるとこのニュアンスが逆に出せないと言うことがあります。ある程度の大きさのヴォリュームでこのニュアンス、まさに名人芸だと想うのです。ソロはワウをかけた音です。ワウはいかにも!と言う音とフレーズになりがちなんですが、さりげなくかけて効果的なフレーズを使っているのでセンスの良さを感じます。

6曲目はマルベリー・ストリート
この曲はテンポも良く、ちょっとルーム335的な感じもあるので好きな曲ですが、ギターソロに関して個人的にはラリー・カールトンさんのソロベスト3に入ると想っています。このソロはギターシンセを使用していると言う話で、クレジットにもギターシンセと書いてあります。ところが、以前読んだインタヴュー記事でラリー・カールトンさん自身が『テープの回転を遅くして録音してレギュラーに戻したもの』と言っていた記憶があります。確かに聴いて見ると、1:43あたりのフレーズなどはレギュラースピードだとすれば恐ろしく粒揃いです。名手ラリー・カールトンさんでもちょっと難しそうな感じがします。さらに2:29あたりの和音のフレーズはギターシンセにしては逆に、いかにもギターの音?と言う感じがします。真偽はわかりませんが・・・。
そんな一風変わった音にかくれているのですが、フレーズを良く聴くとこれが実にメロディアスで良いフレーズの連発なんです。どこの部分をとってもまさにラリー・カールトンフレーズが爆発しています。確かにソロの完成度と言うことで観るとルーム335の方が上だと想いますが、細かくフレーズを聴くとこの曲の方がよりギタリスト好み、コピーし甲斐のあるフレーズが満載です。またその一端にコード進行がソロ向きと言うこともあります。推測ですが、テーマ部分が多少あと付けっぽいメロディであることから、コード進行を中心にして創った曲ではないかと想います。実際に後のテリー・トロッターさんのエレピソロも抜群に良いですね。

7曲目はイン・マイ・ブラッド
この曲もヴォーカル物です。先ほどのマジシャンとは変わってロック調のナンバーです。ですが、声がやはりこの曲調には合っていませんね。またやや中途半端なロックと言う感じであまり好きではありません。途中、TOTOの様な雰囲気の部分があったりして・・・そうスティーヴ・ルカサーさんが弾くと似合いそうな曲です。でも、先ほどの『歌ものラリー・スタイル』は良く出ています。

8曲目はただ愛のために
クレジットを観ると、フェンダーローズからドラム、ベースまでラリー・カールトンさんの演奏です。それよりも特筆すべきことはギターコントロールです。基本は歪み系の音なんですが、実に見事に、小さく優しい音から歪みの強い音、そしてフィードバックをコントロールしています。これはエフェクターで歪ませた音では無理で、アンプのひずみと愛器ES-335のなせる技ですね。アンプは多分ブギーのアンプだと想います。哀しげで綺麗な曲です。


どうしても前作が超名作だった為に比較されがちです。確かに全体の完成度や楽曲の良さ、そしてギターソロや音色も含めて夜の彷徨の方に軍配が上がると想います。
夜の彷徨はもう少し楽曲の構成などがクリアでテーマからソロ、そしてテーマと言う流れが基本にあるために解り易さがあります。
しかしこの作品は『歌ものラリー・スタイル』を全体的に使用している感じで、いろいろなところにギターが入っていて、さらに短いリフなども多く解り難さがあるのではないかと想います。そのあたりもセールス的に水をあけられた要因のひとつだと想うのです。

しかし、実際には比較することよりも、この作品も含めた連作として捉えた方がこの時代のラリー・カールトンさんのやりたかったことやギタープレイが良く理解できるような気がします。

また歌ものとセッションの中で培ってきたノウハウとスタイルは、ラリー・カールトンさんの原点であり、それは最終的にはブルースへと繋がっていて、その中で、夜の彷徨から引き続いた流れと雰囲気を出していくと言う難しさがあったのかな、とも想います。
その意味でも夜の彷徨とはやっぱり対になる作品だと想っています。

まあ、難しい話は抜きにして聴き終わって、walkingし終わって、爽快な気分になりました!・・・これがなんと言っても音楽の醍醐味・・・ですね!
(CD TOTALTIME:44:14 / Walking消費カロリー:177.8kcal)
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ストライクス・トワイスストライクス・トワイス
ラリー・カールトン ロバート・ポップス・ポップウエル ジョン・フェラーロ

曲名リスト
1. ストライクス・トワイス
2. 僕のハートエイク
3. ミッドナイト・パレード
4. マジシャン
5. スプリングヴィル
6. マルベリー・ストリート
7. イン・マイ・ブラッド
8. ただ愛のために

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(*)本文に登場したCD

夜の彷徨(さまよい)夜の彷徨(さまよい)
ラリー・カールトン グレッグ・マティソン ポーリニョ・ダ・コスタ
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シンギング&プレイング
シンギング&プレイング
ラリー・カールトン
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ラリー・アンド・リー/リー・リトナー・アンド・ラリー・カールトン
LARRY&LEE/LEE RITENOUR & LARRY CARLTON

ラリー&リー

CD・TOTALTIME:60:32
Walking・消費カロリー:243.3 kcal


今日は、憧れのギタリストの競演で発売当時には胸ときめいたラリー・カールトンさんとリー・リトナーさんのラリー&リーwalkingをしました・・・

どちらのギタリストも本当に良くコピーしました。当然この2人が共同でCDをリリースすると聞けば、ギターバトルみたいなことを期待して、どちらが上手いか!見たいなことに興味が行ったわけです。でも内容はある意味期待はずれだった様な記憶がありました。あらためてじっくり聴いて見ると・・・。

1曲目はリー・リトナーさんのクロスタウンキッズ。いきなり爽やかなリー・リトナーさんらしい曲。walkingには最適なテンポと曲調です。かなりいい感じでスタートしました。
基本的に左チャンネルがラリー・カールトンさんで右がリー・リトナーさん。音の際立ち方は、リー・リトナーさんの方が良い感じですね。この曲で気が付いたのですが、結構フレーズが似ているんです。最初、どちらが、どちら?って一瞬想いました。でも良く聴くと、それぞれの特徴が良く出ています。この曲で、このCDはバトルではなくて会話なんだと改めて想いました。

2曲目はロウ・ステッピン。かなりムーディーな曲。リー・リトナーさんのオクターヴ奏法でテーマが進み、掛け合いの様な感じでソロを取っていくのですが、やっぱりリー・リトナーさんの方が音が際立ているんです・・・。良く聴いてみると音色の差かな?と想いました。リー・リトナーさんの音はディレイで左チャンネルから右チャンネルへと短いタイムで振っています。これはリー・リトナーさんの定番のかけ方なんですが、特に右側のディレイ音が良く聴こえるんです。聴こえすぎて少々気になるくらい・・・だから余計に音が際立っているんですね。

3曲目はL.A.アンダーグラウンド。もうwalkingにはバッチリな少し跳ねたビート。テンポも良いです。ここでもリー・リトナーさんのオクターヴ奏法がかなりカッコ良いです!そしてソロはかなりジャズっぽいソロです。速弾きの粒の揃っていること!相変わらずすごいですね。ラリー・カールトンさんの最後のソロへ入る前のドラムのハービー・メイソンさんのスネアワークがさりげないのですが、すごいです。けっこう、肝!です。
そしてなんと言ってもフェードアウト近くでのラリー・カールトンさんのアウトフレーズはかなり肝!です。

4曲目はクローズド・ドア―・ジャム。前の曲とはうって変わって重めのビート。ちょっとwalkingに変化がでてなかなか良いです。この曲では、2分半から3分にかけての掛け合いのソロの部分ですが、ここでのラリー・カールトンさんのソロがまさに肝!もうカールトン節炸裂です。
そのソロを聴いて気がつきましたが、ラリー・カールトンさんも右チャンネルへディレイで音を振っているんです。2人とも右チャンネルにディレイ音を振っているので、これは結構気になりなす・・・と言うか自然に耳がそこへ行ってしまいます・・・。でも、この曲でようやくラリー・カールトンさんの良いところが出たように想いますね。それまでは少し遠慮していたと言うか、リー・リトナーさんを意識してあえてブルース色を強くした感じでプレイしていた・・・と言う感じがします。でもスタジオですのでこの順番での録音じゃないんですよね。あくまでもここまではそんな感じだったと言うことです。

5曲目はアフター・ザ・レイン。2人ともアコースティックギターです。ラリー・カールトンさんは多分トレードマークのヴァレーアーツのスティールだと想いますが、リー・リトナーさんは、スチールだと想うのですが、なんとなくナイロンの様な感じもあるんですけど・・・。フェードアウト際のラリー・カールトンさんの速弾きはぐっときます。また隠し味的に入るフリュ―ゲルホーンも良いですね。

6曲目はリメンバリングJ.P。JPはジャズギタリストのジョー・パスさんのこと。サブタイトルが”ジョー・パスへ捧ぐ”とあります。まずはリー・リトナーさんのソロですが、かなりジャズですね。リー・リトナーさんはジョー・パスさんと言うよりウェス・モンゴメリーさんの影響が強いことが有名なんですが、それでもフレーズを聴くとやっぱり影響を受けているのが解ります。
ラリー・カールトンさんはここでも結構ブルージーに弾いています。まあリー・リトナーさんにこれだけジャズっぽく弾かれたら・・・こうなりますね。それにしても、この曲がなんでジョー・パスさんへ捧げられたのか・・・曲調からは良く解りませんが・・・。

7曲目はファン・イン・ザ・ダーク。かなりメロウでアダルトっぽいですね。フォー・プレイ(*)とか・・・そんな感じです。この曲でのラリー・カールトンさんのソロは上手い!って感じがします。テクニック的なこともですが、曲調に合った、少し跳ねたようなリズムでフレーズを展開しています。コロコロした感じのソロがかなり良いです。

8曲目はロッツ・アバウト・ナッシン。イントロからややラグタイムの様なリズムでギターカッティングがさりげなく入っています。全体にカッティングはけっこうたくさん入っています。どちらが、どれを演奏しているのはわからないのですが、実に的確に入っています。このあたりはかなりクオリティを上げている要素ですね。考えてみてもこの2人がカッティングで参加をするって、まるでスティーリー・ダンエイジャ(*)みたいなわけですから・・・それだけでバックの演奏のクオリティが上がりますよね。

9曲目はテイク・ザット。この曲はテンポがwalking向き。そう言えば、かなり音楽に集中していたけれど、この曲で、あッ、walkingしてたんだっけ?って想い出した次第です・・・。リー・リトナーさんのソロは歪み系の音でロックっぽいけど、あまり良い音ではないですね。その後のラリー・カールトンさんの音の方が良いです。

10曲目はアップ・アンド・アダム。この曲はまた爽やか曲です。もうwalkingと言うよりはドライブのおともに最適!って言う感じです。2人ともアコギなんですが、この曲はテーマ自体が和音を多用したフレーズです。それがさらにハモって左右から聴こえるので、なんとも言えないギターのハーモニーを味わうことができます。これはけっこう肝!です。
またソロも2人ともかなりジャズっぽい。最後が掛け合いになっているのですが、フェードアウト近くでラリー・カールトンさんが速い駆け上がり的なフレーズを弾くとすかさずリー・リトナーさんがそれを追いかけて同じフレーズを・・・ここが肝!です。

11曲目はリフレクション・オヴ・ア・ギター・プレイヤー。これはかなりブルースっぽい。渋いフレーズの掛け合いが連発しています。

どうしても、どっちが良いとか、悪いとか・・・になってしまうので、なるべくそれは避けたかったのですが・・・結局そんな感じのレヴューになってしまいましたね・・・。

ギター的にはリー・リトナーさんの方が自分のフレーズをけっこう弾いていて、ラリー・カールトンさんの方がやや遠慮気味に想えたのですが・・・。

多分このCDがもっと2人が若い頃だったら、バトル的になっていたと想いますが、これはやっぱりバトルではなく会話であって、しかもアダルトな会話で完成した共同作品と言う感じがします。

でも、ちょっと全体的にほめすぎでしたね・・・でもやっぱりラリーさんもリーさんも良いんです!


ラリー&リーラリー&リー
リー・リトナー&ラリー・カールトン リー・リトナー ラリー・カールトン

曲名リスト
1. クロスタウン・キッズ
2. ロウ・ステッピン
3. L.A.アンダーグラウンド
4. クローズド・ドアー・ジャム
5. アフター・ザ・レイン
6. リメンバリング J.P.(ジョー・パスへ捧ぐ)
7. ファン・イン・ザ・ダーク
8. ロッツ・アバウト・ナッシン
9. テイク・ザット
10. アップ・アンド・アダム
11. リフレクション・オブ・ア・ギター・プレイヤー

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(*)本文に登場したCD

X(ten)X(ten)
フォープレイ フォープレイ feat.マイケル・マクドナルド
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彩(エイジャ) [でかジャケCD]彩(エイジャ) [でかジャケCD]
スティーリー・ダン
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あとがき
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